フリーランスなのか派遣なのか
2024年8月28日
目次
はじめに
こんにちは、エンジニアの飯田と申します。私の職業は「主婦」です。
と言っても、長女30歳、次女28歳、長男15歳。もう子育てもひと段落し、さてこれから何をすればよいのやら…と迷っていました。
家事・育児に支障が出ないよう「仕事」も頑張ってきました。パソコン講師をおよそ10年経験し、「プログラミングをしてみたい」という欲望の元、求職活動を行いました。なんとかシステム会社に就職したものの、3年ほどで長男を妊娠。昔は今と違って残業できない社員の肩身が狭く退職をしました。
その後は派遣社員として、様々な職場を体験。最近はフリーランスエンジニアも経験し、経験値だけが更新されています。
長年「派遣」で働いていた私が、初めての「フリーランスエンジニア」で経験したことをお話ししたいと思います。
執筆者:フリーランスエンジニア n.iida
専業主婦から、Office系インストラクターを10年経験し、プログラマーへ。
C#・TypeScript・Oracle等を使ったシステム開発に従事しています。
フリーランスになるまで
私は、求人検索が趣味といっていいくらい、いつも求人情報を検索しています。
今の仕事に不満がなくても「求人検索」をしています。どんな仕事があるのか、相場はいくらくらいなのか、面白そうな仕事はないか、といった具合です。不安定な「非正規雇用」の身、いつでも転職できるという気持ちを保険といいますか、心の支えとして、転職するつもりはなくても求人の動向を見ています。
その「求人検索」で、最近目にすることが多くなった「フリーランス」。私も2・3年前からずっと気になっていました。お給料はどうなんだろう?とか、社会保険も納税も自分でやらなくてはいけないみたいだし、ハードルが高いな・・・と。
そんなことを思っていた頃、当時勤務していた派遣先のプロジェクトもひと段落し、契約更新で悩んでいたので悩むならとりあえずやってみようと「フリーランス」での仕事探しを始めました。
いざフリーランスエージェントへ登録
私は、主にC#での開発経験が多かったので、まずはフリーランスの案件を取り扱っている求人サイトで、C#の案件を検索ワードに設定して探してみました。地方に住んでいるため、「フルリモート」も絶対条件でした。案件数はそれほど多くはありませんが、フルリモートなら全国の求人を探せます。
これはいいかも!と思える求人も何件かありました。勇気を出して、何事も経験と心で唱えながら応募ボタンを「ポチッ」としてみました。
翌日には電話があり「まずは登録からお願いします」とのこと。
なるほど、求人サイトに掲載されている求人はほとんどがいわゆるエージェント会社が出している求人であり、その仕事へ応募できるわけではなさそうです。(エージェントにより異なるとは思います)まずは応募したエージェント会社に登録をし、履歴書・スキルシートの提出。その後、リモートでエージェント会社の方と面談。今までの経歴やスキルの確認、探したい仕事内容だったりをヒアリングされます。そして晴れて登録完了。ここまででも結構な労力が必要でしたが、これを何社か繰り返し、複数のエージェント会社に登録しました。登録の流れはどのエージェントも同じ流れでした。やはり仕事探しは大変だと思いました。しかし派遣の仕事探しとさほど違いはありませんでした。
求人を見て、エージェントへの登録。あれ?私がポチッたお仕事へは応募できないのかしら???ほとんどのエージェントが、ポチッた求人の説明はスルーでした(お聞きする雰囲気はなく・・・)この疑問は、まだ解決できていません
登録が出来てしまえばあとは、連絡を待つのみ。エージェントから、「こんな求人がありますが、いかがですか」と商談の連絡があり、リモートでの面談。何社か面談の後、業務内容・条件等を検討し、無事契約となりました。
フリーランスと派遣の違い
フリーランスといっても、契約形態は「準委任契約」です。いわゆる「請負」とは違います。何が違うのかというと「請負」は成果物に対して報酬が支払われますが、「準委任契約」は「契約期間内に依頼された業務を行う」ことで報酬が支払われるということです。
なので、勤務日(土日祝除く平日)、勤務時間(例:9:00~17:30)があって、それに基づき報酬がエージェント会社から支払われることになります。
求人サイトでフリーランス検索をすると、ほとんどがこの「準委任契約」のようです。
これも、派遣とあまり変わりはありませんでした。
フリーランスの税金・保険まわりについて
さて、気になるフリーランスのお金事情です。
派遣との違いは、報酬額そのものが、自分の口座に入金されるということです。社会保険・税金のことなど全て自分でやらなければなりません。
「フリーランスになったらやること」を調べながら進めていきました。
まずは、税務署に「開業届」を出します。確定申告の際、最大55万円の控除を受けられるようになるようです。これは、「開業届」出しておこう。私はその年の途中まで「派遣」で働いていました。それはOKなのかと調べてみたら、フリーランスはいわゆる「個人事業主」も収入が少なくて「派遣」で収入を補うこともある。そのパターンではないけど、OKということだなと納得。
社会保険には加入できませんから、自分で国民健康保険の手続き、国民年金の届け出をしました。国民健康保険は役所に行って、その場で保険証を発行していただきました。
素早い対応にビックリ。ペラペラの紙だったことにもビックリでした。
国民年金の届け出も、年金事務所へ赴き手続きしました。これもすんなり。
国民年金は、「2年前納」「1年前納:」「6カ月前納」「当月末振替(早割)」「毎月納付」といくつも納付方法があり、迷いました。迷うことに疲れ「毎月納付」にしましたが…
そして、国民年金だけでは心もとないので、国民年金基金に加入するのか、今流行りのNISAを始めようか悩み・・・ 結局、友人に勧められてNISAを始めました。今考えるとiDeCoも選択肢として考えればよかったなと思っています。
いよいよ始まったフリーランス、経費のことも調べ必要な買い物をしたときはレシートを必ず保管し、メモを取っておきました。
まだ未経験の「確定申告」。何事も準備です。フルリモート勤務ですから、自宅でのインターネット接続料や電気代なども経費になります。自宅なのでこれは「按分」という考え方のもと、按分率を決めて、経費を計上します。
初めての確定申告も、国税庁のホームページから行いました。マイナンバーカードを用意して、必要な項目を入力して、送信。自宅で全て行うことができるので、混雑しているであろう税務署へは行かなくて済みました。納税額もすぐに算出されるので、納付期限までにコンビニ納付できました。
ということで、派遣なのかフリーランスなのか、金銭面で考えると「確定申告」はちょっと大変だけど、フリーランスも悪くないなといった感じです。
フリーランスとして案件参画をしてみて
業務内容はというと、既存システムのC#へのリプレイスでした。
今までの経験が活かせる内容で、業務の開始と終了は、チャットで報告し、進捗報告もチャット内で、定期的に会議で報告しました。
エージェント会社からは、業務内容のことや、職場環境などヒアリングが定期的にありました。派遣の時も、派遣会社から、派遣先の勤務状況をヒアリングがあり、サポートしてくれますので、これは変わりないなといった印象です。
ちょっと違うのは、派遣は営業の方が、対応してくれますが、エージェントはサポート担当の方が専門的な知識で対応してくれるということでしょうか。手厚いなといった印象でした。
Relanceを利用してみて
Relanceさんとは、フリーランスになって2社目でお世話になりました。
担当の女性の方がとても親身にお話を聞いてくださり、安心してお任せすることができました。途中、社内異動とのことで担当の方が男性に変わりました。しかし、この方も受ける印象が、前任の方と同じく柔和で、優しく接してくださるので、安心して続けることができました。Relanceさんは、商談時に立会された営業の方も同じ印象で、きっとRelance全体が、コミュニケーションの取れた優しい雰囲気なんだなと思っています。一時的にでも、その中でお仕事させてもらえたことは良い経験でした。
まとめ
まだまだフリーランスとしては初心者ですが、「働く」ことに変わりはありません。どんな環境でも与えられた仕事に対し、精一杯応えることが大切だと思って、働いています。自分に求められていることを素早くキャッチし、結果を出すことを心がけています。年齢的には、「大先輩」になってしまいましたが、まだまだ「修行中」と思い、経験を深めていきたいものです。
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