フロントエンドエンジニアにおすすめの資格12選|初級者・中級者・上級者別に紹介

フロントエンドエンジニアとして勤務する方の中には、「現状の待遇に満足しておらず、年収をアップさせたい」「資格を取ってスキル・知識を向上させたい」などと、スキルアップについて考える方も多いことでしょう。

フロントエンドエンジニアは資格を取ることで、年収アップにつながったり、人事や転職活動時の評価が上がったりと、さまざまなメリットが得られます。

自身のスキルの証明ができ、市場価値そのものが上がるでしょう。

本記事では、フロントエンドエンジニアが資格を取るメリットについて解説していきます。初心者・中級者・上級者別に、フロントエンドエンジニアにおすすめの資格もご紹介しているので、資格取得を検討する際の参考としてください。

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フロントエンドエンジニアが資格を取るメリット

フロントエンドエンジニアが資格を取ることで、得られるメリットは多数あります。
以下3つが、主なメリットです。

・年収アップにつながる
・人事評価や転職活動の際の評価が上がる
・難易度の高い仕事に携われる可能性が上がる

それぞれについて詳しく解説します。

年収アップにつながる

フロントエンドエンジニアが資格を取得することで、さらなるスキルアップを狙えます。

スキルアップをすると人材としての市場価値は上がるため、結果的に年収が上がりやすくなるでしょう。
また、企業によっては資格手当があり、資格取得自体が給与アップに直結するケースもあります。
資格を持っているということはスキルの証明でもあるため、わかりやすく自身をアピールできるのです。

人事評価や転職活動の際の評価が上がる

フロントエンドエンジニアが資格を取ることで、人事評価や転職活動の際の評価が上がることが考えられます。

資格は、スキルや技術の証明となるため、資格を持っていない人材と比べ、持ち合わせるスキルセットが高く評価される傾向があります。

とくに競争が激しいフロントエンドエンジニアの市場においては、資格取得が差別化の要素となり、求職者としての競争力を高めることに期待できるでしょう。

たとえば、同年代、同程度の経験や実績を持つフロントエンドエンジニアが2人いたとして、どちらと契約を結ぶのか選ばなければならない状況があったとします。その場合、「資格の保有」が最後の決め手となることもあるかもしれません。

難易度の高い仕事に携われる可能性が上がる

難易度の高い仕事に携われる可能性が高まる点も、フロントエンドエンジニアが資格を取るメリットの1つです。

先述のとおり、エンジニアにとっての資格は、自身のスキルを証明する役割を持ちます。

資格を取得し自身のスキルや知識が向上したことをアピールできれば、社内での評価は自ずと上がるでしょう。社内の評価が上がることで役割も上がり、難易度の高い業務を任されるようになります。

上流工程など責任が大きい業務をこなせるようになれば、エンジニアとしての価値が向上し、キャリアアップや年収の上昇にもつなげられます。

フリーランスの場合も、資格取得がスキルの1つの目安となり、大型の高単価案件を獲得しやすくなるはずです。

【初心者向け】フロントエンドエンジニアにおすすめの資格4選

フロントエンドエンジニアとしてのキャリアをスタートさせる初心者にとって、資格取得はスキル向上や市場価値の向上の大きな助けとなります。そのため、積極的に習得に励みましょう。

フロントエンドエンジニアの初心者におすすめの資格は、以下のとおりです。

・HTML5プロフェッショナル試験
・Webクリエイター能力認定試験
・Webデザイン技能検定

それぞれの特徴について、詳しく解説します

HTML5プロフェッショナル認定試験

HTML5プロフェッショナル認定試験は、現代のWeb開発における基盤となるHTML5、CSS3、JavaScriptなどの最新のマークアップ技術や知識を、中立的な立場から評価して認定する制度です。

同資格は、レベル1から2までの段階があり、それぞれのレベルで異なる知識やスキルが求められます。

初心者であれば、まずは、マルチデバイスに対応したWebコンテンツ制作における基礎実力を計れるレベル1の取得を狙いましょう。出題数は60問です。

さらにキャリアアップを図るなら、レベル1に合格した上でレベル2を目指します。

フロントエンドエンジニアとして活躍するために必須とされる能力を身につけられるため、業界での信頼性や競争力を高められるでしょう。

参考:HTML5プロフェッショナル認定試験

Webクリエイター能力認定試験

Webクリエイター能力認定試験は、Webサイト制作におけるデザイン能力とコーディング能力を評価する試験です。

同試験では、Webページのデザインやレイアウトを作成する際に必要な知識やスキルが試されます。レイアウトやデザインのソースコードを書く際には、同試験で身につけた知識が役立つでしょう。

同試験には「スタンダード」と「エキスパート」の2つのレベルがあります。スタンダードで問われるのは、CSSを用いてHTMLの構造を保ちつつ、Webページのデザインやレイアウトを表現する能力です。

一方エキスパートでは、レイアウト手法や色彩設計など、ユーザビリティやアクセシビリティを考慮したWebデザインが表現できるかを見られます。

また、スクリプトを用いた動きのあるWebページの表示、マルチデバイス対応、新規サイトを構築可能な点が認定基準です。

世界標準に対応しているため、さまざまな場面で役立つ資格といえるでしょう。

参考:Webクリエイター能力認定試験

Webデザイン技能検定

Webデザイン技能検定は、Webデザインに関する知識や技能を証明するための資格です。

Webデザインの分野では、時にデザイナーとの連携が必要とされることがあります。そのため、Webデザイン技能検定を取得しておくことは、チームとの協力やプロジェクトの円滑な進行に有利に働くでしょう。

同資格は、レベルによって3級から1級まで設けられています。

1級に合格した者には厚生労働大臣から、2級と3級に合格した者には当協会理事長から、Webデザイン技能士の合格証書が授与されるのが特徴です。

学科試験だけでなく実技もあるため、Webデザインに関して総合的に身につけられます。
参考:ウェブデザイン技能検定

【中級者向け】フロントエンドエンジニアにおすすめの資格3選

中級者のフロントエンドエンジニアにとって、スキルアップやキャリアの発展を目指す際には、適切な資格取得が求められます。

中級者のフロントエンドエンジニアにおすすめの資格は、以下のとおりです。

・CIW JavaScript Specialist
・PHP技術者認定試験
・ウェブ解析士

それぞれの特徴について、詳しく見ていきましょう。

CIW JavaScript Specialist

CIW JavaScript Specialistは、JavaScriptに関する高度なスキルを持っていることを証明できる資格です。同資格はアメリカの資格であり、試験はすべて英語で実施されます。J

JavaScriptはWeb開発において不可欠な言語であるため、同資格を取得することで、フロントエンドエンジニアとして必要なスキルを十分に備えていることを証明できます。キャリアアップや転職においても、有利に働くでしょう。

CIW JavaScript Specialistの取得に向けて学習することで、JavaScriptの基本的な構文や機能、DOM操作、イベント処理、Ajaxなどの高度なテクニックについての理解を深めることが可能です。また、最新のJavaScriptフレームワークやライブラリに関する知識も含まれているため、JavaScriptに関して幅広く学ぶことができます。

参考:CIW JavaScript Specialist

PHP技術者認定試験

PHP技術者認定試験は、Web開発において広く使われるPHPの知識と技術を証明する資格です。

同資格には、初級から認定ウィザードまでの3段階あり、参加者のPHPスキルレベルに合わせて適切な段階を選択できます。

認定ウィザードはかなりの高難易度となっており、非常に狭き門です。その分スキルの高さや知識の豊富さをアピールできるため、ぜひ目指したい資格といえます。

同資格を取得することで、フロントエンドエンジニアながらサーバーサイドの知識も持ち合わせていることの証明となり、市場価値も上がることでしょう。

参考:試験概要|PHP技術者認定機構

ウェブ解析士

ウェブ解析士は、成果をもたらすWeb解析スキルを持つ人材を育てるための認定資格です。一般社団法人 ウェブ解析士協会(WACA)が提供しています。

同資格を取得するにあたって、サイト構築やそのための解析、Webマーケティングに関する幅広い知識を身につけられます。ユーザーに直接評価されやすいサイト・アプリを開発する際にも、大いに役立てられる資格といえるでしょう。

同資格は、3つの段階に分けられており、「ウェブ解析士」「上級ウェブ解析士」「ウェブ解析士マスター」とステップアップしていくことが可能です。

段階を踏んで資格取得することで、基礎を元とした実務で使えるスキルが総合的に身につきます。

フロントエンドエンジニアのほか、Webマーケターにも適した資格です。
参考:デジタルマーケティングで事業を開拓していく|一般社団法人 ウェブ解析士協会

【上級者向け】フロントエンドエンジニアにおすすめの資格5選

フロントエンドエンジニアとして高みを目指すなら、相応の資格取得を目指しましょう。
上級者のフロントエンドエンジニアにおすすめの資格は、以下のとおりです。

・Linux技術者認定資格(LinuC)
・基本情報技術者試験
・Ruby技術者認定試験
・人間中心設計専門家認定試験
PMP試験

それぞれの特徴について、詳しく解説していきます。

Linux技術者認定資格(LinuC)

Linux技術者認定資格(LinuC)は、Linuxを扱うスキルを証明する資格です。

LinuxはサーバーOSとしてメジャーであり、Webアプリの開発などでも広く利用されています。そのため、フロントエンドエンジニアが同資格を取得しておくと、評価につながりやすく、キャリアにとっても、年収アップの面でも、プラスとなるでしょう。

同資格は、LinuCレベル1、LinuCレベル2、LinuCレベル3、LinuCシステムアーキテクトの4つのレベルに分けられます。

レベル1は初級者向けで、基本的なLinuxの操作を学びます。レベル2は中級者向けで、より高度な設計や導入、保守、問題解決などを学ぶことが可能です。レベル3とシステムアーキテクトは高度なスキルと深い理解を必要とし、大規模なシステムの設計や運用を担当できる能力を証明します。

フロントエンドエンジニアとして十分なスキルが備わっていること、Linuxのプロフェッショナルであることを証明したいのなら、レベル3以上を目指しましょう。難易度は高いものの、今後のキャリアアップに役立ちます。

参考:Linux技術者認定|Linuc

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、ITを活用した戦略の立案からシステムの企画、要件定義、設計、開発、運用まで、エンジニアリングやプログラミングに関わる幅広い範囲のスキルを身につけられる資格です。

同資格は、エンジニアとしてのキャリアを築く上で非常に重要であり、とくに情報技術分野でのキャリアを積みたい方にとっては欠かせないものといえるでしょう。サーバー、ネットワーク、セキュリティに関する基礎知識を、幅広く、また網羅的に習得可能です。そのため、領域を問わずエンジニア全般におすすめの資格といえます。

試験範囲に関しても、OSからWeb、コンピューター、アーキテクチャ、アルゴリズム、ネットワーク、セキュリティ、データベース、プログラミング、プロジェクトマネジメント、メディア表現、経営戦略、統計、開発手法に至るまで多岐にわたり、幅広いIT知識が必要です。

ITエンジニアの登竜門的国家資格ともいわれているため、同試験を受検し合格することは、エンジニアとしてのスキルを高め、キャリアの発展につなげる一歩となるでしょう。

参考:基本情報技術者試験|独立行政法人 情報処理推進機構

参考:基本情報技術者試験の形式と合格基準|基本情報技術者試験ドットコム

Ruby技術者認定試験

Ruby技術者認定試験は、Rubyの技術に関するスキルを証明できる資格です。

RubyはWeb開発やアプリケーション開発など、幅広い領域で使用されており、とくにフルスタックエンジニアを目指す方にとっては非常に有効な資格といえます。

同資格の資格区分は、大きく2つです。

Ruby Association Certified Ruby Programmer Silver version 3は、Rubyの文法知識やクラスとオブジェクト、標準ライブラリに関する基本的な技術レベルを認定します。

一方でRuby Association Certified Ruby Programmer Gold version 3は、Silverで求められる知識に加えて、標準添付ライブラリやアプリケーション設計に必要なクラスやオブジェクトに関する知識を深め、Rubyによるプログラム設計技術を認定します。

Ruby技術者認定試験資格を持つことで、Ruby技術者としての評価が高まるでしょう。

参考:Ruby技術者認定試験|Ruby Association

人間中心設計専門家認定試験

人間中心設計専門家認定試験は、人が使いやすいシステムを設計するための資格試験です。

同試験の内容は、主にユーザーエクスペリエンス(UX)に関連した内容が中心となっており、WebサイトやアプリのUX開発に携わる際に非常に役立ちます。

UXは、ユーザーの満足度や快適さを向上させることに焦点を当てた、デザインや開発における重要な要素です。そのため、同資格を取得することで、より優れたUXを実現するための専門知識やスキルを身につけられ、Human Centered Designのスペシャリストであることをアピールできるでしょう。

参考:認定制度|特定非営利活動法人 人間中心設計推進機構

PMP®試験

PMP®試験は、PMP本部が認定する、プロジェクトマネジメント(PM)の世界標準資格の試験です。

PMP®試験では、受験者のプロジェクトマネジメントにおける経験、教育、知識を評価し、プロフェッショナルとしての資質を検証することを目的としています。

同資格は、プロジェクトマネージャーとしての能力を証明するグローバルな資格であるため、プロジェクトマネージャーやSEを目指す上で取っておいて損はないでしょう。

出題は、「Ⅰ.人」「Ⅱ.プロセス」「Ⅲ.ビジネス環境」の3領域からなされ、レベルの高いマネジメントスキルが問われます。

プロジェクトマネジメント分野のデファクト・スタンダードとして広く認知されており、ITや建設など、さまざまな業界で、プロジェクトマネジメントのスキルを評価する際の基準として注目されています。

参考:PMP®資格について|一般社団法人 PMI日本支部

フロントエンドエンジニアが資格の取得以外でスキルアップする方法

フロントエンドエンジニアがスキルアップするためには、資格取得以外でアプローチする方法もあります。

以下は、主なスキルアップ方法です。

・副業を行い経験を身につける
・セミナーやコミュニティに参加し情報を獲得しに行く
・社内で新たな役割を任せてもらう

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

副業をおこない経験を身につける

フロントエンドエンジニアとしてスキルアップするためには、副業を通じて経験を積むことも重要です。資格取得に留まらず、自己学習や副業を通じてスキルを磨く選択肢もあります。

副業では案件を獲得することが難しい場合もあるものの、実務経験を積むことは非常に貴重です。自らのスキルや知識を実際の仕事に活かし、新たなスキルを習得することで、効率的なスキルアップに期待できるでしょう。

副業でスキルアップしつつ、安定的に収入を得られるようになれば、フリーランスとして独立する将来も選択肢に入ってきます。

セミナーやコミュニティに参加し情報を獲得しに行く

情報収集のためにセミナーやコミュニティに積極的に参加することも大切です。

セミナーやコミュニティに参加することで、最新の情報を手に入れられたり、知見を交換し合ったりできるでしょう。また、人脈を広げる機会にもなり得ます。優秀なエンジニアと関係性を築くことで、案件獲得につながる可能性も高まるはずです。

フロントエンドエンジニアの場合、WebデザインやSEOなど業務に関連する領域のセミナーを受講し、知見を広げることもよいでしょう。

社内で新たな役割を任せてもらう

フロントエンドエンジニアとしてスキルアップするためには、社内で新たな役割を担うことも、1つの手段です。

自分の理想のキャリアを築くためには、どんな経験が必要かを明確にした上で、上司に相談してみましょう。相談する際には、なぜ新たな役割を担いたいのか、納得してもらえるように話す必要があります。

また、高度な役割を任せてもらうためには、上司からの信頼は必要不可欠です。そのため、日頃から仕事の進め方を改善したり、成果を積み重ねたりしていくことで、仕事の幅を広げるようにしましょう。

資格を取得するためのポイント

フロントエンドエンジニアのスキルアップとして資格を取得する際には、押さえておくべきポイントがあります。
主なポイントは、以下の2点です。

・仮想環境を構築できるマシンを使用し実践する
・問題の傾向を確認する

それぞれについて詳しく見ていきましょう。

仮想環境を構築できるマシンを使用し実践する

資格を取得する際には、実際に仮想マシンを利用し試してみることも、1つの重要な選択肢です。

座学で学ぶよりも、実際に仮想環境で実践したほうが感覚的に覚えられます。

仮想環境を活用することで、リアルなシナリオでのトラブルシューティングや設定変更など、現場で必要なスキルを身につけられるでしょう。もちろん座学により知識を深めることも重要ですが、現場で発揮できるように仮想環境で実践してみることも大切です。

エンジニアとして柔軟に対応できるようにしておきましょう。

問題の傾向を確認する

資格試験においては、問題の傾向を知っておくことも重要です。

実務での経験があっても、試験の形式を把握できていなかったり、時間管理がうまくできなければ、合格には至りません。

過去にはどのような問題が出題されたのか、記述式か選択式かなどを事前に調べておくことで、対策がしやすくなります。

また、試験時間も併せて把握しておくべきです。時間配分を意識しながら、勉強していきましょう。

モゴ試験を受けて、より実践に近い経験をしておくこともおすすめです。

自分の課題を明確にし、試験に合格する可能性を上げていきましょう。

資格取得が目的にならないように注意!

資格はあくまでスキルを証明するものであり、資格を取得すること自体が目標となってしまっては意味がありません。

資格取得はあくまで1つのステップであり、そのあとにしっかりと技術や知識を身につけて、業務に活かすことが大切です。

資格取得が最終目的とならないよう、取得後も常にスキルの向上や業務への貢献を意識しましょう。

まとめ

フロントエンドエンジニアが資格を取ると、年収アップや人事・転職活動時の評価向上など、多くのメリットが得られます。

フロントエンジニア初心者には、HTML5プロフェッショナル試験やWebクリエイター能力認定試験、Webデザイン技能検定などがおすすめです。

中級者には、CIW JavaScript Specialist、PHP技術者認定試験、ウェブ解析士などのより専門的な資格取得が適しています。上級者の場合は、Linux技術者認定資格(LinuC)や基本情報技術者試験、Ruby技術者認定試験などを取得すると、フロントエンドエンジニアとしてより活躍できるでしょう。

本記事を参考に、自分の立場に合った資格取得を目指し、フロントエンドエンジニアとしてスキルアップしていきましょう。

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