フリーランスに人脈は必要?人脈を広げるメリット・デメリットや人脈を仕事に繋げる方法について紹介

フリーランスとして活躍するためには、人脈が必要なのではないかとお考えの方は少なくないでしょう。実際にフリーランスは人脈を広げることで、案件を獲得できたり、行き詰まったときに相談したりすることが可能になり、うまくいく可能性が高まります。

フリーランスが人脈を仕事につなげるためには、自分のセールスポイントをあらかじめ理解しておくなど、いくつかのポイントがあります。この記事では、フリーランスが人脈を拡げるメリットとデメリットや、仕事につなげる人脈を広げるための方法について詳しく解説します。

フリーランスが人脈を広げる3つのメリット

フリーランスが人脈を広げるメリットとして、新たな案件を獲得できる可能性が上がる、困ったときに相談できる相手が増える、最新情報を収集しやすくなるといったものがあります。ここでは、3つのメリットについて詳しく解説します。

案件を獲得できる可能性が上がる

フリーランスは人脈を広げることで、仕事を任せたい人とのつながりが増え、新規案件を獲得できる可能性が高まります。

日本労働組合総連合会が実施した「フリーランスとして働く人の意識・実態調査2021」によると、フリーランスが新しく仕事を獲得する際の方法として、第1位は「既存の顧客からの紹介」、第2位は「友人からの紹介」、第3位が「フリーランス仲間からの紹介」となっています。

Relanceがフリーランスエンジニアを対象に実施したアンケート調査の中でも、「副業の案件はどのような方法で探していますか?という質問に対して、第1位「知人・友人からの紹介」、第2位「前職の紹介」となっています。

この結果はいずれも人脈を通じたものであり、フリーランスが案件を獲得するためには、人脈の形成が非常に重要であることが分かります。幅広い人脈を築き、仕事に困ったときに自分を頼ってもらうことができれば、仕事を任せたい人から声をかけてもらえるチャンスが増え、安定的かつ好条件の案件と出会える機会も増加します。

特に経営層など、企業の意思決定権を持つ立場の人と人脈ができれば、新たな案件の獲得に非常に有利になります。

困った時に相談相手がいる

フリーランスとして働くなかで疑問や悩みを相談できる相手がいると心強いでしょう。

独立したばかりのフリーランスは、基本的に同業者とのつながりが少なく、孤独な状況に置かれる人が多い傾向にあります。そのため、仕事の進め方に悩んだときでも自分ひとりで解決しなければならず、途中で挫折してしまうリスクが高いです。

できるだけ多くの人と人脈を築いておけば、仕事で困ったときに気軽に相談できる相手が見つかり、自分だけでは解決できない問題が起こったときに手を差し伸べてもらえる可能性が高まります。

場合によっては、自分だけでは業務を抱えきれなくなったときに同業のフリーランスや取引先の企業に仕事を委託するなど、自分の業務を他者とシェアすることも可能になります。自分ひとりで全ての仕事を進めなければならない孤独な状況に比べると、こなせる仕事の幅も広がります。

情報収集をすることができる

フリーランスは人脈があると、さまざまな業界や立場の人とつながりができ、情報収集の範囲も広がります。

例えばシステムエンジニアとして活躍するフリーランスが、IT企業の取引先に勤める人々と人脈を築ければ、最新のITトレンドを把握するのに役立つでしょう。また、同業のフリーランスエンジニアがどのように働いているのかを知ることで、それを参考にして自分の仕事に取り入れられる部分が見つかる可能性もあります。

このように、自分ひとりで働いているだけでは得られない情報を得られるようになることは、フリーランスが人脈を広げるメリットです。

フリーランスとして活躍するためには、自身が働く業界の最新動向を常に把握し、市場のニーズや流行に後れを取らないための情報収集が必要です。このような観点からも、人脈を築いて情報収集を行うことにはメリットがあります。

フリーランスが人脈を広げるデメリット

フリーランスが人脈を広げることにはさまざまなメリットがありますが、一方で、いくつかのデメリットも存在します。特に大きなデメリットは、人付き合いが煩わしく感じる可能性がある点です。

フリーランスとして広げた人脈は、上述のように新たな案件の獲得や情報収集に役立ちます。しかし、必ずしも全ての交流が仕事につながるとは限らず、時には人脈を維持するために連絡を取り続ける労力が負担となり、本業に影響を及ぼすこともあります。そのため、やみくもに人脈を広げるのではなく、自分にとって有益だと考えられる人脈を維持・形成することがカギになるといえるでしょう。

フリーランスが仕事に繋がる人脈を広げる方法

フリーランスが仕事につながる人脈を広げる方法には、さまざまな選択肢があります。ここでは、人脈を広げるための主な4つの方法について解説します。

SNSを活用する

近年では、SNSを通じてフリーランス同士が交流を持ったり、取引先を探したりする機会が増えてきました。FacebookやTwitter、Instagramなど、各種SNSアカウントを運用して人脈を広げることで、新たな案件に出会える可能性が広がります。

SNS上では多種多様なフリーランスが情報を発信しており、自分と同じ仕事をしているフリーランスがどのような働き方をしているのかを見ることができたり、仕事を引き受けているフリーランスを探している事業主と出会えたりします。好条件の案件にめぐり会う場合もあるため、随時チェックしておくと良いでしょう。

また、自分のSNSアカウントを作成・運用して自身のフリーランスとしての実績やスキルを発信することは、セルフブランディングに大いに役立つため、ぜひ自分のアカウントを運用することをおすすめします。

コミュニティや交流会に参加する

フリーランス同士の交流会や同業者が集まる展示会など、共通するコミュニティや交流会に参加することも、フリーランスが仕事につながる人脈を広げる方法として効果的です。

基本的にフリーランスは自分ひとりで仕事を探して進めるケースが多いため、自然に人脈を築くことが難しい傾向にあります。そのため、他のフリーランスや同業者と出会えるコミュニティに積極的に参加することは、横のつながりを強化し、新たな仕事を獲得することにも直結します。

近年では、転職情報を提供する事業者がフリーランス同士の交流会を主催したり、コワーキングスペースの提供事業者が同業者の交流会を設定したりと、さまざまな交流のきっかけを提供しています。フリーランスとしての人脈を広げていきたいと考えている場合、このような機会を積極的に利用することをおすすめします。

以前の取引先や職場に連絡をする

以前の取引先や職場に連絡することで、新たな案件を紹介してもらう方法も考えられます。

フリーランスとして独立した後は、基本的に自分自身の力で仕事を探し、進めていかなければなりません。しかし、以前の取引先や職場と良好な関係を保ったままであれば、その人脈をフリーランスとしての仕事に活かせる可能性があります。

特に、独立前の職場で担っていた仕事が独立後と同様の仕事であれば、自分の力量を把握してくれているため、新たな案件を獲得できる可能性が高まります。例えばシステムエンジニアとして働いていたフリーランスが、以前の職場に連絡し、新たな開発案件を獲得するなどが代表的でしょう。

ビジネスマッチングアプリの活用

新たな人脈を効率的に築く方法のひとつとして、ビジネスマッチングアプリを活用する方法もあります。ビジネスマッチングアプリとは、仕事を探しているフリーランスが自身のスキルや得意分野などをプロフィールに掲載しておき、興味を持った事業主とマッチングするとメッセージのやり取りが可能になるアプリのことです。

ビジネスマッチングアプリによってマッチングされたフリーランスと事業主は、お互いの目的が一致している可能性が高いため、「無駄な人付き合いが増える」という人脈を広げる上でのデメリットを最小限に抑えられます。

ビジネスの情報交換や新たな案件の獲得、ビジネスパートナーの発見など、幅広い目的に活用できるのがビジネスマッチングアプリの魅力です。

フリーランスが人脈を仕事に繋げるポイント

フリーランスが人脈を仕事につなげるためのポイントとして、経営者や責任者とのつながりを作ることや、自身のセールスポイントを明らかにしておくことなどが挙げられます。ここでは、フリーランスが人脈を仕事につなげるための3つのポイントを解説します。

経営者や責任者との繋がりを作る

新たに築いた人脈を効果的に仕事につなげたい場合、経営者や責任者のような意思決定権を持っている層とつながりを作ることが重要です。

一般的に、企業が新たな案件を発注する際に、最終決定権を持つのは経営層です。現場レベルの担当者がどれほど自分を気に入ってくれていたとしても、意思決定者が発注を決めない限り、受注にはつながりません。そのため、最初から経営者や責任者と交流を深めておき、直接案件を受けられる状況を整えておけば、人脈が仕事につながる可能性は大きく高まります。

経営者や責任者とのつながりを作るためには、同業者のコミュニティや交流会に積極的に参加するのがおすすめです。また、SNSでも企業の社長や役員が自らアカウントを運用しているケースがあるため、このような場面でつながりを作ることができれば、新たな案件の発注を直接相談される関係になれる可能性もあるでしょう。

自分のセールスポイントをアピールしておく

自分のセールスポイントを正しく理解し、アピールすることも、人脈を仕事につなげるためには重要です。企業に勤めている従業員は、新たな仕事を獲得する際に会社名というブランド力を活かしています。実際に、「〇〇という会社が作った新商品なら購入してみよう」と感じたことがある人は多いのではないでしょうか。

しかし、フリーランスは会社名というブランド力を持たないため、自身の知識やスキル、実績をアピールして信用を勝ち取り、仕事を獲得しなければなりません。自身のセールスポイントを的確にアピールするためには、過去の実績を振り返り、自分が持つスキルを明らかにして、相手にどのようなメリットを提供できるのかを明確にする必要があります。

自分に新たな仕事を任せてもらうことで、どのような利益をもたらすのかを理解できるようなアピールができれば、新たな仕事を獲得できるチャンスが広がります。

自分から声をかけるようにする

フリーランスとしてより多くの案件を獲得したいのであれば、受注を待っているだけではなく、何か仕事がないか自分から尋ねるようにすることが大切です。

取引先から見れば、自分は多くのフリーランスの中の1人に過ぎません。したがって、自分から積極的に声をかけなければ、他のフリーランスに仕事を依頼されてしまうことが考えられます。

普段から定期的に交流を持つように心がけ、雑談の中で困りごとがないかどうかをさりげなく聞いてみるなど、関係を維持しながら新たな案件につながるきっかけがないかどうか探すことが求められます。

フリーランスは人脈がないと仕事が取れないのか?

ここまでフリーランスの人脈が案件獲得にもたらすメリットや、具体的な人脈の形成方法について解説してきました。では、フリーランスは人脈がないと仕事を獲得できないのでしょうか?

結論からいえば、人脈がなかったとしてもフリーランスが仕事を獲得することは可能です。人脈を持たないフリーランスが仕事を獲得するなら、フリーランスエージェントを活用したり、クラウドソーシングに登録したりする方法があります。

フリーランスエージェントの活用

エージェントがフリーランスと事業主を仲介し、新たな案件を斡旋するフリーランスエージェントを活用することで、人脈を持たないフリーランスでも仕事を獲得できます。

下記に、フリーランスエージェントのメリット・デメリットをまとめました。

■メリット

◯フリーランス
・人脈がなくてもプラットフォーム上で新たな仕事を探せる
・エージェントのサポートを受け、自分のスキルに合った仕事を紹介してもらえる
◯事業者(発注者)
・スキルを十分に持ったフリーランスを紹介してもらえる
・予算の範囲内で人材を探せる

■デメリット

◯フリーランス
・仲介手数料がかかる場合がある
◯事業者(発注者)
・エージェントから紹介を受けるため、理想の人材とマッチングしない場合もある
・成功報酬が発生する場合がある

フリーランスにとっては、人脈を持たなくてもプラットフォーム上で新たな仕事を探すことができます。また、エージェントのサポートを受けながら、自身のスキルに見合った仕事を紹介してもらえる点も魅力的です。

事業者にとっては、求めているスキルを十分に持ったフリーランスを探せる上に、予算の範囲内で必要な人材を確保できます。

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一方で、フリーランス側には仲介手数料が、事業者側には成功報酬が発生するプラットフォームが多いため、コストがかかる点をデメリットに感じる人もいます。

クラウドソーシングの活用

クラウドソーシングに登録し、事業者が募集している案件にフリーランスが自ら応募したり、事業者側からフリーランスに直接アプローチしたりする方法もあります。

下記に、クラウドソーシングのメリット・デメリットをまとめました。

■メリット

◯フリーランス
・人脈がなくてもプラットフォーム上で新たな仕事を探せる
・副業の人も多く、気軽に登録できる
◯事業者(発注者)
・低コストでフリーランスに仕事を発注できる
・多種多様なスキルを持った人が登録しているので、選択肢が多い

■デメリット

◯フリーランス
・案件獲得の際に手数料がかかる場合がある
・報酬が低く設定されている場合も多い
◯事業者(発注者)
・初心者も混ざっており、豊富なスキルを持った人材の見極めが難しい

クラウドソーシングもフリーランスエージェントと同様に、人脈が無くてもプラットフォーム上で新たな仕事を探せます。また、副業のために登録している人も多いため、気軽に登録しておけるのも魅力といえるでしょう。

事業者にとっては、低コストでフリーランスに仕事を発注できるため、予算が限られている場合によく利用されます。一方で、フリーランスにとっては報酬が低く設定されていると感じられることもあるでしょう。

クラウドソーシングはフリーランスとして仕事を始めたばかりの初心者も混ざっており、事業者にとっては十分なスキルを持った人材の見極めが難しいというデメリットもあります。

まとめ

フリーランスが人脈を築くことは、新たな案件の獲得や情報収集を行う上で重要です。また、困りごとがあるときの相談先を確保でき、仕事をスムーズに進めやすくなります。

フリーランスが人脈を仕事につなげるためには、経営者や責任者とのつながりを積極的に作ったり、自身のセールスポイントをアピールしたりすると良いでしょう。

とはいえ、全てのフリーランスが人脈を持っているとは限りません。人脈がない人は、フリーランスエージェントやクラウドソーシングを活用することで、新たな案件を獲得することも可能です。

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