クラウドエンジニアが取るべき資格10選!おすすめの資格や勉強法を解説
2024年5月7日
将来のキャリアアップのために、クラウドエンジニアとして必要な資格を取得したいと考えながらも、どの資格を優先的に取得すべきか分からない…といった悩みを抱えるエンジニアの方も多いのではないでしょうか。
適切な資格を取得することで、専門的な知識やスキルを証明でき、キャリアの選択肢が広がります。
本記事では、クラウドエンジニアにおすすめの資格や、資格取得のメリット、効果的な勉強方法などを詳しく解説します。ぜひ最後までお読みください。
目次
クラウドエンジニアにおすすめの資格10選|難易度別
クラウドエンジニアには、クラウドツールを扱うスキルが求められます。あわせて、インフラの仕組みやネットワーク、サーバーなどの知識も重要です。
本章では、そうした知識・スキルを身につけるのに役立つ資格を10個ご紹介します。
階級 | 資格名 |
初級者向け | ・シスコ技術者認定(CCNA) ・Linux技術者認定試験(LPICやLinuCなど) |
中級者向け | ・AWS認定資格 ・Google Cloud認定資格 ・Microsoft Azure認定試験 ・Alibaba Cloud認定試験 ・CompTIA認定資格 ・CCSP認定試験 |
上級者向け | ・ネットワークスペシャリスト ・情報処理安全確保支援士 |
クラウドエンジニアとしてキャリアアップをする1つの手段として、検討してみてください。
初級者向け|シスコ技術者認定(CCNA)
シスコシステムズ合同会社が認定する「シスコ技術者認定資格」は、ネットワーク関連の基礎知識やスキルを証明する資格です。資格のレベルは、「エントリー」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」の4段階に分かれています。
CCNA(Cisco Certified Network Associate)はアソシエイトレベルにあたり、CCENTに次いで2番目に難易度が低いです。CCNAでは、ネットワークの基礎知識はもちろん、IPサービス、セキュリティ基礎、自動化およびプログラマビリティなどの知識が問われます。
なお、CCNAの大きな特徴として、受験者によって問題の内容も問題数も異なる点が挙げられます。
▼シスコ技術者認定(CCNA)の難しさ
難易度 | 基本情報技術者と同等で、ネットワークスペシャリストより合格の可能性は高い |
合格率 | 約20〜30% |
合格ボーダー | 1000点満点中825点~850点 |
有効期限は、一部の資格を除き3年間です。
参考:CCNA認定|Cisco
参考:トレーニング & 認定|Cisco
初級者向け|Linux技術者認定試験(LPICやLinuCなど)
「Linux」は、多くの企業で使用されている、オープンソースのサーバーOSです。そのLinuxに関する知識や技術を証明する代表的な資格試験として、「LPIC」と「LinuC」があります。
LPICは世界共通のIT資格です。特定のベンダーに依存しない、汎用的なLinuxの知識が問われます。難易度のレベルは、「LPIC-1」「LPIC-2」「LPIC-3」の3つです。
難易度 | LinuCレベル1:ITSSの5分野において「レベル1」 LinuCレベル2:ITSSの5分野において「レベル2」 LinuCレベル3:ITSSの5分野において「レベル3」 |
合格率 | 65~75%程度 |
合格ボーダー | 65~75%程度 |
一方、LinuCは日本の市場に最適化された資格です。「LinuCレベル1」「LinuCレベル2」「LinuCレベル3」「LinuCシステムアーキテクト」の4つのレベルがあります。
難易度 | LPIC-1:実務で必要なLinuxの基本的な操作とシステム管理が遂行できるレベル LPIC-2:Linuxのネットワーク構築やシステムデザインにおける企画、導入、維持、トラブル対応をこなせるレベル LPIC-3:Linuxについて最高レベルの知識と技術力を持つ専門家 |
合格率 | LPIC-1:50%前後LPIC-2:20%前後LPIC-3:20%前後 |
合格ボーダー | LPIC-1:正答率65%~70%以上 LPIC-2:正答率65%~70%以上 LPIC-3:正答率65%~70%以上 |
まずは、それぞれの試験の初心者向けに該当する「レベル1」を受験しましょう。
たとえば、LinuCレベル1は、コンピュータシステムを理解し、仮想環境を含めたLinuxシステムの基本操作・システム管理ができるレベルの試験となっています。
参考:LinuC Linux技術者認定|LinuC
参考:Our Certifications|LPI
中級者向け|AWS認定資格
「AWS」は、Amazon Web Servicesの略で、Amazonが提供するクラウドコンピューティングサービスです。
AWS認定資格は、AWSクラウドの経験や専門性のレベルに応じて、「ファンダメンタル」「アソシエイト」「プロフェッショナル」の3段階に分かれています。段階別に認定資格の種類も複数あるため、一度内容を確認してみてください。
AWS認定資格の中でも、とくにプロフェッショナルレベルの資格は、2年以上のAWSクラウドの実務経験を持つ人が対象です。
AWSを活用したシステム設計や運用に携わるエンジニアは、プロフェッショナルレベルの資格を取得しましょう。
以下が、プロフェッショナルの難易度です。
▼プロフェッショナルの難しさ
難易度 | 難しい |
対象者 | AWS でクラウドアーキテクチャ設計・デプロイの2 年以上の 実践的な経験があるエンジニア |
合格ボーダー | 750点 |
AWS認定資格の中では、最上級の資格となるため、いきなり挑戦せずに事前に「ファンダメンタル」「アソシエイト」を受けたうえで段階的に受験していくことをおすすめします。
参考:AWS 認定 – AWS クラウドコンピューティング認定プログラム | AWS
中級者向け|Google Cloud認定資格
「Google Cloud認定資格」は、Google Cloud(GCP)に関する公式の認定資格であり、Google Cloudに関する知識やスキルを証明するものです。
資格のレベルは、「ファンダメンタル」「アソシエイト」「プロフェッショナル」の3段階に分かれており、全部で11種類の資格が用意されています。
各レベルに応じた、GCPやクラウドに関する知識やスキルが問われます。
ファンダメンタルレベルは、GCPの基礎的な知識が必要です。アソシエイトレベルになると、より実践的なスキルが要求されます。プロフェッショナルレベルでは、GCPを用いた高度な問題解決能力が試されるため、相当量の学習を積まなければなりません。
Google Cloud認定資格は、クラウドエンジニアにとって、自らのスキルを証明しキャリアアップを図る上での有益な資格です。
実践的なスキルを要するアソシエイトの難易度は、以下を参考にしてください。
▼アソシエイトの難しさ
難易度 | GCPの中級認定資格で、難易度は下から2番目 |
合格率 | 非公開 |
合格ボーダー | 70%程度 |
同資格の有効期限は2年間となっています。
参考:Google Cloud Certification|Google Cloud
中級者向け|Microsoft Azure認定試験
「Microsoft Azure認定試験」は、Azureに関する中級者向けの公式認定資格です。Azureに関する技術的・専門的知識を証明できます。
Azure認定資格のレベルは、「初級」「中級」「上級」の3段階に分かれており、試験は全部で22種類です。各レベルには、テクノロジマネージャーやネットワークエンジニアなど、さまざまな役目を対象とした試験が用意されています。
Azure認定資格の中級レベルとして挙げられるのは、「Azure AI Engineer Associate:AI-102」「Azure Data Engineer Associate:DP-203」です。中級レベルでは、主に知識やスキルに沿って認定資格を選択していくこととなります。
一例として「Azure AI Engineer Associate:AI-102」の難しさを表にまとめました。
▼Azure AI Engineer Associate:AI-102の難しさ
難易度 | 中級程度で、クラウドやAI の経験者が合格できるレベル |
合格率 | 非公開 |
合格ボーダー | スコア700以上 |
初級レベルのAzure Fundamentalsには有効期限がないものの、中級レベル含むそのほかのAzure認定資格は1年の期限があり、1年ごとの更新が必要です。
中級者向け|Alibaba Cloud認定試験
「Alibaba Cloud認定試験」は、中国の企業Alibabaが提供するクラウドプラットフォーム「Alibaba Cloud」に関する知識やスキルを証明する資格です。レベルは、「アソシエイト」「プロフェッショナル」「エキスパート」の3段階に分かれており、全部で15種類の試験があります。
中級者向けの「ACP (Alibaba Cloud Professional)」は、クラウドエンジニアとしての実務経験者を対象とした試験です。ACPの取得には、Alibaba Cloudのサービスやソリューションについての深い理解と、実際のプロジェクトにおける設計、開発、運用の経験が求められます。
▼ACPの難しさ
難易度 | ACPは実務経験がある人向けの資格のため、実務経験があることが前提。 公式のオンライントレーニング7〜8時間程度およびマニュアルの確認で合格できる レベル |
合格率 | 非公開 |
合格ボーダー | 60~65% |
Alibaba Cloudは、中国だけでなく世界中で利用されているクラウドサービスであり、中国市場でビジネスを展開する企業では、Alibaba Cloud認定資格の取得を有していることはとくに評価されるでしょう。
参考:Alibaba Cloud認定試験 |Pearsonvue
中級者向け|CompTIA認定資格
CompTIA認定資格は、ITに関する規格の標準化団体である「CompTIA」が認定する資格であり、クラウドをはじめとしたITに関する汎用的な知識とスキルを証明できる資格です。CompTIA認定資格には複数のレベルがあり、全部で13種類の資格が用意されています。
エントリーレベルからエキスパートレベルまで、それぞれのレベルに応じた知識とスキルが必要です。
ITの幅広い分野での資格が提供されていますが、クラウドやネットワーク関連の実務経験がある方にとっては、「CompTIA Cloud+」の取得がおすすめです。CompTIA Cloud+は、クラウドインフラストラクチャの管理・運用に関する知識とスキルを証明する資格で、クラウド関連の実務経験がある方に適しています。
▼CompTIA Cloud+の難しさ
難易度 | クラウドの設計や運用に関して問われる、比較的難易度の高い試験 |
合格率 | 15〜20%程度 |
合格ボーダー | 900点満点のうち750点 |
CompTIA認定資格は、IT業界で広く認知されているため、就職や昇進の際にアピールポイントとなるでしょう。
中級者向け|CCSP認定試験
「CCSP認定試験」は、アメリカのNPOであるISC2によって運営されている、クラウドセキュリティの専門家を対象とした、中級者向けの資格試験です。CCSPを取得することで、クラウドセキュリティのベストプラクティスを理解し、実践できる技術者であることを証明できます。国際的に認められた資格であるため、海外で活躍したい方にも有益でしょう。
この試験では、クラウドデータセキュリティやクラウドプラットフォームなど6つの分野におけるスキルが評価されます。CCSPの取得には、試験合格だけでなく、ほかの認定条件を満たさなければなりません。その条件とは、「情報技術分野において最低5年の実務経験を有し、そのうち3年は情報セキュリティ分野での実務経験を積んでいること」などです。
▼CCSP認定試験の難しさ
難易度 | 20~30時間の勉強で合格できるレベル |
合格率 | 非公開 |
合格ボーダー | 1000点満点中700点以上 |
クラウドセキュリティは、クラウドコンピューティングの普及に伴い、ますます重要性が高まっている分野です。クラウドサービスを提供する企業やクラウドを活用する企業において、CCSPの資格を持つ人材は高く評価されるでしょう。
参考:cissp CCSP ® 認定試験|ISC2
参考:CCSP認定要件|ISC2
上級者向け|ネットワークスペシャリスト
「ネットワークスペシャリスト」は、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が認定する国家資格であり、上級者向けのネットワーク関連資格です。同資格は、ネットワーク構築に必要な技術やプロトコル、セキュリティといった幅広い知識を求められます。
近年、クラウド環境と連携するネットワークを構築するシーンが増えています。そのため、ネットワークスペシャリストの資格取得を通じた知識やスキルは、クラウドエンジニアとしても重宝するでしょう。
▼ネットワークスペシャリストの難しさ
難易度 | IPAのIT系の国家資格の中でも最高難易度のレベル4。 情報技術系の資格でもトップレベルの難易度 |
合格率 | 14~16%前後 |
合格ボーダー | 午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱいずれも各100点満点中、 60点以上を取得する必要がある |
出題範囲が広く高難度の試験であるため、毎年の合格率は上記のとおり14%と低いです。難関資格ですが、ハイレベルなネットワークエンジニアであることが証明できるため、大きなキャリアアップにつながるでしょう。
参考:ネットワークスペシャリスト試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
上級者向け|情報処理安全確保支援士
「情報処理安全確保支援士」は、IPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が認定する、情報セキュリティに関する国家資格です。同資格は、セキュリティエンジニアとして指導や助言ができるレベルの高度な技術力が要求され、上級者向けとなっています。
▼情報処理安全確保支援士の難しさ
難易度 | IPAの試験の中でも最高難易度のレベル4に分類されている高難易度の試験 |
合格率 | 20%前後 |
合格ボーダー | 午前Ⅰ・午前Ⅱ・午後Ⅰ・午後Ⅱいずれも各100点満点中、 60点以上を取得する必要がある |
セキュリティ対策はとくにクラウドの設計・構築において重要になるため、同資格を持つエンジニアはクラウドセキュリティの分野において評価されやすいでしょう。
参考:情報処理安全確保支援士試験 | 試験情報 | IPA 独立行政法人 情報処理推進機構
クラウドエンジニアがとくに押さえておくべき資格
まず、クラウドエンジニアとして実践的なスキルを証明するために、クラウド関連の資格を取得するのがおすすめです。代表的な資格としては、「AWS認定試験」「Google Cloud認定資格」「Microsoft Azure認定試験」「Alibaba Cloud認定試験」などがあります。これらの資格は、各クラウドサービスプロバイダーのサービスに特化した知識とスキルを問うものであり、クラウドエンジニアとしての専門性を示すのに有益です。
初心者の場合は、まず基礎的な知識を習得するための初級者向け資格から始めるとよいでしょう。
たとえばAWS Certified Cloud Practitionerは、AWSの基本的な知識を問う資格で、クラウドの基礎を学ぶのに適しています。
Google Cloud Certified Associate Cloud Engineerは、Google Cloudの基本的な操作や、サービスへの理解を問う資格です。
資格選びのポイントは、汎用性の高さです。特定のクラウドプロバイダーに依存しない、クラウド全般に関する知識を問う資格を選ぶことで、より広い視野を持ってクラウドサービスを活用できるようになります。たとえばCompTIA Cloud+では、クラウドインフラストラクチャの管理・運用に関する汎用的な知識を問われ、複数のクラウドプロバイダーに対応したスキルを身につけられる資格です。
参考:AWS 認定 – AWS クラウドコンピューティング認定プログラム | AWS
参考:Google Cloud Certification|Google Cloud
参考:資格を確認する|Microsoft Build
参考:Alibaba Cloud認定試験 |Pearsonvue
参考:認定資格の種類と概要|CompTIA
クラウドエンジニアが資格を取るメリット
クラウドエンジニアが資格を取得する代表的なメリットは、以下の3つです。
- 業務効率がアップする
- 担当できる業務の幅が拡がる
- 収入アップにつながる
それぞれの詳細を解説します。
業務効率がアップする
資格取得のための勉強では体系的な学習が必要となるため、クラウドの当該分野に関する幅広い知識が身につきやすくなります。場合によっては、現場での作業だけでは得られない知識も資格取得の過程で得られるでしょう。
これらの知識を実務に役立てることで、業務効率の向上に期待できます。また、エンジニアとしてのレベルや質も向上するでしょう。
担当できる業務の幅が拡がる
資格を通じて専門的な知識やスキルを身につけることで、新たな業務にチャレンジする機会が増え、スキルアップのチャンスが広がります。
たとえば、クラウドエンジニアがAWS認定資格を取得すれば、AWSを活用したシステム設計や運用に関する業務を担当できるようになります。多様な業務を経験することで、エンジニアとしての視野が広がり、問題解決能力や適応力も高まるでしょう。
会社勤めの場合、資格を活かして社内での評価を高め、より責任のある立場やプロジェクトに関与するチャンスの獲得にも期待できます。将来的に転職や独立を考えている場合にも、資格取得による業務経験の拡大は、大きなアドバンテージとなるでしょう。
収入アップにつながる
クラウドエンジニアが資格を取得することで、収入アップにも期待できるでしょう。資格を取得することで、自分の知識やスキルを客観的に証明できるためです。
多くの企業では、資格取得者に対して資格手当を支給しています。また、資格を取得したことをきっかけに、より高度な職務へのポジションアップや昇給が実現することも少なくありません。
転職時にも資格は大きな武器となります。資格を持っていることで、自分の能力をアピールでき、給与交渉での有利な材料にもなるはずです。とくに高難易度の資格であればあるほど、その効果は大きくなります。
クラウドエンジニアの資格勉強向け学習ツール・サービス
クラウドエンジニアの資格勉強に役立つ学習ツール・サービスとしては、以下が代表的です。
- 各資格に対応する公式テキストなどの教材
- 各資格に対応する認定スクール
- Udemyなどのオンライン学習サイト
各ツール・サービスでどのように勉強ができるのかを解説します。
各資格に対応する公式テキストなどの教材
クラウドエンジニアを目指す上では、各資格に対応する公式テキストや教材を活用するのが定石です。
まずは公式サイトを確認し、提供されている教材を把握しましょう。ある程度知識が身についたタイミングで練習問題や模擬試験に移ることによって、効率的に知識を定着させられます。
以下は、主要なクラウド関連資格の教材例をまとめた表です。
資格名 | 教材の種類 | 費用 |
AWS認定試験 | 公式練習問題集 | 無料 |
AWS認定試験 | 公式模擬試験 | 有料 |
Google Cloud認定試験 | 公式ドキュメント | 無料 |
Microsoft Azure認定試験 | コース、練習評価 | 無料 |
Microsoft Azure認定試験 | オンラン教材 | 無料 |
これらの公式教材を活用することで、資格試験の合格に必要な知識とスキルを効果的に習得できるでしょう。
参考:AWS 認定試験に向けて準備する | Amazon
参考:Google Cloud ドキュメント
参考:Microsoft Certified: Azure Fundamentals – Certifications|Microsoft
参考:Microsoft Azureの学習(初心者向けの無料オンライン教材)|Microsoft認定資格 公式サイト
各資格に対応する認定スクール
クラウドエンジニアが資格取得を目指す際、教材だけでなく認定スクールを活用することで、より効率的に学習を進められる場合があります。
認定スクール | 特徴 |
Google Cloud 認定資格 | ・Google Cloudの専門知識を持つ認定インストラクターによる講義や実習 ・Google Cloudの各サービスに特化したコースを提供 |
Microsoft Azure認定試験 | ・Azure技術に精通した認定講師陣による質の高いトレーニング ・包括的なロールベースのコースを提供 ・実践演習や模擬試験を通じて実践的なスキルを習得可能 |
CompTIA認定資格 | ・CompTIA認定資格に特化したトレーニング ・実際のシステムを使用した演習や模擬試験で実践的なスキルを習得可能 |
CCSP認定試験 | ・CCSPの試験内容に沿ったカリキュラムを提供 ・クラウドセキュリティの基礎から応用までを体系的に学習可能 ・実際のクラウド環境を使用した演習で実践的なスキルを習得可能 |
上記のとおり、認定スクールでは、資格試験の出題範囲に沿ったカリキュラムが用意されており、経験豊富な講師陣による指導を受けられます。質の高い学習をしたい方は、ぜひ活用してみてください。
参考:Google Cloud Platform 認定トレーニング|TRAINNOCATE
参考:認定ラーニングパートナー スクール 一覧|Microsoft
参考:トレーニングパートナー|CompTIA
参考:CBKトレーニング(日本語)|ISC2公式
Udemyなどのオンライン学習サイト
クラウドエンジニアの資格取得を目指す際には、オンライン学習サイトも大いに役立つでしょう。Udemyやドットインストールといった動画学習サイトでは、シスコ技術者認定(CCNA)、Linux技術者認定試験、Alibaba Cloud認定試験などに関連する講座が提供されており、経験豊富な講師による解説を通じて体系的に学習を進められます。
また、YouTubeにも無料の動画コンテンツが豊富にあるため、費用をかけずに学習することも可能です。ただし、オンライン学習サイトの教材は、質にばらつきがあります。評価やレビューを確認・比較検討して、信頼できる教材を選ぶようにしましょう。
参考:Udemy
参考:3分動画でマスターできるプログラミング学習サービス|ドットインストール
クラウドエンジニアにおすすめの資格勉強法
ここでは、クラウドエンジニアにおすすめの資格勉強法を3つご紹介します。
- 優先度の高い資格に絞って学ぶ
- 実務と並行しながら学ぶ
- 独学が難しい場合はスクールを活用する
各勉強方法で注意すべきポイントを見ていきましょう。
優先度の高い資格に絞って学ぶ
資格取得には、難易度に関わらず一定の準備期間が必要です。すでに経験が豊富で準備に時間をかけなくても済む、という場合ではない限り、優先度をつけて学習しましょう。
複数の資格を同時に勉強するよりも、優先度の高い資格に絞って一つひとつ学ぶ方が、短期間で合格に近づけます。また、取得後の効果も大きいでしょう。
実務と並行しながら学ぶ
クラウドエンジニアが資格取得を目指す際、実務と並行しながら学習を進めることが効果的です。知識のインプットだけでなく、仮想サーバーの構築など実践的なアウトプット(手を動かす学習)をしましょう。
実務と並行して学ぶことで、学んだ知識を実戦で確認でき、知識やスキルが身につきやすくなります。たとえば、資格の勉強で学んだ技術を実際の業務で活用してみることで、その技術の理解がより深まるでしょう。
一方、座学ばかりに偏ってしまうと、実践的なスキルが身につかず、実際の現場で活かせない可能性があります。クラウドエンジニアとして活躍するためには、技術的な知識だけでなく、その知識を実務で適用できる能力が必要です。
そのため、クラウドエンジニアが資格取得を目指す際には、実務と学習のバランスを取るようにしましょう。
独学が難しい場合はスクールを活用する
独学での資格取得は、学習計画の立て方やモチベーションの維持など、さまざまな面で困難を伴うこともあります。
独学の場合、試験日に間に合うよう自力で学習計画を立て、着実に進めていかなければなりません。しかし、仕事や私生活との両立が難しく、スケジュール管理に苦労する方もいることでしょう。また、学習内容が難解で挫折しそうになったり、1人で学習を続ける孤独感からモチベーションが下がってしまったりすることもあります。
このような状況で資格取得を効果的に進めるためには、自分に合ったスクールを活用することがおすすめです。スクールでは、資格試験に合格するために最適化されたカリキュラムが用意されており、経験豊富な講師陣が受講者をサポートしてくれます。また、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨しながら学習できるため、モチベーションを維持しやすい点もメリットといえるでしょう。
まとめ
資格の取得は、クラウドエンジニアとしてのキャリアアップに役立ちます。AWS認定資格やGoogle Cloud認定資格など、各種資格の取得を通じて必要な知識を身につけていきましょう。
ただし、クラウドエンジニアとして活躍するためには、知識だけでなく実践的なスキルも重要です。業務効率の向上、担当業務の拡大、収入アップなど資格取得によるメリットは大きいですが、並行して実務経験を積みながら資格対策を進めていきましょう。
独学が難しい場合は、認定スクールやオンライン学習サイトなどを活用することがおすすめです。
本記事でご紹介した内容を参考に、資格取得とスキルアップの両立を図り、クラウドエンジニアとしてのキャリアを築いていきましょう。
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