フリーランスネットワークエンジニアの年収から必要なスキル・働き方について解説!

フリーランスにはさまざまな職種がありますが、その中でもエンジニアは人気の高い職種です。

企業から独立し、フリーランスとして活動していきたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

今回の記事では、数あるエンジニアの種類の中でもネットワークエンジニアに着目し、年収や必要なスキル、働き方について詳しく解説します。

ネットワークエンジニアのフリーランスの年収や働き方

まずはネットワークエンジニアがフリーランスとして働く際の働き方や年収、案件数について見ていきましょう。

働き方

ネットワークエンジニアはネットワークの構築や保守が主な仕事内容です。そのため、クライアントの機器を扱う場面が多く、基本的には客先常駐が多くなります。

この傾向はフリーランスの場合でも同様ですが、近年では在宅業務も増加傾向にあり「フリーランススタート」の案件でも、リモートワーク可の募集が多く見られます。

ネットワークエンジニアであっても在宅業務が増えてきている背景には、クラウドサービスの普及が大きく関連しているといえるでしょう。

以前は、物理サーバーやネットワーク機器といったサーバー環境を自社で保有していた「オンプレミス」という形態が多かったため、客先常駐でなければネットワークの保守・管理が難しい状況にありました。

対してクラウドは、クラウドサービスを利用することで自社にサーバーを設置する必要がなくなります。特に有名なクラウドサービスは、Amazonが提供している「AWS」でしょう。

オンプレミスからクラウドへ移行する企業が増えたことにより、在宅業務でも問題なくネットワークの保守・管理が可能となったのです。

参考:フリーランススタート|ネットワークエンジニア

年収

専門性の高さから高年収なイメージがあるエンジニアですが、ネットワークエンジニアの年収はどれぐらいなのでしょうか。

「doda」によると、ネットワークエンジニアの平均年収は448.3万円です。ビジネスパーソンを対象とした全年代の平均年収は403万円のため、ネットワークエンジニアが高年収の部類であることは間違いないでしょう。

「IT、通信系エンジニア」職種の平均年収は444.5万円のため、エンジニアという枠組みでもネットワークエンジニアは年収がやや高めということがわかります。

また、フリーランスのエンジニアは実力次第で会社員のエンジニアより上の年収となることも可能なため、スキルや経験を積むことで、さらに上の年収を目指せます。

上流工程の案件ほど単価は高くなるため、上流工程の案件を獲得できるよう、常に最先端の知識やスキルを身につけていくことが望ましいです。

参考:doda ネットワークエンジニアの仕事データ

   doda 平均年収ランキング(年齢・年代別の年収情報)

案件数

「フリーランススタート」でのネットワークエンジニアの案件数は、2023年1月時点では203件でした。単純に案件数だけを見ると十分な量といえますが、システムエンジニアは3712件、フロントエンジニアは1498件であり、エンジニア比では案件数は少ない方だといえるでしょう。

インフラエンジニアの枠組みで見ると、サーバーエンジニアには劣るものの、データベースエンジニアやセキュリティエンジニアよりは案件数は多いです。

ただし、ネットワークエンジニア自体の需要は今後も高まっていくと予想されるため、それに伴い案件数も増加する可能性は十分考えられるでしょう。

参考:フリーランススタート

ネットワークエンジニアのフリーランス案件の実例を紹介!

Relance案件

【ネットワークエンジニア/nexus9000系】自社プロダクト/大規模NW経験者募集!!!

■職務内容

・重要施策プロジェクト活動

システム更改や基盤系システム構成変更、セキュリティ対策等に関連する当社重要施策プロジェクトに、プロジェクトマネジャー・またはプロジェクトメンバとしてご参画いただきます。プロジェクトマネジャーの場合、一般的なプロジェクトマネジメント業務全般を担います。プロジェクトメンバーの場合、フェーズ毎、または詳細化されたタスクがアサインされ、実施いただきます。

・システム運用保守

非定型的な顧客問い合わせへの対応業務(ログ調査/解析,ベンダコントロール)支援を担当します。サービスで利用するネットワーク機器(FW、LB、Router、SW)に対するセキュリティパッチ適用、ファームアップや機器リプレイスに関する計画策定、検証、適用作業を行います

・インシデント対応

インシデントに対する復旧作業、影響/原因調査、再発防止策の立案(暫定/恒久)と実装、障害報告書の作成を行う。必要に応じて、システム管理部門としてフロント部門と客先訪問に同行し、事象や改善策の説明とお客様との質疑応答を行う。

■必須スキル

・ネットワーク(FW、LB、Router/SWなど)機器、製品に関する深い知識と理解。(※特にnexus9000系)

・ネットワーク(FW、LB、Router/SWなど)機器、製品の選定、要件定義、設計/構築、運用保守経験。

・ベンダコントロールの経験

・大規模システムにおけるトラブルシュートの経験

・障害、及び改善内容等を論理的に説明できるコミュニケーション力

・サービスに関わるシステム構成を把握する能力

・論理構成図、物理構成図の作成能力

■歓迎スキル

・ITコンサルタント経験者

・プロジェクトマネジメント経験者

・ピープルマネジメント経験

・システムアーキテクト経験者

■最寄り駅

有楽町駅、日比谷駅

■働き方

リモートメイン

■契約内容

想定稼働日数/週:0 ~ 3

■報酬

月収(税抜き):800,000円 ~ 900,000円

ネットワークエンジニアのフリーランスの将来性や今後の需要は?

フリーランスとして働く際、自身の業種の将来性はやはり気になるところです。

ネットワークエンジニアの将来性や今後の需要について見ていきましょう。

まずエンジニアそのものの将来性についてですが、経済産業省が実施した「IT人材需給に関する調査」によると、IT人材数は増加傾向を示しています。

2030年時点のIT人材の需要と供給の差の試算結果でも「IT需要の伸びが低位」かつ「生産性の上昇率が情報通信業の1995年以降の上昇率と同水準」以外では需要が供給を上回る結果となりました。

以上の結果から、エンジニアの需要は今後も増え続け、将来性にも期待できるといえるでしょう。

上記のエンジニア全体の傾向は、ネットワークエンジニアでも同様だと考えられます。

その理由としては、ネットワークエンジニア自体が慢性的な人材不足となっているためです。

ネットワークエンジニアはネットワーク構築に関連する専門的な知識が必須となるため、ネットワークを構築できる人材はそう多くないことからも、需要が途切れる可能性は低いと考えられます。

また、クラウドサーバーの普及に伴い、オンプレミスではなく、クラウドサーバーでのネットワーク構築スキルが求められるようになるため、将来性にも期待できるでしょう。

ただし、オンプレミスでのネットワーク構築は需要が下がることが予想されるため、クラウドサーバーでのネットワーク構築ができるよう、知識やスキルを身につけておく必要があります。

参考:経済産業省 IT人材需給に関する調査

ネットワークエンジニアがフリーランス案件を獲得する方法

ネットワークエンジニアは、どのような方法でフリーランス案件を獲得するべきなのでしょうか。

フリーランスが案件を獲得する方法には「クラウドソーシングサイトの利用」「フリーランスエージェントの利用」「転職サイトの利用」などがあります。

フリーランスエージェントは、フリーランス向けの案件を紹介してくれるサービスです。スキルや経験などをもとに最適な案件を紹介してくれるため、自分で案件を探す必要がありません。

クラウドソーシングサイトは、フリーランスを対象とした仕事情報が多数掲載されているサイトです。

クライアントが依頼を掲載し、フリーランスは掲載された案件の中から受注したいものを選び、提案する形となります。

転職サイトについては、フリーランスが利用するイメージはあまりないかもしれませんが、会社員向けだけでなく、フリーランスを対象とした仕事も掲載されています。

他にも、SNSを利用したり、直接企業に営業をかけるといった方法もありますが、フリーランスになったばかりの人や、営業があまり得意ではないという人はフリーランスエージェントの利用がおすすめです。

そもそもどのような案件を獲得すればいいのかわからない、好条件の案件であるかどうかの判断が難しいといった状態では、エージェントは非常に心強い存在となります。

実際に案件に参画するまでは費用もかからず、無料相談サービスを実施している場合もあるため、費用面でも安心です。

とても便利なサービスのため、まずは活用してみることをおすすめします。

ネットワークエンジニアのフリーランスに必要なスキル

ネットワークエンジニアとして働くには、どのようなスキルが必要となるのでしょうか。

必要なスキルは以下の2つです。

・ネットワークに関するスキル

・マネジメント力

それぞれ詳しく解説します。

ネットワークに関するスキル

ネットワークエンジニアはネットワークの構築や保守などが主な業務内容となるため、ネットワークに関するスキルは必須です。

特に近年ではクラウドサービスへの移行が進んでいるため、クラウドサービスの知識も重要となるでしょう。

オンプレミスからクラウドサービスへの移行に伴い、クラウドサービスでのネットワーク構築の需要は大きく高まっていくと予想されます。

また、セキュリティに関する知識も身につけておくと良いでしょう。

サイバー犯罪は年々増加傾向にあり、企業側としてもセキュリティに対する関心が高まってきているため、セキュリティ性の高いネットワークを構築できる人材を求めています。

セキュリティの分野にはセキュリティエンジニアがいますが、セキュリティエンジニアの数はそれほど多くはないため、ネットワークだけでなくセキュリティの知識も身につけておけばより市場価値が高まることでしょう。

マネジメント力

必須ではありませんが、ネットワークエンジニアはマネジメント力も重要となります。

具体的には、進捗管理や課題管理、予算管理などのプロジェクトマネジメントスキルが必要です。

ネットワークエンジニアは、まずは下流工程で経験を積み、十分なスキルや経験を身につけたら徐々に上流工程へ上がっていくという流れが基本となります。

上流工程の仕事に関わるようになると、企画や要件定義、設計書作成などのスキルが必要となるため、マネジメント力が重要となるのです。

ネットワークエンジニアのフリーランスが高単価な案件を獲得するには?

ネットワークエンジニアが高年収を目指すには、なるべく高単価な案件を獲得していく必要がありますが、高単価な案件を獲得するにはどのような点が重要となるのでしょうか。

高単価な案件の獲得を目指す際は以下の2点が重要となります。

・商流の浅い案件に参画する

・コミュニケーションスキル

それぞれ詳しく解説します。

商流の浅い案件に参画する

フリーランスの案件は、なるべく商流の浅い案件を獲得するようにしましょう。

商流の深い案件は、企業とフリーランスの間に複数の仲介業者が挟まる形となるため、仲介業者への手数料によってもらえる報酬が少なくなってしまいます。

商流の深い案件は基本的に下流工程となるため、上流工程の経験を積むことができないという点もデメリットです。

出来るだけ商流は浅いほうがいいため、理想は企業とフリーランスが直接契約をする「エンド直案件」でしょう。

しかし、エンジニア個人と直接契約する企業は少ないため、基本的には商流の浅い案件が一番のねらい目となります。

商流の浅い案件に参画するには、相応のスキル・経験が必要です。

優秀なエンジニアほど商流の浅い案件を獲得できる可能性が高いため、資格やスキルを身につけ、クライアントに自分を強くアピールできるような状態が理想といえるでしょう。

コミュニケーションスキル

高単価な案件を獲得するには、コミュニケーションスキルも必要となるでしょう。

前提として、高単価な案件に限らずクライアントとの円滑なコミュニケーションは大切です。

クライアントと良好な関係を築くことで、納期や単価などの交渉もしやすくなります。

高単価な案件は基本的に商流の浅い案件となるため、クライアントとのやり取りも必然的に増えていくことでしょう。

また、ネットワークエンジニアの場合は、クライアントのニーズや要望を取り入れてネットワークを構築していくことになるため、やはりコミュニケーションは重要です。

十分なコミュニケーション能力が備わっていれば、営業をかけて案件を探すことも可能となります。

そのため、コミュニケーション能力だけでなく営業力もあるとよいでしょう。

まとめ

今回の記事では、数あるエンジニアの種類の中でもネットワークエンジニアに着目し、年収や必要なスキル、働き方について詳しく解説しました。

ネットワークエンジニアは年収も比較的高く、将来性にも期待できます。

その分、ネットワークに関する専門的な知識が必要となるため、ネットワークエンジニアを目指す方は常に最新の知識やスキルを身につけるという姿勢を忘れないようにしましょう。

ネットワークエンジニアとしてフリーランスで働くことを検討している方は、今回の記事の内容を踏まえたうえで、フリーランス向けのエージェントや案件サイトを最大限活用し、高単価な案件の獲得を目指してみてください。

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