「インフラエンジニアは「やめとけ」といわれる6つの要因を解説

インフラエンジニアは残業が多く、きついなどのイメージから、「やめとけ」という意見も聞かれます。実際のところはどうなのでしょうか。この記事は、「インフラエンジニアはやめとけ」と言われる原因や、逆にインフラエンジニアになるメリット、インフラエンジニアに向く人・向かない人の特徴などを解説しています。転職先を検討する参考にしてください。

目次

「インフラエンジニアはやめとけ」といわれる5つの要因

なぜ、「インフラエンジニアはやめとけ」という意見が多いのでしょうか。労働環境や将来性など5つの要因を解説します。

残業が多く休日出勤もある

インフラエンジニアは他の職種と比較すると、残業が多く、土日出勤が必要になる場合も少なくありません。その理由は、24時間の監視が必要なシステムや、短期間でシステムを切り替えるなどで、業務が一時的に忙しくなることが多いからです。

障害への緊急対応がきつい

障害が発生した際には、インフラエンジニアが緊急対応してシステムを復旧させることが求められます。インフラシステムは常に稼働していなければならないため、休日や深夜の対応も断ることができません。 トラブルがなくても常に待機している状態になることから、心が休まる時間を持ちにくい面もあります。

勉強することが多い

ITインフラやIT動向は常に変化しているため、勉強や情報収集が欠かせません。プライベートを犠牲にしての勉強も必要になるでしょう。業務内容や役職によっては、資格取得を求められる場合もあります。そのため、趣味や家族と過ごす時間を大切にしたいなど、自分の時間を優先したい場合は、ストレスを感じることがしばしばです。

エンジニア35歳定年説

エンジニアは35歳で役に立たなくなるという「エンジニア35歳定年説」があります。実際には、この説は一概に正しいとは限りません。しかし、先にも述べたように、勉強や情報収集を怠っていると、徐々に責任ある技術業務や開発などに就きにくくなります。

AIの台頭により仕事がなくなる可能性

AIによって仕事がなくなるという理由で、インフラエンジニアへの就職・転職を否定する人もいます。現状では、AIによってインフラエンジニアが不要になるのは、当分先になるとみられています。ただし、AIへの移行は一部の業務で進んでいるため、同じ仕事を将来にわたって続けられるとは限りません。

現役エンジニアが実感しているインフラエンジニアのメリット

現役のインフラエンジニアは、どのようなところにメリットを感じているのでしょうか。雇用面や仕事のやりがいなど5つのメリットを解説します。

需要が高い仕事である

社会基盤や企業活動の基幹システムに関わるインフラエンジニアの需要は、高まってきています。業種を問わずIT技術の導入は不可欠であり、仕事がなくなるリスクは非常に小さい状況です。

安定して長く働ける

インフラエンジニアの離職率は、他の職種に比べて低いことが特徴です。特に3年以上、インフラエンジニアとして働いた人は、同じ仕事を続ける傾向があります。その背景には、技術を身に付けると長く雇用されやすいことや、キャリアアップしやすいことなどが関係しています。

スキルを習得できる

業務を通じてスキルを習得しやすいことも、インフラエンジニアのメリットです。業務内容によっては、先端技術を学べたり、高度なシステムの運用方法を覚えたりする機会もあります。

実力主義の業界である

インフラエンジニアの世界は、基本的に実力主義です。スキルを身に付ければ、経験のない文系出身者でも理系出身者と同じ仕事ができます。また、能力があれば、性別に関係なくキャリアアップが可能です。

達成感を得られる仕事である

インフラエンジニアは大規模な業務システムや大勢が利用するサービスなど、社会的な影響が大きいプロジェクトに参加できるチャンスがたくさんあります。チームの力でプロジェクトを完了したときには、大きな達成感を得られるでしょう。

そんな理由で目指すのは「やめとけ」|インフラエンジニアのおすすめしない志望動機

ここでは、「そんな理由でインフラエンジニアを目指すのはやめとけ」と言われてしまう典型的な志望動機を、5つ紹介します。

人手不足で簡単に目指せそうだから

「簡単に就職できそうだから」という理由で、インフラエンジニアを目指す人がいます。確かに、数字だけみれば、インフラエンジニアの需要は高く、人出不足の状態にあります。しかし、やりたい仕事でもないのにインフラエンジニアを選んだことで、すぐに離職してしまう人は少なくありません。 また、一部の人手不足の企業は、志望者の適性や希望の業務などを考慮せずに採用しているため、注意が必要です。

時間の制約がなく働けそうだから

インフラエンジニアが時間の制約が少ないと考えるのは間違いです。会社員である以上、時間の制約なく自由な働き方を希望するのは無理があります。緊急対応や時間外労働も少なくありません。 フリーランスになったとしても、営業や経理など実務以外も全部自分でこなす必要があるため、やはり時間の制約は受けます。ただし、手厚いサポート体制が整っているフリーランスエンジニア専用のマッチングサービスなどを利用すれば、フリーランスとして自由な働き方も可能です。

一般的な会社員より高収入を狙えそうだから

インフラエンジニアとして採用されたからといっても、未経験の会社勤めでは、高収入が得られるとは限りません。確かに、インフラエンジニアの平均年収は500万円前後であり、一般的な会社員より高めの水準です。経験を積んでキャリアアップしたり、フリーランスで働いたりすれば、さらなる高収入を見込めるでしょう。しかし、初めから高収入を期待するのは、楽観的すぎます。

もくもくと1人で作業できそうだから

人と関わらず、1人で黙々とパソコンで作業できるという理由で、インフランジニアを志望するのはおすすめできません。実際は、クライアントやチームメンバーと日々コミュニケーションを取りながら進める作業が多いからです。

IT業界は華やかでかっこいいイメージがあるから

IT業界や「インフラエンジニア」という響きに、かっこよさや華やかさを感じている人もいるかもしれません。しかし、実際には、インフラエンジニアは地道な検証作業や、細かな調べものなどの仕事も多くあります。

相談されて「やめとけ」とは言わないインフラエンジニアの特徴

どのような人がインフラエンジニアとして適性を備えているのでしょうか。モチベーションやスキルなど6つの特徴を解説します。

IT業界でやりたいことが明確である

IT業界で何をやりたいのか明確な人は、インフラエンジニアに向いています。考え方に軸があるため、仕事の進め方や知識・技術の習得範囲などにブレが生じにくいからです。結果として周囲の信頼を得やすく、順調にキャリアアップできる傾向があります。

気持ちの切り替えが早い

トラブル対応や納期が迫るなかでは、決断力が求められます。そのため、気持ちを切り替えて、論理的にアプローチできる人が向いています。このような人はリーダーとしても適しており、テンポよくプロジェクトを進めたり、解決策をみつけたりすることもできるでしょう。

困難な状況下でも前向きに取り組める

困難な状況下における業務にも価値を見出せるポジティブな人は、インフラエンジニアに向いています。チームメンバーから信頼を得るためにも、前向きな姿勢が重要です。

気分転換の手段を持っている

仕事以外の趣味やリラックス方法などを持っているとよいでしょう。残業が続くことや不規則な就業時間になることもあるため、自分なりの気分転換ができないと長続きしないからです。

納得できる労働環境で働いている

自分の価値観にあった就業環境を選んでいることも大切です。たとえば、技術だけでなく対人能力も向上できることや、フリーランスを貴重な人材として扱ってくれる職場であるなどです。納得できる環境下で働いているとネガティブな感情を持ちにくく、長期間働き続けられるでしょう。

自身が望む働き方が明確

インフラエンジニアは、業務内容によって、残業の多さや休日出勤の有無などの働き方が異なります。自身が望む働き方ができるか、ワーク・ライフ・バランスが取れるかなどを考慮して、業務内容を選びましょう。 インフラエンジニアは大別すると3つの業務があります。「設計」は主にクライアントとやり取りをしながら、インフラの設計書を作成する業務です。「構築」は機器の組み立てや配線、ソフトウェアのインストールなどを行います。「運用・保守」は緊急の障害対策やヘルプデスク、動作の監視などを担当する業務です。

インフラエンジニアに不向きな人とは

ここでは、インフラエンジニアに不向きな人の特徴を解説します。今一度セルフチェックをしてみましょう。

コミュニケーションスキルに欠ける人

いくら知識が豊富で技術が高くても、コミュニケーションスキルに欠ける人は、インフラエンジニアに向きません。インフラエンジニアは、関係者との信頼構築や協力が欠かせないからです。たとえば、クライアントの要望を的確に聞き出したり、チームメンバーと話し合って問題を解決したりする対話能力が求められます。

臨機応変な対応ができない人

クライアントからの仕様変更や予期しないトラブルなども多いため、臨機応変な対応ができない人は、インフラエンジニアに向きません。また、自分の意見を頑固に押し通すような学究肌の人も、チーム作業が多いインフラエンジニアに不向きです。状況に応じて柔軟に対応する姿勢が求められます。

勉強が苦手で探求心が強くない人

インフラエンジニアの仕事には、要件定義や基本設計における調べものが付きものです。そのため、地道な勉強が苦手な人はインフラエンジニアに向きません。また、最新技術に対する探求心も長く仕事を続けていくうえで大切な要素です。こうした向上心が持てない場合は、無理にインフラエンジニアを選ばないほうがよいでしょう。

それでもインフラエンジニアを目指したい人に|転職を成功させる秘訣は?

他の職種からインフラエンジニアへの転職を成功させるには、転職先のリサーチと転職サービスの活用が重要です。それぞれについて解説します。

転職先についてリサーチする

マッチングミスを回避するためには、転職先のリサーチが重要です。まずは、勤務先や業務内容、就業時間・残業時間、社員の年齢層などの基本情報を入手しましょう。 また、人事評価基準は明確か、スキルアップへのサポート体制はあるか、参画案件に関する聞き入れ体制があるかなども大切です。これらは、仕事に対するモチベーションを高めるためにも、望ましいキャリアアップを重ねていくためにも重要な要素です。 もちろん、技術者としてのやりがいを得るために、最新技術を習得できる案件か、スキルアップできる職場なのかなども検討しましょう。

転職サービスを利活用する

転職活動には、マッチングサイトや転職エージェントを活用するのが効果的です。求人情報だけでは得られない情報も多いため、プロのアドバイスやサポートを受けたほうが、転職を成功させやすくなるからです。特にエンジニア案件に特化した転職サービスでは、より詳しい情報を入手でき、具体的なアドバイス、サポートを受けられます。

まとめ

インフラエンジニアの仕事は、残業が多い、勉強することが多いなどがあり、安易に選ぶと長続きしません。一方、需要が高く、達成感を得やすいなどのメリットがあります。自分の適性を見極め、転職サービスも活用しながら、転職先を探していきましょう。

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