フロントエンドエンジニアのキャリアパスは豊富?キャリアアップ・チェンジするケースを紹介

フロントエンドエンジニアとして活躍する方の中には、「キャリアアップしたいけど、将来のキャリアパスが見えない」「キャリアの選択肢を知っておきたい」などと考える方も少なくないでしょう。

実は、フロントエンドエンジニアはキャリアパスを描きやすい職種であり、さまざまな職種を目指せる可能性があります。

本記事では、フロントエンドエンジニアとしてキャリアアップするケースや、キャリアチェンジするケースについて、詳しく解説していきます。フロントエンドエンジニアとしてのキャリアパスを考えており、将来の成功を目指したい方は、ぜひ参考にしてください。

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フロントエンドエンジニアのキャリアパスは豊富

フロントエンドエンジニアは、ほかの職種にも展開できるスキルを身につけられる仕事であり、キャリアパスが豊富に描けます。

Web系の職種やエンジニア系の職種、どちらにも関連するスキルを身につけられるため、いずれのキャリアも目指せるでしょう。

また、ほかのエンジニアや職種と関わる機会が多く、知見やコミュニケーションスキルを磨く機会が多い点も、フロントエンドエンジニアの特徴です。豊富な知見やスキルは、幅広いキャリアで有利に働きます。

上記の理由から、フロントエンジニアは、キャリアパスが豊富であり、将来の可能性を大きく広げられる職種といえるのです。

フロントエンドエンジニアとしてキャリアアップするケース

先述したとおり、フロントエンドエンジニアとしてのキャリアは多様であるため、自身の希望に合ったキャリアプランを立てましょう。

フロントエンドエンジニアとしてのキャリアアップケースとして考えられるのは、以下の3つです。

・プロジェクトマネージャーなど上流に関わる人材になる
・専門性を磨きスペシャリストになる
・フリーランスとして独立する

それぞれのケースについて詳しく見ていきましょう。
なお、キャリアチェンジするケースについては、後ほど解説します。

プロジェクトマネージャーなど上流に関わる人材になる

キャリアアップするには、フロントエンドエンジニアから、プロジェクトマネージャーなど上流に関わる人材を目指すケースが挙げられます。

プロジェクトマネージャーとは、プロジェクト全体の運営・進行を管理し、すべてに責任を持つリーダーとしての役割です。上流工程に携わり、要件定義や各方面(デザイン、バックエンド、フロントエンド)の進捗の管理、予算管理など、幅広い業務を担当します。

プロジェクトマネージャーとして務めるには、マネジメントスキルだけでなく、デザインやバックエンド、フロントエンドに関する幅広い知識、調整力なども求められます。求められるスキルや責任が大きい分、報酬が高くなる傾向があるため、キャリアアップの選択肢として人気がある役職です。

専門性を磨きスペシャリストになる

フロントエンドエンジニアとして専門性を磨き、スペシャリストを目指すケースもあります。

1人で設計から実装までをおこなえるようになると、エンジニアとして確かな地位を築けるでしょう。その道のスペシャリストを欲しがる企業は、決して少なくありません。

TypeScriptやReactをはじめとした需要の高い言語やフレームワークを、積極的に学ぶことも大切です。

最近では、WordPressのテーマを用いたり、フロントエンドエンジニアを必要としない場面も増えてきています。今後のリスクヘッジのためには、Webデザインやサーバーサイドなど、他領域の知識も蓄えておくとよいでしょう。

フリーランスとして独立する

フリーランスとしての独立を目指すことも、1つの手です。

フリーランスとして独立する場合、企業や個人事業主に対し、フロントエンドエンジニアとしての技術を提供する立場となります。そのため、給与の上昇傾向が見られる一方で、自身の知識やスキルの不足によって案件を獲得できず、収入が途絶えるリスクもあるでしょう。

フリーランスとして活躍するためには、経験や知識を確実に積み重ねる必要があります。独立前に、専門知識や豊富な実務経験を身につけておくことで、独立後すぐに信頼性の高いフリーランスとしての地位を築けるでしょう。

キャリアアップするために必要なスキル

フロントエンドエンジニアがキャリアアップするために必要なスキルとしては、以下のようなものが挙げられます。

・TypeScript:JavaScriptの拡張で型システムを追加したプログラミング言語
・React:Facebookが開発したUI構築のためのJavaScriptライブラリ
・マネジメントスキル:チームやプロジェクトを効果的に管理する能力
・WebデザインやSEO知識:Webサイトのデザインや検索エンジン最適化に関する知識
・サーバーサイドの言語知識:Webサーバー上で動作するバックエンドのプログラミング言語に関する知識

上記のように、フロントエンドエンジニアとしてWeb開発に関わる知識を多く蓄えておくことが重要です。また、TypeScriptやReactなど需要の高い言語やフレームワークを習得していることで、携われる仕事の範囲が広がります。

フロントエンドエンジニアからキャリアチェンジするケース

フロントエンドエンジニアからのキャリアチェンジには、幅広い選択肢があります。
中でも、代表的なケースとして挙げられるのが、以下の職種です。

・フルスタックエンジニア
・システムエンジニア
・Webディレクター
・Webデザイナー

それぞれのケースについて、詳しく解説します。

フルスタックエンジニア

フルスタックエンジニアは、フロントエンド・バックエンド双方の領域に精通したエンジニアです。

Webアプリやサイトの開発において、サーバーサイドの開発からデータベース設計、UI/UXの開発、フロントエンドまでを一貫して担当します。

開発に関する仕事を1人で完結できるため、開発スピードの向上や人件費の削減など、企業にとってもメリットのある職種です。昨今、スタートアップ企業での需要が増えてきており、年収アップにも期待できるでしょう。

なお、フルスタックエンジニアになるためには、PHPやRubyなどのバックエンドの知識を身につけることが重要です。

システムエンジニア

システムエンジニアは、システム設計の上流を担当する、重要な職種です。具体的には、要件定義から詳細設計までの上流工程を担います。

フロントエンドとバックエンド、両方に関する知識が必要とされる傾向があるため、双方の経験もしっかりと積んでから、システムエンジニアに転職するケースが多いでしょう。とはいえ、双方のコーディングができなければシステムエンジニアを目指せない、というわけではありません。今フロントエンドとバックエンドの経験がなくても、これから積み重ねていけば十分に間に合います。

プロジェクトにおいては、顧客へのヒアリングや人員や予算、進捗管理をおこなう必要もあり、マネジメントスキルやコミュニケーション能力も求められます。

Webディレクター

Webディレクターは、Webサイト制作におけるマネジメントやディレクションをおこなう、重要な職種です。これまでにフロントエンドエンジニアとして制作に携わってきた経験や知識は、Webディレクターの役割を果たす上で非常に有益です。

Webディレクターは、単に技術的な側面だけでなく、クライアントやエンジニア、デザイナーなどとのコミュニケーションを円滑におこなう能力も求められます。

また、プロジェクトの進行状況を的確に把握し、各メンバーが目標に向かって協力していくためには、優れたマネジメントスキルやディレクションスキルも必須です。

Webディレクターにキャリアチェンジするなら、技術以外の部分も高められるようにしておきましょう。

Webデザイナー

Webデザイナーは、その名のとおり、Webサイトのデザインを手がける職種です。

Webデザインするためには、PhotoshopやIllustratorなどのグラフィックソフトの操作力とデザイン知識が欠かせません。クライアントのニーズに合ったデザインを適格に提案することも大切です。
Webデザイナーは、フロントエンドエンジニアと密接に連携する必要があるため、フロントエンドエンジニアの経験も十分に活用できるでしょう。Webデザイナーとしての知見を養う機会も多くあるため、フロントエンジニアからWebデザイナーの仕事に興味を持って転身する方も少なくありません。

フロントエンドエンジニアとして取っておくと今後のキャリアパスに役立つ資格

フロントエンドエンジニアとして働きながら、今後のキャリアパスに役立つ資格を取得することも大切です。

代表的な資格としては、以下が挙げられます。

・HTML5プロフェッショナル認定試験
・CIW JavaScript Specialist
・サーバーサイド言語の資格
・PMP試験
・Linux技術者認定資格(LinuC)

1つ1つ詳細を確認していきましょう。

HTML5プロフェッショナル認定試験

HTML5プロフェッショナル認定試験は、HTML5、CSS3、JavaScriptなどの最新のマークアップ技術に関する知識と技能を、中立的な立場で認定する制度です。

同資格は、レベル1とレベル2の2つの難易度が設けられており、フロントエンドエンジニアとして必須の能力を身につけられます。

マルチデバイス対応のWebコンテンツ制作における基礎実力を計れるのがレベル1、システム間連携・最新マルチメディア技術に対応のWebアプリケーション・動的Webコンテンツにおける開発や能力を証明できるのがレベル2です。

キャリアアップを考える場合は、レベル2に合格できるレベルの知識が必要となるでしょう。

試験問題数は、レベル1で60問、レベル2で40~45問です。

同資格には、5年間の有効期限があります。認定日から5年以内に、同一レベルの試験または上位レベルの試験を再受験して合格すれば、資格の有効期限が新たに5年間延長されます。

参考:HTML5プロフェッショナル認定試験

CIW JavaScript Specialist

CIW JavaScript Specialistは、JavaScriptに関する高度なスキルを持っていることを証明できる、国際的な資格です。同資格を取得することは、一人前のフロントエンドエンジニアとしての能力を証明すると同時に、キャリアアップや転職時の評価、社内の人事評価にもよい影響を与えます。

難易度は中級以上であり、試験問題数は55問です。

CIW JavaScript Specialistははグローバルな資格であるため、海外案件の獲得や、いずれ海外で活躍するエンジニアになりたいという希望がある場合にも、有利に働く資格といえるでしょう。ただし、同資格試験はすべて英語で実施されるため、英語力も必要となります。

参考:CIW JavaScript Specialist

サーバーサイド言語の資格

サーバーサイド言語の資格として取っておくべき資格は、PHP技術者認定試験やRuby技術者認定試験です。

エンジニアとしてのキャリアを築きたい場合、サーバーサイドの知識があることで希少価値も上がります。
とくにフルスタックエンジニアを目指す場合は、Web開発において広く利用されるRubyやPHPなど、サーバーサイド言語に関する知識が不可欠です。

PHP技術者認定試験は、PHPスキルを証明できる唯一の資格であり、難易度は「初級」「準上級」「上級」「認定ウィザード」に分かれています。認定ウィザードはかなりの高難易度となっており狭き門ですが、その分、持っているだけでステータスが上がる資格といえるでしょう。

Ruby技術者認定試験は、Rubyベースのシステム開発における基礎知識や応用力を証明できる資格です。

「Silver」「Gold」の2つのレベルが設けられており、難易度はSilverでレベル1、Goldでレベル2とさほど高くありません。(※今後「Platinum」も設立予定)

Ruby技術者認定試験資格を持つことで、Ruby技術者として評価されるようになるでしょう。

参考:試験概要|PHP技術者認定機構
参考:Ruby技術者認定試験|Ruby Association

PMP®試験

PMP®試験は、プロジェクトマネージャー(PM)に関する国際的な資格であり、将来的にマネジメント職を目指す方にとって非常に有益です。

同資格は、プロジェクトマネージャーとしての能力を証明する世界標準的な資格であるため、プロジェクトマネージャー、SEを目指す上で取っておいて損はありません。ITのみに留まらず、建設業、コンサルティングなど多くの業界で注目されています。

「Ⅰ.人」「Ⅱ.プロセス」「Ⅲ.ビジネス環境」の3領域から全175問出題され、高レベルのマネジメントスキルを問われます。難易度はやや高めです。

PMP®試験でマネジメントスキルを身につけることで、今後のキャリア開拓にもつながるでしょう。

別業界への転身にも役立ちます。

参考:PMP®資格について|一般社団法人 PMI日本支部

Linux技術者認定資格(LinuC)

Linux技術者認定資格(LinuC)は、Linuxを扱うスキルを証明する資格です。Linuxを含む複数のサーバーを使用したシステムの構築、運用、保守に関する知識が証明できます。LinuxはサーバーOSとして広く使われていてメジャーであるため、取得しておいて損はありません。

4つのレベルに分かれており、Linucシステムアーキテクトは難易度がかなり高い分、上級エンジニアであることの証明となります。初心者レベルのLinucレベル1から設けられているため、自身のスキルに合わせて取得しましょう。

フロントエンドエンジニアの業務では、Linuxを利用したターミナルやツールを触るケースも少なくありません。その際にLinuxコマンドが扱えると、フロントエンドエンジニアとしてできることが増えます。また、他職種のエンジニアとしても取っておいて損のない資格です。

参考:Linux技術者認定|Linuc

フロントエンドエンジニアのキャリアパスで重要なこと

フロントエンドエンジニアのキャリアパスを築くためには、押さえておくべきポイントがあります。

主なポイントは、以下の2点です。

・目標を明確にする
・スキルは絶えず磨き続ける

それぞれについて詳しく解説しますので、フロントエンドエンジニアのキャリアパスを築く際の参考にしてください。

目標を明確にする

キャリアを考える際には、まず目標を明確にすることが大切です。

自分がどのような姿を目指すのか、そして何を重視するのかを明確にすることで、自分のキャリアに対する方向性が見えてきます。

たとえば、自由度の高い働き方や高い収入を追求したい場合は、フリーランスとしての道があるでしょう。一方で、安定した待遇を求め、大規模な開発プロジェクトに関わりたい場合は、フルスタックエンジニアや専門家を目指すことが適しています。

ただし、環境は常に変化し、個人の状況や価値観も変わることがあるため、一度決めて終わりではなく、適宜見直すようにしましょう。

スキルは絶えず磨き続ける

フロントエンドエンジニアのキャリアを築く上では、スキルを絶えず磨き続けることも重要です。

WebやIT業界の変化スピードはかなり速く、絶えず自分の技術や知識をアップデートしていかないと取り残されてしまいます。

「自分はある程度こなせるようになったからいいや」と思うのではなく、常に最新の情報を手に入れ、インストールしていかなければ、キャリアアップも難しくなるでしょう。とくにフリーランスとして活動する場合は、最新の情報や技術に対応できないと案件獲得も困難となります。

どのキャリアを選択するにしても、エンジニアにとってのスキルは「宝」です。現状に満足せず、常に上を目指しスキルアップしていきましょう。

まとめ

フロントエンドエンジニアのキャリアパスは、プロジェクトマネージャーや独立、フルスタックエンジニア、Webディレクターなど多岐にわたります。

フロントエンドエンジニアのキャリアパスを築くためには、まずは目標を明確にしましょう。自分の理想像や重視することなどを明確化し、キャリアに対する方向性を検討することが大切です。また、スキルを定期的に磨き続けることも欠かせません。最新の情報や技術に対してアンテナを張り、キャッチアップする姿勢が必要です。

フロントエンドエンジニアのキャリアパスを考えている方は、本記事でご紹介したキャリアアップ・キャリアチェンジのケースを把握し、将来の成功を目指しましょう。

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