常駐型フリーランスのリアル|良質な案件を見分けるたった3つのコツを解説
2022.10.03 更新
働く時間や場所にとらわれず、自由な働き方ができるイメージのあるフリーランスですが、企業へ出社して働く「常駐型フリーランス」という働き方もあります。
出社という形を取るため時間や場所の自由度は低い反面、案件数が豊富でコミュニケーションが取りやすいなどメリットも多いことから、あえて常駐型フリーランスを選ぶ人も少なくありません。
この記事では、常駐型フリーランスとして働くメリット・デメリットとともに、優良案件を見極めるためのポイント・注意点についても詳しく解説します。この記事を読めば、これから常駐型フリーランスになろうと考えている方が安定的に働くための知識やノウハウを、身につけられるはずです。
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目次
常駐型フリーランスの働き方とは
常駐型フリーランスとは、クライアントである企業へ常駐して働くスタイルのフリーランスです。ここでは、具体的な働き方や在宅型・派遣社員との違いについて解説します。
契約先の企業に常駐して作業を行う
常駐型フリーランスは、自宅などのリモートで仕事を進めるのではなく、契約先の企業へ常駐して作業をおこないます。したがって契約期間中は、正社員や派遣社員のように、オフィスへ出社することが必要です。
出社場所・勤務時間に関しては、契約内容によって異なります。また、プロジェクトが完了したら報酬が支払われる契約や、労働量に対して報酬が支払われる契約など、報酬体系もさまざまです。
在宅型の働き方との違い
常駐型と在宅型との働き方における違いは、作業を進める場所と時間です。
在宅型は自宅やコワーキングスペースなど、セキュリティが担保されれば場所にとらわれずに働くことができ、ライフスタイルに合わせて稼働時間を決められます。一方で常駐型フリーランスは、会社など決められた稼働場所に出社する必要があり、勤務時間も定められているのが一般的です。
また常駐型フリーランスは、1つの開発現場に、契約先社員やほかのフリーランスエンジニアなどさまざまな人材が集まって仕事を進めます。在宅型では、基本的にほかの人員とリモートでコミュニケーションを取りながらプロジェクトを進めるという違いがあります。
派遣社員との違い
常駐型フリーランスと派遣社員とでは、契約形態が異なります。
常駐型フリーランスは、個人として企業と準委任契約や請負契約を結びます。案件ごとに契約をするため、獲得した案件の数や単価によって収入が大きく変動することもあります。事務や確定申告も、自身でおこなわなければなりません。
一方で派遣社員は、派遣会社と雇用契約を結び、派遣会社が派遣先企業と派遣契約を結びます。自身は雇用契約を結んでいるため、派遣社員であれば派遣会社から毎月安定して給与が支払われ、福利厚生も保証されます。派遣会社が年末調整をしてくれるため、税務処理も簡単です。
フリーランスと派遣とでは、出社が必要で勤務時間が決められている点は同様ですが、契約形態が異なるために、報酬の仕組みや税金の手続きなど事務的な側面で違いがあります。
フリーランスの常駐案件に関するリアルな口コミ
実際に常駐案件で働くフリーランスエンジニアは、常駐型の働き方に対してどのような意見を持っているのでしょうか。
ここでは、フリーランスの常駐案件に関するリアルな口コミをご紹介します。
よい意味で社員と同様な扱いを受ける
常駐型フリーランスは、よい意味で社員と同様の扱いを受けます。
フリーランスエンジニアとして常駐した場合、契約先企業の社員やメンバーと一緒に、チームとして業務を進めていくことになります。同じ空間で共に働く仲間として扱われるため、「フリーランスだから」といった疎外感や壁を感じることがさほどありません。
対面なのでコミュニケーションや連携も取りやすく、契約先企業からの信頼を得られれば長く安定して働けることもあります。
服装などの決まりはほとんどない
常駐型フリーランスには、服装などの決まりはほとんどありません。
会社に勤める社員の場合は就業規則や常駐先のルールに従わなければなりませんが、フリーランスは企業に属しているわけではないので、服装や髪形に関してそれほど細かく気にしなくても問題ないです。
ただし、服装や髪型が自由であるとはいえ、同じ組織の中で働くチームの和を乱すことがないよう、最低限のモラルとTPO、ビジネスマナーを意識しておく必要はあります。
タスク処理が長引きやすい
常駐型フリーランスは、タスク処理が長引きやすいという特徴があります。
常駐案件は対面での作業となるため、隣の席の人から話しかけられるなどの突発的コミュニケーションが発生しやすく、それゆえ自分の担当しているタスクのみに集中できないことがあるのです。優秀な人ほど話しかけられる機会が多い傾向にあり、スケジュールが予定通りに進まないことをストレスに感じる人もいます。
帰りにくい雰囲気があり残業することもある
何となく帰りにくい雰囲気が常駐先企業にある場合には、フリーランスであっても残業を余儀なくされることがあります。
フリーランスという働き方は自分の裁量で勤務時間を決められるため、予定通りに作業が進んでいるなら残業をする必要はありません。しかし常駐案件の場合、常駐先企業の社員が残業しているなかで、自分1人だけ先に帰ることはやや気が引けてしまいます。
周りの空気を読んだ結果、特に必要がないにもかかわらず残業を強いられるケースがあるのです。
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常駐型フリーランスのメリット
「せっかくフリーランスになったのに、常駐していたら会社員と大差ないのでは?」と感じる方もいるでしょう。
しかし、常駐型フリーランスとして働くことには、さまざまなメリットがあります。
ここでは、常駐型フリーランスとして働くメリットについて詳しくご紹介しましょう。
・案件が豊富にあるため案件が獲得しやすい
・対面することでコミュニケーションが取りやすい
・人脈を広げて案件獲得につなげることができる
・仕事とプライベートの切り替えがしやすい
・生活リズムが整いやすい
・仕事をする作業環境が整っている
案件が豊富にあるため案件が獲得しやすい
常駐案件は豊富にあることから、フリーランスとして案件を獲得しやすいのがメリットです。
実際にRelanceが調査した「フリーランスエンジニア白書2023」によると、フリーランスエンジニアのうち、過半数が主に常駐で働いていることがわかります。
近年はクラウド化が進んでおり、リモートワークで開発できる案件も増えていますが、常駐でしか対応できないという案件も少なくありません。企業のインフラなどに対する保守・運用作業は出社が必要になる上、トラブルが発生した際には緊急で対応しなければならないのです。
常駐案件は現在も豊富に存在しているため、リモート案件のみに絞るより案件を獲得しやすくなります。
参考サイト:【2023年版】フリーランスエンジニア白書|Relance
対面することでコミュニケーションが取りやすい
常駐型フリーランスは、契約先企業へ出社して業務をおこなうため、対面によってコミュニケーションが取りやすいです。
コロナ禍の影響でリモートワークを余儀なくされた経験から、対面で会い直接話すことのメリット、顔と顔を合わせてコミュニケーションをとることの大切さを実感したという方も多いのではないでしょうか。
リモートワークでもオンライン会議システムなどを利用すればコミュニケーションは取れますが、タイムラグが発生したり、通信がうまくいかないなど、対面とまったく同じようにはできません。モニター越しでは相手の表情を読みにくく、身振り手振りや雰囲気、ちょっとしたリアクションなどを察知できないため、スムーズにコミュニケーションをおこなうことも難しくなるでしょう。
一方で、対面によるコミュニケーションが可能な常駐型であれば、疑問があってもその場で訊ねて解消しやすく、業務をスムーズに進められます。
人脈を広げて案件獲得につなげることができる
常駐型フリーランスは、人脈を広げて案件獲得につなげることができるというメリットもあります。
クライアント企業に出社してチームとして働くことで、正社員かのように親交が深まることがあるでしょう。プロジェクトを進めるなかで自分のスキルをアピールできれば、クライアントとの信頼関係が築かれ、ほかのプロジェクトから誘われたり、ポジションアップの打診を受けたりする可能性が広がるのです。
仕事とプライベートの切り替えがしやすい
常駐型フリーランスは、仕事とプライベートの切り替えがしやすいのもメリットです。
リモートワークの場合、始業と就業が決まっていないため、仕事とプライベートの区別が曖昧になってしまい、だらけてしまう、逆に働きすぎてしまうといったケースがあります。また家族がいる場合には、仕事用のスペースを確保できなかったり、子どもが部屋に入ってきて仕事に集中できないこともあるでしょう。
その点、常駐型であれば、仕事はすべて契約先企業のなかでおこない、勤務時間も決められているため、仕事とプライベートを明確に分けられます。その結果、仕事に集中しやすくもなるでしょう。リモートで働く場合の自己管理が不安…という方におすすめです。
生活リズムが整いやすい
常駐型フリーランスは、規則正しい生活リズムを組みやすいです。
先述のとおり、常駐型であれば出社する必要があり、自宅とは別に仕事場が設けられているため、プライベートと仕事の区別がつきます。さらに勤務時間も決められているので、仕事にメリハリが生まれます。
一方で在宅型には就業時間が定められていない場合が多く、好きな時間に働けるので、夜更かしや昼夜逆転などの不規則な生活リズムになりがちです。自己管理が苦手な人であれば、プライベートとの区切りがつけられず、仕事の効率が下がってしまうこともあるでしょう。
仕事をする作業環境が整っている
常駐型フリーランスの場合、会社がエンジニア向けの作業環境を整えてくれます。
在宅型の場合は自分自身で作業環境を構築する必要があるため、活動を始めた頃はPCのスペックが低く対応が難しいケースや周辺機器が揃っていないことも少なくありません。
常駐型フリーランスであれば、現場にエンジニア向けの機材が揃っているため、費用をかけずに十分な開発環境を利用して作業を進められます。企業の中には最新機器を揃えている所もあり、自宅よりも良質な環境で働くことも可能でしょう。
常駐型フリーランスのデメリット
常駐型フリーランスにはさまざまなメリットがある一方で、デメリットも存在します。
ここでは、常駐型フリーランスとして働く上でのデメリットについても見ていきましょう。
・勤務時間や勤務場所などが決められており働き方の自由は少ない
・出社する必要があり通勤のストレスに悩まされる
・煩わしい人付き合いが増える
勤務時間や勤務場所などが決められており働き方の自由は少ない
常駐型フリーランスは、勤務時間や勤務場所、作業環境などがあらかじめ決まっており、働き方の自由度は少ないです。
出社時間や出社する場所が決められているために、自分の生活スタイルに柔軟に合わせることができず、育児や家事、介護との両立もしにくいでしょう。
また、作業環境にこだわりがある方は、「PCはMacを使いたいのに…」などの不満を抱えてしまいます。
常駐型の働き方では、「自由な生活スタイルで働きたいと考えてフリーランスになったのに、働き方が会社員のときとあまり変わらない」と感じてしまう方もいることでしょう。
出社する必要があり通勤のストレスに悩まされる
常駐型フリーランスは出社して働く必要があるため、通勤のストレスに悩まされるのもデメリットです。
朝や帰宅の満員電車をストレスに感じ、通勤ラッシュが嫌でフリーランスになったという方も多いのではないでしょうか。
満員電車での通勤は、狭い空間での密着や遅延の影響などによって知らないうちに体力を奪われ、業務中の集中力や判断力の低下など支障が出る恐れがあります。
通勤ラッシュがとくに激しい東京都では、「時差Biz」と称して時差通勤を促すことで、鉄道の混雑緩和を目指しています。しかし、2021年の東京圏における平均混雑率は108%と高い水準を維持しており、改善には依然として時間がかかりそうです。
また海外の研究では、通勤時間が増えるほど仕事・プライベート双方の満足度が低下し、ストレスが増えてメンタルヘルスが悪化するという結果も出ています。
常駐型フリーランスとして働く上で、出社によるストレスをどのように解消するかは、大きな課題といえるでしょう。
参考サイト:三大都市圏の平均混雑率はおおむね横ばい~都市鉄道の混雑率調査結果を公表(令和3年度実績)~|国土交通省
参考サイト:Commuting and wellbeing|UWE Bristol
煩わしい人付き合いが増える
常駐型フリーランスのデメリットとして、煩わしい人付き合いが増えるということも挙げられます。契約先企業へ出社しているため社員と同じように扱われ、コミュニケーションを取らなければならないことがあるためです。
本来フリーランスは業務に直接関係しない人付き合いや会話をする必要はありませんが、常駐フリーランスは常駐先の人間関係を良好に保つために避けて通れない場合があります。人付き合いが苦手な方や、最小限に抑えたいと考えている方にとってはストレスに感じてしまうかもしれません。ランチや飲み会などのさまざまな誘いに対し、断れずに付き合うこともあるでしょう。
業務に集中して作業しているときに声をかけられるケースも多く、業務効率が低下してしまうこともあります。
当てはまったら要注意!おすすめしない常駐案件の特徴
フリーランスの常駐案件にはさまざまなものがありますが、なかには条件が悪くおすすめできないものもあります。
ここでは、おすすめできない常駐案件の特徴について解説していきます。
・納期が著しく短期な案件
・業務委託の雇用実績がない案件
・IT以外の業界における案件
納期が著しく短期な案件
納期が著しく短いと感じられる案件は、おすすめできません。納期が短ければ短いほど作業量が増え、仕事が激務化する可能性があるためです。
納期が必要以上に短く設定されている常駐案件の場合、常駐先の企業による見積もりが甘いために作業内容を正確に把握できていないか、無理にでもコストを極力下げようとしているかのどちらかが考えられます。フリーランスが働く環境としてあまり条件がよいものではないことを認識しておきましょう。
タイトな納期に合わせて無理なスケジュールを組まれてしまうと、勤務時間内ではタスクを消化しきれなくなるため、結果的に残業時間が増えます。残業時間が増えれば、自由な時間が奪われるのはもちろん、激務によって体調を崩す恐れもあるでしょう。忙しいスケジュールに追われて周りの作業ペースについていけなくなれば、焦るあまりにミスを連発してしまったり、ストレスがたまってメンタルヘルスが悪化する可能性もあります。
厚生労働省は、働き方改革の一環として、適正なコスト負担を伴わない短納期発注などで下請業者に長時間労働などの「しわ寄せ」を生じさせないよう、指導をおこなっています。とくに理由のない短納期案件を見つけた場合には、注意が必要です。
参考サイト:適正なコスト負担を伴わない短納期発注などはやめましょう。|厚生労働省
業務委託の雇用実績がない案件
常駐先の案件が過去に業務委託の雇用実績を持たないケースも、常駐案件としておすすめできません。
継続的に常駐案件を取り扱っている企業であれば問題ありませんが、初めて業務委託としてフリーランスを雇用する場合には要注意です。業務委託の雇用に関するノウハウが企業内に蓄積されていないので、依頼する仕事内容を正確に把握できていなかったり、作業工数の見積もりが甘くて激務になる可能性も考えられます。
企業によっては業務委託先に仕事を丸投げしようと考えている所もあるため、雇用後に任される作業内容についてもあらかじめ確認を取っておきましょう。
IT以外の業界における案件
IT以外の業界における常駐案件は、エンジニアとしての仕事を進めづらいことがあり、おすすめできないかもしれません。
近年トレンドになっているX-Techは、IoTやAI、ビッグデータなどの先端技術を取り入れることで新製品や新サービスを生み出す取り組みです。デジタルトランスフォーメーション(DX)が叫ばれるなか、非IT業界においてもその動きは顕著になっています。しかし、ITの知識が乏しい企業や業界では要件のすり合わせが難しく、必要以上にコミュニケーションコストがかかってしまうこともあるでしょう。
リモートワークでの作業が可能にもかかわらず、特段の理由もなく出社を求めているケースもあります。
参画前に良質な常駐案件なのかを見分ける方法
フリーランスとして良質な常駐案件を選んで参画するためには、あらかじめいくつかのポイントについて確認しておくことが大切です。
ここでは、参画前に良質な常駐案件を見分けるための方法についてご紹介します。
・プロジェクトのスケジュール感を確認
・業務委託の人がどのくらいいて何年くらい参画しているのか確認
・交通費を出してくれるのかを確認
プロジェクトのスケジュール感を確認
良質な常駐案件は、仕事内容や報酬はもちろん、プロジェクトのスケジュール感がはっきりしているものです。
参画前には必ず、作業がどのようなスケジュール感で進んでいくかを確認しておきましょう。プログラミング・テストなどの開発工程と、要件定義や設計などのいわゆる上流工程のフェーズでは、スケジュールが異なる場合があります。
全体的なスケジュールを把握しておくことで、常駐先における仕事量がどのくらいになるかといった大まかな量を把握できます。納期までの期間が極端に短い場合には、案件に入ってから激務になってしまう可能性があるため、注意が必要です。
提示されたスケジュールで休日を確保できるか、残業はどの程度発生するか、残業代が出るかなども確認しておくと安心でしょう。
業務委託の人がどのくらいいて何年くらい参画しているのか確認
良質な常駐案件かを見分けるために、自分と同じような業務委託の人がどのくらいいるのか、何年くらい参画しているのかを確認しておきましょう。
継続的に業務委託の雇用実績を持っていれば、信頼のおける案件であると判断できます。業務委託の雇用に関するノウハウが社内に蓄積されており、契約や業務をスムーズに進められるケースが多いからです。逆に、業務委託の雇用実績がこれまでにない場合、依頼される作業内容や工数見積もりが曖昧な可能性があります。
業務委託の雇用実績がある場合には、なぜ業務委託を雇用する必要があるのかという背景まで確認できれば企業の体質やプロジェクトの実態が見えて来るため、安心です。
交通費を出してくれるのかを確認
常駐先へ通勤するための交通費を出してくれる企業は、業務委託者に対して配慮のある会社と判断できるため、信頼度が高まります。そのため、交通費を出してくれるかどうかを、参画前のタイミングで確認しておきましょう。
働く場所を自由に選べるはずのフリーランスにとって、わずかであっても交通費は手痛い出費です。在宅や近所のコワーキングスペースで働いていれば通勤にかかる時間も働けるはずなので、離れた場所へ移動して働くことはそれだけでもマイナスといえます。さらに通勤による時間のロスやストレスを考慮すればデメリットのほうが多く、交通費が出るかどうかは重要な判断基準となるのです。
必要な交通費を支給してくれる企業は、フリーランスを大切に扱ってくれる傾向があります。交通費を見れば、企業のフリーランスに対する姿勢が見えるのです。
常駐型フリーランスが守るべき注意点
良質な常駐案件を獲得するための方法や判断基準について見てきましたが、最後に、常駐型フリーランスが守るべき注意点についてもご紹介しておきましょう。
客先常駐に合った振る舞いを心がける
服装や髪形などの制約がないのがフリーランスの魅力ですが、客先常駐であればその場所に合った振る舞いを心がけることが大切です。いわゆるTPO(Time=時・ Place=場所・Occasion=場合)をわきまえた服装や振る舞い、ビジネスマナーを心がけましょう。
フリーランスへ報酬を支払ってくれるのは常駐先企業であることを忘れてはいけません。業務委託なので就業規則に従う必要はありませんが、常駐先の和を乱さぬよう、ビジネスに適した服装や髪形を心がけることが大切です。また、遅刻はしない、挨拶をする、丁寧な言葉遣いをするといった最低限のビジネスマナーを守ることで、信頼の獲得につながります。
機密情報を外部に持ち出さない
外部への情報漏洩は、重大なインシデントです。万が一機密情報を外部へ流出させてしまった場合には、損害賠償の対象となる可能性があります。
情報漏洩につながるような機密情報は、決して外部へ持ち出さないようにしましょう。PCやUSBメモリなど外部へ簡単に持ち出せてしまうものの取り扱いには、とくに注意が必要です。
常駐型フリーランスとして出社しているため、企業の機密情報に触れる機会は必然的に多くなります。機密データはもちろん、社員との日々の会話などにも機密情報が含まれていることがありますが、それらを外部へ漏らすのも厳禁です。フリーランスエンジニアとしての信頼性を大きく損ね、今後の業務にも支障をきたすことにもなるため、情報の取り扱いはとくに慎重におこないましょう。
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まとめ
本記事では、クライアント先へ出社して働く常駐型フリーランスについて詳しくご紹介しました。
契約先の企業に常駐して作業をおこなう常駐型フリーランスは、さまざまなメリットがあります。具体的には、案件数が豊富で案件を獲得しやすい、コミュニケーションを取りやすい、人脈を広げて案件獲得につなげられる、仕事とプライベートの切り替えがしやすいなどです。
一方で、勤務時間や勤務場所の自由度が低い、通勤のストレスがある、煩わしい人付き合いが増える、などのデメリットもあります。
メリット・デメリットの両方を確認した上で、常駐型フリーランスとして無理のない形で業務が進められる案件を獲得しましょう。
常駐案件を見極める際には、就業条件や常駐場所はもちろん、プロジェクトの納期設定や業務委託に対する雇用実績、交通費や残業代の有無などについて確認することも大切です。常駐先企業の就業ルールやビジネスマナーに大きく外れないような振る舞いを心がけ、高いスキルと信頼を認められれば、次へつながる人脈や案件を獲得できます。
本記事を参考に、自分に合った働き方・案件獲得を実現していきましょう。
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