フリーランスエンジニアの年収は?収入の相場と年収アップの方法を解説
2022年12月6日
フリーランスエンジニアには「自由な時間に働ける」「自分の希望に合わせた働き方ができる」などのメリット以外に、収入(年収)アップを目指せるという魅力もあります。 一般的に会社員エンジニアよりもフリーランスエンジニアの方が年収が高いと言われており、会社から離れてフリーランスエンジニアになりたいと考える人は少なくありません。 とはいえどれくらいの収入が目指せるのか、年収アップを叶えるにはどうすればよいのか、不安に感じている方もいるのではないでしょうか。 本記事ではフリーランスエンジニアの収入の相場や年収アップの方法について解説します。これからフリーランスエンジニアを目指す方はぜひ参考にしてみてください。
目次
フリーランスエンジニアの年収と単価相場
早速フリーランスエンジニアの平均年収と単価相場を見ていきます。平均年収や単価相場は案件の内容や取り扱う言語によって大きく異なるため、条件別の収入の例も確認しましょう。
フリーランスエンジニアの平均年収と単価相場
フリーランスエンジニアの平均年収は、GMOインターネットグループ調べでは700万円から1,000万円程度となっています。 参考:【2021年最新版】エンジニアの平均年収はいくら?全体平均と比べて○○円も高い! 人材会社による発表では790万円程度、820万円程度、840万円程度などと紹介されている例も見られます。単価相場は月額にして60万円〜90万円程度と、非常に高額です。上記の調査で年収の平均にかなりの幅が見られるのは、ひと口にフリーランスエンジニアと言っても様々な業種があるからだと考えられます。 案件内容や扱う言語によって単価が大きく異なり、例えば弊社のフリーランスエンジニア向け案件紹介サービス「Relance」では、以下のような案件を紹介しています。紹介している金額は月額です。
- フロントエンド開発:80万円~
- バックエンド開発:65万円~
- サーバーサイド開発:55万円~
- サービス設計:75万円~
- IaC:75万円~
- プロダクトマネージャー:70万円~
- iOS/Androidアプリ開発:70万円~
- テックリード:65万円~
なお、上記金額は「フリーランスエンジニアとして水準程度、または水準以上のスキルがある人の年収例」です。希少性のあるスキルがないフリーランスエンジニア、例えば「簡単なウェブサイトを構築できる程度のフリーランスエンジニア」などは、上記の年収水準と大きく異なる水準となるため注意が必要です。
フリーランスエンジニアと会社員エンジニアの年収比較
会社員エンジニアの平均年収は、賞与も含めて570万円程度です。 参考:e-stat│賃金構造基本統計調査 政府の統計を元にシステムエンジニアの年収を調査したところ、月収が38万円程度、賞与が113万円程度で合計すると570万円程度でした。 フリーランスエンジニアは、会社員エンジニアと比較して130万円以上年収が高い結果になります。 しかしフリーランスという働き方である以上、「案件の安定した獲得」「体調の管理」「税金」などについて考慮しなければなりません。安定して案件が獲得できなければ、収入が途絶えてしまいます。 会社員エンジニアは体調不良で欠勤しても有給休暇を取得すれば収入面での不安はありませんが、有給休暇という概念がないフリーランスエンジニアは体調不良で働けない期間は収入が得られません。安定して収入を得るには、体調の管理も重要です。 会社員エンジニアであれば天引きで税金などの支払いができるため、自己管理しなくても問題はありません。フリーランスエンジニアは、以下のような支払いも自己管理する必要があり、年収は高いものの雑務が増える傾向にあります。
- 所得税
- 住民税
- 個人事業税
- 消費税
- 国民健康保険
- 国民年金保険
支払うべき金額も踏まえて、必要な年収を考える必要があります。
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フリーランスエンジニアとして年収をアップする秘訣
フリーランスエンジニアとして年収をアップする秘訣は、以下の通りです。
- 契約更新の際に単価交渉を行う
- 仕事を取捨選択し高単価の案件を獲得する
- 常にスキルを磨く
それぞれの詳細を紹介します。
契約更新の際に単価交渉を行う
フリーランスエンジニアが年収をアップさせるには、契約更新の際に単価交渉を行う方法がおすすめです。 フリーランスエンジニアとして案件に携わる場合、企業と契約を結び業務を遂行します。単価はあらかじめ決められていて、決められた単価で仕事を受注するのが一般的です。 一定期間の業務を終えると契約更新のタイミングが来ますが、契約更新のタイミングであれば単価の交渉が行えます。契約期間中の働きぶりが評価され、企業から信頼を得ているようであれば、単価アップも期待できるでしょう。
仕事を取捨選択し高単価の案件を獲得する
フリーランスエンジニアとして年収をアップするためには、仕事を取捨選択して高単価の案件を獲得しましょう。 フリーランスエンジニアとして働いていると収入が途絶えるのではないかと不安で、案件をたくさん抱え込むケースが見られます。単価の低い案件を多数抱えると、かけた時間に対して得られる収入が見合いません。 技術力や信頼を高めれば、高単価の案件の受注も可能になります。フリーランスエンジニアとして活動を始めたばかりの頃は、ある程度低単価でも案件を受注せざるを得ない場合もありますが、徐々に低単価の案件や工数と報酬が見合わない案件の受注を減らしましょう。
常にスキルを磨く
フリーランスエンジニアとして年収アップを目指すなら、常にスキルを磨く必要があります。 特に先端ITスキルである、以下のようなスキルを持っているエンジニアは年収が高くなる傾向が見られるため、ぜひ学習してスキルを身に付けましょう。
- ビッグデータ
- IoT
- AI
- 人工知能
- ブロックチェーン
- 自動運転
- AR/VR
- 機械学習 (ML)
経済産業省が発表した「我が国におけるIT人材の動向」の資料によると、IT人材は以下の2種類に分けられています。
- 先端IT従事者(デジタル人材)
- 先端ITスキルや先端ITに関する知識が必要な業務を担当している人材
- 先端IT非従事者(従来型人材)
- 先端ITスキルや先端ITに関する知識が必要な業務を担当していない人材
デジタル人材と従来型人材の給与分布を見てみると、年収600万円未満までは従来型人材の方が割合が多く、年収が600万円以上になるとデジタル人材の方が割合が多くなっています。 年収が2,000万円以上の従来型人材はほとんどおらず、多くがデジタル人材となっていました。年収アップと先端ITスキルに関連性があるのがよくわかります。 参考:経済産業省│我が国におけるIT人材の動向 最新の技術や高い技術力を持つエンジニアは、企業からの需要が高いです。今まで扱ってきたスキル以外にも積極的に取り組み、案件の幅を広げられれば、年収アップにつなげられます。
フリーランスエンジニア向けエージェントを利用する
これまで企業と直接契約して案件を受注してきた方は、あえてフリーランスエンジニア向けエージェントを利用するのも一つの方法です。 エージェントを利用すると、発注者はエージェントに手数料を支払う必要があります。エージェントに支払う手数料分、フリーランスエンジニアが受け取れる単価が下がると思われがちですが、必ずしも単価が下がるとは限りません。 「企業が直接フリーランスエンジニアと契約する場合に、相場よりもかなり安めに発注していた」といったケースも多く見られます。 エージェントは案件のレベルと相場の関係性に詳しいため、エージェントを利用すれば自身の案件のレベルと金額が釣り合っているか確認が可能です。さらにより単価の高い案件を探すうえでも、エージェントが役立ちます。 1つのエージェント経由で案件を受注しているフリーランスエンジニアは、別のエージェントにも登録する方法も有効です。エージェントによって取引している企業が異なるため、次のような条件で異なる案件を受注できる可能性があります。
- 業界
- 必要スキル
- 単価
自身の条件に合致した単価の高い案件を探すのに役立つため、ぜひ複数のエージェントの利用を検討しましょう。
高単価の案件を安定して獲得することが年収アップへの近道
本記事ではフリーランスエンジニアの年収事情や、年収をアップするための秘訣について解説しました。 会社員エンジニアに比べ、フリーランスエンジニアは年収が高い傾向にある一方で、案件が途切れてしまうなどの不安要素を抱えていることは否めません。フリーランスエンジニアとして上手くやっていくためには、安定して高単価の案件を獲得する環境を作ることが重要です。 当社は、フリーランスエンジニア向けの案件紹介サービス「Relance」を運営しています。フリーランスエンジニアの方、またこれからフリーランスエンジニアになる方は、Relanceを案件獲得の場として活用いただければ幸いです。
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