PHPに将来性はある?将来性があると言える理由とPHPエンジニアになるために必要なスキルを解説
これからPHPを学ぼうと考えて、PHPについて調べてみると、「やめとけ」「オワコン」「時代遅れ」というネガティブな情報を目にしまい、学習を始めるか迷ってしまうでしょう。はたして、本当にPHPは時代遅れなのでしょうか。結論として、5つの理由からPHPには将来性があると言えます。
この記事では、PHPの将来性や今からでもPHPを学ぶ理由、おすすめの学習方法について、解説をしていきます。
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目次
PHPの将来性がまだあると言える5つの理由
PHPはWeb開発において、需要の高いプログラミング言語です。PHPで開発されているサービスには、WikipediaやWordPress、ぐるなびなどの有名サービスがあります。
昨今、「PHPは時代遅れ」「PHPはオワコン」といった意見を見かけますが、次の5つの理由からPHPには将来性があると言えます。
- 他のプログラミング言語に比べて応用が効く
- CMSの代表であるWordPressに使われている
- サーバーサイドの大半はPHPが使われている
- 案件数が豊富
- PHPで開発されたサービスの保守運用を行える
1つずつ解説をしていきます。
参考サイト:【入門】PHPで開発されたサイト例14選!できることや苦手なこと、他言語との比較表も | テックキャンプ
他のプログラミング言語に比べて応用が効く
PHPは他のプログラミング言語に比べて応用が効く言語です。
例えば、PHPで学ぶ変数定義や出力などは他のプログラミング言語でも使用するため、PHPで使い方を学んでおけば、他のプログラミング言語の勉強をする際にも応用することができます。
また、PHPではさまざまな機能の実装や開発をおこなうことができるので、PHPを学んでおくと開発できる分野の幅も広がります。
PHPで開発することができる代表例は、次の通りです。
- SNSサイト
- ECサイト
- ブログサイト
- お問合せフォーム
- 予約システム
- API連携
- 検索機能
- データベース連携
CMSの代表であるWordPressに使われている
PHPはCMSのなかで最も有名なWordPressで使用されているプログラミング言語です。WordPressはインターネット上の全Webサイトのうち40%がWordPressを用いて作成されており、PHPを使用しているWebサイトは約8割にも及びます。
そのため、Webサイト作成に適した他のプログラミング言語が台頭する、あるいは、Webサイト自体が使われなくなるといった状況にならない限り、PHPの需要は安定的にあると言えるでしょう。
参考サイト:PHPの市場シェア2023年版|KINSTA
サーバーサイドの大半はPHPが使われている
PHPはサーバーサイドのプログラミング言語でシェア1位になっており、独占状態にあると言えます。
W3Techsの報告では、世界上位1,000万のWebサイトで使われているサーバーサイドプログラミング言語のうち、PHPは77.4%のトップシェアを誇ることがわかります。
参考サイト:Usage statistics of server-side programming languages for Websites|W3Techs
案件数が豊富
PHPのフリーランス案件をレバテックフリーランスで調べてみると、6103件(2023年2月14日時点)見つかります。Javaと比べるとやや少ない印象を受けるかもしれませんが、ScalaやGo、Pythonなど他のプログラミング言語に比べると、圧倒的に案件数は豊富です。
案件数が豊富ということは、それだけPHPエンジニアには需要があり、現状では不足しているということでもあります。
そのため、未経験でもPHPエンジニアとして案件を獲得できるチャンスがあると言えます。
参考サイト:PHPの求人・案件一覧|レバテックフリーランス
参考サイト:PHPのフリーランス案件情報 | プロエンジニア
PHPで開発されたサービスの保守運用を行える
サーバーサイドの77%でPHPが使われていることから、将来的にはPHPで開発されたサービスの保守運用を行えるPHPエンジニアが必要になるでしょう。
そのため、PHPを学んでおくことで開発だけでなく、保守運用の案件を受けることができます。実際にレバテックフリーランスの案件6103件のうち874件は保守運用の案件です。
インターネット上からWebサイトがなくならない限り、保守運用の案件もなくならないと言えるので、PHPは将来性のあるプログラミング言語と言えます。
参考サイト:PHP 保守の絞り込み検索の求人・案件一覧
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PHPがオワコン・時代遅れと言われる3つの理由
ここまででPHPに将来性がある理由について説明しました。ここからはPHPがオワコン・時代遅れと言われている次の3つの理由について、解説をしていきます。
- 実行速度が遅い
- 代替のプログラミング言語がある
- PHPが新たなプログラミング言語に置き換わっている
PHPがオワコン・時代遅れと言われていると、PHPを習得していいのか迷ってしまいますが、理由をしっかりと理解することで、PHPには将来性がまだある理由がより明確になります。
実行速度が遅い
PHPはインタープリタ型のプログラミング言語のため、コンパイラ型プログラミング言語に比べると、実行速度が低速です。
コンパイルというのは、記述したソースコードをコンピュータが実行可能なように変換する作業のことを指します。
コンパイラ型はプログラムを実行する前にすべてコンパイルを完了するのに対し、インタープリタ型は、コンパイラをおこないながらプログラムを実行します。そのため、インタープリタ型のプログラミング言語は、実行速度が遅くなってしまうのです。
しかし、PHP7が登場してからは、実行速度は改善されており、実行速度の遅さはそこまで気にならなくなってきています。
また、PHPの実行速度を改善するには、PHPのコード記述を意識的に変更するだけでも速度を改善することができます。
代替のプログラミング言語がある
PHPはWeb開発に必要なプログラミング言語ですが、Web開発はPHP以外のプログラミング言語でもおこなうことができます。たとえば、日本で開発・リリースされたRubyはPHPと同じようにWeb開発をおこなうことができ、日本語の情報も豊富です。現在では、Rubyは世界中で利用されるプログラミング言語になっています。
しかし、これまでに開発されてきたWebサイトすべてがRubyやその他の代替プログラミング言語で書き換えが可能な訳ではありません。
W3Techsの報告によると、2022年11月時点でサーバーサイドで使用されているプログラミング言語のうちPHPは77.5%を占める一方で、Rubyは5.6%に留まっています。
PHPで開発されているWebサイトはインターネット上には膨大にあり、WordPressの構築やWebサイトの保守運用など、PHPの需要はまだ健在であり、PHPがオワコン・時代遅れとは言い難いでしょう。
参考サイト:Historical trends in the usage statistics of server-side programming languages for websites|W3Techs
PHPが新たなプログラミング言語に置き換わっている
また、時代とともに新たなプログラミング言語が登場してきており、1995年にリリースされたPHPは時代遅れと言われてしまいます。
近年では、RubyやGoを使う企業が増えてきており、特にRubyはRuby on Railsというフレームワークを用いて効率的に開発できるため、スタートアップ企業に好まれています。。
一方で、PHPもバージョン7になってからLaravelというフレームワークが登場しており、PHPで開発できるシステムやアプリの幅が広がりました。そのため、PHPはまだ完全に他の言語に劣っているとは言えないでしょう。
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PHPのおすすめの勉強方法
ここまででPHPの将来性やオワコン・時代遅れと言われている理由を説明しました。PHPは需要がまだ高く、今からでも学ぶ価値のあるプログラミング言語と言えます。
ここからは、PHPのおすすめの勉強方法について、3つの方法を解説していきます。
- 本やwebサイトで学ぶ
- 動画で学ぶ
- プログラミングスクールで学ぶ
本やWebサイトで学ぶ
PHPに関する本やWebサイトは世の中に多く存在します。そのため、PHPを学び始めるハードルは低く、まずは無料でPHPの基礎学習を始めてみて、継続できそうであれば本を購入するという流れがおすすめです。
また、本やWebサイトでPHPを学ぶ際には、サンプルコードを写経しながら、コード1行1行の意味を考えて理解することが大切です。
サンプルコードのコピペだけでは、PHPを理解することができず、応用することができません。最初は時間がかかってしまいますが、丁寧に学習を進めることで、その後の成長に差がつきます。
エラーが出てしまうと、学習する意欲が下がるかもしれませんが、エラー文をそのままGoogleで検索すると、解決方法が解説されている場合もあるので、エラーが出てしまっても諦めずに修正していくことが可能です。
一方で、本やWebサイトを使った学習では、Googleで検索してもわからない部分を、誰かに気軽に質問することができず、挫折しやすいとも言えます。
1人で学習を継続する自信がない方は、プログラミングスクールの利用がおすすめです。
動画で学ぶ
インターネットの普及で、動画教材も増えてきました。特にYouTubeには、PHPの基礎となる動画教材が多く、無料で学ぶことができます。
YouTubeで基礎の理解ができたら、Udemyなどの有料動画教材を利用して、PHPの応用編を学習するのがおすすめです。
しかし、動画で学ぶ場合も本やWebサイトで学ぶのと同様に、わからない部分やエラーでつまづいた時に、気軽に質問できる人がいないのがデメリットと言えます。
プログラミングスクールで学ぶ
最後にプログラミングスクールでPHPを学ぶ方法です。プログラミングスクールは、受講費がかかってしまいますが、PHPを学ぶ環境が用意されており、本やWebサイト、動画教材で学ぶよりも早く実践力を身につけることができます。
プログラミングスクールを利用することで気軽に質問したり、応用力を身につけることができるため、本などで学ぶよりも現場に出るタイミングが早くなる可能性があります。少しでも早く現場に出たい方は、プログラミングスクールで学ぶのがおすすめです。
また、選ぶプログラミングスクールによっては、就職・転職サポートを行なっているプログラミングスクールもあります。PHPエンジニアとして、就職・転職しようと考えている場合には、プログラミングスクールを利用することで、スムーズにPHPエンジニアとして内定を取れる可能性が高いです。
PHPが学べるプログラミングスクールを選ぶ方法ですが、次の点を考慮するのがおすすめです。
- オリジナルサービスを開発できるか
- オンラインかオフラインか
- 就職・転職サポート付きか
プログラミングスクールの中には、オリジナルサービスを開発することができる場所もあります。オリジナルサービスの開発を経験できると、実務をイメージしやすいため、オリジナルサービスを開発できるプログラミングスクールを選ぶのがおすすめです。
また、最近ではオンラインで完結するプログラミングスクールもあります。オンライン・オフライン併用もできるプログラミングスクールもあるため、自分自身の学びやすい環境を選ぶことが重要です。
PHPエンジニアとして就職・転職したい場合には、就職・転職サポート付きのプログラミングスクールに通うのがおすすめです。プログラミングスクールを卒業すれば、一定のスキルを身につけたことの証明になるため、採用が決まりやすく、さらにミスマッチも起こりづらくなります。
参考サイト:就職率98.3%完全無料のプログラミングスクール【プログラマカレッジ】
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まとめ
この記事では、PHPの将来性について解説し、オワコンと言われていてもPHPを学ぶ理由やおすすめの勉強方法について、解説をしました。
PHPがリリースされた年が1995年のため、時代遅れと言われてしまいますが、実際にはPHPの需要は高く、インターネット上にあるWebサイトの多くはPHPを使って開発されています。
また、これまでPHPで開発されてきたWebサイトの保守運用の案件もあるため、今後もPHPの需要は高く、将来性のあるプログラミング言語と言えるでしょう。
PHPの案件数も豊富にあり、今後もPHPエンジニアが不足する可能性が高いです。
まずはおすすめの勉強方法を参考に学習をおこない、PHPエンジニアとして就職して、開発経験を積んでから転職することでキャリアを築いていくのがよいでしょう。
ぜひ今回の記事を参考にPHPを学んでみてください。
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