フリーランスでも福利厚生が受けられるって本当?おすすめのサービスも紹介!
会社員は基本的に福利厚生を受けることができますが、フリーランスには会社員のような福利厚生はありません。ただでさえ収入が不安定な傾向にあるフリーランスが、福利厚生も利用できないとなると不安を覚える方も多いのではないでしょうか。
しかし、会社員と同様の福利厚生こそ受けられないものの、フリーランス向けの福利厚生サービス自体は存在しています。
今回の記事では、フリーランス向けの福利厚生サービスについて、おすすめの福利厚生サービスや選ぶ際のポイントとあわせてご紹介します。
目次
フリーランスは会社員と同様の福利厚生を受けられない
福利厚生は、会社が社員に対して提供する制度なので、組織に所属していないフリーランスは会社員と同様の福利厚生を受けることはできません。
しかし、フリーランスには福利厚生が存在しないというわけではなく、エージェントやクラウドソーシングサイトなどがフリーランス向けの福利厚生サービスを提供しています。福利厚生サービスを受けたいフリーランスの方はぜひ活用してみましょう。
そもそもフリーランスに福利厚生は必要なのか?
会社員と同様ではないものの、フリーランスにも福利厚生サービスがあることがわかりました。しかし、そもそもフリーランスに福利厚生は必要なのでしょうか。
フリーランスにおける福利厚生の必要性について見ていきましょう。
福利厚生を必要としているフリーランスは多い
結論から言うと、福利厚生を必要としているフリーランスは多くいます。
日本労働組合総連合会が行った「フリーランスとして働く人の意識・実態調査2021」によると、「フリーランスがより働きやすくなるために必要だと思うことTOP4」において「フリーランスが利用できる福利厚生」が43.6%と最も高い結果となりました。
フリーランスは不安定になりやすい仕事であることから、フリーランスとして働いていくうえで「安心して働けるかどうか」を重視している方が多いことがわかります。
参考:フリーランスとして働く人の意識・実態調査2021|日本労働組合総連合会
フリーランスの生活を豊かにするために必要
もちろん全てのフリーランスが福利厚生サービスを活用しているわけではありません。しかし、福利厚生サービスはさまざまな補償が含まれているため、何かトラブルが発生した時などに費用面だけでなく、メンタル面でも安心できます。
福利厚生サービスによって安心して働ける状態となることは、フリーランスの生活をより豊かにするために必要なことだといえるでしょう。
フリーランス向けの福利厚生サービスにはどのようなものがある?
フリーランスにおいて福利厚生サービスは有用だということがわかりましたが、具体的にフリーランス向けの福利厚生サービスにはどのようなものがあるのでしょうか。
福利厚生サービスの主な内容は以下の通りです。
- コワーキングスペースやツール等を無料・割引で活用できる
- 税務関連のサポートを受けられる
- スキルアップのサポートを受けられる
- 健康を保つためのサービスを受けられる
それぞれ詳しく見ていきましょう。
コワーキングスペースやツール等を無料・割引で活用できる
福利厚生サービスによっては、コワーキングスペースやツール等を無料・割引で活用できる場合があります。
本来であれば費用が必要なサービスを無料・割引で活用できる点は非常に大きく、特に会議や打ち合わせが定期的にあるフリーランスにとっては、コワーキングスペースをお得に利用できるのは大きなメリットといえるでしょう。
税務関連のサポートを受けられる
税務関連のサポートが受けられる福利厚生サービスもあります。税務関連の作業は税金に関する知識が必要なため、不安に思っている方は多いはずです。
税務関連のサポートでは、確定申告や節税に関するセミナーを開催していることが多いため、セミナーに参加すれば税務関連の知識が身につき、わからない点も気軽に質問することができます。
特に確定申告はフリーランスとして避けては通れないため、確定申告の正しい知識を得ることができる機会があることはとても心強いです。
スキルアップのサポートを受けられる
プログラミングスクールなどの学習支援を受けられる場合もあります。受講料などが割引されるため、フリーランスにとって必要となるスキルをお得に習得することができます。
高単価の案件を獲得できるかは自身の持つスキルに大きく依存するため、スキルアップのサポートを受けることで、仕事の幅が広がり収入アップにもつながることでしょう。新たなスキルを習得しようと日々努力している方はぜひ活用してみてください。
健康を保つためのサービスを受けられる
福利厚生サービスを活用することで、健康診断などの健康を保つためのサービスをお得に受けることもできます。
会社員にとって健康診断は義務であり、定期的に健康診断を受けることになりますが、フリーランスにとっては義務でないため、健康診断を受けるかどうかは自分次第です。
しかし、自身の働きがそのまま収入に直結するフリーランスにとって健康でいることは何よりも重要といえます。
福利厚生サービスを活用してしっかりと健康を管理し、心身ともに充実した状態で仕事に取り組めるようにしましょう。
フリーランスにおすすめの福利厚生サービス一覧
フリーランス向けの福利厚生サービスにはさまざまな種類があります。
今回は、以下の3つの提供元ごとにおすすめのサービスを紹介します。
・エージェントの福利厚生サービス
・クラウドソーシングの福利厚生サービス
・フリーランス支援会社の福利厚生サービス
エージェントの福利厚生サービス
福利厚生サービスを提供しているおすすめのエージェントは「Relance」です。
Relance(リランス)
Relanceは、高単価案件やエンド案件が豊富なエンジニア向けのエージェントです。Relanceを通して就労することで、Relanceが提携するフリーランス協会が提供するさまざまな福利厚生サービスが受けられます。通常有償のプランを無償で利用することが可能です!
サービス内容は以下の通りです。
- 保険
- 法律相談
- キャリア支援
- トラブル保障
- 会計・総務
- コワーキングスペース
- 報酬先払い
報酬先払いサービスでは「ペイトナーファクタリング」に対応しており、Relanceから申し込むことで、サービス利用料の割引および最大利用枠の拡大という特典があります。
クラウドソーシングの福利厚生サービス
福利厚生サービスを提供しているおすすめのクラウドソーシングは「クラウドワークス」と「ランサーズ」です。
クラウドワークス
クラウドワークスの福利厚生サービスは大きく「ライフサポート」「お仕事サポート」「スキルアップ支援」の3つに分類されており、クラウドワークス会員なら無料で利用可能です。
ライフサポートではベビーシッターサービスの「KIDSLINE」やシェアエコ型保険の「わりかん保険」、お仕事サポートではクラウド型会計サポートの「マネーフォワード」やクラウド型経理記帳サービスの「メリービズ」などをお得に利用できます。
スキルアップ支援ではライティングやデザインのスキルアッププログラムを提供しているほか、プログラミングスクール「CodeCamp」のお得なキャンペーンを実施中です。
ランサーズ
ランサーズは「フリーランストータルサポート」と呼ばれる福利厚生サービスを提供しています。
税務専門家による「税務のサポート」や、レジャーやグルメ、健康サービスの特別優待による「生活支援」、勉強会やセミナーなどの「スキルアップ教育」などが主なサービス内容です。
また、フリーランスのトータルサポートを目的とした「Freelance Basics」を無料で提供しています。
Freelance Basicsで提供されているサポートは個人型確定拠出年金や運動リワード付きの医療保険、自宅でできる健康診断など多岐に渡り、税理士に確定申告を依頼することも可能です。
フリーランス支援会社の福利厚生サービス
福利厚生サービスを提供しているおすすめのフリーランス支援会社は「フリーランス協会」「FREENANCE」「ベネフィット・ステーション」「サポートプラス」です。それぞれの特徴をみていきましょう。
フリーランス協会
フリーランス協会が提供する福利厚生サービスは、無料会員と一般会員で内容が異なります。
無料会員は、オンラインスキルアップ講座の受講やオンラインコミュニティへの参加が主な内容となりますが、一般会員はさらに以下のようなサービスを利用できます。
- 賠償責任保険
- 弁護士費用保険
- 福利厚生サービス「WELBOX」
- 休業時の所得補償制度
- 会員限定の独自優待
- コワーキングスペース優待
- 協会ロゴと一般会員No.の使用
一般会員は年会費1万円が必要ですが、非常に充実した特典を得ることができるため、金額に見合ったメリットは十分あるといえるでしょう。
FREENANCE
FREENANCEが提供する福利厚生サービスは、以下のような内容で構成されています。
- 報酬即日払い
- あんしん補償
- バーチャルオフィス利用
- 請求書のカード決済
あんしん補償は、業務中の事故に対する最高5,000万円の補償となっており、条件を満たすことでケガや病気の際の補償が加わった「あんしん補償プラス」にお得に加入することも可能です。
会費無料で利用できるフリープランが基本ですが、月額490円〜のレギュラープラン、月額980円〜のプレミアムプランもあります。
レギュラープランは、あんしん補償の適用範囲拡大とカード決済手数料の低下、プレミアムプランはレギュラープランに加えて、バ-チャルオフィスのライトプランが付属しています。
ベネフィット・ステーション
ベネフィット・ステーションが提供する福利厚生サービスは豊富なメニューを取り揃えており、本人だけでなく家族も利用することができます。
主なサービス内容は以下の通りです。
- 仕事と育児の両立支援
- 旅行、グルメ等の割引優待
- 健康診断データの一括管理
- 教育・研修支援
プランは月額1,000円の「得々プラン」と月額1,200円の「学トクプラン」の2つがあります。「学トクプラン」には支援内容が全て含まれており、「得々プラン」は教育・研修支援のみ対象外です。
ただし、ベネフィット・ステーションは法人向けのサービスなので法人化していなければ加入できません。なお、加入にあたって人数制限はないため、法人化していれば1人でも加入可能です。
サポートプラス
サポートプラスは、無料の会員登録をすることでさまざまなサービスを利用することができます。
会員登録することで自動的にサービスが利用できるわけではなく、利用したいサービスを選び、申し込むことで初めて利用可能となるため注意しましょう。
主なサービス内容は以下の通りです。
- コワーキングスペース割引
- 資格、通信教育プログラム割引
- マンションの仲介手数料割引
- ITフリーランス専用保険
- 人間ドックコース割引
エンジニア紹介奨励金制度や定期健康診断サポートなどの一部のサービスは、運営元である株式会社PE-BANKに所属するエンジニアのみ利用可能となります。
フリーランスが福利厚生サービスを選ぶポイント
フリーランス向けの福利厚生サービスを選ぶ際は、以下の3つのポイントに注目しましょう。
- 料金
- 本当に必要なサービスなのかを確認
- 実情を確認する
料金
フリーランス向けの福利厚生サービスは、無料で利用できるものもあれば、会費が必要になるものもあります。各サービスの補償内容を必ず確認し、料金に見合った内容のサービスを選ぶようにしましょう。
フリーランス支援会社が提供している福利厚生サービスは会費が必要となる場合が多いため、料金をできる限り抑えたいならクラウドソーシングやエージェントがおすすめです。
特にエージェントの福利厚生サービスは、案件を獲得しながら無料で活用できることが多いため、エージェントを普段から利用しているならぜひ活用するべきです。
本当に必要なサービスなのかを確認
サービス内容が豊富な福利厚生サービスが最適というわけではありません。サービス内容によく目を通し、自分にとって本当に必要なサービスがどの程度含まれているのかを確認するようにしましょう。
提供元によって充実しているサポート内容は異なるため、複数の福利厚生サービスを比較検討することが大切です。
実情を確認する
福利厚生サービスの選択に迷ってしまう場合は、各サービスの実情を確認してみましょう。特に会員数や利用者数などの実績はサービスの実情を知る手助けになります。
会員数や利用者数が多いサービスは、それだけ多くの人に支持されているということなので、サービス内容も高水準であることが予想されます。
基本的には料金やサービス内容から判断するべきですが、どうしても選びきれない場合は会員数や利用者数といった明確な実績のあるサービスがおすすめです。
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フリーランスの福利厚生費用は経費にできるのか?
経費計上の項目には「福利厚生費」があるものの、フリーランスの福利厚生費用は原則として福利厚生費として計上することはできません。
しかし、一部の費用は他の項目で経費計上できる場合があります。具体的には、会費やサービス利用料などです。
会費は基本的に「諸会費」として計上することができ、サービス利用料もサービスによっては諸会費として計上できる場合があります。
また、食事代や旅行代に関しても、仕事相手との打ち合わせや取材を目的としたものであれば「会議費」や「交通費」として計上することが可能です。
経費とみなされるかどうかは厳格に決まっているわけではないため、判断に迷う場合もあるでしょう。経費計上できるか不安な際は税理士に相談することをおすすめします。
まとめ
今回の記事では、フリーランスの福利厚生サービスについて、おすすめのサービスや選ぶ際のポイントについて紹介しました。
会社員と同様ではないものの、フリーランス向けの福利厚生サービスは充実した内容となっています。
フリーランスとしての生活を豊かにするためにも、ぜひ福利厚生サービスを活用してみましょう。
本記事が福利厚生サービス選びの参考になれば幸いです。
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