【2024年】インフラエンジニア案件の単価相場を紹介!高単価案件を獲得する方法も解説!

「独立してフリーランスのインフラエンジニアとして活躍していきたい!」

「インフラエンジニアのフリーランスはどのくらい稼げる?」

このような悩みや疑問を抱える方も多いのではないでしょうか。

インフラエンジニアは、サーバーやネットワーク・ミドルウェアを扱い、インフラの設計・構築・運用・保守をおこないます。インフラエンジニアには広範なスキルが求められ、また需要の高い仕事といえるでしょう。

本記事では、フリーランスのインフラエンジニア案件の単価相場について解説します。

フリーランスのインフラエンジニア案件で担当する業務やトレンド、単価相場などについて詳しく見ていきましょう。

また、インフラエンジニアで高単価になりやすい案件の特徴や、高単価案件を獲得する方法、将来性についても触れているため、ぜひ参考にしてみてください。

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フリーランスのインフラエンジニア案件で担当する業務

インフラエンジニアは、サーバーやネットワーク・ミドルウェアを扱うITエンジニアです。

フリーランスのインフラエンジニア案件で担当する業務は、正社員の場合と同様、「インフラ設計・構築」と「インフラ運用・保守」の主に2つに分かれます。設計・構築を上流工程、運用・保守を下流工程と呼ぶのが一般的です。

インフラ設計・構築

インフラエンジニア案件で担当する業務の1つ目は、インフラの設計と構築です。

インフラの設計をする際は、クライアントの課題を特定し、その課題を解決するためにインフラを導入するかなどの目的を明確にします。

続いて、自社やクライアントの要望に適したサーバー・ネットワーク構築をするために必要な要件をまとめます。

求められる要件は、以下のとおりです。

  • ハードウェアのスペック
  • ハードウェアの台数
  • OSの種類
  • セキュリティ対策(ネットワーク障害や不正アクセス、事故、災害など) など

設計が終われば、実際に構築するフェーズに移ります。

設計で決めた要件に従い、サーバーなどハードウェアの設定やネットワーク構築、ソフトウェア設定などをおこない、設定完了です。

設定や構築完了後は、設計通り動作がおこなわれるかなどのテストを実施します。

インフラ運用・保守

インフラエンジニア案件で担当する業務の2つ目は、インフラの運用と保守です。

構築したインフラが安定的に稼働しているか、また問題がないかを確認し、障害が起きた際には対処します。インフラは構築して終わりではなく、処理速度の低下やサーバーダウンを起こさず稼動するように監視することが重要です。

また、障害などトラブルが発生した場合には、ネットワークの分割や機器の増設などの対応をおこない、クライアントが安定して利用できる環境を維持します。

不正アクセスや情報漏洩の監視をおこない、万が一あった場合はログの確認をし、原因追及や対策が必要です。

インフラの保守・運用は、設計フェーズで作成された設計書をもとにおこなうため、経験が浅い方でも担当しやすい業務といえます。

フリーランスのインフラエンジニア案件トレンド

フリーランスのインフラエンジニア案件では、クラウドの案件がトレンドです。

従来はオンプレミスが主流でしたが、近年はクラウドが普及しています。

実際に、総務省が発表した「令和3年 情報通信白書」によれば、クラウドサービスを利用している企業の割合は2020年で68.7%です。利用している企業の割合は年々増加しているため、今後も増えることが予想されます。

オンプレミスは、自社システムに合わせて環境をカスタマイズできる特徴があり、ローカル環境で構築・運用ができるため、通信速度が速く、セキュリティ面で信頼できるというのがメリットです。

一方クラウドは、コストを安く抑えられ、すぐに導入することが可能です。拡張性も高く、手軽に運用しやすい点も特徴といえます

参考:令和3年 情報通信白書のポイント|総務省

フリーランスのインフラエンジニア案件における単価相場

エンジニアの求人・案件をまとめて検索できるフリーランススタートによれば、フリーランスのインフラエンジニア案件の月額単価は3万円〜200万円と非常に幅広く、平均値68.4万円、中央値66万円です。※2023年9月16日時点

月額単価を単純計算で年収に換算すると、年収792万円〜820万円と非常に高いことがわかります。

なお、求人ボックスによれば、正社員の平均年収は520万円でした。※2023年9月16日時点

年収はあくまで目安の1つですが、フリーランスのほうが正社員よりはるかに高い年収を得られることがわかります。

▼関連記事
フリーランスエンジニアの年収と高収入を目指すための6つの方法|Relance

参考:インフラエンジニアのフリーランス求人・案件一覧|フリーランススタート
参考:インフラエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)|求人ボックス

【実務経験別】インフラエンジニアのフリーランス案件における単価の違い

インフラエンジニアのフリーランス案件は、実務経験により単価が異なります。

ここからは、実務経験別でのインフラエンジニアフリーランス案件における単価相場について詳しく解説します。

  • 実務経験1〜2年の単価相場
  • 実務経験3〜4年の単価相場
  • 実務経験5年の単価相場

それぞれ見ていきましょう。

参考:インフラエンジニア案件の単価相場と市場動向【フリーランスで活躍しているインフラエンジニア必見】|フリーランススタート

実務経験1〜2年の単価相場

実務経験1〜2年の週5常駐案件における単価相場は、月単価30万円〜55万円ほどです。

実務経験が1〜2年程度のインフラエンジニアであれば、運用・保守などの下流工程案件が中心となります。設計書などを参考に業務をおこなうため、下流工程は難易度も高くないでしょう。

障害やトラブルの原因は以下のとおりパターン性もあり、求められる知識やスキル、経験が多くないため、その分単価も低い傾向にあります。

  • ハードウェアなど機器の故障
  • 人為的な操作ミス
  • 外部からの攻撃 など

実務経験が3年未満のうちは会社員として経験を積むことがおすすめです。しっかりとした教育を受け、実務経験を積み知識やスキルを身につけるとよいでしょう。

実務経験3〜4年の単価相場

実務経験3〜4年の週5常駐案件における単価相場は、月単価55万円〜80万円ほどです。

実務経験が3年あれば、インフラエンジニアとしての知識やスキルもある程度身についている方もいるでしょう。実務経験が3年ほどあると対応できる業務も増え、フリーランスとしての案件を獲得しやすくなる傾向があります。

また運用や保守だけでなく、設計・構築業務など上流工程の案件を獲得できるチャンスもあります。中には、会社員の頃より年収が上がる方もいるでしょう。

ただし、年収は獲得した案件の単価や会社員時代の収入によるため、必ずしも上がるとは言い切れません。在籍時の年収と募集されている案件単価を比較し、フリーランスになるか検討するのがおすすめです。

実務経験5年の単価相場

実務経験5年以上の週5常駐案件における単価相場は、月単価80万円〜100万円ほどです。

実務経験が5年を超えると、インフラエンジニアに求められる知識やスキルを身につけている方が多く、経験も十分に積んでいます。この頃になると、月報酬80万円〜100万円の上流工程に関わる高単価なインフラエンジニア案件を獲得できるようになる傾向にあります。

対応可能な業務が多ければ担当できる案件も豊富にあり、安定的に案件獲得が可能です。人によっては、年収1000万円の大台も目指せるなど、会社員以上の年収を手に入れられる可能性もあるでしょう。

インフラエンジニア案件で高単価になりやすい案件の特徴

フリーランスとしてインフラエンジニアの高単価案件を狙うなら、次のような仕事内容の案件がおすすめです。

  • AWSの設計や構築
  • Azureの設計や構築
  • オンプレミスからクラウドへの移行

ここからは、インフラエンジニアで高単価になりやすい案件の特徴について、実際の案件例を紹介しながら詳しく解説します。

AWSの設計や構築

Synergy Research GroupとCanalysが発表した、2023年第1四半期時点でのグローバルにおけるクラウドインフラのシェアによれば、AWSが32%で最も高い結果となっています。

AWSのクラウドを利用している企業が多ければ、クラウドエンジニアのフリーランス案件も豊富であると考えられます。

また、AWS案件の需要は高い一方、知識やスキルを身につけているエンジニアは多くないため、単価が高く年収も上がりやすい傾向があります。ライバルが多くなければ、安定的に案件を獲得できる可能性も高いでしょう。

参考:Q1 Cloud Spending Grows by Over $10 Billion from 2022; the Big Three Account for 65% of the Total|Synergy Research Group
参考:Global cloud services market forecasts downturn despite growing 19% in Q1 2023|Canalys

Azureの設計や構築

前述のSynergy Research GroupとCanalysが発表した、2023年第1四半期時点でのグローバルにおけるクラウドインフラのシェアによれば、先ほどのAWSに次いでAzureが23%です。

AWS案件同様、需要は高い一方で知識やスキルを身につけているエンジニアは多くないため、単価が高く、安定的に案件を獲得でき、年収が上がりやすい傾向があるでしょう。

参考:Q1 Cloud Spending Grows by Over $10 Billion from 2022; the Big Three Account for 65% of the Total|Synergy Research Group
参考:Global cloud services market forecasts downturn despite growing 19% in Q1 2023|Canalys

オンプレミスからクラウドへの移行

フリーランスのインフラエンジニア案件トレンドで解説したとおり、以前はオンプレミスが利用されていましたが、近年はクラウドの需要が高まっています。オンプレミスからクラウドへ移行する企業もあり、移行案件の需要が高い傾向にあります。

オンプレミスからクラウドへ移行をする際には、オンプレミスとクラウド双方の知識が必要です。両方の知識・スキルも持ちあわせているインフラエンジニアは少ないため、希少価値が高く、高単価となりやすい特徴があります。

さらに、中にはオンプレミスとクラウドの両方を利用するハイブリッド型を採用する企業もあり、その案件も担当可能です。対応できる案件の幅が広がり、安定的に案件を獲得できるでしょう。

高単価なインフラエンジニア案件を獲得する方法

インフラエンジニアは、サーバーやネットワーク、セキュリティに関する全般的な知識・スキルが求められます。

ここからは、高単価なインフラエンジニア案件を獲得する6つの方法について詳しく解説します。

高単価案件を獲得する参考としてください。

  • インフラエンジニアの実務経験5年以上
  • オンプレミスの設計・構築スキル
  • クラウドの設計・構築スキル
  • ネットワークの設計・構築スキル
  • セキュリティに関する知識・運用スキル
  • 高単価案件が豊富なエージェントを利用する

それぞれ解説していきます。

インフラエンジニアの実務経験5年以上

先ほど解説したとおり、高単価なインフラエンジニア案件を獲得するためには、実務経験を5年以上積むことが望ましいです。

フリーランスとして活動する場合、知識やスキル、経験が年収に直結します。もちろん、必ずしも実務経験が5年必要なわけではなく、2〜3年ほどで応募できる案件も少なくありません。

ただし、フリーランスとして活動していくためには、高単価案件を安定的に獲得できることが重要です。実務経験が5年以上あれば対応できる案件の幅も広く、案件に困ることはないでしょう。

また、実務経験に比例して経験した案件も多くなり、クライアントからある程度の信頼を得られ、比較的単価の高い案件が獲得できる可能性が高まります。まずは、インフラエンジニアとして5年以上の実務経験を目指すとよいでしょう。

オンプレミスの設計・構築スキル

オンプレミスの設計や構築に関する知識・スキルを身につけるのも、高単価なインフラエンジニア案件を獲得するために重要です。

先ほど解説したとおり、近年はオンプレミスからクラウドへの移行案件は数も多く、オンプレミス・クラウド双方の知識・スキルが必要であるため、単価も高い傾向があります。

また、オンプレミスとクラウドを組み合わせたハイブリッド案件にも対応できるようになり、幅が広がります。

オンプレミスの基本として、Linux・Windows・UnixなどOSに関する運用スキルを身につけましょう。

中でも業務用として多く使われており、クラウドの基盤にもなるLinuxのスキルは習得するべきといえます。Linux技術者認定資格もあるため、取得するのがおすすめです。

レベル1と2は基本レベルであるため、取得する際はぜひ実務レベルである3の取得を目指してください。

クラウドの設計・構築スキル

オンプレミスだけでなくクラウドに関する知識やスキルを身につけるのも、高単価なインフラエンジニア案件を獲得するためには欠かせません。

案件トレンドの項目で解説したとおり、総務省が発表した「令和3年 情報通信白書」によれば、クラウドサービスを利用している企業の割合は68.7%です。近年、サーバーはオンプレミスではなくクラウドを利用する企業が多く、扱えるスキルが必要となります。

クラウドの中で最もシェアが高いAWSの知識やスキルを身につければ、GCPやAzureの案件にも参画できるケースがあるため、資格取得を目指すとよいでしょう。

参考:令和3年 情報通信白書のポイント|総務省

ネットワークの設計・構築スキル

高単価案件を獲得したいのであれば、以下のようなネットワーク全般に関する知識やスキルを身につけることも重要です。

  • LAN
  • ルーター
  • 通信規格プロトコル
  • スイッチ など

ネットワーク全般の知識やスキルがあれば、サーバーの構築だけでなくネットワーク環境に関する案件も担当できます。

ネットワーク環境の案件では、クライアントのコンピューターをルーターやスイッチ・LANケーブルなどで接続して、最適なネットワーク環境の構築・運用をおこないます。

ネットワークに関する資格も存在し、シスコのCCNP Enterpriseが代表例です。CCNP Enterprise を取得するには、コア試験とコンセントレーション試験の2つに合格する必要がありますが、エンタープライズ ネットワーキング ソリューションのスキルを証明できます。

セキュリティに関する知識・運用スキル

セキュリティに関する知識やスキルを身につけるのも、高単価案件を獲得するためのポイントです。

サイバー攻撃はサーバーを起点にされるケースが多く、セキュリティに脆弱性があると情報漏洩などにつながり、大きな損害が発生する可能性があります。セキュリティに関する知識やスキルは、設計・構築をおこなう際にも欠かせません。AWSでは、セキュリティに関する資格もあるため、取得するのもおすすめです。

また、セキュリティ対策をおこなう際は、ファイアウォールなどのセキュリティ対策ソフトを使うケースが多いため、設定や操作を習得する必要があります。

さらに、保守・運用案件で正常に稼働しているか監視する際に、不正アクセスや情報漏洩などがあれば、ログをたどるケースもあります。

高単価案件が豊富なエージェントを利用する

高単価案件を獲得するためには、高単価案件を豊富に保有しているエージェントを利用することが有効です。

フリーランスとして活動する上で、エージェントは案件獲得のため必要な営業活動を代行してくれます。フリーランス向けのエージェントは多数存在するため、中でも高単価案件が豊富なエージェントを利用しましょう。

高単価案件を豊富に保有するエージェントであれば、自身に合う案件の獲得可能性が高まります。

Relanceは、月額100万円を超える案件の割合が55%以上で、高単価な案件を豊富に保有しています。また、契約継続率が92%と高いため、安定した年収を確保できるでしょう。

さらに、リモート案件が70%で、働き方をサポートする特典がついており、働きやすいのも魅力です。

フリーランスのインフラエンジニアの将来性

インフラエンジニアは将来性がある仕事でしょう。我々の生活に欠かせないITシステムの基盤を構築するインフラエンジニアの仕事は、今後も需要が続くと予想されます。

また、総務省が発表した「令和3年 情報通信白書」によれば、現在クラウドを利用していないが、今後利用する予定がある企業は10.1%存在するため、今後も市場はますます伸びていくでしょう。

セキュリティやシステム上の問題からオンプレミスを使用している企業もあります。同調査でも、クラウドを利用しておらず、利用予定がない企業が16.0%存在するため、オンプレミスの案件も当面は需要があるでしょう。

さらに、もしインフラの設計・構築案件の需要が落ち着いたとしても、運用・保守案件の需要は根強くあるため、将来的にも安泰と考えられます。

参考:令和3年 情報通信白書のポイント|総務省

55%以上が月額100万円以上!

まとめ

本記事では、インフラエンジニア案件で担当する業務やトレンド、単価相場、高単価案件を獲得する方法、将来性などについて詳しく解説しました。

インフラエンジニアは、我々の生活に欠かせないITシステムの基盤を構築するため、今後も需要が続くと予想されます。

また、運用・保守案件が根強く存在するため、将来的にも安泰といえるでしょう。

フリーランスとして活動するために、高単価案件を獲得するポイントは以下のとおりです。

  • インフラエンジニアの実務経験5年以上
  • オンプレミスの設計・構築スキル
  • クラウドの設計・構築スキル
  • ネットワークの設計・構築スキル
  • セキュリティに関する知識・運用スキル
  • 高単価案件が豊富なエージェントを利用する

上記のポイントを押さえ、高単価案件を安定的に獲得しましょう。

これからフリーランスになるかお悩みの方は、ぜひお気軽にRelanceにご相談ください。

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