大規模かつシビアな性能要件の連続だからこそ得られた経験
2024年11月21日
Intoroduction
今回は、Relanceとパートナーシップを結ぶフリーランスエンジニアMさん(30代男性)に、広報担当の甲田がインタビューを実施しました!広報(筆者)である私は、2023年12月までRelanceのキャリアアドバイザーとして、Mさんのサポート担当としてご支援していた背景から今回のインタビュー実施に至りました。
今回は……
・このままだと、自分の技術が停滞するかもしれない危機感
・ミッションクリティカルなシステムだからこそ
・1年間、Relanceを利用いただいて
を中心にお話いただきました。
Mさん
エンジニア歴12年
【経歴】
正社員として、Webサービスや業務システムなどのバックエンド・フロントエンド開発に6年従事した後、2018年にフリーランスに転身。複数の企業で、システムの設計、実装から運用に至るまで幅広く担当し、新規プロジェクトでは技術選定にも携わる。現在は、Relance経由で大規模金融サービス開発案件に参画し、バックエンドをメインに担当している。
得意領域:Java、Kotlinでのバックエンド開発、Vue.js、Reactでのフロントエンド開発、AWSの設計・構築
このままだと、自分の技術が停滞するかもしれない危機感
正社員として6年開発を経験された後、2018年からフリーランスとして活動されていますが、どのような背景でフリーランスに転身されたのでしょうか?
Mさん:もっと技術の幅を広げたいという想いが大きかったです。このまま同じ会社で同じサービスに携わり続けていると新しい技術を得られにくくなり、技術力が停滞しちゃうんじゃないかという怖さがあり、選んだのがフリーランスという働き方でした。
甲田:より技術力を上げる、幅広げることが背景だったのですね。フリーランスとして働かれて6年ほど経ちますが、大変なことと良かったことはどのような部分ですか?
Mさん:良かったことでもあり大変なことでもいいですか?フリーランスは、パフォーマンス次第で案件が継続できなくなるリスクはもちろんあるんですけど、自分にはそれが合っていて。日々見られている、評価されている緊張感がいいプレッシャーになるんですよね。
あと、新しい技術のキャッチアップももともと好きで。フリーランスは求められる技術力のハードルが高いですし、どれだけ技術を磨くかが案件獲得にも直結してくるので、より身が入ります。
甲田:緊張感がいいプレッシャーになるのはいいですね。次に、Mさんがフリーランスとして働く中で大事にされていることは何でしょうか?
Mさん:例えば、今の案件だと漠然としたタスクの依頼が多いので、状況をこまめに整理するようにしています。タスクのゴールが、自分と相手で解釈が合っていないまま進めるとお互いの時間を無駄にしてしまうので、「目指すゴールは○○で合っているのか?」を、認識合わせしてから着手します。途中もこまめに進捗共有やすり合わせをしながら進めることが大事かなと。報連相は、当たり前と思われがちだからこそ、意識していますね。
甲田:報連相は本当に大事ですよね。報連相が要因となって、その後の継続に影響が出るケースも実は多かったりします。ここではMさんが大事にされていることをお聞きしましたが、「すごいな!」と思うフリーランスはどんな方ですか?
Mさん:引き出しが多い方ですかね。ある問題や課題に対して、解決策をいくつも提示して比較検討した上で進められるのはやっぱりすごいなと。それまでに色々なトライアンドエラーを経験しているからこそできることだと思うんですよね。
ミッションクリティカルなシステムだからこそできる経験
当時は他社様の面談も進んでいたと思いますが、なぜその中で本案件に決められたのでしょうか?
Mさん:技術スタックがマッチしていたのと、当時は開発進捗が芳しくない部分もあると話があった上でオファーいただいて少し不安はありましたが、必ずキャリアのプラスになると後押しいただいたのが大きかったです。参画して1年が経ちましたが、結果的にここに決めて良かったなと思います。
甲田:そう言っていただけてよかったです…!ここからは、現在の案件についても教えてください。
Mさん:クレジットカード会社の加盟店管理業務の効率化を支援するアクワイアリングプラットフォームの開発に携わっています。プロジェクト規模は150名~200名ほどでかなり大きいです(システム規模は画面数100以上、バッチ150本以上ぐらい)。メインの技術スタックはAWS、Java、Go、Reactを使っています。
その中で私が担当している業務は、各機能開発チームとは独立したアーキテクトチームで、幅広く各チームの技術支援をしています。具体的には、開発ガイドラインの作成、設計やコードのレビュー、性能改善、各チームで発生した問題の技術調査などです。
甲田:かなり規模の大きいシステムですが、技術的な部分で特徴はありますか?併せて、大変なことややりがいについても教えてください。
Mさん:特徴は、大量のデータを扱うので、性能要件がかなりシビアです。「このままだと性能要件を満たせない、でもスケジュール的に大幅な作り直しはできない」となったときは、現実的な落としどころを見つけながら性能要件を満たせるように、SQLやロジックの見直し、バッチの並列化など、基本的な部分の積み重ねながら試行錯誤していました。
大変な部分は、とにかく仕様が複雑で画面数も多いので、最初はドキュメントを読み込むのに必死でした。これは大変とは少し違いますが、アーキテクトチームは、各機能開発チームと密に連携が必要なのと、後からできたチームなので最初は言動次第ではハレーションが起きるかもしれないと、最初の1〜2カ月ほどはレビューも慎重に行っていました。今では各チームから気軽に技術的な相談を受けるような関係になれたのかなと思っています。
やりがいは、各チームから上がってくる技術課題を日々対応していたので、色々な解決策の引き出しが増えたことですね。とくに、性能系の課題が多くあって大変ではありましたが、いい経験になっています。先日新聞で本案件のシステムに関する内容が取り上げられていて、世の中へのインパクトの大きさを改めて知り、そこに携われているんだなと嬉しくなりました。
1年間、Relanceを利用いただいて
最後にRelanceについて少しお聞かせください!なぜRelanceにご登録いただいたのでしょうか?
Mさん:ネットで検索したRelanceが出てきたんですけど、運営しているのがスリーシェイクとわかったのが理由でした。もともとスリーシェイクはインフラエンジニアのスペシャリスト集団として知っていて、そこが運営するサービスなら良さそうだなと思って登録しました。
甲田:当社のこと知っていただいたのですね…!実際に利用いただいての感想を教えていただきたいです!
Mさん:企業と独自のコネクションを持っていて、Relanceでないと紹介できない案件があるのがよかったです。今、私が参画している案件もそうですし。正直、案件の数でいったら他エージェントの方が多いのかなと思いますが、独自案件を持っていたり案件の質が高いのはいいなと思いました。
あと、先日契約更新があったじゃないですか。私から打診をしたわけじゃないのに、参画先と単価UPの交渉をしてくれて、結果的に単価が上がりました。参画から1年経つタイミングなので、そろそろ相談しようかなとは思っていましたが、先回りして動いてくれて純粋に嬉しかったですし、感謝しています。これからもさらに頑張らなきゃなと、動いてくれて純粋に嬉しかったですし、感謝しています。これからもさらに頑張らなきゃなと、身が引き締まりました。
甲田:そう思っていただけて嬉しいです!企業様から、Mさんはいつも高いパフォーマンスを出していただいていると常々フィードバックをいただいていたので、「絶対に上げないと」と思っていました。単価はもちろん、今後もMさんがパフォーマンスを発揮いただけるようサポートさせていただきます。本日はありがとうございました!
編集後記
今回は、大規模かつミッションクリティカルなシステムに携わっている、Mさんにお話しを伺いました。
参画先企業様からは、「技術力の高さや故障解析能力に優れており、問題発生時には最適な改修方法を素早く提案してくれており、信頼している存在です」と高いご評価をいただいており、なくてはならない存在となっているMさん。パフォーマンスを発揮し続ける背景には、日々の緊張感をポジティブに
捉え取り組まれる姿勢や、技術キャッチアップへの努力がありました。また当たり前と思われがちな報連相だからこそ、こまめに進捗共有をされたり、認識のすり合わせを行っているからこそ、円滑な
コミュニケーションに繋がっているのだとわかりました。
Mさんがより技術の幅やキャリアを広げられるよう、Relanceとして今後も最大限ご支援をさせていただきます!
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