副業でフリーランスを始めるには?メリットやデメリットから注意点まで徹底解説

昨今、働き方改革やフリーランス保護新法などの推進によって、副業フリーランスなど新しい働き方を取り入れやすくなってきています。企業側としても、正規雇用のほか業務委託として単発で業務に参画してもらうメリットは大きく、副業を解禁するところが年々増えてきました。そのような背景から、フリーランスや副業として働く人が増加中です。

本記事では、フリーランスと副業の違い、メリット・デメリット、副業フリーランスの始め方などを解説していきます。本記事を読むことで、副業フリーランスについての理解が深まりますので、ぜひ最後までご一読ください。

目次

副業とフリーランスの違い

まず副業とフリーランスの違いについて解説します。

副業とは、本業に加えておこなう仕事やビジネスのことです。つまり企業などと雇用契約を結び、組織に属して仕事をおこないながら、合間で別の仕事をして収入を得る働き方を指します。副業は、1つの会社や組織に雇用されている立場でありながら、本業以外の業務も請け負っている状態です。

一方でフリーランスは、企業など組織に属さず、個人で独立して仕事を請け負う働き方です。通常、クライアント企業と業務委託契約を結ぶなどして、収入を得ます。雇用関係がないため、働く時間や場所などはある程度自由に決められることが特徴です。

副業フリーランスとは?

近年、副業とフリーランスを掛け合わせた「副業フリーランス」が増えています。副業フリーランスは企業に雇用され勤めながら、就業後や休日など空いた時間を活用し、フリーランスとして活動する人のことです。

ここからは、副業フリーランスが増えてきている理由について解説していきます。

副業を解禁する企業が増えている

大きな要因の1つは、政府の副業推進を受け、副業を解禁する企業が増えていることです。政府は、少子高齢化に伴う生産人口の減少や労働力の不足といった深刻な社会問題を受け、副業・兼業やテレワークなど働き方の多様化・柔軟性を目的とし、2017年に働き方改革実行計画を閣議決定しました。

2018年にはモデル就業規則の改正があり、副業の促進はますます活発化します。さらには2020年9月と2022年7月に副業・兼業の促進に関するガイドラインが改訂され、原則として副業・兼業を認める考えが掲げられました。厚生労働省では、働き方改革の実現に向け積極的に取り組んでおり、その中の一貫として企業の副業解禁が推進されるようになっています。

また、コロナ禍を経て働き方の多様性が拡がる中、企業側でも副業解禁の動きが活発化しています。実際、経団連が2022年10月に発表した副業・兼業に関するアンケート調査結果によると、「副業・兼業を認めている企業」と「認める予定の企業」を合わせると、割合は7割を超えました。

エン転職が2023年2月に1万人を対象としておこなったアンケートでは、新型コロナ後の企業選びの軸への影響がうかがえます。コロナ禍を経験することで企業選びの軸が変わったと答えた人のうち、とくにテレワークや副業など希望の働き方ができるかを重視している人が過半数を超えるという結果でした(40代以外)。

日本では、インフレの影響を受ける中でも給与はなかなか上がらず、生活が豊かになっているとは言い難い現状があります。

上記のような背景から、副業解禁が進んでいるようです。

参考サイト:モデル就業規則|厚生労働省

参考サイト:副業・兼業の促進に関するガイドライン|厚生労働省

参考サイト:「働き方改革の実現」の実現に向けて|厚生労働省

参考サイト:副業・兼業に関するアンケ―ト 調査結果|一般社団法人 日本経済団体連合会 

参考サイト:『エン転職』1万人アンケート(2023年2月)「新型コロナ後の企業選びの軸」調査|エン・ジャパン

副業フリーランスの実態

ランサーズの「フリーランス実態調査2021」によると、フリーランス人口は大幅に増えています。

副業系すきまワーカーと複業系パラレルワーカー共に増えており、両者を合わせると、全フリーランスの約半数にものぼります。さらに、2020年から2021年の1年間で、副業系すきまワーカーと複業系パラレルワーカーは104万人増加しました。

副業系すきまワーカーと複​​業系パラレルワーカーが増加した要因として考えられるのは、コロナ禍で在宅勤務が増え通勤時間が減ったことで、すきま時間ができ、副業に充てられるようになったことです。

また、同調査の報告によれば、本業としての職種はビジネス系が圧倒的に多い割合であるのに対して、フリーランスとしての職種では、IT・クリエイティブ系の職種や、コンサルタント・カウンセラー系の職種の割合が本業よりも高いことがわかります。

このことから、プロフェッショナルなスキルを持ち、そのスキルを副業に活かしている副業フリーランスが増加したといえるでしょう。

参考サイト:フリーランス実態調査2021|Lancers

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会社員が副業フリーランスをするメリット

会社員がわざわざ副業フリーランスとして働くメリットには、どのようなものがあるのでしょうか?

会社員が副業フリーランスをおこなうメリットとして、以下の4つが挙げられます。

  • メリット①|収入が増やせる
  • メリット②|スキルアップにつながる
  • メリット③|節税効果が期待できる
  • メリット④|独立・開業の基盤がつくれる

1つずつ見ていきましょう。

メリット①|収入が増やせる

本業に加えて副業をおこなうことで、収入を増やせます。

本業だけでは、収入をアップさせることはなかなか難しいでしょう。所属している会社や組織に評価制度があっても、昇給が難しかったり昇給額がわずかだったりと、大幅な収入アップは見込めません。

その点、副業フリーランスとして働けば、本業の収入に加えて月に数万円からの収入アップが見込めるため、副業によって比較的簡単に収入の底上げが可能です。

先述の「フリーランス実態調査2021」でも、フリーランスになったきっかけは「収入の拡大のため」が最も多い割合を占めています。

参考サイト:フリーランス実態調査2021|Lancers

メリット②|スキルアップにつながる

自身のスキルアップにつながることも、副業フリーランスとして働くメリットの1つです。

先述のとおり、副業フリーランスとして働く場合には、プロフェッショナルなスキルを活かして副業している方が多いです。とくに専門的な知識を必要とする仕事では、高収入が期待できます。

本業に関連する業務内容と類似した副業をおこなうことで、本業・副業両方で知識を深めていくことができ、スキルの定着が図れます。また本業と副業で相乗効果が生まれ、パフォーマンスの向上が期待できるでしょう。

一方で、本業と異なる業務内容の副業をおこなえば、新たなスキルが身につくというメリットもあります。副業フリーランスは、自分自身で仕事を獲得する必要があるため、営業力や交渉術、コミュニケーション能力などのスキルも自ずと身につくはずです。副業で獲得したスキルを本業に活かすことで、新たな分野にも挑戦でき、今後の展望が広がります。

メリット③|節税効果が期待できる

副業フリーランスの場合、副業分の収入に関しては、自身で確定申告をおこない、納税しなければなりません。

確定申告時に、副業で使用した雑費を経費計上することで、節税につながる可能性があります。とはいえ、経費計上できるのは事業に必要なものだけですので、ご注意ください。

経費計上できるものとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 仕事に使用するパソコンの購入費や通信費
  • 仕事で使用する事務用品の購入費
  • 光熱費や家賃などの家事按分

ただし、収入が増えることでかえって税金が増える可能性もあるので、その点には留意しておきましょう。

メリット④|独立・開業の基盤がつくれる

副業フリーランスとして働くことで、独立や開業の基盤をつくることができる点もメリットです。

副業フリーランスを含むフリーランスの場合、業務だけではなく、確定申告や契約手続きなどの事務作業もすべて自身でおこなわなければなりません。

そのため、案件獲得の際の営業スキルや対人スキル、経理の知識など、会社員として働いているだけではなかなか身につけられないスキルが、自然と身についていきます。

独立や起業を考えている方にとっては、収入を得ながら独立に向けての勉強ができる状況となるため、大きなメリットといえるでしょう。

会社員が副業フリーランスをするデメリット

一方で、会社員が副業フリーランスをするデメリットもあります。

デメリットは、主に以下の3つです。

  • デメリット①|本業に影響する可能性がある
  • デメリット②|自由な時間が少なくなる
  • デメリット③|収入によっては確定申告が必要になる

1つずつ確認していきましょう。

デメリット①|本業に影響する可能性がある

本業に加えて副業の業務時間が増えるため、疲労から本業に影響してしまう可能性があります。

本来であれば休息に充てる時間を副業に使っているため、休息できる時間が減ってしまい、疲労が蓄積して体調を崩してしまう可能性は否めません。

副業を頑張ったが故に、本業でのミスが増えてしまったり集中ができなくなってしまっては本末転倒です。

副業フリーランスでは、自己管理能力も重要といえます。

デメリット②|自由な時間が少なくなる

副業の時間が増えるため、これまで使えていた自由な時間は少なくなります。

今まで趣味に充てていた時間や友人と会う時間などプライベートの時間が削られてしまうため、身体的な面だけではなく精神的に追い詰められてしまうこともあるでしょう。

収入を増やしたいからといって、空いた時間に目いっぱいの仕事を詰め込むことはおすすめできません。自身の体調やプライベートとを天秤にかけながら、スケジュールを上手に調整することが大事です。

デメリット③|収入によっては確定申告が必要になる

副業で得た収入は、本業の給与とは別で源泉徴収されていないため、収入の額によっては確定申告が必要となります。

なお、副業で確定申告が必要になる額は20万円以上からです。副業で1年間に得た収入が20万円を超えない場合には、確定申告をする必要はありません。

しかし、副業で得た収入から経費を差し引いた額が20万円を超える場合には、必ず確定申告が必要になります。

また、副業で得た収入が20万円以下であっても、別の理由で確定申告をおこなう機会があった場合には、副業分も併せて申告しなければなりません。

参考:No.1900 給与所得者で確定申告が必要な人|国税庁

副業フリーランスの始め方|4つのステップ

ここからは、副業フリーランスの始め方を、次の4つのステップに分けて解説していきます。

  • ステップ①|副業の目的を明確にする
  • ステップ②|自身のスキル・経験を整理する
  • ステップ③|副業案件を探す
  • ステップ④|副業案件を受注する

それぞれ確認していきましょう。

ステップ①|副業の目的を明確にする

まずは、自分自身が副業フリーランスを始める目的を明確にすることが大切です。目的によって獲得する仕事も変わってきます。

たとえば「収入を増やしたい」「月に〇万円稼ぎたい」といった場合には、案件単価や効率を重視して仕事を選ぶ必要があるでしょう。

「スキルを磨きたい」場合には、報酬よりも仕事の内容やどのような工程を担当させてもらえるのかを重視して選ぶことが大切です。

「独立・開業に役立てたい」場合は、案件獲得から事務作業、確定申告までなるべくすべてを自身でおこなう姿勢が重要となります。

このように、副業の目的によって、その後の案件獲得や行動も違ってきます。副業フリーランスを始める場合には、目的の明確化が何より大切です。

ステップ②|自身のスキル・経験を整理する

副業フリーランスでは、自身のスキルや経験を整理することも大切です。自身がどのようなスキルを持っていて、どのような経験を積んできたかは、仕事選びの重要な指標となります。

自身が得意とする業務はどのようなものか、スキルと経験の整理をしておきましょう。今までどのような経験を積んできたかはもちろん、今後新たに身につけていきたいスキルはどのようなものか、将来のために積んでおきたい経験はどのようなものかも含めて整理します。

スキルと経験の整理をしたら、それらをスキルシートにまとめておくことで、今後の案件獲得の際にも役立ちます。

ステップ③|副業案件を探す

目的やスキルが明確となったら、実際に副業案件を探していきましょう。

近年は、インターネットを通じて、多くの副業案件を探せるようになっています。クラウドソーシングサイトやフリーランス向けの求人サイトも多数あり、自身が興味のある副業案件を手軽に検索することが可能です。

インターネットの普及により、SNSを通じて副業を探すことも珍しくありません。

具体的な案件獲得方法については、「副業フリーランスとして案件を獲得する方法」で後述します。

ステップ④|副業案件を受注する

自分の希望する副業案件を見つけたら、実際に案件獲得を目指し動いていきましょう。その際、スキルシートやポートフォリオがあると、案件獲得に有利に働きます。スキルシートやポートフォリオは、自分が何者で、どういったことができるのかを証明できる唯一の書類なので、わかりやすく魅力的なものを作成しましょう。

クライアントとの話が進めば、納期や体調管理に気をつけながら、副業案件を進めていきます。

クライアントと良好な関係性が築ければ、継続して案件を獲得できる可能性が高まります。誠実な対応を心がけつつ、本業に悪影響を与えないよう自己管理に努めながら、業務を遂行しましょう。

副業フリーランスとして必要なスキル

副業フリーランスでは、組織や会社に所属しているときよりも多くのスキルが必要とされます。

とくに以下の5つは、副業フリーランスとして必ず身につけておきたいスキルです。

  • 必要なスキル①|専門的なスキル・経験
  • 必要なスキル②|情報収集・分析力
  • 必要なスキル③|自己管理能力
  • 必要なスキル④|コミュニケーション能力
  • 必要なスキル⑤|案件獲得のための行動力

それぞれ解説していきます。

必要なスキル①|専門的なスキル・経験

副業フリーランスといえども、専門的なスキルや経験は必要です。

誰でも簡単にできる案件は低単価であり、ある程度の収入を得るためには量をこなさなければなりません。実際に案件を獲得する際には、専門スキルやこれまでの経験がものをいうでしょう。

たとえば、似たような条件で2名の副業フリーランスがいた場合、クライアントは専門的かつ豊富な知識を持つ人材に依頼したくなるものです。

副業フリーランスでは、常にスキルを磨く向上心も求められます。現状のスキルや経験に満足することなく、新たな知識を身につけておきましょう。

必要なスキル②|情報収集・分析力

副業フリーランスは、より多くの情報を収集し、分析する力も必要です。常にアンテナを張り、あらゆる情報をキャッチできるように感度を高めておきましょう。情報をキャッチするだけではなく、的確に分析するスキルも欠かせません。

副業フリーランスとして活躍していくためには、市場のニーズを汲むことが重要です。ニーズに応えられる・求められる人材になることで、安定して仕事を獲得できます。

昨今はインターネットが普及し、SNSを使った情報収集も可能となりました。オンラインとオフラインの情報を上手に併用しながら、広い視野を持って情報収集をしていきましょう。

必要なスキル③|自己管理能力

本業に加えて副業の時間が増えるため、自己管理能力も重要です。

副業フリーランスに限らずフリーランスとして働く以上、自身でペース配分を考え、綿密にスケジュール管理をしていかなければなりません。

とくに副業フリーランスの場合は本業との両立が求められるため、本業に影響が出ないようにしっかりとスケジュールを立て、効率的にこなしていく力が求められます。

また、体調管理も重要です。体調を崩して業務が途絶えてしまうと、クライアントからの信頼にも関わり、本業にも大きく影響してしまいます。そのため副業フリーランスは、本業のみのとき以上に自己管理に対する意識を高める必要があるでしょう。

必要なスキル④|コミュニケーション能力

副業フリーランスでは、案件探しから案件獲得、仕事の受注、作業中のやり取り、納品に至るまで、すべて個人でおこなわなければなりません。そのため、高いコミュニケーション能力が必要です。

また副業フリーランスの場合、すべてがオンライン上で完結する場合も少なくありません。顔を合わせることなく文面上のみでやり取りする機会も多いので、丁寧な対応や言葉遣いに、より配慮が求められるでしょう。

相手の話をしっかりと聞き、自身の意見・要望も的確にわかりやすく伝える能力が必要です。コミュニケーション能力があれば、相手との強固な信頼関係構築にもつながり、今後の仕事の継続などにも関わってくるといえます。

必要なスキル⑤|案件獲得のための行動力

副業フリーランスの場合、副業案件をただ待っているだけでは、獲得には至りません。案件獲得に向けて自ら積極的に行動できる力が必要です。

情報収集能力やコミュニケーション能力にもつながりますが、世の中の情勢に高いアンテナを張った上で、どのような方法で案件を獲得していくかを選択し、適切な行動をとっていかなければなりません。

また、自らを売り込む「営業力」や、自身の市場価値を高めるための「セルフプロデュース能力」も問われるでしょう。

副業フリーランスには、幅広いスキルが求められるのです。

副業フリーランスとして活動する際の注意点

副業フリーランスの始め方や必要なスキルについて、ご理解いただけたかと思います。

副業フリーランスを始める際のステップとしては、そこまで難しいことはありません。しかし、副業フリーランスとして活動する際には、以下の4点に注意する必要があります。

  • 注意点①|副業OKかを本業の企業に確認する
  • 注意点②|本業に支障が出ないようにする
  • 注意点③|機密情報の取り扱いに十分気を付ける
  • 注意点④|税務に関する知識をつける

1つずつ確認していきましょう。

注意点①|副業OKかを本業の企業に確認する

まず、副業をしてもよいのかを本業の会社に確認する必要があります。

働き方改革を推進する政府の動きで副業を解禁する企業も増えてきているとはいえ、中にはまだ副業を禁止としているところもあります。そのため、自身の勤める企業が副業OKか副業禁止かを確認しなければなりません。

副業禁止であるにも関わらず副業をした場合、企業にバレたら規約違反で最悪解雇となる可能性も考えられます。

副業を解禁している企業であっても、従事してよい時間や業務内容など細かく決められているかもしれません。副業OKなのか、OKの場合どのようなルールが設けられているのかは、事前に細かく確認しておきましょう。

注意点②|本業に支障が出ないようにする

副業フリーランスの場合、先述したように自己管理が非常に重要です。決して本業に支障が出ないようにしなければなりません。

あくまで本業あっての副業であるため、睡眠不足や副業の納期に間に合いそうにないなどの理由で本業に集中できず、パフォーマンスが低下してしまう…などという事態はもっての外です。

「収入を得たいから」「自分の体力に自信があるから」といって、副業の仕事をどんどん入れてしまうことは避けましょう。最初は少量の案件から始めて、様子を見ながら調整していくのがおすすめです。

注意点③|機密情報の取り扱いに十分気を付ける

副業フリーランスは、本業と並行して別の会社で働くことになるため、双方の機密情報取り扱いには十分に気をつける必要があります。

とくに本業の競合ともなり得る業務で副業をおこなう場合や、本業と多少なりとも関わりのある企業で副業をおこなう場合は、些細な情報漏洩であっても、重大なインシデントにつながりかねません。損害賠償請求や懲戒免職という事態も、十分にあり得ます。

自身が複数の企業を跨いで働くことがどういうことなのかをしっかりと理解し、高い意識を持って取り組むことが重要です。

注意点④|税務に関する知識をつける

副業フリーランスを含むフリーランスでは、経費計上を除いた副業所得が年間20万円を超える場合に自身で確定申告をおこなう必要があります。

帳簿や申告書類の作成に関しては、初心者には難しいことも多いです。確定申告の時期になってから慌てないよう、税務に関する知識はあらかじめつけておいたほうがよいでしょう。

自身でできる節税対策などもあるため、違反とならないためにはもちろん、自身が損をしないためにも、税務についてしっかりと勉強しておくことをおすすめします。

併せて、請求書や領収書の管理も重要です。

税務に関する知識は、今後自分が独立・起業する場合にも大いに役立ちます。

副業フリーランスとして案件を獲得する方法

副業フリーランスとして活動し始めたら、自身で案件を獲得していかなければなりません。

副業フリーランスとして案件を獲得する方法は、主に以下の4つです。

  • 方法①|SNSやクラウドソーシングを活用する
  • 方法②|人脈を活用する
  • 方法③|交流会やセミナーに参加する
  • 方法④|フリーランスエージェントを利用する

それぞれ解説していきます。

方法①|SNSやクラウドソーシングを活用する

副業フリーランスが案件を獲得する際には、SNSやクラウドソーシングサイトを活用するのがおすすめです。

昨今はSNSを活用した案件獲得も珍しくありません。XやInstagram、Facebookなどを営業ツールとして、自身のスキルや経験など情報を発信していくと、クライアントから声がかかることがあります。また、企業が公式アカウントを持っていることも少なくないため、DMなどでコンタクトもとりやすいでしょう。

クラウドソーシングサイトでは、単発の案件や継続案件、簡単なタスクから専門スキルを要する案件まで、業務内容を問わず豊富な案件を取り扱っています。

クラウドソーシングサイトを通しての案件は、基本的にオンライン上ですべて完結するものが多いです。仮払いシステムを導入しているところも多いため、安心して案件を受注できます。

以下は、副業フリーランスにおすすめのクラウドソーシングサイトです。

いずれも無料で利用できるので、登録しておくとよいでしょう。

方法②|人脈を活用する

自身の持っている人脈を活用し、案件を獲得していく方法もおすすめです。

フリーランス協会の「フリーランス白書2023」によると、仕事獲得経路として「直近1年間で仕事獲得につながったことのあるもの」および「その中で最も収入が得られる仕事の獲得経路」の回答結果としては、「人脈」が最も多い割合を占めています。

これは、フリーランス全体のアンケート結果ですが、副業フリーランスも同じように「人脈」は案件獲得で有益となるでしょう。

知人や友人、その知り合いの中に、自身のスキルを必要としている人もいるかもしれません。副業で仕事を探していること、今後も副業フリーランスとしてやっていく意思があることを周りに伝えておくと、思わぬところからチャンスが広がることがあります。

また、クライアントとの関係にも気をつけましょう。案件進行中はもちろん、案件終了時やそれ以降もクライアントと良好な関係を築いておくと、再度仕事をもらえたり、新たなクライアントを紹介してもらえる可能性が高まります。

参考:フリーランス白書2023|プロフェッショナル&パラレルキャリアフリーランス協会

方法③|交流会やセミナーに参加する

スキルアップのためのセミナーや情報交換のための交流会などに参加し、案件獲得のチャンスを広げる方法も挙げられます。

人脈にも通じることですが、交流会やセミナーに参加しコミュニティが広がれば、そこからビジネスにつながることがあります。インターネットで交流会やセミナーを探し、積極的に参加してみると、案件獲得だけでなく情報収集にも役立つはずです。

近年は、SNSで交流会やセミナーの情報を発信している人もいるので、アンテナを張っておくとよいでしょう。同業者との交流を多く持てるようになれば、仕事の相談をしたり、お互いのモチベーションを高め合うこともできるでしょう。

ただし、どういう人たちが集まるのかについては、しっかりとした見極めが必要です。

方法④|フリーランスエージェントを利用する

フリーランスエージェントとは、利用者に代わって案件を探し、マッチする仕事を紹介してくれるサービスです。営業から契約まですべての業務を代行してくれます。

自身で営業したり手続きをおこなう手間が省け、業務のみに集中できるため、副業フリーランス駆け出しの方や営業・交渉が苦手な方におすすめです。

フリーランスエージェントを利用することで、自分にマッチする案件を効率的に探せるようになるでしょう。

以下は、副業案件を扱っているフリーランスエージェントの一例です。

とくにRelanceは、月額100万円以上が55%以上と高単価案件が豊富で、契約継続率も92%と高い数値を誇っています。さらに、案件の70%はリモート案件であり、在宅ワークも可能です。

Relanceでは、働き方をサポートするために、法律相談や、先払いシステム、コワーキングスペースなどの特典も充実しているため、ご利用をご検討ください。

参考:Relance

まとめ

本記事では、現在会社員で働きながらも、副業やフリーランスとしての働き方に興味がある方に向けて、会社員が副業フリーランスをするメリット・デメリットをご紹介しました。

副業フリーランスの始め方や、必要なスキル、注意点、案件を獲得する方法にも触れています。副業フリーランスを始めるにあたって、何から始めればよいのかについても、理解が深まったのではないでしょうか。

さまざまなメリットがある副業フリーランスは、今後もさらに増加すると予想できます。副業フリーランスを始めてみたいと思ったら、ぜひ本記事を参考にして、副業フリーランスとしての一歩を踏み出してみてください。

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