技術力と「伝わる」コミュニケーションが成功の鍵
2024年12月17日
Intoroduction
エンジニア目線で案件を分析し、ミスマッチを防いでベストな案件を紹介するRelance(リランス)です。今回は、Relanceとパートナーシップを結ぶエンジニア西村さん(40代男性)に、広報担当の甲田がインタビューを実施しました!広報(筆者)である私は、2023年12月までRelanceのキャリアアドバイザーとして、西村さんのサポート担当としてご支援していた背景から今回のインタビュー実施に至りました。
今回は……
・技術に触れ続けたいという想いから、フリーランスに
・大事なのは、「伝える」ではなく「伝わる」こと
・複雑な仕様で難易度が高いからこそ面白い
・インプットとアウトプットの繰り返しが、スキルアップの近道
を中心にお話いただきました。
西村さん
エンジニア歴10年
【経歴】
人事コンサルティング会社で社内SEを経験し、2014年にエンジニアとしてのキャリアをスタート。マーケティング分析プラットフォームやデータ分析基盤、チャットアプリなどで、サーバーサイド開発とインフラ設計構築とフルスタックに対応。2021年にフリーランスに転身し、現在はRelance経由で人事・組織管理プラットフォームの開発に従事。
目次
技術に触れ続けたいという想いから、フリーランスに
まずは、西村さんのご経歴を教えてください。
西村さん:2014年にエンジニアとしてのキャリアをスタートしました。会社員時代は、求人媒体の会社や広告の運用代理サービスの会社で、サーバーサイドとインフラを担当していました。技術スタックとしては、サーバーサイドでJavaやScalaをメインに使っています。
甲田:その後、どのようなきっかけでフリーランスに転身されたのでしょうか?
西村さん:あるあるだと思うんですけど、経験や年次を重ねるにつれてマネジメント業務が増えていったんですよね。でも、やっぱり開発が好きだし、もっと技術に触れていたいと思ったので、2021年にフリーランスに転身を決めました。
甲田:マネジメントに寄っていくのはあるあるかもしれないですね。フリーランスに転身されて約3年が経ちますが、良かったことはありますか?
西村さん:技術に触れ続けられることはもちろんですが、自分のやりたいことに沿って案件を選べたり、新しい技術にどんどんチャレンジできることかなと。あとは自由度が増えたことですね。とくに働き方の面で、自分の好きな時間に仕事ができるのは大きいですね。もちろんフリーランスとはいえ、チームで仕事をしているのでコミュニケーションに支障が出ないように時間調整をしていますが、定時やコタアイムといった決まりがないので柔軟に働けています。
甲田:そこはフリーランスの醍醐味ですよね!ちなみに、フリーランスに転身する前、不安はありましたか?
西村さん:少しありました。前職には長くいたので、働き方だけじゃなく環境が変わることへの怖さはありました。あとは「ちゃんと案件は見つかるのかな?」って。ただありがたいことに、1カ月ほどで案件が決まり、スムーズにフリーランスとして動き始めることができました。
大事なのは、「伝える」ではなく「伝わる」こと
どのような部分を大事にされていますか?
西村さん:相手にきちんと「伝わる」コミュニケーションを心掛けています。自分の中では伝わったつもりでも、受け手が理解できていなければ、それは「伝わった」にはならないんですよね。普段のSlackのやり取り一つにしても、これで伝わるのか?を考えています。もし受け手から、わかりづらいとフィードバックをもらったらそれは改善したいですし、気を付けないとなって。あとは、技術的な文書を書くときに、二つの意味に取れる言葉は使わないようにしています。読み手が迷ってしまいますし、本来の意図と異なる解釈になってしまう可能性もありますからね。
甲田:すごい大事な意識ですよね。私もこれまでに、ただ伝えただけになっていた経験がたくさんあります。とくに、今の世の中はテキストコミュニケーションが中心なので、「伝わる」に対しての意識はより大事だなと、西村さんのお話を聞いて改めて思いました。
西村さん:伝える・伝わるに限らず、常に相手の立場に立って考えることを忘れちゃいけないなと。フリーランスとして、技術力だけでなく、コミュニケーション能力においてもプロであるべきだと思っています。
複雑な仕様で難易度が高いからこそ面白い
現在、Relance経由で参画いただいている案件について、携わっているプロダクトや業務内容について教えてください。
西村さん:プロダクトは、簡単に言うと会社の人員や組織情報を管理するSaaSです。具体的には、社員の入退社、異動の管理はもちろん、それに伴うSaaSや社内システムのアカウントや権限管理も行えるようなプロダクトです。私は、サーバーサイド(Kotlin)と一部フロントエンド(Vue)の開発を担当し、仕様検討から実装、コードレビューまで幅広く対応しています。
甲田:複雑な仕様と聞いていましたが、開発をする上で大変なことはどのような部分ですか?
西村さん:まずデータ構造が複雑なんですよね。組織階層が深くなったり、複数部署を兼任する人や異動があったり。階層が深くなると今度はパフォーマンスに影響が出るのでそれをどうバランス取って開発をするかが難しい部分です。あとは、人や組織情報を扱っているのでセキュリティ面の担保がもちろん必要ですし、入退社や異動、兼任があったときの柔軟性の実現もしないといけないんですよね。
甲田:たしかに、大きな会社だと組織階層が深くなるのでそういった部分も考慮しないといけないのですね。大変な部分をお聞きしましたが、やりがいや面白みはありますか?どんなところですか?
西村さん:先ほどお話した、複雑な仕様を実装していく難しさが面白みになっているのと、チーム全体の技術レベル・志向がすごく高いので刺激になっているのと、チームで質の高いプロダクトを作っていこうという姿勢もとても良い環境だと思っています。私自身、技術が好きなので、そういったレベルの高い環境で開発ができるのはありがたいです。また仕様検討などで、ビジネスサイドや開発サイド問わずコミュニケーションをとって進める部分では、マネジメント経験が役に立っていると感じています。
インプットとアウトプットの繰り返しが、スキルアップの近道
フリーランスとして今後も活躍していくために、技術のキャッチアップは普段どのようにされていますか?
西村さん:技術書籍を読んだり、実際に手を動かしています。ただ技術書籍は情報がまとまっていていいんですが、リリースまでに時間がかかるので、情報の鮮度が落ちる部分があるんですよね。そのため、manning.comやO’rillyなど海外メディアをサブスクで利用しています。
甲田:manningは初めて聞きました!
西村さん:manning.comや海外版のO’Reillyだと、書籍の正式リリース1年前にドラフト版や第一章のみ公開されたものを読めるので、最新情報をいち早くキャッチできるんですよね。情報も整理されていますし、信頼できるエンジニアが書いた内容なので、質の高い情報をリアルタイムで得ることができるのが最大のメリットかなと。例えば、ChatGPTが出始めたときも、manningで早期リリースを見ていたので使用方法も早く知ることができていました。
甲田:いいですね。実際に手を動かす部分はどういったことをされているのでしょうか?
西村さん:新しい技術を使ってサンプルアプリケーションを書いています。実際に書いてみることで、理解が深まるんですよね。インプットだけしててもコードが書けるようになるわけではないので、インプットとアウトプットをセットで行っています。
甲田:インプットで終わりがちなことがありますが、学んだ知識の整理や定着のためにもアウトプットはとても大事ですよね。
本日はインタビューをお受けいただきありがとうございました!
編集後記
今回は、Relance経由の案件でご活躍いただいている西村さんにお話を伺いました。
技術に触れ続けたいという想いから、フリーランスに転身された西村さん。
非常に技術志向が高く、最新技術へのキャッチアップ(インプット・アウトプット)も欠かさずに行われていました。またコミュニケーションにおいては、相手に「伝わる」ことを大事にされており、
そのための言葉の選び方や伝え方を工夫されていらっしゃいました。技術力もコミュニケーション能力も高い西村さんだからこそ、企業様からの評価が高く長期的なお付き合いに繋がっているのだと、改めて感じました。
今後も西村さんのキャリアに少しでも価値提供できるよう、Relanceとしてご支援をしていきたいと思います。
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