フリーランスエンジニアに年齢の限界はない|生涯働くコツを解説

「フリーランスエンジニアとして活躍できる年齢には限界がある?」

「年齢を重ねてからも活躍するにはどうすればいい?」

このような悩みや不安を抱えている方もいるでしょう。

フリーランスエンジニアという働き方に関心がある方の中には、将来的に活躍していけるのか、不安に感じている方も少なくないはずです。

実際のところ、年齢を重ねたフリーランスエンジニアは、どうしても案件の獲得が難しくなる傾向にあります。

そこで本記事では、フリーランスエンジニアの年齢と収入との関係や、年齢を重ねてからも活躍していくための戦略について解説します。この記事を読むことで、フリーランスエンジニアとして働いていく上で必要な戦略やポイントが分かるでしょう。

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フリーランスエンジニアに年齢は関係あるのか

結論から言うと、フリーランスエンジニアにとって年齢は関係します。

基本的に、同じスキルレベルであれば、年齢の若いエンジニアのほうが採用されやすくなると考えてよいでしょう。

案件によっては応募条件として年齢制限が設けられていることもあり、年齢に見合ったスキルを身につけていなければ、受注は難しくなってしまいます。

逆にいえば、見合ったスキルを身につけられていれば、年齢を重ねても活躍することは可能です。

ここでは、フリーランスエンジニアとして活躍するためのポイントを年代ごとに解説します。

20代は伸びしろもあり需要が高い

20代は需要の高い年代です。しかし実際のところ、20代のフリーランスエンジニアはあまり多くはありません。

独立を検討している方の中には、まだスキルに不安を感じている方や、フリーランスとしての独立の準備をしている方も珍しくないでしょう。

もちろん焦って独立するべきではありませんが、20代からでもフリーランスエンジニアとして活躍することは不可能ではありません。

スキルレベルの面で多少の不安があるエンジニアだったとしても、伸びしろやポテンシャルを評価され採用してもらえることもあります。20代ならではの意欲や吸収力を評価してくれる企業は少なくありません。

また、20代は体力もあるため、その点を買われることもあるでしょう。

一般的にフリーランスエンジニアは、即戦力としての働きを期待されています。しかし20代のエンジニアに対しては、技術力に関して過度な期待をせず、今後の伸びしろを重要視する企業も多いのです。

30代は経験も豊富かつマネジメントにも期待でき需要が高い

30代はスキルや経験が豊富で、需要が高い年代です。

業界で10年以上経験を積んでいるエンジニアも少なくないため、即戦力として十分なスキルが期待できます。30代のフリーランスエンジニアは、プログラミングスキルなどの専門スキルに加えて、20代にはなかなか期待できない上流工程のマネジメントスキルも身についてきます。

また、30代であればまだまだ体力の衰えも気にせずに案件を受注できるでしょう。そのため、30代はスキルも熟練されており、最も旬な年代であるといえます。

40代は経験やマネジメント面で需要が高いが年齢の影響も多少受ける

フリーランスエンジニアは40代になると、残念ながら年齢の影響が出始めます。

シニアエンジニア向けの求人サイト「SEES」を運営している株式会社Miraieの調査では、「外部人材を利用する際に年齢制限を設けているか」という質問に対し、19.0%の企業が「40歳以上は採用しない」と回答しています。

40代はエンジニアとして20年以上の経験を積んでいる方もいるため、業界ではベテランとして扱われることも珍しくはありません。技術力だけを武器にするのではなく、豊富な経験とマネジメント面での貢献を期待されることになるでしょう。

多角的に考えて武器を増やしていかなければならない年代といえます。

出典:8割以上の企業が活用を希望!シニアエンジニア、どんな人が求められてるの?年齢制限はあるの?採用担当者に調査!|SEES

50代はマネジメントや実績・専門性があれば需要を保てる

50代のフリーランスエンジニアは、年齢の影響を大きく受けてしまうでしょう。

先ほどの「SEES」の調査では、「50代以上は採用しない」企業は全体の35%以上を占めています。同じスキルを持つ人材が複数人いたら、将来性や伸びしろのある若い世代を優先したいと考えるのは自然なことでしょう。

50代は技術力だけでなく、実績や専門性、マネジメントスキルなどの付加価値が必須です。技術力しかない50代のエンジニアは、どうしても案件受注が難しくなってしまうこともあります。

50代で案件受注を望むなら、ほかの人材にはないような強みを備えておく必要があるでしょう。

フリーランスエンジニアにおける年収と年齢の関係性

上述したように、フリーランスエンジニアは年齢の影響を受けます。年齢が上がるほど、高レベルな技術力や専門性、マネジメントスキルや実績が求められると考えてよいでしょう。

それでは、フリーランスエンジニアの年齢と年収は、どのような関係にあるのでしょうか。基本的には年齢が上がるほど年収も上がりますが、50代以降は下がる傾向にあります。

40代までは年齢が上がるほど年収が高い傾向にある

40代までは、年齢が上がるほど年収も高い傾向にあります。

Relanceが調査した「フリーランスエンジニア白書2023」の結果を参考にすると、20代から40代までの各年代の平均年収は、以下の結果になりました。

  • 20代:510万円
  • 30代:558万円
  • 40代:620万円

エンジニアの場合、基本的には年齢が上がるほどスキルも高まる傾向にあるため、年収も上がっていきます。

50代以降は年収が下がる傾向にある

50代になると、フリーランスエンジニアの年収は残念ながら下がる傾向にあります。

40代までは順調に年収が上がっていても、50代を超えて案件が受注できずに収入が減ってしまうエンジニアも少なくないようです。

SE HACKの調査によると、これまで右肩上がりであった平均年収が、50代になってから下がっています。

せっかくフリーランスエンジニアとして長く活動していても、案件を受注するのに十分なスキルがなければ、50代になってから収入が打撃を受けるリスクは否定できません。

一般的に50代のエンジニアは、トレンドの変化に対応しづらかったり、体力的にも難があるのではないかと思われてしまったりする傾向にあるのです。

出典:フリーランスエンジニアで年収1000万は可能?年収アップのコツも解説! | リバティーワークス

フリーランスエンジニアが年齢を重ねると年収が下がる理由

なぜ、フリーランスエンジニアは50代になると、これまで右肩上がりであった年収が下がってしまうのでしょうか。

理由としては、主に以下の3つが挙げられます。

・進化の速いIT業界の技術についていけない
・体力・気力共に衰えてしまう可能性がある
・案件によって年齢制限が設けられている場合がある

1つずつ見ていきましょう。

進化の速いIT業界の技術についていけない

年齢を重ねると、経験やスキルに固執するあまり、新しい技術を習得するモチベーションが低下してしまったり、新たな視点を持てなくなったりするでしょう。

IT業界はトレンドの変化が激しいため、常に最新情報をキャッチアップして、自身をアップデートしていくことが求められます。需要の変化に対応できずにいれば、市場価値は下がってしまうのです。

体力・気力共に衰えてしまう可能性がある

40代を過ぎると、20~30代より体力の衰えを感じるようになる方が多いでしょう。疲れやすくなる、視力が低下する、肩こりなど体の痛みを感じる…など身に覚えがあるのではないでしょうか。

エンジニアは長時間パソコンに向かい、集中力と体力を要する仕事です。体力が衰えてしまうと、こなせる案件数が減ったり、若手エンジニアをマネジメントするハードな業務に就きづらくなったりしてしまいます。

案件によって年齢制限が設けられている場合がある

先ほどのSEESの調査を参考にして説明したように、フリーランスエンジニアの案件の中には、応募条件に年齢制限が設けられている場合があります

年齢制限が設けられているのは、上記の2つが主な理由です。ほかにも、プロジェクトはチームでおこなうため、20~30代のエンジニアと40~50代のエンジニアとでは馬が合わないと考えられるケースもあります。

そのため、40代以降になると年齢制限のために獲得できる案件の選択肢が限られてしまい、自分の希望どおりに案件が獲得できず、収入が下がってしまうことがあるのです。

年齢を重ねたフリーランスエンジニアに求められること

年齢を重ねたフリーランスエンジニアが生き残っていくためには、技術力はもちろん、豊富な経験に基づくスキルや知識が必要です。企業の中には、年齢を重ねたシニアエンジニアを期待してくれる担当者もいます。

では企業は、フリーランスのシニアエンジニアにどのような働きを期待しているのでしょうか。

ここでは、年齢を重ねたフリーランスエンジニアに求められることを解説します。

プロジェクトを円滑に進めるためのマネジメント力

年齢を重ねたフリーランスエンジニアには、プロジェクトを円滑に進めるためのマネジメント力を求められています。マネジメント業務の経験を積んでいる若いエンジニアは数がかなり少ないので、必然的にシニアエンジニアが担当するケースが多くなるのです。

年齢を重ねたエンジニアの活路は、経験とリーダーシップにあります。チームを束ねる働きを期待して、プロジェクトリーダーやプロジェクトマネージャーなどの上流ポジションでシニアエンジニアを採用するケースは少なくありません。

プロジェクトを円滑に進めていくためには、さまざまな能力が求められます。クライアントのニーズを正確に捉えるヒアリング力や、スケジュール管理・タスクの割り振りを的確におこなう能力、コミュニケーション能力といったスキルが必要です。

若いエンジニアが知らない業界の古い知識

若いエンジニアが知らないような、業界の古い知識を期待されることもあります。近年増加中のDX案件では、古いシステムを新しいシステムへと移行させるために、昔の現場での経験が必要となることも珍しくありません。

DX案件が増えている中で、DX後の理想形を描いて業務に携わるだけでなく、昔の知識や事情を知っている人材は貴重です。古い状態を知っていることで、クライアントのニーズを汲み取れたり、円滑なコミュニケーションをとれたりといったメリットがあります。

業界の古い知識は、年齢を重ねたシニアエンジニアしか身につけられない貴重なスキルです。

フリーランスエンジニアが年齢を重ねても活躍しつづけるには

フリーランスエンジニアが活躍し続けるためには、40代・50代になってから焦って行動するのではなく、若いうちから先のことを考えておかなければなりません。

具体的にどのような対策を考えておけばよいのでしょうか。

ここでは、フリーランスエンジニアが年齢を重ねても活躍し続けるために必要なスキルやポイントについて解説します。現在20代・30代でフリーランスとして活動している方や独立を検討している方は、参考にしてみてください。

若い時に上流ポジションの経験と実績を積み上げる

若い時から上流ポジションの経験と実績を積み上げておきましょう。

年齢を重ねると、マネージャーをはじめとする上流ポジションでの活躍を期待されます。EMやPM、テックリードといったポジションをこなせる人材は、需要がありつつ希少性の高いものです。若いうちから経験を積んでおくことで、市場価値のあるエンジニアを目指せます。

とはいえ、上流ポジションにいきなり参画するのは簡単ではありません。クライアントとの継続案件から信頼関係を構築し、ポジションを引き上げてもらえるように行動しましょう。今できることだけに集中するのではなく、先のキャリアプランも見据えて案件に参画する必要があります。

特定の分野においての実績を作る

ある特定の分野や業界での実績を作り、自分の専門性とポジションを確立するのも、有効な手段の1つです。

特定の分野や業界での実績を積めれば、「Webアプリケーション開発といえば〇〇さん」とプロフェッショナルとして認知してもらうことができ、紹介による案件獲得も期待できるでしょう。

フリーランスエンジニアには案件を選択する権利があるため、さまざまな分野の仕事にチャレンジできるという魅力もあります。しかし、案件を頻繁に変えていては、スキルが中途半端になってしまったり、長期間のプロジェクトに携わった実績が不足してしまう可能性も否定できません。

特定の分野でじっくりと経験を積んで専門性を高めることも含め、案件の選択をしてみてください。

エージェントや横の人脈を広げ紹介で案件獲得できる仕組みを作る

フリーランスエージェントの活用や、エンジニア同士の人脈を広げることも大切です。年齢を重ねると、応募によって新規案件を獲得することが難しくなります。自ら積極的に応募しなくても案件を獲得できるような仕組みを作っておくことが大切です。

フリーランスエージェントは、営業活動から案件獲得、契約手続きまでを代行してくれるサービスです。スキルや実績を評価してもらえれば、エージェントのほうから優良な案件を紹介してもらえるため、自分で応募する手間を省けます。

他にも、既存のクライアントとの信頼関係が築かれていれば、別のプロジェクトに誘われる可能性もあります。

人脈を築くには、既存のプロジェクトで実績を積み信頼関係を築くだけでなく、エンジニア同士の技術者交流会や勉強会に参加するとよいでしょう。

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まとめ

フリーランスエンジニアは、50代を境に年収が下がる傾向にあります。中には40代以上のエンジニアを採用しない企業もあるため、生存戦略を練って行動しなければなりません。

年齢を重ねたフリーランスエンジニアに求められるのは、技術力はもちろん、豊富な経験とマネジメントスキルです。現場のエンジニアをまとめるスキルや、昔の業界の知識を活かして働けるような専門性を身につけておく必要があります。

年齢による限界を迎えないよう、若いうちから対策を練っておきましょう。

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