【2023年】React案件の単価相場を紹介!高単価案件を獲得する方法も解説!
2024年3月5日
会社員としてエンジニア経験を積み、フリーランスとして独立を目指しはじめたとき、主戦場の選択も重要なポイントの1つとなります。自身が何を強みとし案件獲得や収入につなげていくか、悩む方もいることでしょう。
さまざまな言語やフレームワークがある中で、昨今Webやモバイルのアプリケーション開発で注目を集めているのが「React」です。
Reactは徐々にトレンドが広がりつつあるフレームワークですが、フリーランスとして得られる収入はどれくらいなのでしょうか。また今後、どのような需要が見込めるでしょうか。
本記事では、Reactの単価相場に加え、高単価になりやすい案件などについても解説していきます。フリーランスエンジニアがReactで高単価案件を獲得するための方法に関してもご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
目次
フリーランスのReactエンジニアが担当する業務
Reactは、UIデザインに特化しているJavaScriptのライブラリであり、現代では一般的になりつつあるフレームワークです。
Webアプリケーションやモバイルアプリケーションを見たり、触れたりといったユーザーが体験する部分に深く関わる部分…いわゆるフロントエンドの開発を主におこないます。
Webアプリケーションの開発
Reactは、Webアプリケーションの中でもとくにSPA(シングルページアプリケーション)の開発に適しています。
SPAとは、最初に読み込んだWebページ上でさまざまなコンテンツを表示し、ページ更新時に変更点のみ更新される仕組みのことです。仮想DOMによって表示速度を高めているため、スピーディーな動作に定評があります。
Reactで開発されたアプリケーションの事例として挙げられるのは、以下のものです。
- Google Map
- Dropbox
- Netflix など
今後も、幅広い開発に携わることが予想されます。
モバイルアプリケーションの開発
Reactには、Webアプリ開発で書いたソースコードを変えずにAndroidやiOSといったモバイルアプリケーションの開発ができる「React Native」というフレームワークがあります。
対応するOSによって異なる言語を使う必要のあった従来のモバイルアプリ開発と比べ、作業のフローが簡略化されることがメリットです。Reactの仕様を理解するだけで、Webとモバイル両方に応用できるといっても過言ではありません。
習得にかけるコストやリソースも省くことができ、独立後の実働までの期間が短くなることも魅力的です。
Reactで開発されたモバイルアプリケーションの事例としては、主に以下のものが挙げられます。
- Skype
- Uber Eats など
このように、私たちが普段使用している知名度の高いアプリケーションにも使われています。
今後ますます、SNS、通話アプリ、デリバリープラットフォームといった幅広い案件に対応していくでしょう。
フリーランスのReact案件トレンド
Reactは2013年にリリースされました。JavaScriptの中でも比較的新しい部類のライブラリです。
近年のアプリケーション開発では、ユーザビリティの高さという観点からSPAのニーズが高く、仮想DOMによって高い処理速度を誇るReactは、その相性のよさから広く使用されています。
2023年9月時点の、レバテックフリーランスにおけるReact関連の案件は、3,000件超えでした。
エン・ジャパンが運営するWebエンジニアに特化した求人サイト「エンジニアHub」の2021年度における「Webサービスの開発環境」ランキングにおいてもReactが1位となるなど、まさにトレンドが来ているといえるでしょう。
Reactはその汎用性の高さからさまざまな規模のプロジェクトにも対応でき、ほかのフレームワークへの応用も可能です。そのため、習得していれば、業界の垣根を越えた幅広い開発現場での活躍に期待できます。
参考:Webエンジニアに特化した求人サイト『エンジニアHub』、「Webサービスの開発環境」ランキングを発表|エン・ジャパン株式会社
Reactのフリーランス案件における単価相場
独立してフリーランスになることを考えた際、単価相場が気になる方も多いことでしょう。
RelanceのReact案件データを平均すると、案件単価平均は76.8万円でした。
レバテックフリーランスを見てみても、React案件の平均単価は約77万円ほどなので、このあたりがReactの案件平均単価といえそうです。
なお、フリーランススタートによれば、Reactの最高単価は202万円にものぼります。
一般的なフリーランス全体の案件単価の平均が66.2万円といわれていることからも、React案件は比較的高単価であるといえるでしょう。
参考:Reactのフリーランス求人・案件一覧|フリーランススタート
【実務経験別】Reactのフリーランス案件における単価の違い
Reactに限らずフリーランスエンジニアの案件には、応募条件として開発経験の年数が言及されることが多く、単価に影響を及ぼす重要な要素です。
ここでは、実務経験ごとにReact案件の単価がどのように異なるのか、ご紹介します。
実務経験1〜2年ほどの単価相場
Reactにおける実務経験1~2年ほどの単価相場は、45万円前後といわれています。年収に換算すると540万円ほどです。
先述したとおり、ReactはJavaScriptのフレームワークの1つであるため、JavaScriptがきちんと習得できてさえいれば、Reactの実務経験は短くても、ある程度の単価は稼げるでしょう。
とはいえ、エージェントが扱っている高単価案件の条件を見てみると、「実務経験〇年以上」と記載されているところが少なくありません。
やはり、案件単価を上げるという意味では、1~2年ほどでは心許ないといえます。
実務経験3〜4年ほどの単価相場
Reactにおける実務経験3~4年ほどの単価相場は、70万円前後といわれています。
React案件全体の平均単価が77万円前後でしたので、実務経験が3~4年ほどあれば、平均単価にかなり近づくといえるでしょう。
実際、フリーランスのReact案件を見てみると、「実務経験3年以上」としている所が多く見受けられます。
高単価案件を狙うなら、まずは3年を目安にするとよいでしょう。
実務経験5年ほどの単価相場
Reactにおける実務経験5年ほど、あるいはそれ以上の単価相場ともなると、90万円ほどにものぼります。年収1000万円超えも夢ではありません。
実務経験が5年あれば、安定した高単価案件の獲得も叶います。
経験年数は積み重ねたスキルの証明ともいえるため、重視されるポイントの1つとなるのです。
Reactで高単価になりやすい案件の特徴
Reactは、その汎用性の高さから、さまざまな業種・業界のシステム開発に貢献しています。
React案件の中でもとくに単価が高額になりやすい案件はどういったものか、具体的に見ていきましょう。
複雑化しやすい領域(金融や医療業界など)の案件
HiPro Techが算出した「2022年のフリーランスエンジニアの平均月額単価のランキング」をみると、以下のようなデータが出ています。
業種別
1位:コンサルティング・税理士法人・監査法人・リサーチ・専門事務所
2位:金融
3位:医療系
業界ごとの特徴で考察すると、大規模で複雑化しやすい領域の開発ニーズに対して、高度な技術を持ったエンジニアが求められている傾向が読み取れます。
たとえばコンサルティング業界では、DX戦略や業務のシステム化などが挙げられるでしょう。また、金融業界では基幹システムの刷新やセキュリティ強化、医療業界ではAI技術の活用や電子カルテ導入といった領域は比較的開発が難しく、高単価になりやすいといえます。
クロスプラットフォーム開発の案件
一般的に、クロスプラットフォームの開発は高単価になりやすいです。
クロスプラットフォームとは、異なるプラットフォーム上にて、同じ仕様のアプリケーションを動作させるプログラムのことです。
先述したとおり、React Nativeを利用することでWebとモバイル(Android/iOS)両方での開発が叶います。
異なるプラットフォームでもソースコードの書き換えが必要のないReact Nativeは、高単価案件との相性がとてもよいといえるでしょう。
また、ReactとReact Nativeとはソースコードの書き方などで共通点が多いため、習得をすれば比較的短期間での高単価案件獲得に期待できます。
高単価なReact案件を獲得する方法
ここまで、React案件の特徴や単価をご紹介してきましたが、実際に条件のよい案件を獲得するには自己研鑽が必須です。
ここでは、高単価のReact案件を獲得するために身につけておくべき経験や知識、スキルをご紹介します。
Reactを活用した開発経験を1~3年程度積む
Reactを活用した開発経験の有無によって案件の条件に大きく影響が出ることは、実務経験別の単価の違いでもお伝えしたとおりです。
一般的には開発経験の幅広さによって受注可能な案件は増加し、最終的に高単価の案件につながります。
現在、企業に勤めている方は、独立前にReact案件をこなして実務経験を積みましょう。すでに独立している方は、実務経験を必要とされない小規模案件を積み上げるなどして、開発経験を積み重ねていくことが、案件の幅を広げる第一歩です。
JavaScriptの知識とスキルを身につける
Reactを習得するために必要不可欠なのは、大元のライブラリであるJavaScriptの知識です。裏を返せば、JavaScriptの知識・プログラミングスキルが十分に身についていることで、Reactの習得にも有利に働き、案件獲得の幅が広がるともいえるでしょう。
また、React案件と一口にいっても、プロダクトにより適したフレームワークなどは異なります。
そのため、JavaScriptのほかのフレームワークやライブラリに精通していることも重要なポイントです。
UI/UXに関する知識とスキルを身につける
Reactは、フロントエンドの開発案件が多いため、UI/UXデザインの知識・スキルの習得も単価アップに大きく影響するでしょう。
UI/UXデザインは、ユーザー満足度や企業の競争力にも直結します。
Reactでは、効率的かつスピーディーな動作が実現でき、単一ページでの操作完結も叶うため、一定以上のUIデザインが目指せるのは先述したとおりです。
しかし、ほかとの差別化を図るためには、UXの向上も欠かせません。
総合的なユーザビリティ向上を考慮し、普段からさまざまなアプリケーションやシステムに触れ、実体験のインプットを蓄積していくとよいでしょう。
状態管理のライブラリ(Redux、Recoil、Zustandなど)を扱えるスキル
大規模案件を請け負う場面も多いReact案件では、徹底したデータ管理も求められます。
状態管理をしっかりとおこなうことで、アプリケーションの管理を容易にし、バグも起こりにくくできるためです。
ReactとあわせてRedux、Recoil、Zustandといった状態管理ライブラリを習得しておくとよいでしょう。開発から管理といった一連の流れを任される機会が増え、高単価の獲得につながります。
実際、高単価案件では、Reactと状態管理ライブラリのスキルをセットで必須としているところも少なくありません。
なお、Reduxはコンポーネントを問わないデータの一元管理に優れており、Recoilは反対に、使用するコンポーネントに限定した管理が得意です。Recoilに関してはReactと開発元が一緒なので、Hooks APIとも相性がよく、非常に書きやすいというメリットもあります。
Zustandは比較的シンプルで使いやすいのが特徴です。
各ライブラリの特徴も把握した上で、効率よく習得していくとよいでしょう。
高単価案件が豊富なエージェントを利用する
フリーランスとして安定的に高単価案件を獲得していくには、エージェントを利用するのも手段の1つです。
基本的にすべての業務をひとりでこなすフリーランスにとって、実務以外の営業活動に時間を割かずに済むのは、大きなメリットであるといえるでしょう。
また、フリーランスエンジニアが個人では見つけられないような非公開求人の紹介を期待できたり、契約関係などの事務作業を請け負ってくれたりすることも、効率化に一役買ってくれます。
Relanceでは、月額100万円以上の案件が55%以上を占めているため、高単価案件獲得のチャンスが多いです。
さらに、長期にわたって働ける環境をつくるためのサポートも充実しており、契約継続率は92%と高い水準を保っています。
気になる方は、ぜひ一度Relanceの案件をチェックしてみてください。
Reactを扱うフリーランスの将来性
現在、フロントエンドの開発においてReactの人気は非常に高く、多くのWebアプリケーション開発ツールとして使用されています。今後も案件の需要増加が期待できるでしょう。
また、比較的新しいフレームワークであるため、日本では需要の増加に対してエンジニアの供給がまだまだ少なく、フリーランスとしての将来性も高いといえます。
Reactを扱うフリーランスの将来性について詳しく知りたい方は下記の記事もご覧ください。
▶フリーランスのReact案件はどのようなものがある?年収や実例も紹介!
まとめ
Reactは現在トレンドの広がりを見せており、将来性にも期待ができます。
今後、フリーランスエンジニアが高単価を得るために必須なフレームワークとなり得る可能性も大いに秘めているといえるでしょう。
Reactは、従来の開発ライブラリと比べても習得のハードルが低く、習得後の汎用性も非常に高いです。
今のうちに身につけて、活躍の幅を広げていきましょう!
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