JavaScriptに関する資格でおすすめなのは?資格取得のメリットや効率的な勉強法とあわせてご紹介!

知識・スキルの証明やキャリアアップなどを目的に、JavaScriptに関する資格の取得を検討している方もいるのではないでしょうか。資格を取得することでスキルを証明でき、仕事の幅が広がると共に、キャリア・年収アップが期待できます。

本記事では、JavaScriptのおすすめ資格や取得するメリット、有効な勉強方法について解説していきます。資格取得を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

JavaScriptに関するおすすめの資格4選

JavaScriptに関する資格は多数存在し、自身のレベルに応じた難易度の資格取得が効果的です。

難易度のレベルおすすめの資格
レベル1Webクリエイター能力認定試験
レベル2JS Institute Certifications
レベル3HTML5プロフェッショナル認定試験
レベル4CIW JavaScript Specialist

上記に挙げた、JavaScriptに関するおすすめ資格4選について詳しく解説します。

資格1.Webクリエイター能力認定試験

サーティファイが提供するWebクリエイター能力認定試験は、Webサイトの制作スキルを証明できる、初心者向け民間資格です。難易度は「スタンダード」と「エキスパート」の2種類に分かれています。

「スタンダード」では静的なWebサイト制作のスキルを、「エキスパート」ではスクリプトを用いた動的なWebページのコーディングスキルまでを問われます。

JavaScriptのスキルを証明するには、エキスパートへの合格が必要です。

エキスパートの試験は、知識問題が20分の多肢選択式、実技はツールの有無によって90分もしくは120分の時間内で、JavaScriptを含むHTMLとCSSの作成をおこないます。

スタンダードで出題されるHTMLとCSSに加え、エキスパートではJaveScriptに関する問題が、基礎文法から応用まで幅広く出題されます。知識・実技問題の合計得点が65%以上で合格です。

参考:Webクリエイター能力認定試験|サーティファイ

資格2.JS Institute Certifications

JS Institute Certificationsは、2021年から提供が開始された、比較的新しいJavaScript開発者向けの認定資格制度です。難易度別に「Entry」「Associate」「Professional」の3つがあります。

Professionalは、さらに「Client-Side」と「Server-Side」に分かれていますが、2024年4月現在すべてComing soonとなっており、まだ提供されていません。

Entryのレベルは、比較的易しいとされています。45分30問の選択式で出題され、70%以上の正答率で合格です。ただし、以下のように、出題範囲は広く設定されています。

  • JavaScriptとコンピュータプログラミング導入
  • 対話型プログラミング
  • 制御構造
  • 条件とループ
  • エラー
  • 例外
  • デバッグ
  • トラブルシューティング
  • 変数
  • データ型
  • キャスト
  • 関数

Associateは、専門的ではあるものの独学可能なアソシエイトレベルです。

65分40問の選択式で出題され、70%以上の正答率で合格となります。試験の出題範囲は、オブジェクト指向プログラミングに関する幅広い知識や発展的な関数などです。

参考:JS Institute Certifications|INSTITUTE

資格3.HTML5プロフェッショナル認定試験

特定非営利活動法人LPI-Japanの認定資格であるHTML5プロフェッショナル認定試験では、HTML5やJavaScript・CSS3の知識・スキルを証明できます。

2段階のレベルが設けられており、概要は以下のとおりです。

レベル1レベル2
難易度初級~中級中級
試験時間90分90分
問題数約60問40~45問
出題形式選択式CBT選択式
試験で問われる内容Webコンテンツ制作の基礎力JaveScript文法WebブラウザにおけるJavaScript APIグラフィックス・アニメーションマルチメディアストレージ通信デバイスアクセスパフォーマンスとオフラインセキュリティモデル

レベル1・レベル2共に、合格基準は非公開です。JavaScripの問題が出題されるのはレベル2ですが、レベル2の認定にはレベル1の合格も欠かせません。

レベル2はITSS(ITスキル基準)のレベル3に位置し、JaveScriptの細かく多岐にわたる知識が問われるため、取得すれば現場で高く評価されます。有効期限は5年間です。

参考:試験概要|Web資格なら「HTML5プロフェッショナル認定試験」公式サイト
参考:HTML5プロフェッショナル認定試験 レベル2 出題範囲|試験概要
参考:ITスキル標準(ITSS)|IPA 独立行政法人 情報処理推進機構

資格4.CIW JavaScript Specialist

国際資格であるCIWの中でも、JaveScriptのスキルを証明できるCIW JavaScript Specialistは、世界中で教育基準として採用されています。Webサービス開発をおこなう方におすすめの資格です。

CIWとはCertified Internet Web Professionalの略称で、ベンダーに中立な世界有数のIT・Webテクノロジー教育・認定プログラムを指します。

以下のような幅広い知識が問われるため難易度は高く、試験は英語のみと語学力も必要です。

  • JaveScriptの基礎的な知識
  • JavaScriptでの変数とデータの操作
  • プログラムフローの制御
  • ドキュメントオブジェクトモデル(DOM)
  • カスタムJavaScriptオブジェクト
  • JavaScriptを使用したインタラクティブフォームの開発
  • JavaScriptを利用したHTMLの変更
  • セキュリティ

90分55問の単一選択式で出題され、70.91%の正答率で合格基準に達します。合格率は公表されていません。

国際的に著名かつ地位のある資格なため、取得すれば海外での活躍も期待できます。

参考:CIW JavaScript Specialist|Certification PARTNERS

JavaScriptの資格を取得するメリット

資格を取得したからといって、活躍や将来が保証されるわけではありません。

一方で、資格は客観的に自分の知識やスキルをアピールできるツールです。転職やフリーランスの案件獲得に役立つなど、以下のとおり多くのメリットがあります。

  • スキルの証明となる
  • 需要が高い
  • 仕事の幅が広がる
  • 即戦力として重要案件に参画できる
  • キャリアアップにつながる
  • 年収アップにつながる

ここからは、JavaScriptの資格を取得する上記のメリットについて詳しく見ていきましょう。

メリット1.スキルの証明となる

JaveScriptに関する認定資格を取得する何よりのメリットは、自らの知識やスキルを客観的に証明できることです。客観的にスキルを証明できれば、就職や転職時にも有利に働きます。フリーランスであれば、案件獲得の際に有益です。

エンジニアの実務経験が乏しい場合、どのような案件に関わったかなどをアピールしにくく、自身の知識・スキルの証明が簡単ではありません。

その点、資格を保有することで、どの程度の知識やスキルを持っているのかアピール可能です。また、資格を取得するだけの熱意や忍耐も示せるでしょう。

JavaScriptに関する資格の取得は、信頼獲得にもつながります。転職・就職やフリーランスの案件獲得において、信頼の獲得は欠かせない要素の1つといえるでしょう。

メリット2.需要が高い

JavaScriptは、Webサイト・アプリの開発プログラムにおいて広く使われているプログラミング言語です。Web開発の現場での需要が非常に高く、求人も多数あります。

実際、フリーランスエンジニアの求人・案件をまとめて検索できる仕事探しサイト「フリーランススタート」にある、2024年4月8日現在のJaveScript案件は46,150件です。TIOBEのプログラミング言語ランキングでも2024年4月現在6位と、依然高い人気を誇ります。

JavaScriptに関する資格を取得することで、数多くの求人から自分に合う職場・仕事を選択しやすくなるでしょう。未経験可の企業も数多くある中、たとえアピール可能な経験がなくても、資格があれば他者と差をつけられます。

参考:JavaScriptのフリーランス求人・案件一覧|フリーランススタート

参考:TIOBE Index for April 2024|TIOBE

メリット3.仕事の幅が広がる

仕事の幅が広がる点も、JaveScriptに関する資格を取得するメリットの1つです。JaveScriptは、Web開発のみならず、Webアプリやスマートフォンアプリ、デスクトップアプリの開発にも使用されます。

昨今は、言語とフレームワークが拡張され、サーバーサイド・API開発における需要も高まっています。汎用性の高さが特徴であるJaveScriptの資格を取得すれば、スキルを証明でき、就職・転職に限らず仕事の幅を広げられるでしょう。また、ほかのプログラミング言語と組み合わせれば、さらに活躍の場を広げられます。

仕事幅を拡張すれば、年収が上がるだけではなく、新たなスキルを身につける機会にもなり、大きなやりがいへとつながります。

メリット4.即戦力として重要案件に参画できる

JaveScriptの資格を保有することで、即戦力として重要な案件にも参画できるようになるでしょう。

Webサイト制作やシステム開発において、Webページに動きをつけるJaveScriptは、ユーザーが直接触れるUXに影響を与えるため、重要視されるポイントです。

資格取得によってJaveScriptに関する一定以上のスキル保有を証明できれば、即戦力として重要な案件に参画できる可能性が高まるでしょう。さらに「CIW JavaScript Specialist」など海外にも通用する資格を取得している場合は、グローバル案件に携われる可能性もあります。

重要案件においては、募集の時に資格保有を条件としている企業も少なくないでしょう。

メリット5.キャリアアップにつながる

資格取得の過程で、JaveScriptに関する正しい知識を深く身につけられるため、自身のキャリアアップにもつながります。

1995年に生まれたJavaScriptは、これまでに繰り返し機能の拡張がおこなわれてきました。プログラミング言語として自由度が広がる一方、複雑化も高まっています。常に新しい情報をキャッチアップし、一括して学ぶことは、決して簡単ではありません。

その点、資格取得に向けた学習をすることで、体系的に知識・スキルを身につける機会となり、スキルアップにつながるでしょう。高度なスキルや知識が身につき、それをアピールできれば、転職などによるキャリアアップにも役立ちます。高度な案件に携わるチャンスを得られる可能性も高まり、新たなスキル獲得にもつながるのです。

メリット6.年収アップにつながる

JaveScriptを資格取得することで、年収アップにつながる点も、大きな魅力の1つです。

前述のとおり、資格を取得すれば自身のスキルを客観的に証明でき、取得の過程で自身のスキルアップにつながります。その結果、職場での評価が向上し、年収のアップに期待できるでしょう。

資格手当がつく企業ではもちろん、そうではない企業でも、保有するスキルや知識に加え学習意欲・業務に対する熱意が評価され、収入が上がる可能性は高いです。企業によっては、昇格や昇給の条件に一定の資格取得を定めているケースもあります。

また、国際資格を取得すれば海外での仕事も選択肢の1つとなり、活躍の場が広がります。選択肢が増えれば、自分に合う職場・働き方を選びやすくなるでしょう。

JavaScriptの資格取得にあたって有効な勉強法

JavaScriptの資格取得にあたり有効な勉強法は、以下のとおりです。

  • 参考書やテキストで勉強する
  • 学習サイトで勉強する
  • プログラミングスクールに通う

JavaScriptを含め資格取得をする際は、自分に合う勉強方法を選択することが大切です。適切な方法で勉強すれば、効率的に成果を得られるでしょう。

ここからは、JavaScriptの資格取得にあたり有効な勉強法について、詳しく解説します。内容を比較し、資格取得の勉強をする際の参考にしてください。

勉強法1.参考書やテキストで勉強する

参考書やテキストでの勉強は、初心者でも体系的に学べるメリットがあります。JaveScriptの資格に関する参考書やテキストなどは多く発売されており、書店はもちろんネットショッピングでも購入可能です。

さまざまなレベルのものがあるため、購入の際には自分のスキルレベルに合う参考書やテキストを選びましょう。たとえば、イラストや図解が豊富なものなどは、初心者でも理解しやすく、効率的に知識を得られます。

ただし、参考書やテキストの場合は、実践が追いつかない点がデメリットです。書籍を用いた学習では、実際に手を動かしながらおこなうとよいでしょう。

レベル別におすすめな参考書・テキストは以下のとおりです。

レベルタイトル特徴
初心者用確かな力が身につくJavaScript「超」入門手を動かしながらサンプルを作り、知識と現場で活きる応用・実践力の基礎を学べます。
スラスラわかるJavaScript基礎的な知識・構文・テクニックや作法などを学び、プログラム作成の方法の習得を目指します。
中級者用JavaScriptパターンプログラミング力の向上とエキスパートになるための知識・スキルが豊富に紹介されています。
JavaScript本格入門新記法はもちろん、基本からオブジェクト指向構文、Ajax、クライアントサイド開発まで学べます。また、テストやドキュメンテーション、コーディング規約など、現場で必要な知識も紹介されています。
上級者用JavaScriptエンジニア養成読本開発の全体像を示したあとに、開発で重要な「MVCフレームワーク」「AltJS」「タスクランナー」の基礎をわかりやすく解説しています。
Effective JavaScript微妙な挙動に悩むプログラマーや、シンプルで可読性に優れたコードを志向する開発者向けに、実践的で即効性のある知識を紹介しています。

内容をよく吟味し、自身に合う書籍を選択してください。

勉強法2.学習サイトで勉強する

インターネット上でも、プログラミングの学習に役立つサイトが数多くあります。積極的に利用するとよいでしょう。

学習サイトであれば、隙間時間を有効活用し、自分の都合・ペースに合わせて学べます。また、実際に手を動かしながらの学習も可能です。

学習サイトも、初心者向けから上級者向けまで充実しています。

おすすめのサイトは、以下を参考にしてください。

学習サイト名特徴
はじめてのJavaScriptJavaScriptで何ができるかを、実例を交えながら動画などで学べます。
Progateイラストを中心としたスライド学習を採用し、自分のペースでの学習や復習がしやすい特徴があります。
CODEPREP JavaScript入門 基本操作編基本やトレンドスキルなど、手を動かしながら学ぶ実践型の学習サービスです。
MDN/JavaScriptリファレンス実際のコード例もあり、使い方や言語の概要など基礎から上級編まで学べます。

それぞれのサイトを確認し、しっかりと比較検討したうえでチャレンジしてみましょう。

勉強法3.プログラミングスクールに通う

何から手をつければよいのかわからない、効率的に学習したい、独学で学べているのか不安…といった悩みがある方には、プログラミングスクールの利用もおすすめです。

プロから専門的な知識を効率的に学べ、不明点や疑問はその場ですぐに質問・解消できます。独学よりも挫折しにくい点も、嬉しいポイントです。

一方で、参考書やテキスト、学習サイトの利用と比較し費用が高額になり、時間や場所の拘束がある点はデメリットといえます。メリット・デメリットを考慮したうえで、検討してみてください。

おすすめのプログラミングスクールは、以下のとおりです。

学習サイト名特徴
SAMURAI ENGINEER自分の夢や目標の実現に必要なオーダーメイドカリキュラム、マンツーマン指導で学習できます。
デイトラ受講生が25,000人を突破した、業界最安級のWebスキル特化型オンラインスクールです。閲覧期間は無制限で、アップデートされるカリキュラムが特徴です。
TECH I.S.現役Webエンジニアから現場で必要なスキルを学べます。就業や副業できるまでの専門スタッフによるサポートも魅力です。
RaiseTechシステム会社が運営する、徹底した現場主義のスクールです。仕事につながる「稼げるスキル」を学習できます。
TechAcademy選び抜かれた現役エンジニアからノウハウを学べるスクールです。時間を気にせず学べるカリキュラムとチャットサポートで、自分のペースで学習できます。

費用や内容もスクールによって異なるため、希望や予算に合わせて選択するとよいでしょう。

まとめ

本記事では、JavaScriptのおすすめ資格や取得するメリット、有効な勉強方法について解説しました。

需要の高いJavaScriptの資格を取得することでスキルの証明ができ、仕事幅の拡大やキャリア・年収アップなどに期待できます。また、即戦力として重要な案件へ参画できたり海外で働けたりと、選択肢が増える点も嬉しいポイントです。

資格は複数存在するため、自分のレベルやキャリアに応じて、どの資格を取得するかの選択が大切です。資格を取得する際の効果的な勉強方法としては、参考書やテキスト、学習サイト、プログラミングスクールの利用が挙げられます。自分に合う方法で勉強すれば、効率的に成果を得られるでしょう。

本記事を参考に、JavaScriptの資格取得に向けて動き出しましょう。

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