【案件がない方へ】フリーランスの仕事の取り方・探し方を解説!

これからフリーランスエンジニアとして活動していこうと思っているけど、「フリーランスになって仕事があるのだろうか?」と不安に思う方も多いでしょう。

個人で仕事を獲得したこともないし、営業もしたことがない、という方は、独立について不安を抱いてしまいます。

本記事では、フリーランスが仕事をどのように獲得するのか、また自分に合った仕事の獲得方法などについて解説をしていきます。

案件獲得のために必要な準備もご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

仕事探しで苦労するフリーランスは多い

仕事探しで苦労するフリーランスは少なくありません。

政府の「フリーランス実態調査結果」によると、フリーランスとして働く上での障壁の1位が「収入が安定しない」で59.0%、「ネットワークを広げる機会が少ない」が2位で17.2%、「仕事がなかなか見つからない」が3位で15.3%となっています。

1位と3位は仕事の取り方や探し方に関連した内容であることから、フリーランスが仕事を安定的に獲得をし続けることは難しいと言えるでしょう。

フリーランスは自分で仕事を獲得する必要がありますが、特にフリーランスになったばかりの方の場合、どのように仕事を探せばいいのか悩んでしまうため、最初にどのような仕事探しの方法があるのか正確に把握しておくことが重要です。

次は、フリーランスにおすすめな仕事の探し方や取り方について解説していきます。

参考:フリーランス実態調査結果|内閣官房日本経済再生総合事務局

【難易度別】フリーランスの仕事の取り方

フリーランスは、自分にマッチした仕事の取り方、探し方を見つけていく必要があります。

必ずしも正解があるわけではないので、自分の経験やスキル、求めることやリソースとマッチしているものを、下記から難易度別で探していきましょう。

フリーランスにおすすめな仕事の探し方・取り方は主に下記の7つです。

  • 難易度:低 フリーランスエージェントに登録
  • 難易度:低 以前の職場からの依頼
  • 難易度:中 知人に紹介してもらう
  • 難易度:中 コミュニティに参加する
  • 難易度:高 SNSを活用する
  • 難易度:高 直接企業に営業する

1つずつ解説していきます。

難易度:低 フリーランスエージェントに登録

フリーランスエージェントを活用すれば、自分に合った仕事を探しやすいです。

フリーランスエージェントは、営業活動を代行してくれ、自分のスキルや希望条件に合わせて仕事を紹介してくれるため、自分が働く上で納得のいく仕事を獲得することができます。さらには、フリーランスエージェント経由でないと見つけられない仕事もあるため、隠れた優良案件に参画できる可能性もあります。

また、フリーランスエージェントはフリーランスの悩み相談にも対応している場合があり、仕事の獲得や税務処理等についての疑問を解消しやすいでしょう。

さらに、仕事の獲得などエージェントがまるっとサポートしてくれるので、最新技術の習得などスキルアップの時間に当てる時間を増やすことができるといったメリットもあります。

様々なサポートを受けてフリーランスとして安心して活動できるため、フリーランスの仕事探しにおいてフリーランスエージェントの活用はおすすめです。

難易度:低 以前の職場からの依頼

フリーランスの仕事は以前勤めていた職場から依頼されるケースもあります。

フリーランスとしてスキルや実績がある人は、自分から営業しなくても様々な方面から仕事の依頼が来ることが多いです。特に、以前勤めていた職場の場合、自分のスキルや実績についてより正確に把握しているため、信頼関係があれば仕事を依頼してくれることもあるでしょう。

勤めていた時より好条件で仕事を案内される場合もあるため、以前の職場とのつながりも大切にしていきましょう。

難易度:中 知人に紹介してもらう

フリーランスの仕事を知り合いからの紹介で獲得する人も多いです。

知り合いであれば既に繋がりがある相手であるため、信頼関係が構築されており仕事を紹介してもらいやすいでしょう。さらに、知り合いの場合、自分のスキルや知識についてある程度把握されているため、自分の能力に合ったフリーランスの仕事が紹介されやすいです。

案件参画後のミスマッチを防ぐことができるため、安心して仕事に取り組めるでしょう。

難易度:中 コミュニティに参加する

フリーランス向けのコミュニティに参加することで、仕事の紹介を受けやすくなります。

フリーランスとして活動する人が増えてきており、フリーランス向けのコミュニティもいくつも存在します。フリーランス向けのコミュニティでは、スキルアップなどの情報交換だけでなく、一般には出回っていない優良案件の紹介を受ける場合もあります。

また、フリーランスの仕事はチームで受ける場合もあり、コミュニティに参加していればチームの仕事に参画しやすくなります。仕事獲得のチャンスが広がるため、コミュニティに参加して仕事探しを進める方法はおすすめです。

難易度:高 SNSを活用する

フリーランスの仕事獲得にはSNSの利用も効果的です。

SNSでは様々な情報が掲載されており、自分ができる仕事の案内を見つけられるかもしれません。相手とのやり取りもメールなどに比べてフランクに進められるため、気軽に仕事探しを進められるでしょう。

さらには、SNSで自分のスキルや実績を発信していけば、自分に興味を持った相手から仕事の依頼が来ることもあります。SNSのフォロワー数が多ければ発信力も強まっていくため、案件獲得のチャンスが増えていくでしょう。

難易度:高 直接企業に営業する

フリーランスが仕事を獲得するには、企業に仕事を依頼してもらえないか直接問い合わせる方法もあります。

企業によっては、人材を必要としていても求人情報をWebサイト上に掲載していない場合があります。自分ができる仕事がないか直接企業に問い合わせることで、非公開の仕事の獲得が可能です。

また、自分から営業をかければ積極性をアピールでき、クライアントによっては自分の評価が高まります。

電話やメール、お問い合わせページの活用で企業に簡単に問い合わせができるため、仕事探しにあたって企業に逆オファーするのも1つの方法です。

フリーランスが仕事を取るのに必要な準備

ここからは、実際にフリーランスが仕事を取る前に準備しておくべき項目を見ていきましょう。

必要な準備としては、以下の5項目が挙げられます。

  • 実務経験を積んでおく
  • スキルシートやポートフォリオを作る
  • 新しいスキルを身につける
  • SNSで発信する
  • 案件獲得の経路は複数準備する

それぞれ詳細を解説するので、ご確認ください。

実務経験を積んでおく

フリーランスの案件の中にも、未経験でも応募可能な案件はあります。しかし、クライアントは即戦力を求めて案件を依頼することが多いため、実務経験を積んでおく必要があるでしょう。

実務経験は長ければ長いほど好ましいですが、エンジニアの場合、3〜5年程度の実務経験があれば、高単価案件を獲得できることもあります。フリーランス求人を扱っているサイトを見てみると、実務経験2~3年以上を募集の必須条件にしている案件が多いです。

また、経験年数の記載はないものの、これまでに実務経験として特定のスキルを発揮していた場合にのみ応募できる案件もあります。

フリーランスとして活動する場合には、まずは企業などで実務経験を積んでからフリーランスとして案件を獲得していく方法がよいでしょう。

スキルシートやポートフォリオを作る

スキルシートやポートフォリオは、クライアントが、フリーランスエンジニアのスキルや人物像を見極める判断材料になります。

スキルシートやポートフォリオを作成することで、クライアントに対してこれまでの自分の実績やスキルをアピールできます。そのため、クライアントにわかりやすいよう、これらは入念に作成しておきましょう。

どれほどスキルや経験があっても、クライアントに欲しいと思ってもらわなければ、案件獲得にはつながりません。スキルシートやポートフォリオには、すべての実績を掲載するのではなく、アピールにつながる成果物を掲載するのがおすすめです。

▼関連記事
スキルシートとは?フリーランスエンジニアが記載するべき項目一覧と書き方のポイント

新しいスキルを身につける

新しいスキルを身につけておくことで、獲得できる仕事の幅が増えるでしょう。

たとえば、扱えるプログラミング言語が1種類の場合よりも、複数種類あったほうが、応募できる案件数は増えます。クライアントに対しても、エンジニアとしての知識・スキルが高く、仕事への熱意がある印象を与えられる可能性が高いです。

実装などの下流工程だけではなく、より上流の要件定義などのスキル・経験を積むことも、仕事の幅を増やすことにつながります。複数スキルを持っていることで収入アップも目指せるため、新しいスキルを身につけることは常に意識しておきたいポイントです。

SNSで発信する

SNSで情報発信をして、仕事を得る方法もあります。

さまざまな情報を発信していくうちに、発信内容が企業などの目に留まり興味を持ってもらえれば、案件獲得につながる可能性が高まるでしょう。

また、企業の目に留まらなくても、個人から連絡がくる場合もあります。SNSを利用する場合には、プロフィールを充実させ、ポートフォリオのURLや問い合わせ先を明確にしておきましょう。

これまでの実績や自分自身のスキルを可能な範囲で公開しておくと、より一層案件獲得につながる可能性が高まります。

SNSだけではなく、ブログの執筆も同様です。

ブログではエンジニア分野に特化した情報発信をおこなうことで、案件獲得につなげられる可能性があります。とくにQiitaやZennなどで執筆することで、よりエンジニアの目に触れやすくなるでしょう。興味を持ってくれた方からの連絡がスムーズにいくよう、問い合わせ先は明確に記載しておくことが大切です。

案件獲得の経路は複数準備する

案件獲得の経路は複数準備しておきましょう。

たとえば、ポートフォリオなどにはこれまでの実績を掲載しておき、SNS発信では自身が新しく身につけているスキルなどを発信する、といった具合です。フリーランスエージェントを利用する場合には、1社だけではなく複数社とつながりを持っておくのもよいかもしれませんね。

案件獲得の経路を複数準備しておくことで、急な解約の際などにも安心して活動を続けられます。

とくに長期契約の場合、契約期間満了の前に打ち切られることがないとは限りません。長期契約は安定した収入を得ることができますが、フリーランスは途中解約のリスクがあることも覚えておきましょう。

▼関連記事
フリーランスエンジニアの案件獲得方法|心構えや注意点も紹介

フリーランスが仕事を取る際に気をつけることは?

最後に、実際に仕事を取る際に気をつけるべき5つのポイントについて、解説していきます。

仕事が少ないうちは、単価の低い仕事や長期取引が望めない仕事でも受けてしまいがちですが、ある程度仕事を受けられるようになったら、案件選びにもこだわるとよいでしょう。

  • 実績が積めるか?スキルアップになるか?
  • 長期で取引できるか?
  • 信頼できるクライアントか?
  • 単価を下げすぎない
  • エージェントは複数登録する

1つずつ詳細を見ていきます。

実績が積めるか?スキルアップになるか?

依頼された仕事を受けることが、「外部にアピールできる実績の蓄積となるのか?」「スキルアップにつながるのか?」という点は意識しておきましょう。

目先の収入にばかり囚われていると、長期的な利益は減少してしまう可能性があります。長期的な目線で、「今より大きな仕事につなげられる仕事なのか?」を考えましょう。

たとえば、獲得した案件が実績公開NGというケースもあります。実績公開ができなければポートフォリオに掲載できず、実績としてカウントされません。そのため、実績数が少ない時期には、実績公開が可能な案件を中心に狙っていくのがおすすめです。

下流工程の案件のみでなく、要件定義などから参画ができる上流工程の案件を狙ってみるのも1つの方法といえるでよう。上流工程になるほど平均単価は上がる傾向となるため、同じ労力でも収益を上げられます。

長期目線で考えるのは、会社員の場合でも同様です。現状のスキルのみで解決できる仕事ばかりを選び、難易度の高い仕事に挑戦しなくなると、自身の成長にはつながりません。成長につながらなければ、昇給も期待できなくなります。

長期で取引できるか?

実際に仕事を受ける際、長期的な取引につながるかは重要なポイントです。

長期的な契約は信頼できるフリーランスとしての実績になります。さらに、短期で終わってしまう仕事ばかりだと、その都度新しい案件を探す必要があるため、効率が悪いです。

単発の仕事でも定期的に依頼してもらえる、継続案件で契約期間が長いなど、自身にとってメリットとなる取引先か、仕事をする中で見極めていきましょう。安定的に案件を確保し、エンジニア本来の業務に集中するためにも、長期で取引ができる仕事かどうかは重要です。

長期案件を獲得するためには、日頃のコミュニケーションも軽視できません。納期を守るのは当然ですが、メールのレスポンスや対応態度なども大切です。レスポンスが遅かったり、対応態度が不誠実であったりする場合、あなたとは仕事をしたくないと思われてしまう可能性があります。

クライアントから一緒に仕事をしたいと思ってもらえるよう、信頼関係を築いていきましょう。

信頼できるクライアントか?

仕事を受けるときには、信頼できるクライアントか吟味しましょう。

安定的に健全な運営をしている企業なのか、フリーランスの登用実績があるのか、口コミが悪すぎないかなど、信頼できるクライアントかどうかは、仕事を受ける前にチェックすることをおすすめします。

決して多くはありませんが、フリーランスを使い捨ての人材と見ていて、対応が不誠実なクライアントも一定数存在します。

納品が終わったのに報酬の支払いを渋って連絡が取れなくなるなど、金銭面のトラブルはよくある事例です。事前に企業情報や口コミを調べておき、自衛手段を取りましょう。

SNSなどから直接契約を取れることもありますが、報酬未払いなどのトラブルに巻き込まれる可能性も否めません。手数料は取られてしまいますが、クラウドソーシングサイトなどの仲介業者を挟むことで、金銭面などのトラブルを最小限に抑えられるでしょう。

単価を下げすぎない

仕事を取ることを優先するあまり、単価を下げすぎないように気をつけましょう。

とくにフリーランスとして活動を始めたての頃は、低い単価で営業をしてしまうケースが多いです。単価を下げても仕事を獲得できるとは限らず、一度低い単価で仕事を受けてしまうと、継続依頼の際も低い単価で仕事を受けることになってしまい、適正価格で仕事を受けるのが難しくなってしまうでしょう。

単価を下げすぎてしまうと、収入は増えないまま工数に見合わない作業を続けることになってしまい、大きな負担となります。適正価格で受注できないなら受けるな、とまではいいませんが、あまりにも自分自身を安売りしすぎるのはやめておきましょう。

一方で、クラウドソーシングサイトなどで募集している単発案件であれば、多少単価が低くても問題ない可能性もあります。単発案件であるため低単価受注は続かず、手軽に実績を積むことも可能です。

フリーランスとして活動したての頃は、営業で自分自身を安売りするよりも、クラウドソーシングサイトなどの単発案件を低単価で受注して実績を積み、その実績を武器に営業する方法もよいでしょう。

エージェントは複数登録する

案件を獲得するためには、フリーランスエージェントに複数登録しましょう。

エージェントによって扱っている案件の内容や傾向は異なるため、複数登録しておくことで、自分の設定している条件に合致する仕事を探しやすくなります。

また、普段から付き合いのあるエージェントとは違った視点からアドバイスをしてもらえるなど、情報収集の一環として有利になるかもしれません。複数社から連絡が来るのは煩わしいと思う方も多いと思いますが、1社のみで仕事を取れないよりも、複数登録しておき早い段階で仕事を獲得できるほうがメリットは大きいです。

まとめ

本記事では、フリーランスの仕事の取り方や、仕事を取る際に気をつけるべきポイントについて解説しました。企業に勤めていた時は自ら仕事を取りに行く機会は少なかったため、フリーランスなりたての方は戸惑うことが多いかもしれません。

フリーランスとして活動したての頃は、フリーランスエージェントを利用することがおすすめです。慣れない営業で神経をすり減らすこともなく、本業に集中できるでしょう。また、契約などの事務もエージェントに任せることができるため、安心して業務に取り組めます。

フリーランスエンジニアとして案件をお探しの際は、ぜひ高単価案件が豊富なRelanceの活用もご検討ください。

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