フリーランスにありがちな失敗を知りたい!事前に防ぐ方法も解説!

フリーランスに転身する際に気になるのが失敗のリスクです。失敗のリスクをゼロにすることはできませんが、事前に失敗パターンを把握し、対策することで軽減できます。「実際にやってみなければわからないこともある」という意見もあるでしょう。

その通りなのですが、事前の対策を行うことで余力ができるので、フリーランス転身後の不測の事態にも対処しやすくなります。

そもそもフリーランスは失敗しやすいのか?

会社員からフリーランスへの転身を考えている方の多くは、「フリーランスになったら失敗するのでは?」と懸念しているかと思います。会社員を続ければ毎月の給与は安定しますが、フリーランスになれば報酬は自分の働き次第で大幅に変わってきます。

言い換えれば、適切な方法で、適切な努力をすればフリーランスとして生計を立てられます。フリーランスになって失敗するか成功するかは本人の動き次第ということです。そして失敗しないためには、失敗のパターンをあらかじめ知ったうえで避けることが重要になります。

フリーランスが起こしてしまう失敗9つ

フリーランスが起こしてしまうよくある失敗を9つご紹介します。まずは失敗のパターンを把握し、そうならないように対策する必要があります。詳しい対策方法は後述します。

案件が定期的に獲得できず収入が安定しない

フリーランスに転身して初期のうちは、固定のクライアントがいない状態です。そのため例外もありますが、多くのフリーランスは新規営業をして案件を獲得する必要があります。

案件を獲得できれば一時的には収入が入るのですが、固定のクライアントができない、新規にも案件を獲得できない、といったケースもあります。

セルフマネジメントができず期限や納期に遅れる

フリーランスは基本的に期限、納期を決めて仕事を請け負います。期限、納期までにどのようなスケジュールを組むかは自分で決めることができます。しかし、セルフマネジメントができないと自分で決めたスケジュール通りに仕事を進行できないことがあるでしょう。

期限、納期に遅れるとトラブルになったり、次回から案件をもらえなくなる可能性が高いです。

セルフブラック状態になり体調を崩す

フリーランスは、仕事をこなせばこなすほど比例して収入が増えていく傾向があります。その結果、「どんどん稼ぎたくなる」「キャパシティーを超えて仕事がほしくなる」「気づいたら何時間も働いていた」といったことが起こりがちです。

まるでブラック企業のような環境になることから、セルフブラック状態と呼ばれます。セルフブラック状態になると精神的にも肉体的にも体調を崩す可能性があり、そうなると一時的に働けなくなります。

一時的に働けなくなると焦りが生じるので、挽回しようと再びセルフブラック状態に陥る可能性があるでしょう。悪循環なループにはまってしまう可能性があるということです。

正しく確定申告ができておらず申告漏れが発生する

会社員の場合は会社が確定申告を行いますが、フリーランスの場合は自分で確定申告を行う必要があります。確定申告に慣れていないと、数字を間違えて申告漏れをする、そもそも確定申告を忘れていた、といったことが起こりえます。

特にフリーランスになりたての頃は、確定申告に慣れていないだけでなく、仕事をこなすことで手一杯といったことも考えられます。

領収書を管理せず本来経費にできるものを計上できない

節税のためには経費をきちんと計上することが重要です。そして、経費を計上するためには、基本的には証拠となる領収書等を保管しておく必要があります。領収書を税務署に提出する義務はないのですが、税務調査などが発生した際には開示を求められます。

その際に提示できないと脱税になってしまうので、領収書を管理したうえできちんと経費にしていくのが節税対策にも脱税対策にも最善です。

契約書を入念に確認できておらず不利な契約をする

契約書を交わす際は、内容を確認した方が良いです。思っていたのと違う内容になっている可能性もあるでしょう。またクライアントと交渉するのであれば、契約を結ぶ段階が良いです。

契約成立後に不利な点に気づいても、そこから交渉するのは骨が折れます。印象が悪くなる可能性もあります。

キャッシュフローが回らない

キャッシュフローとは、お金の流れのことです。元手がかかるビジネスの場合、キャッシュフローが回らないことで事業を継続できなくなる可能性があります。実際、黒字でうまくいっているのにキャッシュフローの問題で事業を停止せざるを得ないケースもあります。特に仕事を完了してから顧客からの入金までにタイムラグがあることには注意が必要です。

クライアントからの未払いが発生する

契約内容に従って成果物を納品したにも関わらず、未払いが発生するケースもあります。支払い期日に遅れている場合は、きちんと連絡を取ることが重要です。そのためにはクライアントごとに支払い期日などを把握しておくことや、そもそもの契約がきちんとした内容で成立している必要があります。

クレジットカードやローンが通らない

フリーランスになると、クレジットカードやローンの審査で不利になると耳にしたことのある方も多いかもしれません。かつては不利だったのですが、最近は事情が変わってきています。

フリーランスの人口が増えていることもあり、確定申告書類などをきちんと用意すればクレジットカードやローンに大きく不利にはならないと考えられます。審査基準が公にされているわけではないので厳密なことは言えませんが、所得がきちんとあり、確定申告をきちんとしていれば審査は問題ないということです。

どうしても不安が残る場合は、会社員時代にクレジットカードの発行やローン契約を済ませるのも一つの選択肢です。一度契約が成立すれば、その後フリーランスになっても継続できます。

フリーランスに向いているには共通点があった?・・・>>

フリーランスが未然に失敗を防ぐ方法

フリーランスの失敗としてよくあるパターンをご紹介しました。上でも一部解決策に触れていましたが、ここからはより詳しく、失敗を防ぐ方法をご紹介します。

1人で案件獲得をしようとしない

1人で案件獲得しようとすると、難航する可能性があります。一方で、フリーランスに案件紹介を行うエージェントなどを活用すれば、今の自分の希望、能力に見合った案件を紹介してもらえます。

エージェントを利用すると仲介料がかかるので、軌道に乗ったら自分で案件を獲得することもできます。しかし最初のうちは特に外部の力を借りることで案件獲得がスムーズになります。

スケジュール管理ツールなどの便利ツールを活用

フリーランスは複数のクライアントと契約を結ぶ場合が多いため、仕事も並行して進めることになります。いつまでにどの仕事を終える必要があるのか、そのためにはどのようなスケジュールで仕事を進めなければならないのか、これらを管理する必要があります。

メモやカレンダーだけで管理することも可能ですが、スケジュール管理ツールなどを利用すると便利です。チャートが使えて視覚化しやすかったり、リマインダー機能が用意されていたりします。

会計ソフトの利用をする

確定申告をスムーズに行うためには、会計ソフトを利用すると良いです。会計ソフトには、クライアントからの入金、経費として使ったお金などを入力していきます。スマホと連動させれば、領収書を読み取るだけで経費計上することも可能です。

日々会計ソフトにデータを入力していれば、確定申告で新たに入力、計算することはほとんどありません。会計ソフトからそのまま確定申告書類を作成する機能もあるので、確定申告が簡単です。

契約書の確認を怠らない

契約書を何度も交わしていると、契約書にサインする作業が形骸化してしまうかもしれません。多くの場合クライアント側から契約書を発行するので、形式的なものとしてあまり確認せずにサインしてしまうということです。

しかし、契約書の内容が必ずしも事前に打ち合わせしていた通りになっているとは限りません。意図せず認識に齟齬が出ていることもあれば、クライアントが意図的に自社に有利な形で契約書を作成している場合もあるでしょう。

契約を交わしてしまった後に主張しても認められない場合も多いので、契約書にサインする前に細かく確認した方が良いです。

フリーランスエージェントを活用しクライアントと直契約をしない

クライアントを獲得する流れやフリーランスとしての仕事に慣れるまでは、クライアントと直契約しないことをおすすめします。フリーランスエージェントを活用し、間に入ってもらう形でクライアントと契約した方が良いでしょう。

フリーランスエージェントを活用することで、案件獲得がスムーズというメリットがあります。しかし、メリットはこれだけではありません。トラブルを未然に防げるという点でもフリーランスエージェントは一役買ってくれます。

クライアントと一対一の関係だとどうしてもフリーランス側の方が立場的に弱く、契約内容と話が変わってしまう、支払いがされない、といったトラブルが発生することがあります。

問題を解決するためには時間、労力、お金がかかるので、企業対フリーランスだとその点でも不利です。間にフリーランスエージェントが入ればトラブルが発生しにくく、また万が一トラブルが発生しても適切な処置を施してくれる可能性が高いです。

独立前に入念な準備をしておく

勢いで会社員からフリーランスになると、準備不足に後悔する可能性が高いです。実際にフリーランスになってみなければわからないこともありますが、事前に対策できることは準備しておくと良いです。

具体的には、案件獲得の経路を明確にする、元手が必要な場合は十分な資金を用意する、会計ソフトを導入する、自分のスキルの洗い出しや市場で求められているスキルのリサーチを行う、などが挙げられます。

フリーランスが抱える不安を解消するために・・・>>>

フリーランスが失敗したら再就職をすることは可能なのか?

フリーランスとして成功できればベストですが、失敗してしまった場合の進路についても考えておいた方が良いです。中でも確実に安定した生活を送れる方法が再就職です。一度フリーランスになると職歴に穴が空くことになりますが、再就職は可能なのでしょうか。

20代〜30代は十分可能

20代~30代であれば、再就職は十分可能でしょう。特に20代はポテンシャル採用で募集している企業も多いため、未経験の業界、職種でも採用されやすいです。30代の場合は完全未経験の業界、職種だとややハードルが高くなりますが、フリーランスになる前に就いていた業界、職種や、フリーランスの経験が活かせそうな職種であれば再就職が可能でしょう。

再就職の際には、なぜフリーランスになったのか、そしてなぜフリーランスを辞めて会社員に戻りたいのか、といったことはほぼ確実に聞かれます。そこでどのような回答をするかは非常に重要です。

基本的には本音を話すのが良いですが、ある程度の建前は必要です。たとえば、フリーランスになった理由が自由に生活したいから、会社員に戻りたい理由が生活できなくなったから、といったケースは多いでしょう。

しかしこれをそのまま伝えてしまうと、余力が出たらまたフリーランスに戻る可能性が高いと判断されます。そのため、ポジティブな理由に変換し、今後も会社員を続けると判断してもらう必要があります。

40代を超えてくると難しくなってくる

40代を超えてくると再就職は難しくなってきます。フリーランスとしての経験が長ければ長いほど、再就職は難しい可能性が高いでしょう。ただし、強力な強みを持っている場合や、フリーランスとして一時期は成功していたが、自然災害やパンデミックなど個人での対処が難しい理由によって廃業した、といった場合は例外です。

企業側に明確なメリットがあれば年齢に関わらず採用されるので、40代以降は「この人を採用すれば会社の業績が伸びる」と思ってもらえるような強力なスキルや知識が必要です。

失敗せず安定したスキルアップを目指しませんか?登録無料!

まとめ

フリーランスに転身したら成功するのがベストですが、失敗のリスクはつきものです。失敗しないためには、よくある失敗パターンを把握し、事前に対策しておくことが重要です。

実際にフリーランスになってみなければわからないこともありますが、フリーランスになりたての頃は忙しい可能性が高いです。先に準備しておけば良かったと後悔するかもしれないので、事前にできることはやっておく、事前に予測がつかないことは実際にフリーランスになってみてから考えるといった切り分けがおすすめです。

エンジニアのための
良質な案件を獲得しよう。

詳しくはこちら

関連記事

30秒で登録。
エンジニアのための
良質な案件を獲得しよう。

応募する