【企業インタビュー】イグニション・ポイント フォース株式会社

こんにちは。Relanceのマーケティング担当をしている松田です!

今回、Relanceがご支援するイグニション・ポイント フォース株式会社の小池さんと、Relance経由で同社に参画中のフリーランスITコンサルタントHTさんにインタビューを実施しました。

インタビュアーは、イグニション・ポイント フォース株式会社を担当するRelanceの仲丸です。
企業側の視点から見たフリーランス活用や、フリーランスとして大切にしている働き方や姿勢などについて、リアルなお話を伺いました。

その対談模様を詳しくお届けします!ぜひ、ご一読ください。

■小池 明弘(こいけ あきひろ)/
イグニション・ポイント フォース株式会社
取締役 VPoE 事業管掌役員

(経歴)
エンジニアとしてキャリアスタートし大手SIerで専門知識・PL/PM経験、大手コンサルテティング会社にてBPR推進し、情報システム部門で現場改革やレガシーシフトを主導。現在はイグニション・ポイントフォース取締役として、エンジニア組織の制度設計やキャリア形成、先端技術での事業拡大を推進。HR領域の深い知見を融合させ、事業と組織の成長を力強く牽引している。

■HT
(経歴)
エンジニアとしてキャリアスタートし大手SIerで専門知識・PL/PM経験、大手コンサルテティング会社にてBPR推進し、情報システム部門で現場改革やレガシーシフトを主導。現在はイグニション・ポイントフォース取締役として、エンジニア組織の制度設計やキャリア形成、先端技術での事業拡大を推進。HR領域の深い知見を融合させ、事業と組織の成長を力強く牽引している。

ーーまずは会社概要、事業についてご紹介をお願いいたします。

・プロフェッショナルサービス: システムエンジニアリングサービスに近い形態でのリソース提供
・システムインテグレーション: 主に受託開発
・プロダクト開発: イグニション・ポイント株式会社のイノベーション事業部と連携し、企画されたプロダクトの開発
・テクノロジーコンサルティング: エンジニアリング領域を中心としたコンサルティング

現在社員数は約60名ですが、今後5年で100名、200名規模への成長を目指しています。

組織運営においては、「強い個の集団」がチームとして大きなパフォーマンスを発揮することを重視しており、社員一人ひとりのキャリア形成や、社員間の繋がりから生まれる

ーーフリーランスを活用しはじめたきっかけはなんですか?

(小池さん)私自身がエンジニア出身で、フリーランスの方と仕事をする機会が多かったことが背景にあります。フリーランスの方は企業での経験を経て独立されるため優秀な方が多いという印象があり、積極的に一緒に仕事をしたいと考えたのがきっかけです。

ーーここからはイグニション・ポイントフォース社に参画中のHTさんにもお話をお伺いします。まずは簡単にご経歴を教えてください。

(HTさん) 新卒で出版社に入社し、書籍編集の仕事やホームページ制作、新しい書籍案内のDMやメルマガ配信などを担当しました。当時はITがメイン業務ではありませんでしたが2000年代にAmazonのネット書店が流行しはじめたのを機にデジタル化の波を感じ、デジタル技術を推進する力を身に付けたいと考え、Webマーケティングのコンサル企業に転職しました。 その後、制作会社やインターネット銀行を経て、CMS開発、自社プロダクト開発、SaaS導入など多くの開発プロジェクトに関わる中で、ディレクション業務が向いていると感じ、その後コンサルティングファームでの経験を経て、現在はフリーランスのITコンサルタントをしています。

ーーフリーランスになったきっかけは何ですか?

(HTさん) 理由は2つあります。
1つ目は、45歳で独立しキャリアや人生の折り返し地点で、50代、60代を見据えた時に、自分の得意分野を磨き、長く活躍できるスキルを身につけたいと考えたためです。会社員だと、会社の状況によって業務が決まることが多いですが、フリーランスは自分で案件を選びながら得意分野を伸ばせると考えました。
2つ目は、自分の裁量で仕事のバランスを取りながら、様々な案件に挑戦できる点です。
現在は、大規模システム開発プロジェクトに参画しつつ、イグニション・ポイントフォース社でDX化促進プロジェクトに参加しています。

(仲丸)以前からフリーランスとして働くイメージは持っていたのでしょうか?

(HTさん)はい。以前、事業会社で難しい基盤刷新プロジェクトに携わった際に、あるフリーランスの方の活躍で窮地を乗り越えた経験がありました。それを機に「フリーランスエンジニア」という働き方を意識するようになりました。ただ、すぐに独立できるイメージはなく、まずはコンサルファームでITコンサルタントとしての経験を積むことがステップになると考えていました。

(小池さん)フリーランスになるにあたって不安はありましたか?

(HTさん)事業会社にいた頃はありました。しかし、コンサルファームで参画したプロジェクトがフリーランスの方が多く集まっている環境だったので、フリーランスになるまでのステップや働き方をイメージできて、不安はなくなりました。

ーーRelanceを利用していただいたきっかけを教えてください。

(HTさん)メインの案件が終了したタイミングで、週2~3日稼働のPMO案件を探していました。その時にRelanceに登録し、イグニション・ポイントフォースさんの案件をご紹介いただきました

ーーRelanceや担当キャリアアドバイザーに対して率直なご感想を教えてください。

(HTさん)初回面談から案件紹介、そして小池さんとの面談までのスピードが早かったです。
もし時間が空いてしまっていたら別のエージェントで決まっていたと思います(笑) 本当にタイミングが良かったです。

(小池さん)Relance以外にも別のエージェントさんにも登録はされていたんですか?

(HTさん)3~4社ほど登録をしていました。週2稼働という条件だったのですが、マッチする案件を一番早く提案してくれたのがRelanceでした。

(HTさん)面談で小池さんからAI活用など先進的な取り組みを伺い、自分が知見を深めたい分野と重なると感じたのが大きな理由です。小池さんの人柄にも魅力を感じ、ぜひ一緒に働きたいと思いました!

また、小池さんが面談で「当事者意識」について話されていたことが心に響きました。
当時関わっていた別案件で、自社プロダクトであるにも関わらず担当者の当事者意識が薄く、システム会社任せのスタンスだったことにモヤモヤしていました。そんな時に小池さんの「当事者意識を持ってやりたい」という言葉を聞き、この会社ならやりがいを持って働けそうだと思い参画を決めました。

(小池さん)フリーランスあるあるなんですが、私は採用担当としてこれまで何千人という方々にお会いする中で、フリーランスから正社員に戻りたいという方も一定数いるのを見てきました。
フリーランスはどうしてもご自身の持つプロフェッショナルスキルを「使われる」だけになりがちなんですよね。あくまで外注という立場なので、何か思うところがあっても直接意見を伝えにくいこともあると思いますし、そういった状況にモヤモヤを感じ始める方が多いんですよ。

フリーランスの方の中には、本来ご自身の裁量で価値を提供したり直接コミュニケーションを取りたいと思う方もいるはずで、そのわだかまりやモヤモヤが積み重なって「それなら会社組織に入って仕事をした方が良いのでは」と考えるようになりフリーランスから企業への転職を希望する方は、一定数いらっしゃいます。
そういったフリーランスの方が持つ想いを、我々企業側がリスクを取ってでも彼らが活躍できる場を作れれば良いのではないかと思っています。
そのような場があれば、HTさんのようにスキルをお持ちの方がのびのびと働けて良いのではないかなと思い、面談時にお話させていただきました。

(仲丸)素敵な考えですね!

(HTさん)私がもっと若かったら、その会社に入って会社員という選択肢のもあったと思うんですが、
すでに事業会社である程度のキャリアを積んできており、現在の年収などを考えて改めて社員として雇ってもらうよりは、やはりフリーランスという立場ではいたいと思っていて、
その中で面白くてやりがいのある仕事に挑戦したいという想いもあったので、そこは小池さんのお話に通ずるものを感じました。

(小池さん)正社員には当事者意識を持ってほしいですが、フリーランスの方は必ずしも持たないといけないわけではないと思っていて、それは働き方や仕事に対するそれぞれの価値観によるものだと思うんですよ。

フリーランスの方は本当に様々なバックボーンをお持ちで、簡単にカテゴライズできるものではありません。例えば、ライスワークとして割り切って仕事をしている方もいます。
その方々は生活のためや他にやりたいことのための資金を得るのにご自身のプロフェッショナルスキルを対価として提供して稼ぎ、やりたいことにお金を投資していらっしゃいますよね。そういった方々は当事者意識を持っていなくてもいいと思っているんですよ。

そういった方々も含めて、私たち企業は、多様な価値観を持つ方々それぞれに合った「場」を提供することが大切だと考えています。

面談ではその方の価値観を確認させていただき、もし「ライスワークです」と明確におっしゃるのであれば、それはそれで問題ありません。実際にそういった方もいらっしゃいました。その方にはプロフェッショナルワークとして仕事をお願いし、一方で「フリーランスであっても働きがいのある仕事がしたい」という方には、そういったポジションを用意する。これはあくまでマッチングの世界であり、何が良い・悪い、何が正しいということではないと考えています。

(仲丸)その方にマッチしたポジションを用意することが大事なのですね。

(小池さん)そうですね。その方の「価値観」や「Will(やりたいこと)」に合わせた案件やポジションを提供できるか、そういったマッチングの視点で考えると色々な幅が広がると思っています。


(小池さん)当時はまだ提案段階の案件でしたが、もし受注できた場合の体制を考えると補強が必要な案件のポジションがありました。確定していなかったのでRelanceには案件オーダーはしていなかったのですが、ちょうど仲丸さんから「非常に良い方がいます!」と、プッシュ型でHTさんをご紹介いただきました。

レジュメでHTさんの素晴らしさを感じ面談させていただきました。その結果、通常の欠員補充ではなく、ご紹介いただいたHTさんに合わせてポジションを新たに設ける流れとなりました。

(仲丸)小池さんとの面談では、エンジニアの方の経歴や考えを深く読み取ってくださり、「もしかしたら、こちらの案件の方がよりご活躍いただけるのではないか?」とエンジニアの方にその場で別の案件を提案してくださることがありますね。

(小池さん)「人にポジションを当てはめる」のではなく、「人に合わせてポジションを作る」という考え方がもっとあっていいと思っているんですよ。

チームやフォーメーションもその人の能力やWillに合わせて柔軟に設計できれば、パフォーマンスは最大化されるはずですし、それができたら組織としてすごく面白いと思うんですよね。

たとえば企業の組織開発という文脈でも同じです。
スタートアップ時代に「人事部・総務部・経理部」なんて分かれていなくて、事業が成長して人が増える中で自然と分化していく。その会社でのステージの変化や、世の中の変化に合わせて、会社のフォーメーションは変えていかないといけないですよね。

最近では“DX推進室”や“HRBP”、“現場型人事”のように、役割の切り方もより機能横断的で柔軟になってきています。ある経営課題に直面したならそれを解決するための一時的な組織をつくるという柔軟かつダイナミックなことをやっても良いと思いますし、人ありきでチーム・組織を考えるのも面白いのではないかなと思っています。

(仲丸)小池さんは「得意な人が得意なことをすればいいじゃん」と、よく仰いますがやはり根底にはそういった考えをお持ちだったんですね。

(小池さん)はい。あともう1つはWillですね。 

「今はまだ得意ではないけれど、将来的にその分野を自分の強みにしたい」と思うのであれば、そこに挑戦する。ただ、それだけに偏ってしまうと、すぐには価値を発揮しづらくなり対価を払えなくなってしまうので、今価値を出せる部分とこれから挑戦する部分のバランスを取ったポジション作りが大事になってくると思います。

(小池さん)HTさんは自立心がすごいですね。限られた時間の中で成果を出すという徹底したプロ意識をお持ちです。 最初は月40時間の稼働だったので、正直そこそこやっていただければいいと思っていたのですが、HTさんは40時間の使い方がすごかったですね。
「40時間でこれだけバリューを出せるの!?」 と思うぐらいのコミュニケーションの量と桁違いのアウトプット量でした。

(HTさん)ありがとうございます!
フリーランスというよりは、社員と同じように関わっていただいてすごく嬉しいですしやりがいがありますので、期待に応えられるように引き続き頑張ります! 

(小池さん)もう本当にHTさんはのびのびとやっていただければ良いなと思うので!(笑)
「こういう仕事をやりたい」「こんなポジションをやってみたい」をどんどん言っていただければ、それに合う案件を提供していきますます!そういう関係性になれたのは、今までの実績があってこそなので。
誠実に価値を提供していれば後から結果として色々なものが付いてくるということなんです。 
フリーランスの方は、こういった部分を意識していただけるといいかもしれません。

(HTさん)そうですね。先に自分のやりたいことばかり言うのではなくまずは与える。お客さん側に喜んでいただくために何をするかが大事で、その先に自分のやりたいことがついてくると思います。

(仲丸)そんな中で、Relanceからの打診でHTさんの単価を途中で上げていただきましたが、どのような理由で単価をあげていただいたのでしょうか?

(小池さん)弊社の利益率が多少下がろうが、成果を出していただいている方には適正に還元すべきだろうという考えがあるので最大限還元させていただきました。

でも、自分はどちらかというと当事者意識を持っているのでサッカーの試合で例えると、試合で勝つために自分がどのポジションに入ると一番効果的かを考えるリベロ的なスタンスに近いかたちで仕事をします。

実際、イグニッションさんにフリーランスとして参画をし、その先のエンドクライアントと直接やり取りする機会がありましたが、常に相手が何を求めているかを理解しないといけないと思っていますし、期待値を超えることを常に意識しています。与えられた役割だけに縛られず柔軟に、想定されていなかった役割でも歓迎して担うぐらいの気持ちで仕事に臨んでいます。

(小池さん)その信頼関係は非常に大事で、コミュニケーションが取れていると、例えば「少し稼働が上がりそうです」といった相談も事前にしてくれて、こちらとしても、その理由や作業内容、所要時間などを細かく聞かずに、「いいですよ」と快諾できるんですよ。これってクレデンシャルができているからなんですよね。

このような信頼関係が築けるのは、当事者意識を持ったプロフェッショナルだからこそで、もし、そこに疑念があれば「なぜですか?」と当然疑問を抱くわけですよ。

(小池さん)フリーランスの方々は、やはりプロフェッショナルな方々であると認識しているので特定の領域における専門性や、スポット的に必要なハイスキルを提供していただけることがまず最初に期待値としてあります。それに加えて、スキルだけでなくその方のバックボーンや価値観、Willに合わせてそれに適した「場」をつくることが企業側として大事だと思います。

今後もその方向性は変わりません。フリーランスの方々の力なしに、当社の事業成長はあり得ませんし、特定のスポット領域において社員でまかなうのは現実的ではなく、フリーランスの方の力があってこその組織成長だと強く感じているので、引き続きその力を借りていきたいです。

また、フリーランスとして働く以上、それぞれがご自身の価値観に基づいてキャリアを選択されていると思いますが、年数が経つにつれてスキルがコモディティ化し価値が下がることも一定数あると思います。だからこそ、3年後・5年後・10年後を見据えたキャリア戦略を考えることが重要だと思っています。そして、その戦略設計を企業がサポートすることも可能だと私たちは考えています。

たとえば、「AIを使った開発に挑戦したい」「AI関連のプロジェクトに携わりたい」といった相談があれば、当社に関して言えばそういった環境をつくることもできます。

こうした考えのもとで、私たちは今後もフリーランスと企業が「持ちつ持たれつ」の関係性で成長できたら良いと思っています。

Relanceとは、前職時代からお世話になっているので、今までの成長を傍目から見て私も嬉しい限りです。やはり良い方をどんどんプッシュ型で提案していただくのはありがたいと思っています。

その中で大事なのは、とにかく良い人が出てきたからと紹介するのではなくて、

企業の事業成長の支援をしてるんだと思ってほしいんですよね。

Relanceの立ち位置は、当社のような企業とフリーランスの母集団の方々をつなぐ立ち位置にあるので、Relanceこそ三方良しじゃないといけないと思っています。

フリーランスの母集団に関しては、彼らの価値をどう高めて、どうアピールできるかが重要で、ただ「優秀な人がいます」と伝えるのではなく、各企業の事業フェーズや成長課題に合わせた提案ができるかがマッチングじゃないですか。プル型の提案だと遅いわけですよ。

企業側の現状、例えば事業の進捗状況やこれから動き出す案件、組織が抱えている課題などをしっかり把握した上で、先手を打ってマッチングを進めていくということがRelanceにとっては大事だと思います。そこに母集団のフリーランスの方々の働き方や価値観、Willを理解した上で、企業の状況にマッチした人材を最適なタイミングで提案していくRelanceであってほしいと思います。

AIを極めたいと思っていてもAIを活かしたいという企業さんとマッチングしないと意味がないですよね。そのプロジェクトに入っても思っていたのと違う期待値が出てくるかもしれないのでそこはやはり先に企業理解をしないと、自分のやりたいこともできないのかなと思います。

マインド的なお話しなりますが、フリーランスだから自由に色々と自分の意思で決められると思い過ぎると、それは逆に自由がなくなっちゃうと思っていて、企業側が何をやりたいかとか、どういう人を求めてるとか、どういうことをやってほしいとかというのを知れば知るほど、自分が安定して自由も広がると感じます。

(仲丸)まずは企業のことをよく知るということが大事ですよね。
Relanceとしても、常に「三方良し」の精神を忘れることなく、企業様とフリーランスの方々、それぞれの価値が最大化されるようこれからも精一杯ご支援をし続けたいと改めて感じました。

本日はインタビューのお時間をいただきありがとうございました!

編集後記
今回は、イグニション・ポイント フォース株式会社の小池さんとRelance経由で同社に参画中のフリーランスITコンサルタントHTさんにお話をお伺いしました。小池さんのフリーランス個々の価値観を尊重し「場を創る」という柔軟な姿勢。そしてHTさんの常に「当事者意識」を持って「価値を提供」し、「企業理解」を深めるプロフェッショナルなあり方。これらのお話は、フリーランスを活用されている企業の皆様、またフリーランスとして新たな一歩を踏み出される方々にとって、多くのヒントとなるのではないでしょうか。私たちRelanceとしても、Relanceが介在する意味を常に意識し、「三方良し」となるマッチングを追求し続けてまいります。

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