Webエンジニアが年収1000万円を目指す方法!パターン別に徹底解説
「Webエンジニアとして年収を上げるには…?」
「年収1000万円を稼ぐWebエンジニアを目指したい!」
IT化の加速が激しさを増す昨今において、Webエンジニアは将来性が高く、人気を集めています。そんなWebエンジニアが年収1000万円を目指すためには、どのようにすればいいでしょうか。
この記事では、Webエンジニアが年収1000万円を目指すための方法について、「会社員」「転職」「副業」「フリーランス」の4パターンに分けて詳しく解説します。この記事を読むことで、具体的に行動を起こすためのロードマップを描けるようになるでしょう。
Webエンジニアとしてこれから年収1000万円を稼ぎたいと考えている人は、ぜひ最後までご一読ください。
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目次
Webエンジニアの年収は平均549万円!1000万円を稼ぐ人の割合
「求人ボックス」のデータを参考にすると、Webエンジニアの平均年収は549万円です。
給与幅は303~921万円と広く分布しており、勤務先企業の規模や種類、あるいはエンジニアとしての経験やスキルなどによって年収に差が出ていることが考えられます。
つまり、このデータからは、正社員で年収1000万円を稼ぐ人は非常に少ないといえるでしょう。
参考:Webエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)|求人ボックス 給料ナビ
Webエンジニアの年代別の平均年収
「求人ボックス」の同様のデータによると、Webエンジニア(正社員)の平均年収は549万円でした。
これを月給に換算すると46万円に相当し、初任給の相場は21万円程度となります。日本の平均年収と比較すると、どちらも高い傾向です。
給料分布のボリュームゾーンは534~612万円の水準で、年代が上がるごとに上昇する傾向にあります。20代では339~445万円とやや低めですが、30~34歳の平均年収は533万円、35~39歳で573万円となり、40代以降では600万円を超えています。
平均年収を年代別・男女別で見てみると、30~34歳の平均年収は男性で541万円、女性で489万円、35~39歳では男性が589万円、女性が493万円です。男性よりも女性のほうがやや低い傾向にあることがわかります。
参考:Webエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)|求人ボックス 給料ナビ
Webエンジニアの企業規模別の平均年収
求人ボックスにあるWebエンジニアの平均年収を企業規模別に見てみると、企業規模が大きくなるほど平均年収も上がる傾向にあることがわかります。
10~99人の企業規模では平均年収が492万円であるのに対し、100~999人の企業規模では529万円です。1,000人以上の企業規模においては、平均年収610万円にものぼります。
この結果より、高い年収を狙うのであれば、企業規模の大きい企業へ入るのが有利といえるでしょう。
男女別で見てみると、100~999人の企業規模では男性が545万円、女性が457万円となっています。1,000人以上の企業規模では男性が637万円、女性が512万円です。年代別と同じく、女性のほうが男性よりやや低い傾向にあることが読み取れます。
参考:Webエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)|求人ボックス 給料ナビ
フリーランスWebエンジニアの平均単価
正社員のWebエンジニアについて見てきましたが、フリーランスエンジニアの相場感についても確認していきましょう。
フリーランススタートの求人を参考にすると、フロントエンドエンジニアの月額平均単価は70.9万円です。またバックエンドエンジニアの月額平均単価は72.8万円、アプリエンジニアの月額平均単価は68.4万円となっています。
単純計算で年収に換算すると、820~875万円ほどになる計算です。
エンジニアの職種によって単価が大きく変わることはありませんが、幅広い知識や経験、スキルが求められるバックエンドエンジニアがやや高い傾向であることがわかります。
参考:フロントエンドエンジニアのフリーランス求人・案件 月額単価相場|フリーランススタート
参考:バックエンドエンジニアのフリーランス求人・案件 月額単価相場|フリーランススタート
参考:アプリエンジニアのフリーランス求人・案件 月額単価相場|フリーランススタート
Webエンジニアで年収1000万円を稼げる可能性が高い人の特徴
年代別、企業規模別、雇用形態別にWebエンジニアの年収や月収を見てきましたが、年収1000万円を稼げるのはどのような人なのでしょうか。
ここでは、Webエンジニアで年収1000万円を稼げる可能性が高い人の特徴について見ていきましょう。
- 業界で需要の高い言語やモダン言語が使える
- フルスタックな技術を身につけている
- ポータブルスキルがある
それぞれ解説していきます。
業界で需要の高い言語やモダン言語が使える
進化スピードの速いITエンジニア業界では技術トレンドが日進月歩であり、プログラム言語も時代に応じてトレンドが変化します。そのため、需要の高い言語スキルやモダンな言語スキルを持っているエンジニアは、どの企業からも重宝されるでしょう。
GitHubが公表している2022年のプログラミング言語ランキングでは、1位がJavaScriptとなっており、2位以降はPython、Java、TypeScriot、C#と続いています。これらの言語は現在とくに需要の高い言語であり、習得することで年収アップや獲得できる案件の幅が広がることが期待できます。
現場や職種によって求められる言語・スキルが異なるため、特定のライブラリやフレームワークを扱えるという理由で評価されることも少なくありません。フロントエンドで人気のフレームワークは、JavaScriptのフレームワークであるReact、Vue.js、Next.jsなどで、近年はReactとよく似たSolidJSも注目を集めています。
バックエンドではAI分野に強いPythonがとくに人気ですが、JavaScriptと互換性のあるTypeScript、Googleによって開発されたGo言語なども、モダン言語として近年注目されているものの1つです。
参考:The top programming languages|GitHub
フルスタックな技術を身につけている
「フルスタック」とは、複数の技術分野において知識やスキルに長けていることを指します。そしてフルスタックエンジニアとは、あらゆる分野でスペシャリストとして活躍できるWebエンジニアのことです。
バックエンドやフロントエンドはもちろん、インフラやネットワーク関連までこなせるのがフルスタックエンジニアの強みです。設計・開発・運用・保守・アップデートなど幅広い業務に対応できることから、企業から見れば非常に使い勝手がよく、どのような現場でも重宝されます。
そのため、フルスタックな技術を身につけた人ほど高収入につながりやすくなるでしょう。
ポータブルスキルがある
ポータブルスキルとは、どのような環境下であっても対応できる多様性のある能力です。あらゆることに多様性が求められる時代、業務やスキルにおいても多様性が必要とされます。
当然のことながら、エンジニアに最も求められるのは技術力の高さです。
しかし、日常的に業務をこなすためには、コミュニケーション能力や課題解決能力、営業力なども求められます。ポータブルスキルを持っていれば業務をスムーズに進められることから、現場で重宝され、高収入にもつながりやすいでしょう。
とくにフリーランスの場合は営業力が収入に直結するため、単価交渉などの場面でポータブルスキルが重要な役目を果たします。
Webエンジニアが年収1000万円を目指す方法
Webエンジニアとしてどのようなスキルが必要かを理解できたところで、実際にどのようにすれば年収1000万円を目指せるのか、具体的な方法について見ていきましょう。
ここでは、キャリアアップの方法を次の4パターンに分けてご紹介します。
- 会社員としてキャリアアップを目指す方法
- 転職して年収アップを目指す方法
- 副業を始めて収入源を増やす方法
- フリーランスとして独立して収入アップを目指す方法
1つずつ解説していきます。
会社員としてキャリアアップを目指す方法
まずはじめに、会社員としてキャリアアップを目指す方法について見ていきましょう。
会社員という立場でありながら高収入を目指すことも可能ですが、所属している企業の規模や企業内における評価制度によって年収が変化するため、自力ではコントロールできない要素がある点には注意が必要です。
スキルを身につけて評価を上げる
会社員として年収アップを目指すオーソドックスな方法は、ニーズの高いスキルを身につけて企業内評価を上げることです。
担当できる業務が増えれば自ずと評価は上がるため、注目度の高い技術やモダン言語を身につけてスキルを高めましょう。エンジニアは技術力に特化している人が多い傾向なので、コミュニケーション力や営業力といった技術以外の部分にもスポットを当てると、評価を得やすくなるかもしれません。
高いスキルが会社に役立つものとして評価されれば、高収入につながるでしょう。
資格を取って評価を上げる
会社員として高収入を目指すには、資格取得によって評価を上げる方法もあります。
エンジニアの実務において、資格はそれほど大きな意味を持つものではありません。必要なのは実際に持っているスキルや知識、対応力なので、資格があれば仕事ができるというものではないのです。
ただし、就職や転職、単価交渉や評価といったシーンにおいては、資格が役立つこともあります。エンジニアとして一定の知識やスキルを有していることを、「資格」という客観性をもって証明できるのです。また、専門的な知識を得るための前向きな姿勢やポテンシャルを示せるという意味でも効果があります。
資格取得によって担当できる仕事が増えることもあり、社内評価アップから高収入につながる可能性も考えられるでしょう。会社によっては、資格手当があり直接的な収入アップにつながることもあります。
収入が高いポジションを目指す
多くの企業では等級制度や職位制度が導入されており、ポジションによって収入が決まっているのが一般的です。つまり、収入の高いポジションに就くことで、高収入につながることになります。
チーフやテックリード、プロジェクトリーダー、プロジェクトマネージャーなど、メンバーやチーム、プロジェクトをマネジメントするポジションに昇進できれば、高収入が望めるでしょう。課題や問題の洗い出し、マネジメント業務など開発とは異なる業務が多くなるため責任も大きくなりますが、その分やりがいも大きい仕事です。
またフルスタックエンジニアのように多様な技術力を持っている人材は、現場での評価が高くなり、収入が高くなる傾向にあります。
転職して年収アップを目指す方法
今の会社で評価を上げるより、転職によって環境を変えたほうが年収アップの近道になる場合もあります。転職を考える場合には、転職先企業の規模や業態、業種、ポジションなどについて確認することが大切です。
大手企業・自社開発企業に転職する
転職によって年収アップを目指す場合、大手企業や自社開発企業に転職することで年収アップが見込めます。
前述の企業規模別平均年収からも分かるように、企業規模が大きいほど従業員の年収が高く、ボーナスも高いのが一般的です。また、自社開発をおこない、サービスが伸びている企業は、給与が高い傾向にあります。
マイナビAGENTの「IT・インターネット・通信 年収ランキング」によると、「製品開発・研究開発」の職種の平均年収は542万円で、3位にランクインしています。20代で496万円、30代で595万円が見込めるとされ、大幅な年収アップも見込めるようです。
上流工程・一次請負の企業に転職する
転職によって年収をアップするには、上流工程や一次請負の企業へ転職するという方法もあります。
そもそも仕事は、「発注側」と「受注側」に分けられます。さらに受注側は、業種や状況により一次請負、二次請負、三次請負といった形で階層構造になるケースがあり、一次請負ほど収入が多く、階層が下がるほど収入も減っていくのが一般的です。
Webエンジニアの仕事の多くはこのような請負業務にあたり、一次請負ほど高収入が見込めます。このため、転職を考えるなら一次請負の企業を選択するのがベターであるといえるのです。
また、業務の中でも、企画の設計や要件定義、インフラ・ネットワーク・API設計、コストの試算、開発フロー設計など、いわゆる上流工程をおこなう人の収入は高い傾向があります。自社開発企業の中でも上流工程をおこなっているところを選択すると、より高収入が見込めるでしょう。
外資系企業に転職する
年収アップのために転職を目指すなら、外資系企業を選ぶというのも有効な方法の1つです。
外資系企業の多くはジョブ型雇用を採用しており、職務内容に応じたスキルを有している人材を積極的に採用する傾向にあります。日系企業に比べて実力主義のケースが多く、業務に必要なスキルと実力さえ持っていれば高収入を見込めるのです。
外資系企業の場合、業務内容によってはインセンティブが発生することもあり、高い成果を発揮して会社に貢献できれば、上乗せで報酬を獲得できるチャンスがあります。また外資系企業は日系企業に比べて昇給スピードが早く、結果を残せれば短期間での収入アップが見込めるでしょう。
副業を始めて収入源を増やす方法
年収をアップするためには、副業を始めて収入源を増やすというのもおすすめです。会社からの収入に加えて副業収入が増えることになり、全体としての年収がアップします。フリーランスへの足掛かりとしても有効といえるでしょう。
政府は「働き方改革」の一環として副業・兼業を推進しており、企業で働きながら安定的に副業・兼業を行える環境整備が進められています。企業の中には社員の副業を禁止するところもありますが、政府のガイドライン制定によって制度を見直したところも多く、現在は多様なキャリア形成や職業選択が可能となりました。
参考:副業・兼業|厚生労働省
効率的に稼ぐために単価の高い仕事を受ける
副業で効率的に稼ぐためには、単価の高い仕事を受けることが大切です。
副業の場合、会社員と並行して進めなければならず、物理的に時間が足りないという問題に直面します。このため、タイムパフォーマンスを重視しつつ、単価の高い仕事を選ぶ必要があるのです。
Webエンジニアの場合、週1~2日程度の短期間で働ける業務委託案件が豊富にあり、習得している言語やスキルによって案件獲得の難易度は異なります。副業で効率的に稼ぐなら、ニーズの高いモダン言語などを使用した高単価案件を選びましょう。
一般的に、ITエンジニアの時給相場は4,000円台といわれています。副業として考えるなら、経験年数に応じて時給2,000~6,000円程度が相場となっています。時給や単価に対して不安がある人は、エージェントを活用して案件を獲得するのがおすすめです。
参考:ITエンジニアの相場は時給4000円台、副業の探し方と稼ぎ方|日経XTECH
スキル不足の場合はスキルを身につける
Webエンジニアが副業で稼ごうと考える場合、スキルや経験によって報酬が大きく変わってきます。そのため、スキルや経験不足と感じているなら、単価の高い案件を受けるためのスキルを身につけるところから始めるのも1つの方法です。
その時々でとくに需要の高い言語やモダン言語を見極め、ターゲットを絞って習得するようにしましょう。
なお、レバテックフリーランスの調査によると、プログラミング言語の単価相場ランキング上位10件は、以下のようになっています。
- Go
- Ruby
- Swift
- Kotlin
- Python
- JavaScript
- PHP
- C++
- Java
- C#/C#.NET
自らのスキルと市場価値、言語としての単価を比較し、習得しやすい言語を選ぶとよいでしょう。
参考:【2023年2月】プログラミング言語別単価ランキング!フリーランスエンジニアにおすすめの言語は?|レバテックフリーランス
フリーランスとして独立して収入アップを目指す方法
「会社員」という枠組みをなくし、フリーランスWebエンジニアとして独立することで、年収アップを目指す方法もあります。フリーランスとして年収1000万円を目指すのは不可能ではありませんが、仕事の選び方や効率的な進め方が重要です。
エージェントを活用して高単価な案件を獲得する
フリーランスWebエンジニアとして高単価な案件を獲得したいなら、フリーランスエージェントを活用しましょう。
フリーランスエージェントとは、フリーランスの人が本来おこなわなければならない営業や面談の調整、契約締結などを代行するサービスです。こちらの希望条件やスキル・経験などを伝えることで適切な案件を紹介してもらえたり、単価などの条件交渉、面談についての相談、スキルシートや職務経歴書の添削などを実施しているところもあります。
フリーランスとして独立したばかりで、案件探しや条件交渉などのノウハウを持たない人でも、フリーランスエージェントを活用することで効率的に高単価案件へアプローチできます。
Relanceは、なかでも高単価案件に強みを持つエージェントサービスです。
保有案件のうち55%以上が月額100万円~と高単価案件を豊富に取り揃えています。さらに契約継続率は92%と高い信頼を誇っており、リモート案件率70%でフリーランスの方は自分のライフスタイルに合った働き方が可能です。
エンジニア目線であなたのスキルや経験を評価し、希望に沿った条件で高単価案件をご紹介します。フリーランスエンジニアとして年収1000万円を目指したい人は、Relanceまでお気軽にご相談ください。
案件をこなして高度なスキルや実績を獲得する
案件に携わる中で獲得した高度なスキルや経験は、次の高収入案件へとつながっていきます。フリーランスとしての実績を着実に積み重ね、より好条件の案件を獲得できるよう研鑽を積んでいきましょう。
Webエンジニアの業務はチームによる開発が多く、円滑に進めるためにコミュニケーション能力が重視される傾向にあります。コミュニケーションや交渉能力に自信のある人は有利に働くかもしれません。また、規模感の大きなサービス、大規模な開発、複数人が携わるサービスに携わった経験がある人も有利です。
まとめ
Webエンジニアは、正社員、転職、副業、フリーランスなど、さまざまなアプローチによって年収1000万円を目指せます。
スキルや経験、実績のあるWebエンジニアであれば、現在は会社員として働いている人であっても、必ずしも今の会社にこだわる必要はありません。今とは違う会社で頑張りたいと思うなら転職の準備を、フリーランスとして独立を見据えるのであれば副業から始めてみてはいかがでしょうか。
自分に合った方法はどれかを見極め、適切に選ぶことが、最短ルートで年収1000万円を目指すコツといえるでしょう。
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