バックエンドエンジニアの平均年収は約500万円!年収を上げる方法とあわせて解説

バックエンドエンジニアとしてキャリアを重ねていくことを想定する場合、重要な視点となるのが「年収」ではないでしょうか。

本記事では、バックエンドエンジニアの平均年収を、職種全体・年収別にご紹介していきます。

また、より高い年収を得ているバックエンドエンジニアの特徴や、バックエンドエンジニアとしての年収を上げる方法もあわせて解説します。バックエンドエンジニアの平均年収を知り、自身の現状と比較した上で今後の施策を立てたいと考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

バックエンドエンジニアの平均年収は550万円

バックエンドエンジニアの平均年収は、約550万円です。

バックエンドエンジニアとは、WebサイトやWebアプリケーションの裏側…つまりユーザーからは直接見えない部分の設計や開発を担当する専門職のことです。彼らの仕事は、サーバーやデータベースの管理、APIの開発など、Webサービスの基盤となる技術の実装に関わります。

厚生労働省のjobtag(職業情報提供サイト・日本版O-NET)のデータによると、バックエンドエンジニアを含むWebサイト開発のシステムエンジニアの平均年収は約550.2万円とされており、これは日本における給与取得者全体の平均年収である約458万円を大きく上回っています(令和4年分民間給与実態統計調査結果より)。

このデータから、バックエンドエンジニアは相対的に高収入を得やすい職種であるといえます。技術の進歩と共に、この職種の需要は高まり続けており、専門技術を持つエンジニアには引き続き優れた就職先が期待できるでしょう。

参考:システムエンジニア(Webサイト開発) – 職業詳細|jobtag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)) 
参考:令和4年分民間給与実態統計調査結果について|国税庁

フリーランスの平均年収は905万円

SOKUDANのデータから算出したフリーランスのバックエンドエンジニアの平均的な給料は約905万円であり、時給換算で約4,420円となっています。

とくに注目すべきは、フリーランスエンジニアの90%以上が年収600万円以上を得ており、その中でも30%は年収1000万円以上を達成しているという点です。これは、一般会社員の平均年収と比較してもかなり高額であり、フリーランスとしての働き方がいかに収入面で魅力的であるかを示しています。

この背景には、バックエンドエンジニアを含むIT分野における人材不足が大きく影響していると考えられるでしょう。技術革新が進む現代では、高いスキルを持つエンジニアへの需要が絶えず高まっており、とくにフリーランスとして活躍できる場が広がっています。

このような環境下では、専門性を高め、最新技術を常に学び続けられるフリーランスのエンジニアが、高収入を得やすくなっているのです。 

参考:【2024最新】バックエンドエンジニア平均年収905万 フリーランス調査|SOKUDAN

【年代別】バックエンドエンジニアの平均年収

前項では、バックエンドエンジニア全体の平均年収についてまとめました。
ここでは、バックエンドエンジニアの平均年収を、20代・30代・40代それぞれの年代別にご紹介します。ご紹介する平均年収と自身の現状とを比較し、今後の動きを検討しましょう。

なお、以下で挙げている各年代の平均年収は、先述したjobtagのデータを参考にしています。

【20代】バックエンドエンジニアの平均年収

20代のバックエンドエンジニアの享受する平均年収は、約378万円です。
さらに細分化した年収は20代前半で平均322万円であり、国民の平均である273万円を大きく上回っています。20代後半ではさらに増加し、平均434万円に達します。これは、同年代の国民平均年収389万円と比較しても高い水準です。

このことから、バックエンドエンジニアという職業は、20代の時点ですでに高収入を期待できる職種であることがわかります。20代のうちから比較的高い年収を得られることは、バックエンドエンジニアが技術力や専門性を活かして市場価値を高め、良好なキャリアを築く上でのモチベーションになるといえるでしょう。

とくにIT業界では技術の進化が速く、若いうちから専門スキルを磨くことが重要とされています。20代のうちから高い収入を得られることは、今後のキャリア形成においても大きなアドバンテージとなるでしょう。 

参考:システムエンジニア(Webサイト開発) – 職業詳細|job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)) 
参考:令和4年分民間給与実態統計調査結果について|国税庁

【30代】バックエンドエンジニアの平均年収

30代のバックエンドエンジニアの平均年収は559万円です。この年代になると、スキルや経験が豊富になってきていることが収入にも反映されています。具体的には、30代前半で年収平均518万円となっており、これは同年代の国民平均年収425万円よりも約93万円高い金額です。さらに30代後半では、バックエンドエンジニアの平均年収は601万円にまで上昇し、国民平均の462万円と比べると約139万円もの差があります。

このデータから、30代になるとバックエンドエンジニアの年収が国民平均と大きく差が開き始めることがわかるでしょう。

30代になると、エンジニアとしての深い専門知識や豊富なプロジェクト経験が求められるようになり、それが高収入に直結していると考えられます。また、30代ではリーダーやマネージャーといったポジションを担うことも増え、それに伴い責任や役割が増すことも、収入アップの一因となっているでしょう。バックエンドエンジニアとしてキャリアを積むことで、30代においても収入の面で大きな飛躍を遂げることが可能です。

参考:システムエンジニア(Webサイト開発) – 職業詳細|job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)) 
参考:令和4年分民間給与実態統計調査結果について|国税庁

【40代】バックエンドエンジニアの平均年収

40代のバックエンドエンジニアは、役職者や上位の立場に就く人が増えることに伴い、年収がさらに上昇する傾向にあります。40代バックエンドエンジニアの平均年収は655万円、40代前半では625万円、40代後半では685万円です。いずれも、国民平均の491万円(40代前半の場合)や521万円(40代後半の場合)を大きく上回っています。

このデータから、バックエンドエンジニアが40代になると、平均よりも100万円以上多く稼げる職種であることがわかるでしょう。

40代のバックエンドエンジニアは、長年にわたる技術の習得やプロジェクト経験、チームやプロジェクトの管理経験も豊富になり、それが収入の向上に直結するものと考えられます。さらに、技術のみならず、チームを率いるリーダーシップや戦略的な思考能力も求められるようになるため、それらのスキルが高い評価を受け、結果として高収入を得ることにつながっているのです。

参考:システムエンジニア(Webサイト開発) – 職業詳細|job tag(職業情報提供サイト(日本版O-NET)) 
参考:令和4年分民間給与実態統計調査結果について|国税庁

年収の高いバックエンドエンジニアの特徴

職種全体・年代別の年収の傾向を把握した上で、高い収入を得ているバックエンドエンジニアの特徴も知っておきましょう。

ここでは、年収の高いバックエンドエンジニアの特徴である以下4つの視点について、詳しく解説します。

  • Pythonなど需要の高いプログラミング言語を身に着けている
  • DjangoやRailsなど需要の高いフレームワークを習得している
  • 対応領域が広い
  • 上流工程に携わっている

順に確認していきましょう。

Pythonなど需要の高いプログラミング言語を身に着けている

年収が高いバックエンドエンジニアの多くは、Pythonのような需要の高いプログラミング言語を習得しているのが特徴です。Pythonはその柔軟性から、Web開発だけでなく、データ処理やAI開発など幅広い分野で活用されています。

Pythonなどの知識を身につけておくことで、バックエンドエンジニアとしての基本的な業務を超え、多様なプロジェクトに貢献することが可能となるため、スキルとして非常に高い需要があるのです。

その結果、Pythonを扱えるエンジニアは、ほかの言語に比べて単価が高く設定されやすい傾向にあります。

Pythonエンジニアについて詳しく知りたい方は下記の記事もあわせてご確認ください。

関連記事:Pythonエンジニアとは?必要なスキルや年収、求人について解説

DjangoやRailsなど需要の高いフレームワークを習得している

年収が高いバックエンドエンジニアの多くは、DjangoやRuby on Railsなど、需要の高いフレームワークを習得している傾向にあります。

DjangoやRuby on Railsなどのフレームワークは、高度なWebアプリケーション開発を効率的におこなうための強力なツールであり、それぞれに独自の特徴があります。

DjangoはPythonで開発されたフレームワークであり、アプリ開発に必要な機能がほぼ揃っているため、開発の効率化が図れるのです。また、セキュリティ面でも優れており、開発者が安心して利用できることも大きな特徴といえるでしょう。

一方、Rubyで開発されたRuby on Railsは、その応用力の高さで知られています。構成要素が役割ごとに分離しているため、再構築や保守がしやすく、ECサイトやWebサイトなど幅広い場面で活躍するフレームワークです。

これらのフレームワークを習得することは、ただコードを書く能力を向上させるだけでなく、フレームワーク固有のルールや記述方法を学ぶことを意味します。フレームワークに関する専門知識は、特定の技術分野での希少価値を高め、結果として年収の向上にも寄与します。需要の高いフレームワークを扱えるエンジニアは、市場での競争力が高まり、より多くのプロジェクトや高収入を得る機会が増えることでしょう。

対応領域が広い

年収が高いバックエンドエンジニアの特徴として、その対応領域の広さも挙げられます。

エンジニアの多くはメインとしてバックエンド業務に従事しているものの、フロントエンドの開発やデータ抽出のようなマーケティング関連の業務にも対応可能なスキルを有した人材も少なくありません。

バックエンドエンジニアだけの業務に限定されず、多岐にわたる分野で活躍できる能力を有することで、貴重な人材として市場で高く評価され、結果として年収が高くなる傾向につながっていくのです。エンジニアとして、いかに幅広いスキルセットを有しておくかが、年収を左右する重要な視点であることがわかるでしょう。

上流工程に携わっている

年収が高いバックエンドエンジニアの特徴の1つとして、上流工程への携わりも挙げられます。

上流工程では、単に技術的な問題を解決するだけでなく、顧客との折衝、プロジェクトの予算管理、進捗管理など、コミュニケーションやマネジメントに関するスキルが必要です。これらのスキルは、プロジェクトを成功に導くために不可欠な要素であり、エンジニアの役割を単なるコーディングからプロジェクト全体の指揮を執るポジションへと拡大させます。

多岐にわたるスキルを要求されるため、エンジニアとしての経験やスキルが一定以上ある人材が市場で活躍しており、年収の高さに直結しているのです。

つまり、上流工程に携わるバックエンドエンジニアは、技術的な知識に加え、プロジェクトを円滑に進めるための幅広いスキルを持っており、その高い専門性が高年収を実現しているといえるでしょう。

バックエンドエンジニアとして年収を上げる方法

バックエンドエンジニアが年収を上げるために実施すべきことには、何が挙げられるのでしょうか。

ここでは、バックエンドエンジニアとして年収を上げる以下4つの方法について解説していきます。

  • 関連資格を取得しスキルアップする
  • 目標を明確にし必要なスキルを身に着ける
  • 会社員を続けながら副業する
  • フリーランスとして独立する

まず自身に何ができるか、何をすべきかを考える上での参考にしてください。

関連資格を取得しスキルアップする

バックエンドエンジニアが年収を上げるためには、関連資格の取得を通じたスキルアップが重要です。関連資格の取得は、自身のスキルを高めることのみに留まらず、自身が有する専門性レベルの底上げやパフォーマンス向上につながり、年収を上げる結果へとつながります。

なお、バックエンドエンジニアが取得すべき資格には、以下のようなものが挙げられるでしょう。

  • シスコ技術者認定試験
  • LinuC
  • PHP技術者認定試験
  • Ruby技術者認定試験
  • Python3エンジニア認定基礎試験
  • ネットワークスペシャリスト試験

シスコ技術者認定試験は、ネットワークエンジニアの基礎となる知識及び技術を認定する試験であり、ネットワークやセキュリティの基本からIP接続の方法に至るまで、広範な知識が問われます。

クラウド時代を迎えLinuxスキルの需要が高まる中、Linux中心のシステム構築や運用管理スキルを証明する資格として重要視されているのが、LinuCです。

PHP技術者認定試験はPHPの技術力を測るための試験であり、Ruby技術者認定試験はRubyの知識と技術力を証明します。これらの資格は、エンジニアとしての能力を示す証明となり、就職や転職において有利に働くことが期待されるでしょう。

Python3エンジニア認定基礎試験では、Pythonの基礎知識と使用ノウハウが問われ、プログラミングの基礎固めに役立ちます。

ネットワークスペシャリスト試験は、ネットワーク分野における専門的な知識や能力を証明する国家資格であり、ネットワークの企画から運用・保守に至るまでの幅広い知識が求められる、難易度の高い試験です。合格率は約14%と低く、高い専門性が要求されます。

これらの資格は、バックエンドエンジニアが自身の専門性を証明し、キャリアアップを目指す上でも不可欠なものとなっています。

参考:シスコ認定試験|Cisco
参考:LinuC
参考:試験概要|PHP技術者認定機構
参考:Ruby技術者認定試験|Rubyアソシエーション
参考:Pythonエンジニア認定試験|Odyssey CBT
参考:ネットワークスペシャリスト試験|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
参考:令和5年度春期情報処理技術者試験(応用情報技術者試験、高度試験)及び情報処理安全確保支援士試験の合格発表について|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

目標を明確にし必要なスキルを身に着ける

バックエンドエンジニアの年収アップには、目標設定とスキル習得が重要です。理想のキャリアパスを描き、現状とのギャップを把握することから始めましょう。

不足している経験やスキルを明確にし、それらを補うことで、より高い待遇を求める企業への転職や、社内での昇進・昇格の機会が広がります。自己のキャリアを明確かつ積極的に考え、スキルを身につけることが、バックエンドエンジニアとしての年収アップへとつながるでしょう。

会社員を続けながら副業する

会社員として働きながら副業をすることも、バックエンドエンジニアの年収を上げる有効な手段の1つです。副業を通じてスキルを磨きながら、追加収入を得ることで年収をアップできます。

本業の収入に加えて副収入を得ることで、より安定した財政状況を構築しつつ、年収を増やすことが可能となるでしょう。さらに、副業での案件が増えてくると、それを機に独立を考えることもできるようになります。

このように副業は、収入増加だけでなくバックエンドエンジニアの新たなキャリアパスにつながる選択肢としても魅力的です。 

フリーランスとして独立する

フリーランスとして独立することも、バックエンドエンジニアが年収を向上させるための推奨される手段です。

フリーランスという道を選ぶと、初期段階では案件獲得に努めることからスタートするので、困難な道のりとなる可能性も0ではありません。ただし、事業が軌道に乗れば、企業勤めの時よりも大幅に年収をアップさせることも可能です。

とはいえ、企業に依存しないキャリアを築くために、高度なスキルと豊富な経験を身につけることも重要です。フリーランスとして成功するには、あくまでもバックエンドエンジニアとしての技術力とビジネススキルを磨き続ける必要があります。

まとめ

本記事では、バックエンドエンジニアの年収について、職種全体・年代別にご紹介しました。バックエンドエンジニアの年収は、国民平均より高い傾向にあるものの、より高い年収を得るには経験や知識をしっかり身につけておくことが大切です。

自身がバックエンドエンジニアとしてどのようなレベル・位置にいるのか客観的に把握する上でも、本記事でご紹介した高い年収を得ているバックエンドエンジニアの特徴を知っておきましょう。また、バックエンドエンジニアが年収を上げる方法もあわせて理解・実施し、理想の収入を実現してください。

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