【急がば回れ】フリーランスになる前にやるべき準備について徹底解説!

フリーランスとして独立をし、高年収や自由を獲得したいという人は年々増えているでしょう。また、フリーランスの人口増加に伴い、フリーランス向けのサービスも増加しており、以前よりもフリーランスになるハードルは下がりつつあります。

ただ、フリーランスとなるハードルが下がっても全ての人が成功している訳ではなく、悲惨な末路を送ってしまう人も中には存在します。

フリーランスとして悲惨な末路を辿らないためには、フリーランスになってからの頑張りはもちろん、フリーランスとなる前の事前準備が非常に重要な鍵を握ってきます。

そこで今回の記事では、フリーランスとして成功していくために行うべき事前準備や必要な手続きについて解説していきます。

フリーランスになる前の準備が成功の鍵

フリーランスとして独立をするなら、「高年収を稼ぐ」「自由な時間を手に入れる」などの成功を掴みたいはずです。どのような人でも、大きな希望を持ってフリーランスとなるでしょう。

ただ、現実はそこまで簡単ではありません。

希望を持ってフリーランスとなっても失敗をして絶望を感じる人も中にはいます。フリーランスが失敗をしてしまう原因は様々なものがありますが、事前準備をしておくことで回避できるものが沢山あります。

フリーランスとして成功するなら、フリーランスになってからの頑張りだけではなく、フリーランスになる前の準備をいかに手を抜かなかったかが重要になってきます。

会社員の間にやっておくべきフリーランスになるための準備!

フリーランスとして成功するためには、会社員の間に入念な準備をしておくことが重要です。入念な準備をしておくことで、成功に大きく近づくでしょう。では具体的に、どのような準備をしておけば良いのでしょうか。

  • フリーランスとしてのキャリアプランを考える
  • エージェントに登録をして自分でも案件を獲得できるのか確認
  • 案件獲得の目処がついたら退職届を提出し仕事の引き継ぎをこなす
  • クレジットカード作成や賃貸契約を済ませておく
  • 円満退社をする

フリーランスとしてのキャリアプランを考える

フリーランスといってもキャリアプランは様々です。むしろ会社員以上に選択肢が多いため、ある程度キャリアプランが明確になっていないと場当たり的な働き方をすることになります。

最初のうちは、場当たり的な案件のこなし方をしていても問題なくスキルが身に付いていくでしょう。しかし、目の前の案件をこなすだけではいずれスキルは停滞し、一時的な報酬を得るだけになってしまいます。

そして、年齢を重ねると案件の年齢制限により、案件の受注が難しくなる可能性もあるでしょう。長くフリーランスとして活動するためには、キャリアプランを明確にし、それに必要なスキルを身に付けていく必要があります。

キャリアプランに沿ったスキルを身に付けるということは、キャリアプランに沿った案件を獲得していくということでもあります。目先の報酬だけでなく、どのようなスキルが身に付くのかも考えて案件を獲得するのがベストです。

エージェントに登録をして自分でも案件を獲得できるのか確認

フリーランスとして特別なパイプなどがない場合、エージェント経由で案件を獲得する流れが一般的です。そのため、フリーランスになる前にエージェント経由で案件を獲得できるのかどうかを確認しておく必要があります。

フリーランス用のエージェントサイトであっても、会社員の人が登録することも可能です。会社員のうちにエージェントサイトに登録し、自分に獲得できる案件があるのか、またどのくらいの年収を獲得できそうかなどを確認しておくと良いでしょう。

自分で案件を見るだけでなく、エージェントに相談することもできます。エージェントに相談し、フリーランスに転身したらすぐに獲得できる案件があるかどうかを教えてもらうとより良いでしょう。事前の準備を怠った結果、思ったように案件を獲得できなかったり、イメージよりも稼げなかったりとなれば取り返しがつきません。

また、前もって退職日などを伝えておけば、フリーランスになってからすぐにスムーズに案件に参画することもできます。

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案件獲得の目処がついたら退職届を提出し仕事の引き継ぎをこなす

フリーランスとして独立後に案件が獲得できることがわかったら、会社の方の退職手続きもきちんと行う必要があります。会社の規定で何か月前までに退職の意思を伝えなければならないといったルールが決められていますが、期限ぎりぎりになってしまうのはあまり好ましくないでしょう。

会社側にも都合があるので、なるべく早めに退職の意思を伝え、できる限り仕事の引き継ぎを行うことが望ましいです。

クレジットカード作成や賃貸契約を済ませておく

フリーランスの人口は増加しているので、昔と比べると不安定な印象が少なくなっているでしょう。しかし、駆け出しのフリーランスとなると社会的信用はどうしても低くなってしまいます。

フリーランスになり社会的信用が低くなると、クレジットカード作成や賃貸契約の審査が通りにくくなります。そのため、クレジットカード作成や賃貸契約は会社員のうちに済ませておくのがおすすめです。

なお、フリーランスとしてキャリアを積み収入が上がっていけば、クレジットカード作成や賃貸契約で不利になることはなくなっていきます。収入の証明は確定申告書類で行うため、フリーランスとして独立したばかりの頃には確定申告書類が手元にないということも知っておいた方が良いです。

円満退社をする

円満退職しておくことで、今後フリーランスになった後に仕事関係で付き合うことがあっても円滑にコミュニケーションが取れ、案件獲得に繋げることができます。

逆に円満退社できずに悪い印象が残ると、今後仕事のやり取りがあったときに不利になる可能性があります。印象が良いに越したことはないので、これから去る会社であっても丁寧な対応を心がけましょう。

これからフリーランスになるための準備にばかり意識が向いてしまうかもしれませんが、最後まで会社員としての仕事を完遂することも重要です。

退職後にフリーランスになるための準備や手続き!

フリーランスは自分で事務手続きを行う必要があります。事務手続きをスムーズに進めるためには、事前準備が大切です。具体的にどのようなことをすれば良いのか、解説していきます。

  • 国民健康保険に加入をする
  • 国民年金に加入をする
  • 開業届を提出する
  • 青色申告申請書を提出する
  • 会計ソフトの導入
  • 仕事用のメールアドレスと口座を開設
  • 小規模企業共済制度に加入手続きをする

国民健康保険に加入をする

会社を辞めてフリーランスになったら、原則として国民健康保険に加入する必要があります。例外として、会社員時代の保険をそのまま継続する方法もあります。国民健康保険に加入する場合、退職日の翌日から14日以内に国民健康保険への加入手続きを済ませなければなりません。

国民健康保険に加入するには、以下を用意して市区町村の役所で手続きを行います。

  • 健康保険の資格の喪失日がわかる書類(離職票や退職証明書、退職日が記載された源泉徴収票など)
  • 身分証明書
  • マイナンバー(個人番号)が確認できるもの
  • 印鑑

国民健康保険料として納付する保険料は前年度の所得や各市町村によって変わってきます。国民健康保険料は確定申告時の所得控除の対象になるので、支払った金額や証明書類を控えておくことが必要です。

国民健康保険等へ切り替えるときの手続き|日本年金機構

国民年金に加入をする

国民健康保険と一緒に、国民年金の加入手続きも必要です。会社員の場合は厚生年金などに加入していますが、退職すると厚生年金の加入が外れるので国民年金に加入します。国民年金の加入には以下のものが必要です。

  • 退職を証明できる書類(離職票、健康保険喪失証明書、退職証明書など)
  • 身分証明書(運転免許証やパスポート)
  • 年金手帳
  • 印鑑

国民年金も国民健康保険と同様、退職日の翌日から14日以内に加入することになっています。

会社を退職した時の国民年金の手続き|日本年金機構

開業届を提出する

フリーランスとして独立したら、開業届を提出する必要があります。開業届の提出は義務づけられているものですが、仮に提出しなかったからといって何か罰則が設けられているわけではありません。

開業届を提出しないまま、長年フリーランスとして活動している人も多いでしょう。しかし、開業届を提出した方が多くのメリットがあります。たとえば、青色申告ができることはその代表例です。

青色申告をすることで所得控除や赤字の繰り越しが可能になり、大きな節税効果につながります。また節税効果に加え、正式な個人事業主であることを認められ社会的信用を得られるというメリットもあります。早めに開業届を提出した方が後々メリットが多いので、きちんと提出しておくことをおすすめします。

個人事業の開業届出・廃業届出等手続|国税庁

青色申告申請書を提出する

開業届とあわせて青色申告申請書を提出することで、青色申告ができるようになります。そのため、開業届と青色申告申請書は同時に提出するのがおすすめです。青色申告申請書の提出タイミングは自由ですが、早めに提出することで初年度から青色申告が可能になります。

具体的には、開業日から2ヶ月以内、1月1日から1月15日の間に開業した場合はその年の3月15日までに提出することで青色申告が可能です。また後から青色申告に切り替えたい場合、青色申告をする年度の3月15日までに青色申告申請書を提出する必要があります。

所得税の青色申告承認申請手続|国税庁

会計ソフトの導入

フリーランスは日々帳簿を付ける必要があります。帳簿を付ける目的は、確定申告をスムーズにすることです。取引が発生した際には収入が入ったタイミングや金額を記録する必要があり、経費が発生したら記録して領収書などを保管します。

日々の帳簿は手動で行うと手間がかかりますが、会計ソフトを導入することで大部分を自動化できます。たとえば、取引金額を入力すれば自動で仕訳される、領収書をスマホで読み込むだけで経費計上される、確定申告書類を自動で作成する、などが挙げられます。

会計ソフトがあれば日々の帳簿付けが楽になり、また確定申告時期には書類作成の手間が省けます。

仕事用のメールアドレスと口座を開設

メールアドレスと銀行口座は仕事用とプライベート用とで分けておくのがおすすめです。

仕事用のメールはプライベート用と混ざると、区別の必要が生じ、またメールが埋もれてしまい、対応が遅くなったり大事なメールを見落としてしまったりする可能性があります。

銀行口座に関しても、仕事用とプライベート用が混在すると、仕事の収支の把握が難しくなります。管理を適切におこなうために、メールアドレスや銀行口座は仕事用とプライベート用でそれぞれ別のものを使用するのが望ましいです。

名刺と印鑑を作成する

フリーランスにとって名詞と印鑑は必須ではありませんが、業務内容によってはあると便利です。対人業務が多い職種や、電子印鑑ではなく実印が必要な職種ではあらかじめ用意しておいた方が良いでしょう。

ただし名詞と印鑑は後からでも用意できるので、いったんは用意せず、必要になったら用意する形でも問題ありません。

小規模企業共済制度に加入手続きをする

小規模企業共済制度とは、国の機関である中小機構が運営する制度です。小規模企業の経営者や役員、個人事業主などのための、積み立てによる退職金制度になります。会社員の場合は自動的に退職金制度が適用されますが、フリーランスは自分で加入しないと退職金がありません。

小規模企業共済制度に加入し、掛け金を支払い続ければ最終的に退職金として還元されます。掛け金は増減可能なので、現状の収入に合わせてプランを選択することが可能です。

小規模企業共済制度の加入は必須ではありませんが、フリーランスとしての老後が心配であれば加入しておくことで安心感があります。

参考:小規模企業共済|中小機構

フリーランスの準備に関するよくある質問

フリーランスの準備に関するよくある質問と、その回答をご紹介します。

準備をせずにフリーランスになるとどうなる?

見切り発車でフリーランスになる人もいます。もちろんそれでうまくいく可能性もありますが、失敗する可能性も高いです。失敗することで成長できる側面もあるものの、できることなら失敗は避けたいものです。そして、フリーランスの失敗の大半は準備によって避けることができます。

フリーランスは自由で無責任といった考えがあるかもしれませんが、実際にはフリーランスはすべてが自己責任となります。案件を獲得できなくても、あるいは何かトラブルが発生して賠償問題になったとしても、すべて自分で解決しなければなりません。そのため、まずはしっかりと準備を整えてからフリーランスになる必要があります。

今回紹介されている準備は全て行うべき?

今回ご紹介している準備について、国民年金の加入と国民健康保険の加入は必須ですが、他のものに関しては必ずしもすべて行う必要はありません。ただし、基本的にはすべてのものを実施するのが良いでしょう、特に開業届と青色確定申告の提出はおすすめです。

開業届を提出し個人事業主となることで社会的信用を高めることができます。さらには青色確定申告も可能になり、控除額が大きくなるため節税効果が期待できます。

準備金は必要?

元手がかからない仕事の場合必須ではありませんが、準備金があった方が心の余裕ができます。はじめのうちは仕事を思うように獲得できない可能性もあり、収入が落ち込む可能性があります。

そのため、フリーランスとして一定期間あまり収入がなくても生活できるように、数か月分の生活資金の確保があると安心です。

まとめ

フリーランスを目指す場合、事前に準備しておくことが重要です。準備不足でフリーランスになると、難航するだけでなく失敗する可能性があります。つまり収入を得られないということです。

フリーランスは本業だけでなく事務作業もあるので、事務の準備も必要です。同時並行で事前準備を進めると良いでしょう。また、在籍している会社を円満退職することも重要です。今後も付き合いが発生する可能性もあるので、不要なトラブルは起こさないことをおすすめします。

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