2021.6.13

インフラエンジニアが習得すべきプログラミング言語を解説

「インフラエンジニアにはプログラミングの知識が必要なのか?」と考える人は多いのではないでしょうか。結論、インフラエンジニアには、プログラミングの知識が必要です。

この記事では、インフラエンジニアにプログラミングが求められる理由や習得すべき言語を解説します。キャリアアップしたい現役エンジニアや今後インフラエンジニアを目指す人は、ぜひ参考にしてください。

インフラエンジニアとは

インフラエンジニアとは、ITインフラの設計・構築・運用監視・保守をおこなうエンジニアです。ITインフラ(IT infrastructure)とは、ITを利用する際に必要となる環境や土台です。IT基盤とも呼ばれます。具体的には、サーバーやルーター、OS、ミドルウエア、ネットワーク、セキュリティなどが含まれます。 インフラエンジニアの主な業務内容は、以下のとおりです。

・設計:クライアントのニーズにあわせた構成設計、機器の選定、ネットワーク設計など ・構築:機器の搬入・設置、ケーブル接続、OSインストール、調整など ・運用保守:サーバー監視、負荷分散作業、障害対応など

インフラエンジニアが担う業務内容は、クラウドサービスの普及に伴い大きく変化しています。

インフラエンジニアにプログラミングが必要な理由

インフラエンジニアにプログラミングが必要な理由を解説します。

プログラミングが関係する業務がある

インフラエンジニアの業務にはプログラミングの知識・スキルが必要になる場面が少なくありません。具体的には、コマンド操作、業務の自動化、トラブル対応などが該当します。たとえば、Linux系OSに一連の処理をさせるためには、シェルスクリプトの知識が必要です。スクリプトとは、比較的簡単に記述できるプログラミング言語の一種です。

インフラエンジニアの業務には、ラッキングや接続などプログラミングとは無関係な作業もあります。ただし、キャリアアップを目指すならプログラミングの知識やスキルは必須です。

ITインフラがクラウド化している

自社内にサーバーを設置するオンプレミスの利用が減少し、クラウド上にITインフラを構築する企業が増えています。

クラウドとは、ITネットワークを介してコンピューター資源を提供するサービスです。AWS(Amazon Web Services)やMicrosoft Azureは、その代表例です。クラウドサービスを使えば、大規模な仮想インフラをWebから構築できます。

インフラエンジニアに求められる従来型の業務は減ってきています。少なくともソースコード(コード)の内容が理解できる程度の知識は吸収しておきましょう。ソースコードとは、プログラミング言語で書かれた記述で、人間が理解できるものです。インフラをコード化して管理・運用する場合は、プログラミング言語の知識が欠かせません。

フルスタックエンジニアが求められている

フルスタックエンジニアとは、複数のスキルを持つエンジニアです。明確な定義はなく、設計から運用までの工程を1人でこなせるエンジニアを意味する場合もあります。ITエンジニア不足が深刻化するなか、さまざまなスキルを持つフルスタックエンジニアへのニーズが高まっています。現場で重宝されるだけではなく、就職や転職にも有利です。

インフラエンジニアがフルスタックエンジニアを目指すなら、ハードウエア、OS、ネットワーク、データベース、セキュリティなどの幅広い知識が必要です。クラウドや仮想化の知識も外せません。IT技術は進化のスピードが速いため、複数の分野で最新のスキルを習得し続ける努力も求められます。

インフラエンジニアが習得すべきプログラミング言語

インフラエンジニアが習得すべきプログラミング言語を解説します。

Python

Python(パイソン)は、初心者にも人気のプログラミング言語です。コードがシンプルでわかりやすく、ライブラリも豊富です。Linuxに標準搭載されているため、インフラ業務の自動化に広く利用されています。マイコンボード「Raspberry Pi」を使えば楽しく学習できます。ディープラーニングなどのAI(人工知能)や、データ分析に興味がある人にもおすすめです。

Ruby

Ruby(ルビー)は、インフラ業務の自動化に役立つシンプルなプログラミング言語です。オブジェクト志向言語の一種で、自分ですべてのコードを書かなくても機能を簡単に呼び出せます。フレームワーク「Ruby on Rails」を活用すれば、Webサイトの開発工程を大幅に短縮できます。日本人が開発した言語で日本語の参考書が多いため、学習も容易です。

Java

Java(ジャバ)は、本格的なITシステムやアプリケーションの開発に利用される主要なプログラミング言語です。高性能で実績があり、高いニーズを誇ります。最大の魅力はOSに依存せず、どんな環境でも動かせることです。オブジェクト志向言語の代表例でもあり、フレームワークやライブラリも豊富ですが、習熟までには時間がかかります。

インフラエンジニアが覚えておくといいプログラミング言語

ここからは、インフラエンジニアが覚えておくと役立つプログラミング言語を解説します。

Docker

Docker(ドッカー)は、コンテナ型の仮想環境を構築できるオープンソースおよびプラットフォームの名称です。あたかも物流に使われるコンテナのようにプログラムの実行環境をパッケージ化でき、簡単にコピーや移動ができる点が魅力です。ただし、ホストOSを共有するため、完全に独立した環境でプログラムを運用したいケースには向きません。

AWS/GCP

AWSはAmazon、GCPはGoogleが提供するクラウドコンピューティングサービスです。サーバーやデータベース、ストレージ、AIなどのリソースを手軽に低コストで利用できる点がメリットです。コードを書かなくても管理画面を介してITインフラの構築ができます。個人でも利用できるため、積極的に使ってみてください。

Perl

Perl(パール)は、テキスト処理に特化したプログラミング言語です。文字列の処理スピードが速く、業務の自動化やデータの絞り込み、テキスト分析などの作業に適しています。後方互換性が高く、古いバージョンで作成したプログラムがそのまま使えます。UnixやLinuxに標準搭載されているため、手軽に利用できる点もメリットです。

Bash

Bash(バッシュ)はLinuxに標準搭載されているスクリプト言語です。シンプルでわかりやすい点が特徴で、学習も容易です。簡単な処理なら、別途プログラムを組まなくてもBashのみで実行できます。インフラエンジニアの業務に役立つため、積極的に習得しましょう。

TTL

TTL(Tera Term Language)は、Tera Term用のマクロです。Tera TermはWindowsのターミナルエミュレーターで、Linuxなどにリモート接続でき、端末として動作します。ネットワーク上のコンピューターを遠隔操作できる点がメリットです。サーバーやネットワーク機器の情報を取得する際やシステム開発、自動ログオン・多段ログオンなどに使われています。

BAT

BATファイルは、Windowsのコマンドプロンプトから入力する指示をまとめて記述したファイルです。ファイルの拡張子が「.bat」となることから、一般的にバッチファイルと呼ばれています。Windowsを使う場合に活用でき、定期業務の自動化やファイルの一括処理など、日常業務の効率化を図る目的で広く利用されています。

「Infrastructure as Code」に対応するために

Infrastructure as Code(IaC)とは、ITインフラの構成をコードで記述して管理・運用する方法です。インフラ構成のコピーや移動が容易になり、手動設定で起こりやすいミスや属人化も防げます。

「Kubernetes」(クバネティス)は、IaCの代表的なツールです。インフラ構成は「YAML」(ヤムル、ヤメル)で記述します。コンテナ型仮想技術「Docker」と親和性が高く、コンテナ間の連携や負荷分散、IPアドレス管理などの機能を担います。

「Terraform」も人気のインフラ定義ツールです。コードで記述したインフラ構成が、AWSやGCP、Microsoft Azure上にそのまま生成されます。同じコードを使い回せるため、業務効率化やコスト削減の効果が見込めます。

インフラエンジニアがIaCに対応するためには、プログラミングの知識が欠かせません。現在の業務内容や将来を考慮して、自分にあったプログラミング言語を習得しましょう。

まとめ

ITインフラの仮想化、クラウド化が進み、インフラエンジニアにもプログラミングの知識が求められる時代になりました。プログラミング言語にはさまざまな種類がありますが、基本的な構造や流れは似ています。まずは、簡単なプログラミング言語を1つ選んで学んでみてください。

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Author

宮前優哉

■ 3-shake,inc PdM
■ GCP / Firebase / Next.js / React
■ フロントエンドの技術を中心に情報発信
■ フロントエンドエンジニアだけでサービスを作れるようなチーム作りに挑戦中
■ マーケターの卵
■ 愛犬家 / 2021年は盆栽に挑戦
https://twitter.com/yuyamiyamae

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