フリーランスのキャリアアップは必要?理由と方法も徹底解説!
「フリーランスはキャリアアップする必要があるのか?」
「そもそもフリーランスのキャリアアップとは?」
「フリーランスがキャリアアップする方法を知りたい!」
フリーランスのキャリアアップについて、上記のように悩む方は多いのではないでしょうか。
前提として、キャリアアップをしないフリーランスは、年齢を重ねると市場価値が低くなり、収入も下がる傾向にあります。
そこで、本記事では、フリーランスエンジニアのキャリアアップについて解説していきます。
この記事を読むことで、フリーランスがキャリアアップする必要性と方法がわかるようになり、思い描くキャリアの一歩を踏み出せるでしょう。ぜひ最後までご覧ください。
目次
「フリーランスになるとキャリアアップできない」という説は本当か?
「フリーランスは実力主義であるため、自分が今できる仕事しか任されず、1度フリーランスになるとキャリアアップできない」という説があります。
結論として、この主張の半分は事実、半分は異なるといえます。
具体的には、技術面とポジション面でキャリアアップの難易度は大きく変わるのが実態です。
そこで、以下2つの内容に分けて、フリーランスのキャリアアップにおける難しさをお伝えします。
- 技術的なキャリアアップはしやすい
- 工程的なキャリアアップの難易度は高い
1つずつ詳しく見ていきましょう。
技術的なキャリアアップはしやすい
技術レベルの難易度を上げたり、新しい技術を習得したりする技術面については、自分の努力次第でキャリアアップが可能です。
トレンドに合わせて需要のあるスキルを身につけたり、現在持っているスキルをさらに磨いたりすれば、自ずとキャリアアップにつながるでしょう。
たとえば、バックエンド案件を一通りこなしたらフロントエンドに手を伸ばしてみる、JavaScriptを身につけたら次はTypeScriptを学習してみるなどの例が挙げられます。
キャリアアップするためには、現在抱えている案件に対応しながら、オンライン講座の受講や書籍、Webサイトなどで積極的にスキルアップしていくことが大切です。
工程的なキャリアアップの難易度は高い
フリーランスが、プログラマーやSEなどの開発チームのメンバーから、EMやPMといった上流ポジションにキャリアアップするのは簡単ではありません。
企業はフリーランスを「即戦力」として求めています。そのため、経験豊富な人が採用されやすく、未経験からのキャリアアップは難しいです。さらに、責任が大きいことから、マネージャーなどの上流ポジションは社内の人が担当するケースが多いです。
フリーランスがキャリアアップしていくための方法としては、会社員のうちに独立後に就きたいポジションを経験してから、フリーランスになって同じような案件を受けるのが、最も現実的でしょう。
ただし、フリーランスになってからのキャリアアップが不可能なわけではありません。その方法については最後に解説しています。
そもそもフリーランスにとってのキャリアアップとは
フリーランスにとってのキャリアアップは、主に次の3種類に分けられるでしょう。
- より重要度と影響度の高い仕事をする
- より需要の高い仕事をする
- 自分で新たなサービスを作り法人化する
それぞれ解説していきます。
より重要度と影響度の高い仕事をする
より仕事の重要度と影響度が高まる仕事、すなわち上流のポジションに就くとキャリアが次のステージに上がるといえます。
たとえば、SEからPMになった場合を考えると、プロジェクトの責任者として決定事項も増え、担当する業務の重要度は上がります。自分の意思決定によってプロジェクトの成否が左右されるため、影響度も高まります。
具体的には、チームの編成やプロジェクトの品質・予算・納期の管理などをおこない、プロジェクト全体を管理しなければなりません。すると、自分1人だけの作業ではなく、リーダーとしてチームメンバーをマネジメントすることが必要となります。
重要度と影響度が高まれば、その分高度な職務になりますが、やりがいも増すでしょう。
より需要の高い仕事をする
より需要の高いスキルを身につけるのも、キャリアアップの1つです。
C言語からPython、サーバーエンジニアからクラウドエンジニアなどトレンドに合わせて、より需要の高い言語・分野のスキルを身につけましょう。
さらには、マネジメントスキルを身につける、専門分野を作るなど、希少性のあるスキルを習得することも、エンジニアとしての需要を高めることにつながります。
より需要が高い仕事をすることで、自分の市場価値が高まります。
自分で新たなサービスを作り法人化する
キャリアアップには、自分でサービスを開発し法人を立ち上げる方法もあります。
フリーランスとしてクライアントから案件を受託するのではなく、法人を立ち上げ自社サービスを開発・販売します。
法人化して経営者になれば、さらに働き方の自由度が増すでしょう。一方で、報酬が完全に成果に左右され、失敗に終わるリスクもあります。
しかし、自社サービスの販売が成功した場合には、フリーランスのときより飛躍的に収入を伸ばすことも夢ではありません。
自社サービスを売るには、次のような経営に関わる総合的なスキルが必要になります。
- 企画力
- マーケティング
- 営業力
- リーダーシップ
- 開発
- 販売
野心があり、エンジニアに留まらないキャリアを目指す方におすすめです。
フリーランスがキャリアアップするメリット
フリーランスがキャリアアップにより得られる2つのメリットをご紹介します。
- 年収を上げることができる
- 案件を獲得しやすくなる
1つずつ解説していきます。
年収を上げることができる
キャリアアップにより上流ポジションになったり、需要が高い仕事をしたりする場合には、案件の単価が高くなります。
収入を上げるために、案件数を増やそうと考える方もいるでしょう。しかし、多くの案件を抱えてしまうと、仕事に追われセルフブラック化を招きかねません。
そのため、年収アップを目指すフリーランスは高単価案件を獲得していきましょう。
高単価案件を探す方法としては、フリーランスエージェントを活用することや、人脈を生かして案件を紹介してもらう方法がおすすめです。
中でも、フリーランスエージェントのRelanceは月額単価100万~が55%以上と高単価案件を豊富に取り揃えており、契約継続率も92%と高い信頼があります。登録は無料で簡単にできるので、ぜひ気軽にご相談ください。
案件を獲得しやすくなる
キャリアアップすることで、獲得できる案件の選択肢が広がります。
複数のスキルがあれば、自分の希望条件に合った案件を選びやすくなり、自分の目指すキャリアに沿った案件獲得もできるようにもなるでしょう。
フリーランスには、案件を獲得できなくなる不安が常に付きまといます。同じスキルを極めるスペシャリストの方向もありますが、トレンドの変化によって、自分の専門分野の需要が下がってしまう可能性もあります。
そのため、市場の変化に応じて、需要のあるスキルを身につけてキャリアアップをしていけば、案件に困る心配はなくなるでしょう。
フリーランスがキャリアアップしないことで起きる末路
フリーランスはキャリアアップしなければ、年齢を重ねた先に、次の2つの悲惨な末路を迎える可能性があります。
- 年齢を重ねるごとに市場価値が下がっていく
- 年齢が理由で案件獲得に苦戦をする
それぞれ解説していきます。
年齢を重ねるごとに市場価値が下がっていく
フリーランスはキャリアアップしないと、年齢とともに市場価値が下がってしまいます。
出典:フリーランスエンジニアで年収1000万は可能?年収アップのコツも解説!|Liberty Works
実際にSE HACKの調査を参照すると、フリーランスエンジニアは45歳〜49歳の平均年収が876万円と最も高いものの、50代に入ると600万円台に下がっています。
理由としては、次にお伝えする「年齢制限」が大きく関係しているでしょう。さらに、年齢を重ねることで、体力の衰えから案件数を多くこなすのが難しくなってきます。
フリーランスは現場レベルの仕事に留まるのではなく、年齢に応じてスキルや経験を積み上げていくことが重要です。
▶関連記事:フリーランスエンジニアに年齢の限界はない|生涯働くコツを解説
年齢が理由で案件獲得に苦戦をする
40代以降は、フリーランスの案件募集に年齢制限が設けられることがあります。
エンジニア採用に関するSEESの調査では、19%の企業が40歳以上を採用しないと回答しました。
年齢制限が設けられるのには、主に次のような理由が挙げられます。
- 体力が衰える
- 若いチームメンバーと馬が合わなくなる
- 単価が上がりやすい
- 最新技術についてこられない
これらが懸念点となり、同じスキルを持っている場合、若い人のほうが採用されやすくなります。
ベテランフリーランスの活路は、年齢を重ねているからこその豊富な経験を生かすことです。リーダーシップやマネジメントスキルを身につけていれば、フリーランスエンジニアとして活躍することはまだまだ可能です。
参考:8割以上の企業が活用を希望!シニアエンジニア、どんな人が求められてるの?年齢制限はあるの?採用担当者に調査!| SEES
フリーランスがキャリアアップするには
最後にフリーランスがキャリアアップするための方法を4つご紹介します。
- 何を成し遂げたらキャリアアップなのかを定義する
- スキルアップにつながる案件を獲得する
- 案件ばかりではなく自己投資をする
- 1つの案件に長く参画する
それぞれ解説していきます。
何を成し遂げたらキャリアアップなのかを定義する
はじめに、フリーランスにとってのキャリアアップのうち、自分がどの道を歩んでいくか決めましょう。現状を分析し、次に自分が身につけるべきスキルや知識を見定める必要があります。
そのためには、キャリアプランを立て、ゴールから逆算して年齢や実務経験年数に応じたキャリアアップをしていくべきです。
最終的なキャリアパスとしては、スペシャリスト(技術責任者)とゼネラリスト(マネージャー)の2つがあります。自分に合っているのはどちらなのか、現在の仕事のやりがいや働きやすさなどから整理するとよいでしょう。
スキルアップに繋がる案件を獲得する
自分が難なくこなせる案件だけではなく、新しいスキルや経験が身につけられる案件に参画しましょう。
一通りの実務経験を身につけたら、開発者としてのプレイヤーからリーダー職や管理職を目指すべきです。
具体的なポジションとしては、次の3つが挙げられます。
- テックリード:エンジニアチームの技術リーダー
- EM(エンジニアリングマネージャー):エンジニア人材を管理する責任者
- PM(プロジェクトマネージャー):プロジェクト全体を統括する責任者
ただし、ポジションを上げたいと思っても、最初からすぐに受注できるとは限りません。
そのため、まずは開発チームのリーダーなどで、リーダーシップやマネジメントスキルを身につけることが重要です。他にも、積極的に上記の役職の人の仕事を手伝うのもよい方法でしょう。
案件ばかりではなく自己投資をする
フリーランスはスキルや経験が獲得できる案件に直結します。案件にばかり自分の時間を取られていては、スキルアップの時間が確保できずキャリアが停滞してしまいます。
たとえば、営業や税務など本業以外の時間を減らすことも重要です。営業代行ならエージェントを活用したり、税務なら会計ソフトを利用したりする方法があります。
また、スキルアップするためには、セミナーの受講や新しい言語の学習、資格の取得などに積極的に励みましょう。
学習費は経費にすることができるため、スキルアップのための自己投資は惜しまないようにしてください。
1つの案件に長く参画する
1つの案件に継続して参画することで実績となり、さらなる案件獲得に役立ちます。フリーランスエンジニアの契約は、最初に1か月あるいは3か月単位で結び、都度更新していく場合が多いです。そのため、長期的な参画はクライアントから高く評価をもらっている証明となります。
さらに、継続的に案件を受注していればクライアントとの信頼関係も築け、新たな案件を依頼してもらったり、ポジションを引き上げてもらったりなども期待できます。
お互いに進め方がわかっている状態からスタートできるので、新規案件よりもスムーズに仕事を進められるというメリットもあります。
まとめ
フリーランスエンジニアにとってキャリアアップは必要不可欠です。お伝えしてきたように、フリーランスエンジニアは年齢と共に市場価値が下がってしまう現実があります。
具体的なキャリアアップとして、テックリードやCTOなどの「スペシャリスト」と、EMやPMなどといった「ゼネラリスト」2つのキャリアパスが考えられます。どちらの道が自分にとって最適な選択なのかを考え、今から準備していきましょう。
エンジニアとしてのキャリアにお悩みの場合は、ぜひエージェントをご活用ください。プロがあなたのキャリアを支援し、営業を代行することで自分の時間を有効に使えるほか、高単価案件の獲得など多くのメリットがあります。
エージェントなど便利なサービスを賢く利用し、自身のキャリアアップに活かしましょう。
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