フットレストの効果を徹底解説!エンジニアにおすすめの選び方やおすすめも紹介
在宅でのデスクワークによって、「足が疲れる」「肩が凝る」「腰が痛い」など健康面で悩みを抱えているエンジニアの方は多いのではないでしょうか。
パソコンに向かう時間が長いと、肩こりや腰痛だけでなく、目の疲れや足のむくみなど体に不調をきたしてしまう方もいます。
そのような場合に役立つのが「フットレスト」です。フットレストを使うことで、足が休めるだけでなく、姿勢を改善したり血行をよくしたりする効果が期待できます。
この記事では、フットレストの効果について、足の疲れが体に及ぼす影響とともに解説します。改善ポイントやおすすめのフットレストもご紹介しますので、ぜひ仕事のパフォーマンス向上に役立ててください。
目次
フットレストとは?
フットレストとは、椅子に座っているときに足を置く台のことです。
床に置くタイプや空気を入れて使うタイプ、オットマンタイプなどさまざまな種類があります。エンジニアは自宅で働けるメリットがありますが、長時間のデスクワークによって足に疲労を覚える方も多いのが実態です。
たとえ椅子の座り心地がよくても、足が固定されていなかったり、高さが合わなかったりすると、足首やふくらはぎの筋肉が緊張してしまい疲れにつながります。また、太ももの裏側が圧迫されて血行が悪くなれば、足のむくみや冷えといった症状を起こすかもしれません。
その点、フットレストを使うことで、足を休ませるだでけはなく、姿勢の改善や血行促進の効果が期待できます。慢性的に体が疲れてしまっている方や足のだるさを感じている方は、フットレストの導入を検討するとよいでしょう。
フットレストの効果は?
フットレストの主な効果として、以下4つが挙げられます。
- 足の疲れが軽減される
- むくみや冷えが改善される
- 肩こりや腰痛・眼精疲労が和らぐ
- リラックスして仕事に集中しやすくなる
それぞれの内容を詳しく見ていきましょう。
足の疲れが軽減される
フットレストを使うと、足を固定しやすくなったり高さを調節できたりするため、疲労が軽減されます。
足が固定されていないと、足首やふくらはぎの筋肉が緊張した状態です。
体のバランスを保つために無意識に力が入ってしまい、筋肉疲労や筋硬直を引き起こしかねません。
しかし、フットレストがあれば、足の高さや角度を自分の好きなように調整可能です。調整することによって足首やふくらはぎの筋肉がリラックスし、疲労軽減につながります。足が固定されれば、バランスも保ちやすくなり、変な力みもなくなるでしょう。
むくみや冷えが改善される
フットレストは、むくみや冷えの改善にも効果が期待できます。足が着いていない状態など脚に体重が乗っていると、太もも裏が圧迫されてしまい、血行が悪くなります。長時間その状態が続くと、足のむくみや冷えなどの不調をきたすでしょう。
フットレストで高さや角度を調整すれば、太ももの圧迫は軽減されます。加えて、足を動かしたりマッサージをしたりすれば、血行が促進され、むくみや冷えなどの不調が改善されるでしょう。
肩こりや腰痛・眼精疲労が和らぐ
フットレストによって足の位置が固定されるため、姿勢がよくなり肩こりや腰痛、目の疲れの緩和につながります。人間工学では、膝・腰は90度が望ましいとされており、フットレストを使うことで体圧が分散され、理想的な姿勢に近づけることが可能です。
反対に、足が地面に着いていないと、少しずつ体が沈んでいき、姿勢が悪くなってしまいます。また、バランスも崩れやすい状態のため、肩こりや腰痛、眼精疲労などが引き起こされるでしょう。
徐々に疲れや痛みが蓄積される前に、対策をとることが重要です。
リラックスして仕事に集中しやすくなる
フットレストがあれば、背もたれに寄りかかる姿勢が取りやすくなるため、リラックスして仕事に集中しやすくなります。また、体の疲れや痛みなどのストレスが和らぐことも、大きなメリットです。
リラックスした状態は、仕事のパフォーマンスにもよい影響をもたらします。集中力が続きにくいと感じている方や、仕事の成果を挙げていきたい方は、フットレストの導入がおすすめです。
エンジニアがフットレストを使うべき理由|椅子の高さは机に合わせる!
椅子の高さは、机の高さに合わせましょう。
その理由は、パソコンの画面と目の距離や角度を適切に保つためです。具体的には40cm以上の視距離を確保し、目の高さと同じか、やや下になる高さが望ましいといわれています。条件を満たすためには、地面と足との高さで調整するのではなく、椅子の高さを机の高さに合わせることが大切です。
しかし、机の高さに合わせると、地面に足が届かなくなるかもしれません。足が着かないと安定性に欠けるため、姿勢が悪くなったり血行が悪くなったりしてしまいます。そこで、フットレストを使い、足の高さや角度を調整することで、疲れにくい姿勢をサポートするのがおすすめなのです。
参考:「情報機器作業における労働衛生管理のためのガイドライン」|厚生労働省
太ももが圧迫されると血行が悪くなる
足が地面に着いている状態を優先してしまうと、太ももの圧迫による血行不良でむくみや冷えを引き起こしてしまいます。かといって、足が地面に着いていないと、姿勢が悪くなったり、肩こりなどを招きやすくなったりしてしまうでしょう。
とくにコーディングのチェックやタスク管理など細かな作業が必要となるエンジニアは、同じ姿勢で過ごす時間が多くなりがちです。気づいたときには、太ももが圧迫されてむくんでいた…なんて経験がある方もいるかもしれません。
フットレストを使えば、太ももの圧迫感緩和にも効果が期待できます。これは、デスクワーク時のフットレストに関する研究においても実証されている利点です。
参考:「デスクワーク時に使用するフットレストに関する研究」|The Japanese Jounal of Ergonomics
姿勢が悪いと体の痛みや不調を招く
足が地面に着かないと、姿勢が悪くなります。
具体的には、バランスが崩れて前のめりな姿勢になりやすい状態です。前のめりな姿勢が続くと、首・肩・背中・腰などに負担がかかり痛みを引き起こしてしまいます。また、目とモニターとの距離が近づいてしまうため、目の疲れも招いてしまうでしょう。
その点、フットレストを使用すると、足元から姿勢を整えることが可能です。体全体のバランスもよくなり、腰痛の緩和にも効果があると、デスクワーク時のフットレストに関する研究においても実証されています。
参考:「デスクワーク時に使用するフットレストに関する研究」|The Japanese Jounal of Ergonomics
エンジニア向けフットレストの選び方
エンジニアの方がフットレストを選ぶ際には、以下4つの観点から考えるとよいでしょう。
- シーンに合わせて「種類」で選ぶ
- 高さと横幅に注目して「サイズ」で選ぶ
- 疲れにくい「素材」を選ぶ
- 高さ・角度調節など「機能」も確認する
それぞれ解説していきます。
シーンに合わせて「種類」で選ぶ
自分自身がどのようなシーンでフットレストを使いたいかによって、選ぶべき種類も異なります。フットレストには、床に置くタイプや空気を入れて使うタイプ、ふくらはぎから乗せるオットマンタイプなど、さまざまな種類があります。それぞれの特徴とおすすめのシーンをみていきましょう。
床置きタイプ
名前のとおり、床に置いて使うフットレストです。
高さや角度を調節できるものや、マッサージ効果のあるもの、冬場に嬉しいヒーター付きのものなどがあります。足元にスペースがある場合や、足の高さ・角度を自由に変えたい場合におすすめです。
また、足を休めるだけでなく、姿勢の改善や血行促進にも効果が期待できます。
エアーマット
エアーマットは、空気を入れて使うタイプのフットレストです。
入れる空気の量によって高さが調節できるため、足元にスペースがない場合でも設置できるメリットがあります。空気量や硬さはものによってさまざまなため、実際に試してみることで、自分に合ったものを選べるでしょう。
オットマン
オットマンは、ふくらはぎから乗せられるフットレストです。
足全体を乗せられるため、体圧分散や血行促進が期待できます。足元にスペースがある場合や、リラックス効果を優先したい方におすすめです。
クッション性やデザイン性に優れたものもあり、インテリアとしても楽しめるメリットがあります。
高さと横幅に注目して「サイズ」で選ぶ
フットレストを選ぶ際、サイズは事前に確認しておきましょう。
理由としては、サイズによって次のような影響があるためです。
- 高さ:足の高さが自分に合っているかどうか
- 横幅:置けるだけのスペースがあるかどうか
足の高さが自分に合っていなければ、姿勢や血行に悪影響を及ぼしかねません。
また、横幅は置けるだけのスペースがあるかどうかも重要です。横幅が広すぎると、机や椅子と干渉してしまったり、邪魔になってしまいます。不っとレストの横幅は、自分の足の幅や机や椅子のサイズに合わせて選ぶようにしましょう。
疲れにくい「素材」を選ぶ
フットレストの硬さは、足の疲れや快適さに影響します。
硬さについてのポイントは以下のとおりです。
- 柔らかさを求めるよりもある程度の硬さはあったほうがよい
- 硬すぎると足に負担がかかり痛みや疲労を引き起こす
- 硬さは自分の好みや体重に合わせて選ぶ
柔らかい素材のほうが快適な印象があるかもしれませんが、実は逆に疲れることがあります。
足が沈み込みやすいため、意識的に踏ん張り続けなければなりません。長時間続けると筋肉疲労や筋硬直を引き起こし、フットレストの効果は半減します。ある程度の硬さは必要となるのです。
ただし、硬すぎると足に負担がかかり、痛みや疲労を引き起こすこともあります。
硬さは自分の好みや体重に合わせて選ぶことが大切です。目安としては、体重が重ければ硬めのものを、軽ければ柔らかめのものを選ぶと、疲れにくいと感じられるでしょう。
高さ・角度調節など「機能」も確認する
フットレストを選ぶときは、高さ・角度調節など「機能」も確認しておきましょう。具体的には、以下のような機能があります。
- 高さ・角度調節機能
- ヒーター付き
- 収納スペース付き
1つ目の高さ・角度調節機能は、足の高さや角度を自分に合わせて変えられる機能です。これは姿勢や血行に影響する重要な要素となります。高さ・角度調節機能があると、自分の体型や体調に合わせられるのがメリットです。
2つ目のヒーター付きは、足を温めることで血行促進やリラックス効果が得られるものを指します。とくに、冬場の使用や冷え性の方におすすめです。温度やタイマーなどの機能も付いていることが多く、自分の好みに合わせて調節できます。
最後の収納スペース付きは、キーボードやマウスなどの小物を入れられる機能です。机の上をすっきりさせたり、必要なものをすぐに取り出せたりするメリットがあります。
エンジニアにおすすめのフットレスト
ここからは、エンジニアの方におすすめのフットレストを種類ごとにご紹介します。ご自身の求めているサイズなのか、機能があるのかなど、購入の目安としてご覧ください。
【床置き】サンワダイレクト フットレスト|100-FR010
サンワダイレクトのフットレスト「100-FR010」は、床置きタイプのフットレストです。高さが8cm〜20.5cmまで6段階の間で調節できるため、シーンや使う人を選びません。
約10度の傾斜が付いており、足を預けやすいのも特徴です。横幅40cm×奥行き25cmとコンパクトなサイズで、場所を選ばず設置できるでしょう。
スチール製で丈夫なつくりですが、ヒーター機能がないため、冬も快適に使いたい場合などを考慮すると、1年を通して使うのは難しいかもしれません。
参考:フットレスト 6段階高さ調整 靴収納 デスク下 足置き台 100-FR010の販売商品 | サンワダイレクト
【床置き】ReLarela フットレスト
ReLarelaのフットレストは、低反発クッションの床置きタイプです。低反発ウレタンでやや硬めに設計されているため、長時間使っても足が沈みこみすぎません。
横幅43cm×奥行き25cmと、男性の足でも収まりのよいサイズに作られています。また、高さが13cmと足にフィットしやすい形状も手伝い、リラックスした状態が得られるでしょう。
参考:フットレスト ReLarela 足が沈み込みすぎない硬めタイプ|Amazon
【エアーマット】ELE エアー足枕
ELEの「エアー足枕」は、空気量で高さが調節できるエアーマットタイプです。用途に応じて3段階の高さに調節できるため、幅広い利用シーンに対応できます。
空気を抜いた状態なら、折りたたんでコンパクトに持ち運べる点も魅力です。最大で高さ43cm×横幅38cm×奥行30cmと、十分なサイズに展開できます。
比較的リーズナブルな価格設定のため、フットレストの使い心地を試してみたい方に適しているといえるでしょう。
【エアーマット】MRG フットレスト
MRGのフットレストは、エアークッションタイプとなっています。最大の特徴は、押すだけで簡単に空気が入れられる点です。本体のポンプ部分を押すだけで、力のない方でも約1分で膨らませられます。
最大で高さ45cm×横幅42cm×奥行27cmの大きさになり、15cmずつ3段階の高さ調節が可能です。手軽にエアークッションを試したい方や、力に自信がない方が使いやすいと感じやすいフットレストといえます。
【オットマン】Bauhutte(バウヒュッテ) ゲーミングオットマンワイドBOT-700
Bauhutteの「ゲーミングオットマンワイドBOT-700」は、デスク下専用のゲーミングオットマンです。リラックスした状態で足を置けるよう、71cmのワイド設計となっています。ぐらつき防止のスタンドが付いていたり、長時間快適に使えるようにファブリック素材になっていたりと、高い機能性が魅力です。
高さ37.1cm×横幅71cm×奥行43.5cmとゆったりした大きさで、あぐらをかいて座りたい方や、仕事の合間に足を伸ばしてくつろぎたい方に適しています。
参考:ゲーミングオットマンワイド BOT-700 | Bauhütte
【オットマン】CYBER GROUND ゲーミング オットマン
CYBER GROUND「ゲーミングオットマン フットレスト」は、デスク下にスッキリと収まるゲーミングオットマンです。素材にPUレザーが使われており、柔らかな感触と高級感が感じられます。
利用シーンに合わせて8cm高さが変えられるガス圧昇降機能が付いているため、手軽に快適な高さへと調節が可能です。
高さ42cm〜50cm×横幅72.5cm×奥行51cmと、どんな姿勢にも対応できるでしょう。ブラックで統一されたカラーリングで、インテリアとしてもマッチしやすいオットマンといえます。
参考:CYBER GROUND ゲーミング オットマン|Amazon
まとめ
フットレストを使うことで、足を休めるだけでなく、仕事中の姿勢を改善したり血流をよくしたりする効果があります。とくに足の疲れやむくみ・冷えなどが気になっている方は、より効果を実感できるでしょう。また、肩こりや腰痛・眼精疲労などの不調も軽減が期待できます。
フットレストを選ぶ場合、種類・サイズ・素材・機能によって、効果や快適さが変わります。フットレストそれぞれの特性を把握し、自分のニーズや好みに合わせて、最適なものを選ぶことが大切です。フットレストを購入して体の不調や足の疲労が改善されれば、仕事に一層集中できるようになり、パフォーマンスが上がることにも期待できます。
本記事でご紹介したフットレストを参考に、在宅ワークを快適にするための環境整備を実施しましょう。
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