エンジニアが独立するタイミングはいつ?フリーランスとして失敗しないための3つの準備
企業で実務経験を積み、ある程度の開発を自分一人でおこなえるようになってくると、エンジニアとして独立をしようか考える方も少なくありません。
しかし、エンジニアとして独立するには、「どういったタイミングでするべきなのか」「もしかしたら今よりも年収が減ってしまうのではないか」「仕事を受けられないのではないか」など不安に思うことも多いでしょう。
この記事では、エンジニアが独立するタイミングや仕事の獲得方法などについて、解説をしていきたいと思います。ぜひ参考にしてみてください。
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目次
エンジニアが独立する3つのタイミング
エンジニアとして独立するには、好きなタイミングで独立することができます。しかし、独立をするタイミングを誤ってしまうと、仕事を受けることができず、現在よりも年収が下がってしまう可能性も高いです。
エンジニアの方が独立するおすすめのタイミングとして、3つのタイミングがあります。
・継続的に案件獲得ができる見通しが立ったとき
・一人前のスキルが身についたとき
・資金にゆとりができたとき
1つずつ確認していきましょう。
継続的に案件獲得ができる見通しが立ったとき
エンジニアとして独立する上で、最も不安なのは収入面でしょう。そのため、エンジニアとして独立するタイミングとして、継続的に案件獲得ができる見通しが立ったときが良いと言えます。
継続的に案件獲得ができると見込めるには、独立する前に副業として案件獲得などをおこなっておくことが大切です。実績を積んでおくことで、単発の依頼を受けやすくなったり、同じクライアントから継続的に案件を受注できる可能性が高くなります。
エンジニアとして独立する前に案件を受けておくことで、案件獲得や業務の流れについて理解を深めることができるため、独立後の業務をイメージしやすいです。
初めて案件を獲得する場合は、クラウドソーシングサイトの利用や営業をおこなう必要があります。実績がない状態では、単価が低くなってしまう可能性がありますが、案件を受けて実績を積んでいき、高単価案件に応募してみましょう。
また、友人や知人の紹介などで案件を獲得できる可能性もあります。知り合いから案件を受けられる見込みがある場合には、実績を積むことができますし、収入面の不安も少なくなるでしょう。
近年では、SNSの普及に伴い、SNSから案件獲得をするエンジニアも増えてきました。これからエンジニアとして独立しようと考えている場合には、SNSを利用して実績をアピールすることもおすすめです。
一人前のスキルが身についたとき
エンジニアが独立するタイミングとして、一人前のスキルが身についたときというのもポイントです。独立後のエンジニアは、スキルレベルが年収に直結すると言えます。特にPMなどの上流工程は高単価であることが多く、企業で勤めている間に上流工程の経験をしておくことで、独立後にも上流工程の案件を獲得しやすくなります。
場合によっては、1つの案件でWebサービスとアプリの連携など、複数の分野に関わる可能性もあります。そのため、1つの分野に特化することも大切ですが、多くの分野の経験を積んでおくこともエンジニアが独立する上で重要なスキルとなるでしょう。
資金にゆとりができたとき
エンジニアが独立するタイミングの3つ目として、資金にゆとりができたときが挙げられます。
実績が乏しく継続的に案件獲得ができる見通しがあまり立っていない場合には、収入が少なくなってしまう可能性があります。そのため、エンジニアとして独立するタイミングとしては、収入が不安定になっても生活できる資金を準備できたときが良いです。
具体的には、半年から1年程度は収入がなくても生活できる程度の資金があると安心でしょう。
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エンジニアが独立するのに必要な3つの準備
ここまででエンジニアが独立するタイミングについて説明しました。次はエンジニアが独立するのに必要な3つの準備について解説をしていきます。
エンジニアが独立するのに必要な準備として、次の3つがあります。
・ポートフォリオの作成
・開業届と確定申告の準備
・フリーランスエージェントの登録
エンジニアとして独立した後には、案件や書類などの雑務などで忙しくなってしまうため、独立前に入念な準備をおこなうことで、独立後に余裕をもって案件に集中することができるでしょう。
ポートフォリオの作成
エンジニアは、独立する前にポートフォリオを作成しておくことで、これまでの実績やスキルの証明に使うことができます。また、個人開発したものがあれば、そちらも記載しておきましょう。
ポートフォリオは実績やスキルを証明するのに使うことができるので、案件を獲得する際のアピール材料として重要です。ポートフォリオには、連絡先の記載をすることもできるので、ポートフォリオを見た企業などから連絡が来る可能性もあります。
そのため、エンジニアとして独立する前にポートフォリオを充実させておくのがおすすめです。
開業届と確定申告の準備
エンジニアが独立するには開業届を出すことで、個人事業主として仕事ができます。開業届は、独立してから1ヶ月以内に提出する必要があるため、エンジニアとして独立すると決めたら、早めに準備しておきましょう。
また、企業に勤めていた時は白色申告でしたが、独立後には青色申告をすることができます。しかし、青色申告をする場合には、事前に青色申告承認申請書と呼ばれるものを、税務署に提出する必要があります。
青色申告承認申請書は提出期限があるため、国税庁のホームページで確認をしておきましょう。
参考サイト:個人事業の開業届・廃業届出等手続|国税庁
フリーランスエージェントの登録
フリーランスエージェントは自身のスキルに応じた案件を紹介してくれるため、独立直後に利用することで、スムーズに案件を獲得できる可能性が高いです。独立直後から案件を獲得するためには、独立前に登録しておく必要があるので、あらかじめ登録しておきましょう。
フリーランスエージェントによっては、継続案件を紹介してくれる場合もあるので、ぜひ活用してみましょう。
さらに、フリーランスエージェントは案件を紹介してくれるだけではありません。クライアントとの橋渡しをしてくれ、営業から契約までをおこなってくれます。そのため、エンジニアとして独立した直後には、案件に集中して取り組むことができます。
また、フリーランス実態調査結果では、クライアントと直接契約を結んだことのあるフリーランスの約4割がトラブルを起こしたことがあると報告しています。フリーランスエージェントを利用することで、このようなトラブルも回避できる可能性が高いです。
参考サイト:フリーランス実態調査結果|内閣官房日本経済再生総合事務局
エンジニアが独立するメリット
独立というと、収入が安定せずすべて自己責任になってしまうので、不安に思う方も多いと思います。しかし、エンジニアが独立するメリットはいくつもあります。
ここでは、エンジニアが独立するメリットについて、次の3つを解説します。
・年収アップが期待できる
・業務量を自分で調整できる
・働く場所や時間を選べる
年収アップが期待できる
エンジニアとして独立後に獲得する案件は、平均単価が高い案件が多く、企業に勤めていた時に比べて月給が上がる可能性が高いです。
Relanceの「フリーランスエンジニア白書」によると、独立後の平均年収は約576万円で、約55%の人が独立後に収入が上がったと回答しています。一方で、dodaの調査によると、企業に勤めているITエンジニアの平均年収は442万円となっています。
つまり、エンジニアとして独立することで、約130万円ほど年収が上がる可能性があります。
業務量を自分で調整できる
エンジニアが独立する大きなメリットは、自分のペースで自由に働ける点です。業務内容や業務量を自由に調整できるので、自分のペースで仕事を進めたり、自分にあったスキルの案件を選べます。また、業務量を自分で調整できるので、年収もある程度はコントロールできます。
気をつけておきたいのが、収入を増やすために案件を受注しすぎると、体調を崩したり、納期に間に合わなかったりするリスクがあることです。ある程度のゆとりを持って仕事を受注することで、クオリティの高い成果物を納品できます。
働く場所や時間を選べる
企業に勤めていると、毎日決まった時間に出社して、決まった労働時間だけ勤務をする必要があります。しかし、エンジニアとして独立すると、出社することがなくなり、パソコンさえあれば働く場所や時間は自由になります。
週3日だけ働くことや毎日午前中だけの勤務など、独立することで柔軟に働くことが可能です。
エンジニアが独立するときの懸念点と対策
エンジニアが独立するメリットはいくつもありますが、懸念点も挙げられます。ここからは、エンジニアが独立するときの懸念点と対策について解説をしていきます。
収入が安定しない
エンジニアが独立するデメリットとして、収入が安定しない点が挙げられます。エンジニアとして独立することで、独立前よりも年収が上がる可能性が高いですが、企業に勤めていた時のように、毎月一定の収入があるわけではありません。
そのため、案件獲得がうまくおこなえなかった月には、収入が減ってしまう可能性もあるでしょう。収入が減ってしまわないように、ポートフォリオを充実させる、SNSを使って営業するなど、継続的に案件獲得をおこなうことが大切と言えます。
案件獲得には実績が必要
エンジニアが独立後に案件を獲得するには、これまでの実績が大切になります。特に競合の多いエンジニアでは、クライアント側としては、実績のあるエンジニアに案件を依頼する方が安心と言えます。
そのため、エンジニアとして独立した直後で実績がない状態であれば、案件を獲得するために、クラウドソーシングサイトなどで低単価から実績を積む必要があります。
フリーランスが増えている
働き方改革の影響もあり、フリーランスエンジニアとして働く方も増えてきました。フリーランスエンジニアは、2020年には20.1万人でしたが、2021年には23.1万人、2022年には27.9万人と増加しています。
フリーランスエンジニアが増えることで、案件獲得が難しくなり、エンジニアの独立はやめとけという意見も目にします。しかし、フリーランスエンジニアが増えていても、IT人材の慢性的な人不足は解消されていないため、エンジニアとして独立後にも案件獲得は可能と言えます。
ライバルの多い中で確実に案件を獲得するためには、実績を積んで、ポートフォリオを充実させ、クライアントの要求以上のものを提供していくことが重要になります。
また、自身の提供できるサービスを増やしておくことも重要と言えます。使用できるプログラミング言語を増やしたり、新たなフレームワークを学んだりすることで、幅広い分野で活躍でき、ほかのエンジニアとの差別化になります。
参考サイト:ITフリーランス人材及びITフリーランスエージェントの市場調査 2022年度版|フリーランススタート
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まとめ
この記事では、エンジニアが独立するタイミングについて解説をしました。エンジニアが独立するタイミングとして、次のタイミングがおすすめと言えます。
・継続的に案件獲得ができる見通しが立ったとき
・一人前のスキルが身についたとき
・資金にゆとりができたとき
エンジニアの方が独立するタイミングは見極めが難しいですが、上記のタイミングを1つの目安として考えてみてください。
ただし、いくらフリーランスになる目途が立っても、いざフリーランスとして独立することには不安が伴うでしょう。独立についてお悩みの方は、高単価案件を多数取り扱っているRelanceへまずはご相談ください。
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