【2022年最新】フリーランスにおすすめの会計ソフトを紹介!
フリーランスで税務処理のための会計ソフトの導入を迷う人は多いです。フリーランスは確定申告や経費精算などが必要になるため、税務処理に関する知識が必要になります。
しかし、税務処理の知識を習得するには時間がかかり内容も難しいため、自分で税務処理を行おうとすると、本業の時間が削られてしまったりミスが発生してしまったりします。
会計ソフトを導入した場合には、フリーランスの税務処理の知識があまりないフリーランスの人でも簡単かつ正確に確定申告や経費精算ができるようになるため、大幅な業務効率化が期待できます。また、現代ではクラウド型会計ソフトが増えてきており、比較的簡単に会計ソフトを導入できるでしょう。
今回の記事では、フリーランスがクラウド型会計ソフトを利用するメリットや、無料で利用できるクラウド型会計ソフトなどについてお伝えしていきます。
目次
フリーランスがクラウド型会計ソフトを利用する8つのメリット
フリーランスがクラウド型会計ソフトを利用するメリットは下記の8つです。
- 領収書はスマホで撮影するだけ
- 会計業務の負担を大きく減らすことができる
- 計算間違いをする心配がなくなる
- 簿記の知識がなくても活用できる
- いつでもどこでも利用できる
- 追加インストールの必要がなくなる
- 簡単に税理士と連携できるようになる
- クレジットカードや銀行口座と明細データを自動取得できる
フリーランスの人はクラウド型会計ソフトを使えば、簿記の知識があまりなくても会計業務を簡単に進められます。また、計算を間違う心配がなく、税務処理に必要なデータを会計ソフトが自動で処理してくれるため、業務効率化が期待できます。さらに、クラウド型会計ソフトを使っていれば税理士との連携も取りやすく、税務処理関連の相談がスムーズに進められるでしょう。
領収書はスマホで撮影するだけ
多くのクラウド型会計ソフトはスマホで領収書を撮影するだけで、簡単に入力と自動仕分けしてくれます。手動と比較して、当然ながら入力の手間を大幅に削減できますし、入力ミスも防げます。
経費は何に使用したかによって勘定項目が異なりますが、経理初心者で詳しくない方でも自動で仕分けまでやってくれます。
ただし、領収書自体が汚れていて読み取れなかったり、手書きの領収書の場合は読み取りが難しい場合もあるので、すべてをスマホ撮影だけで済ませるのは難しいです。こういった例外があることは覚えておきましょう。
会計業務の負担を大きく減らすことができる
クラウド型会計ソフトを利用すれば、フリーランスの会計業務の負担を大きく減らすことができます。
フリーランスの会計業務は必要な知識が膨大なため、自分で業務を全て行おうとすると多くの時間がかかってしまいます。仕訳などの会計業務の学習時間や計算や整理などの作業時間が増えてしまうため、仕事に使える時間が減少する可能性があるでしょう。
クラウド型会計ソフトを利用すれば、仕事の時間を削ることなく会計ソフトが自動で会計業務を進めてくれるため、会計業務の負担を減らすことができます。収入が増えてくれば必要な会計業務も増えていくため、稼ぎのあるフリーランスにとってクラウド型会計ソフトの導入はメリットとなります。
計算間違いをする心配がなくなる
会計ソフトを利用すれば会計処理を自動化できるため、計算間違いのリスクがなくなり業務効率化が可能です。
フリーランスで会計知識がない人は多くおり、自分で会計業務を進めていると計算間違いの危険性があります。計算を間違ってしまうと税務処理が行き詰ってしまい、最後に計算の整合性のチェックをする必要が生じ、さらには後で税務署から通達が来る可能性もあります。
会計ソフトの場合、フリーランスが自分で計算する必要がないため計算間違いのリスクが減り、スムーズに会計業務を進められるでしょう。特にフリーランス初心者は会計業務が難しいと感じる場合が多いため、自信がない人はクラウド型会計ソフトの利用をおすすめします。
簿記の知識がなくても活用できる
クラウド型会計ソフトは簿記の知識がなくても利用できるため、フリーランスが会計業務を簡単に進められるようになります。
会計業務を自分で行う場合、簿記の複雑な知識が求められるため、知識がない場合だと一から学習する必要があります。簿記の習得には時間がかかるため、フリーランスの仕事時間が削られてしまい、収入も減る可能性があるでしょう。
クラウド型会計ソフトは簿記の知識がなくても利用できるため、簿記の学習の必要がありません。会計業務を自動化して税務処理にかかる時間を最小限に減らすことができるため、簿記の知識がない人はクラウド型会計ソフトの利用がおすすめです。
いつでもどこでも利用できる
クラウド型会計ソフトはいつでもどこでも利用できるため、フリーランスにとって使いやすいというメリットがあります。
クラウド型会計ソフトはソフトウェアをPCやスマートフォンにインストールする必要がないため、インターネット環境が整っていれば場所を問わず利用することができます。
会計処理に必要なデータも自動で取得し処理してくれるため、いつでもどこでも会計業務を進められるでしょう。
追加インストールの必要がなくなる
クラウド型会計ソフトであれば、ソフトウェアが自動でアップデートされるため、追加インストールの必要がなくなります。
従来の会計ソフトは、一度インストールした後にバージョンを随時アップデートしなければ機能やセキュリティに問題が生じるため、定期的な会計ソフトの追加インストールが求められました。
しかし、クラウド型会計ソフトであれば、会計ソフトのアップデートは自動で行われるため、追加インストールの必要はありません。会計ソフトの管理が自動で行われるため管理が容易になり、業務効率化が期待できます。
簡単に税理士と連携できるようになる
クラウド型会計ソフトを利用していれば、会計に関する情報を税理士とクラウド上で簡単に連携できるようになります。インストール型の会計ソフトの場合、会計に関する情報を税理士と連携するためには、データの送受信をしたり税理士に直接会ったりする必要があります。
一方でクラウド型会計ソフトの場合、クラウド上に会計処理に必要な情報が管理されているため、税理士とリアルタイムに会計データを共有することができます。そのため、情報交換がしやすくコミュニケーションを円滑に進められます。
クレジットカードや銀行口座と明細データを自動取得できる
クラウド型会計ソフトを利用すれば、クレジットカードや銀行口座から明細データを自動取得でき、会計業務を効率化できます。
インストール型の会計ソフトの場合、会計業務に必要なデータを自分で入力する必要があります。データ量が多いと入力に時間がかかってしまい、会計業務に多くの時間を割かれてしまう場合も多いです。
クラウド型会計ソフトの場合、会計処理に必要なデータを指定した銀行口座やクレジットカードの履歴などから自動で取得できます。データ入力の時間が削減できるため、会計業務にかかる時間も減りフリーランスの負担も抑えられるでしょう。
無料で利用できるフリーランス向けクラウド型会計ソフト
フリーランスが無料で利用できるクラウド型会計ソフトとして下記の2つがおすすめです。
- やよいの白色申告 オンライン
- 円簿会計
「やよいの白色申告 オンライン」は白色申告に必要な入力項目のみを扱っているシンプルなクラウド型会計ソフトです。また、「円簿会計」も無料でありながら会計業務をスムーズに進めるための機能が揃っています。
やよいの白色申告 オンライン
「やよいの白色申告 オンライン」は白色申告に特化したクラウド型会計ソフトであり、会計業務初心者でも使いやすいです。取引データを自動で取り込み、仕訳も自動で行われるため、日々の会計業務の負担が軽減されます。
また、確定申告に必要な書類も自動で作成されるため、税務処理を安心して進められます。その他にもスマホでの入力やe-Taxによる申告が可能など、様々な機能が搭載されているため、無料で使い勝手が良い会計ソフトです。
円簿会計
「円簿会計」は無料で様々な機能が使えるクラウド型会計ソフトです。
法改正などにも自動で対応する会計ソフトであるため、バージョンアップなどの手間を省き安心して会計業務を進められます。法人向けの決算書の作成なども簡単な操作で行えるため、簿記などの会計業務に関する知識がないフリーランスが使いやすい会計ソフトです。
また、データを関東と関西の2つのサーバーで管理しているため、データがバックアップされておりデータ消失のリスクがカバーされています。
参考:円簿会計
無料で利用できる会計ソフトの注意点
特に制限もなく無料で利用できる会計ソフトもいくつかありますが、無料の場合は使える機能が制限される場合があります。
- 取り込めるデータ量に制限がある
- データの閲覧期間が限られている
- データの出力数が制限されている
- 申告書がエクスポートできない
以上が主な制限内容です。
また、会計ソフトを導入すると電話やチャットでのサポートを受けられますが、無料の場合はそもそもサポートがつかない、あっても回答までの期間が長いなどの制限があります。知識があまりないうちは有料のソフトを導入して、サポートを受けることも視野に入れておきましょう。
【無料お試し】フリーランス向けの有料クラウド型会計ソフト
フリーランスが使える無料お試し期間のある有料クラウド型会計ソフトは下記の3つがおすすめです。
- クラウド会計ソフトfreee
- マネーフォワードクラウド会計/クラウド確定申告
- やよいの青色申告 オンライン
「クラウド会計ソフトfreee」や「マネーフォワードクラウド会計/クラウド確定申告」であれば、1ヶ月間無料で高機能な会計ソフトを利用できます。また、「やよいの青色申告 オンライン」の場合、1年間無料で会計ソフトを利用できます。
クラウド会計ソフトfreee
運営会社 | freee株式会社 |
料金プラン | スターター:980円/月(年払い)/1,480円/月(月払い)スタンダード:1,980円/月(年払い)/2,680円/月(月払い)プレミアム:3,316円/月(年払い)※個人事業主向けの場合 |
主な機能 | 確定申告書の作成・出力 / 銀行口座やクレジットカードとの同期 / 請求書の作成 / 領収書の写真から仕訳データ自動取得 / 消費税申告 / 月次推移 / 資金繰り / 売掛 / 買掛レポート / メール・チャットサポート / 電話サポート / 税務調査サポート補償※プランによって制限あり |
無料プラン | あり |
無料体験期間 | 30日間 |
「クラウド会計ソフトfreee」であれば、フリーランスは30日間無料で会計ソフトを利用できます。
「クラウド会計ソフトfreee」は初めて会計業務を行う人でも安心して作業できるよう、データ入力や操作時にガイドが表示されます。入力された情報をもとに経営状況の表示や決算書作成も行われるため、フリーランスにとって必要な情報や書類作成もしやすいです。
また、リードプラスの調査によるとクラウド型会計ソフト市場でシェア1位となっており、安心して利用できる会計ソフトです。
マネーフォワードクラウド会計/クラウド確定申告
運営会社 | 株式会社マネーフォワード |
料金プラン | パーソナルミニ:800円/月(年払い)/980円/月(月払い)パーソナル:980円/月(年払い)/1,280円/月(月払い)パーソナルプラス:2,980円/月(年払い) |
主な機能 | 確定申告書の作成 / 銀行・クレジット明細の自動取込 / 消費税集計機能 / 消費税申告書の作成 / レポート機能 / 口座残高照会および帳簿残高との突合 / 見積・納品・領収・請求書作成 / 毎月自動作成 / 回収消込表 / 請求書の郵送 / 郵送、メール送信等の一括操作※プランによって制限あり |
無料プラン | あり |
無料体験期間 | 1ヶ月間 |
「マネーフォワードクラウド会計/クラウド確定申告」はフリーランスが1カ月間無料で利用できる会計ソフトです。「マネーフォワードクラウド会計/クラウド確定申告」では必要なデータを銀行やクレジットカードと連携すれば簡単に取り込めるため、会計処理が楽に進められます。
また、PCだけでなくスマホアプリでも使えるため、好きな場所で使える会計ソフトです。インボイス制度に向けた消費税申告にも対応しているため、法改正にも強く多くのフリーランスから信頼されています。
やよいの青色申告 オンライン
運営会社 | 弥生株式会社 |
料金プラン | セルフプラン:8,800円/年(初年度無料)ベーシックプラン:6,900円/(次年度から13,800円/年)トータルプラン:12,000円/年(次年度から24,000円/年) |
主な機能 | 確定申告書の作成・e-Tax / 仕訳・記帳の自動化 / 帳票一覧 / 金融機関連携 / 経営状況の見える化 / POSレジ連携 / 会計事務所連携 / 請求書連携 / スマホアプリ / WebFAQ / 仕訳相談 / 電話サポート / 経理業務相談 / メールサポート / 確定申告相談 / 画面共有(オペレーターからの提案時のみ)※プランによって制限あり |
無料プラン | なし※無料体験期間のみ |
無料体験期間 | 1年間無料※セルフプランのみ |
「やよいの青色申告 オンライン」はフリーランスが全ての機能を1年間無料で利用できるクラウド型会計ソフトです。簡単な操作で確定申告書の作成や出力を行えるため、フリーランスの会計業務を効率化できます。
また、取引や損益についてレポートが作成されるため、フリーランスとしての活動状況を判断する材料を簡単に用意できます。初心者でも使いやすいUIで様々な機能が使える会計ソフトであり、会計業務をスムーズに進められるようになるでしょう。
フリーランスは無料と有料どちらの会計ソフトを活用すべき?
フリーランスが使えるクラウド型会計ソフトは無料版と有料版に分かれており、自分の年収や青色申告の有無で変わります。確定申告が必要ない収入や白色申告をしているフリーランスの場合、無料の会計ソフトでも十分に会計業務を効率化できます。
一方で青色申告をしている場合や、複雑な会計処理が必要なフリーランスの場合、高機能な有料の会計ソフトの使用がおすすめです。
無料の会計ソフトがおすすめの人
フリーランスとしての収入が少ない人や白色申告しかしていない人の場合、無料の会計ソフトがおすすめです。
確定申告の必要がない事業所得額である場合、会計処理の量や複雑さが少ないため、無料の会計ソフトでも十分に業務効率化が可能です。確定申告の方法が白色申告の場合も無料の会計ソフトで会計処理が十分行えます。
また、どの程度業務を効率化できるか確認するために無料の会計ソフトを利用するフリーランスも多いです。
有料の会計ソフトがおすすめの人
青色申告や複雑な会計処理が必要なフリーランスの場合、有料の会計ソフトを使用する方が良いでしょう。
青色申告には複式簿記などの知識が必要です。また、経費の数が多い場合や仕訳が複雑な業務をフリーランスとしておこなっている場合、複雑な会計業務が求められます。
そのため、正確かつ効率的に会計業務を進めるためには、会計処理を自動化してくれる有料の会計ソフトの活用がおすすめです。
フリーランスが税務処理の手間を省くならエージェントの活用もおすすめ
フリーランスエージェントの中には税務処理のサポートをおこなっているエージェントがいるため、税務処理の効率化に役立てられます。
エージェントを活用して仕事を獲得するフリーランスの人は多く、中には税務処理に詳しいエージェントや税理士を紹介してくれるエージェントがいます。案件獲得だけでなく税務処理もスムーズに進められるようになるため、フリーランスの作業効率化が期待できるでしょう。
Relanceではフリーランス協会と提携しており、Relanceから参画いただいたフリーランスエンジニアのかたには、通常有料のクラウド会計ソフトや税理士からのサポートなどフリーランス協会特典を無料で受けることができます。
まとめ
今回の記事では、フリーランスがクラウド型会計ソフトを利用するメリットや、無料で利用できるクラウド型会計ソフトなどについてお伝えしてきました。
クラウド型会計ソフトは会計業務の効率化や計算間違いの防止を実現できるため、業務効率化が期待できます。また、リアルタイムでクラウド上に会計業務に必要なデータが共有されるため、データの確認や税理士との連携をスムーズに進められます。
有料の会計ソフトだけでなく無料の会計ソフトも多いため、予算や機能に合わせて自分に合った会計ソフトを活用して会計業務を効率化しましょう。
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