セキュリティエンジニアが年収1000万円を達成する方法を解説!
2024年3月5日
セキュリティエンジニアとして働いている方にとって、どのようにすれば年収1000万円を達成できるのかは気になるところでしょう。
そこでこの記事では、そもそもセキュリティエンジニアは年収1000万円を達成できるのかどうか、そして達成するためにはどのような方法があるのかを詳しく解説します。
この記事を読めば、現在セキュリティエンジニアとして働く方が年収1000万円に向けてどんなスキルが必要なのかを理解でき、また実際にキャリアアップする姿をイメージできるようになるでしょう。
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目次
セキュリティエンジニアが年収1000万円を目指すことは可能
セキュリティエンジニアとしてのキャリアを築いている方にとって、将来的に年収1000万円を目指せるか否かは気になるところでしょう。
結論から申し上げると、セキュリティエンジニアが年収1000万円を目指すことは十分に可能です。
IT技術の発展によって利便性の高まっている現代社会において、ITを悪用したサイバー攻撃は増加傾向にあり、世界的に大きな課題となっています。そのため、企業や組織をサイバー攻撃から守るセキュリティエンジニアの重要性は増しており、需要の高い仕事であるといえるのです。
多様な働き方が広まっている中、セキュリティエンジニアは会社員でもフリーランスでも年収1000万円を目指せるでしょう。ただし、セキュリティエンジニアとして備えているスキルによって年収は左右されるため、注意が必要です。
セキュリティエンジニアの平均年収は597万円!
正社員として働くセキュリティエンジニアの平均年収は約597万円となっています。ITエンジニア全体の平均年収が約484万円であることから、ITエンジニアの中ではかなり高い水準といえるでしょう。
一方で、正社員とフリーランスという働き方の側面から比較してみると、両者の年収には大きな差があります。どのくらいの違いがあるのでしょうか。
ここでは、正社員とフリーランスそれぞれの平均年収の違いを見ていきましょう。
参考:セキュリティエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)|求人ボックス給料ナビ
参考:ITエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)|求人ボックス給料ナビ
正社員の平均年収
「求人ボックス給料ナビ」の求人統計データ(2023年9月時点)によると、セキュリティエンジニアとして働く正社員の平均年収は597万円です。月給に換算すると約50万円で、初任給として受け取れる月額は約21万円程度が相場となっています。
一般的なITエンジニアの平均年収が約484万円であることから、セキュリティエンジニアはITエンジニアとして高い収入が見込めるといえます。
一方で、セキュリティエンジニアの年収のボリュームゾーンは529万円~617万円であり、年収1000万円以上を稼いでいる人は限定的です。
以上から、正社員の状態で年収1000万円を達成することは、不可能ではないものの、難易度が比較的高いことがわかります。
参考:セキュリティエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)|求人ボックス給料ナビ
フリーランスセキュリティエンジニアの平均単価
フリーランスセキュリティエンジニアの求人案件を見てみると、月額単価相場の中央値は約50万円、平均値が約55万円です。これを年単位に単純換算すると、年収は600万円~660万円程度となります。
正社員のセキュリティエンジニアの平均年収597万円と比較すると、フリーランスのほうがやや高いという結果となりました。
またフリーランスセキュリティエンジニアの最高単価は月額130万円で、年収に換算すると1560万円にも及びます。この数値は、正社員の最高年収1,058万円を大きく上回っています。
このことから、セキュリティエンジニアは正社員よりもフリーランスのほうが年収1000万円を目指しやすいといえるでしょう。
フリーランスセキュリティエンジニアの年収について詳しく知りたい方は下記の記事をご覧ください。
▶フリーランスセキュリティエンジニアの年収や案件、将来性についてご紹介!
参考:セキュリティエンジニアのフリーランス求人・案件一覧|フリーランススタート
セキュリティエンジニアの年収に差が出るポイント
ここまで正社員とフリーランスという働き方による年収の違いを見てきました。
次に、セキュリティエンジニアの年収に差が出るポイントについて見ていきましょう。
具体的には、大きく分けて4つのポイントが挙げられます。
- 経験年数による違い
- スキルレベルによる違い
- 働き方による違い
- 勤務をする企業の規模による違い
それぞれ説明していきます。
経験年数による違い
セキュリティエンジニアとして年収に差が出るポイントの1つ目は、経験年数による違いです。
エンジニアとしてのこれまでの経験や実績、セキュリティエンジニアとしての経験年数の違いなどによって、年収に大きな差が生まれます。
一般的にセキュリティエンジニアは、ネットワークエンジニアやサーバーエンジニアといったインフラ系のエンジニアから経験や実績を積み、キャリアアップの一環として就くことが多い職種です。経験年数が長ければ長いほど年収は上がる傾向があり、インフラエンジニアとしての経験が長ければ、セキュリティエンジニアとしても高く評価されます。
エンジニアにとっての実務経験とはスキルの証明であり、経験を長く積むことは年収に直結します。もちろん年数だけではなく業務経験や現場に貢献した実績も大切ですが、経験年数が長ければ長いほど経験値が高いと判断されるため、年収が上がる傾向にあるのです。
スキルレベルによる違い
セキュリティエンジニアとして年収に差が出るポイントの2つ目は、スキルレベルによる違いです。
実務経験年数と同様、セキュリティエンジニアとして保有しているスキルレベルによっても、年収は大きく変わります。
セキュリティエンジニアのスキルレベルを認識するための分かりやすい指標として、脆弱性診断士スキルマップが挙げられます。
脆弱性診断士スキルマップは、Webネットワークに関する専門的なスキルや知識、サイバー攻撃に関する最新技術など、セキュリティを扱う上で必要とされるスキルをリスト化したものです。これを確認することにより、セキュリティエンジニアとして身につけるべきスキルを把握できます。
脆弱性診断士スキルマップにおけるレベルは「Gold」「Silver」に分類されています。Goldであれば、単独で診断業務をおこなえて、チームをマネジメントできるレベルです。Silverであれば、診断業務についての基本的な知識を身につけており、Goldランクの者から指導を受けた上で診断できる、もしくは自社向けに脆弱性診断ができるレベルといえます。
参考:脆弱性診断士(プラットフォーム)スキルマップ&シラバス第1.0版|OWASP
参考:脆弱性診断士(Web アプリケーション)スキル マップについて|ISOG-J
働き方による違い
セキュリティエンジニアとして年収に差が出る3つ目のポイントは、働き方による違いです。
すでにご紹介したとおり、正社員かフリーランスかといった働き方の違いによっても、セキュリティエンジニアの年収に差が出ます。
正社員の場合、会社に所属して働くことで収入を得られます。給与は基本的に固定給と賞与です。年収をアップさせるためには、経験や実績を積んだり、社内評価を上げることによって昇進や昇給という過程を経る必要があります。
一方でフリーランスの場合は、クライアントと委託契約を結ぶことで報酬を受け取る形となります。受注する案件の条件によって月収が異なり、正社員のように賞与や保障などはないものの、固定給ではないため報酬に上限がありません。そのため、営業の方法や保有するスキルによっては、正社員よりも格段に高い金額を得られることもあります。
勤務をする企業の規模による違い
セキュリティエンジニアとして年収に差が出る4つ目のポイントは、勤務をする企業の規模による違いです。
一般的に、企業規模が大きいところほど年収が高くなり、特に大企業になるほど年収は上がりやすくなります。
統計データを見てみると、正社員セキュリティエンジニアの全体平均年収が556万円に対し、企業規模が10人~99人の会社なら492万円、100人~999人の企業規模で529万円、1,000人以上の規模になれば610万円です。企業規模が大きくなるほど月収、賞与共に上昇する傾向にあることがわかります。
フリーランスの場合も同様で、契約を結ぶ企業の規模が大きいほど、提示される報酬の額は多くなるのが一般的です。
セキュリティエンジニアとして年収1000万円を目指すのであれば、会社員、フリーランスいずれの立場であっても、より企業規模の大きいところを選択したほうがよいといえるでしょう。
参考:セキュリティエンジニアの基本情報(政府統計データ)|求人ボックス統計ナビ
年収1000万円を稼いでいるセキュリティエンジニアの特徴
先述したとおり、セキュリティエンジニアは、経験年数やスキルレベル、働き方、企業規模によって年収が異なります。
では、実際に年収1000万円を稼いでいるセキュリティエンジニアには、どのような特徴があるのでしょうか。具体的な特徴を見ていきましょう。
- セキュリティエンジニアの経験が3年以上
- ITセキュリティ全般の豊富な知識
- 関連資格を取得している
- 年収の高い働き方を選択している
それぞれ解説していきます。
セキュリティエンジニアの経験が3年以上
年収1000万円を稼ぐためにはスキルや実績が求められるため、多くの場合でセキュリティエンジニアとして3年以上のキャリアを持っているものです。
セキュリティエンジニアの仕事内容は、セキュリティシステムの提案やセキュリティ対策を考慮した設計、脆弱性診断、監視など多岐にわたるため、適切に業務を遂行するためには幅広い知識と経験が求められます。
そのため、要件定義から設計、実装、テスト、運用・保守の工程を一通り経験し、セキュリティに関するあらゆる事態に備えられるようにしておかなければなりません。
もちろん、単に経験年数だけでなくエンジニアとしての高いスキルや実績が重要ですが、セキュリティエンジニアに求められる幅広い守備範囲を網羅するためには、経験年数は1つの基準となります。
ITセキュリティ全般の豊富な知識
年収1000万円を稼いでいるセキュリティエンジニアの特徴として、ITセキュリティ全般の豊富な知識を持っていることが挙げられます。
セキュリティエンジニアは、ITセキュリティに関する幅広い知識を持って業務をこなします。
たとえば、ネットワークやアプリケーションの仕組み、OSの仕組みなどの基礎的な内容から、現在多く見られるサイバー攻撃に関する情報や侵入の手口、どのような脆弱性が狙われるのかといった内容まで、セキュリティに関するあらゆる事柄を理解しておく必要があるのです。
また、情報セキュリティ分野には関連する法律が数多く存在するため、これらを把握しておくことも大切です。
関連する法律としては、以下のようなものが挙げられます。
- サイバーセキュリティ基本法
- 個人情報の保護に関する法律
- 電子署名及び認証業務に関する法律
- 不正アクセス行為の禁止等に関する法律
知識は財産と考え、幅広く持っておくようにしましょう。
関連資格を取得している
セキュリティに関連する資格を取得することで、自身のスキルを客観的に証明できます。
情報セキュリティに関する資格にはさまざまな種類があり、習得していることによってわかりやすく知識レベルを示すことが可能です。難易度の高い資格ほど評価が高まり、セキュリティエンジニアとしての市場価値が向上するでしょう。
企業によっては資格手当などが支給されるケースもあります。
セキュリティエンジニアにおすすめの資格は、次のとおりです。
- 情報処理安全確保支援士(IPA)
- Cisco技術者認定
- ネットワーク情報セキュリティマネージャー
- CompTIA Security+
- 基本情報技術者試験、応用情報技術者試験
年収の高い働き方を選択している
年収1000万円を稼いでいる人の特徴として、年収の高い働き方を選択していることが挙げられます。具体的には、「フリーランス」という働き方です。
正社員という働き方では、昇給の機会も少なく、成果が給料に直結するとも限らないため、給料は上がりにくいのが現実です。しかしフリーランスであれば、スキルアップをして案件ごとに契約を結ぶため収入を上げやすく、営業力や交渉力があればより好条件の案件も獲得できます。
同じ業務をこなしていても、正社員とフリーランス、働き方が異なることで、年収や時給に換算した時の報酬は大きく異なります。セキュリティエンジニアとして年収1000万円を目指すのであれば、年収を上げやすいフリーランスという働き方をするのがおすすめです。
【年収1000万円可能!】セキュリティエンジニアで高単価になりやすい案件
実際、セキュリティエンジニアとして高単価になりやすい案件はどのようなものなのでしょうか。
ここでは、年収1000万円を目指せる案件として、セキュリティコンサル案件と脆弱性診断の案件について詳しくご紹介します。
セキュリティエンジニアとして年収1000万円を狙う方は、案件選びの際に参考にしてください。
セキュリティコンサル案件
セキュリティコンサルの案件は必要なスキルレベルが高く、高単価になりやすいです。
セキュリティコンサルでは、クライアントの情報セキュリティが強固になるように、戦略の立案から施策の提案・サービスの導入までをおこないます。
ITやセキュリティについての豊富な知見を基に、顧客にとって最適な施策を打てる専門性が求められる仕事です。
脆弱性診断の案件
脆弱性診断の案件も、セキュリティコンサルと同様の理由で高単価になる傾向にあります。
脆弱性診断では、ネットワーク・OS・ミドルウェア・Webアプリなどに外部からのサイバー攻撃や情報漏洩の事故に対する脆弱性がないかを診断します。
攻撃手法についての最新の知見と、情報セキュリティにおける専門性が必要な仕事です。
セキュリティエンジニアが年収1000万円を目指すには
セキュリティエンジニアが実際に年収1000万円を目指すためには、ネットワークやセキュリティ、暗号化手法やプログラミングなどの幅広い知識が必要になります。
また、フリーランス独立やエージェントの活用、副業によっても、年収1000万円を目指すことは可能です。
ここでは、セキュリティエンジニアが年収1000万円を目指すための具体的な方法について見ていきましょう。
- IT全般の網羅的な知識を身につける
- 高年収の企業に転職をする
- フリーランスとして独立をする
- 副業案件を獲得し副収入を得る
それぞれ説明していきます。
IT全般の網羅的な知識を身につける
年収1000万円を稼いでいるセキュリティエンジニアには、ITセキュリティに関する知識はもちろん、IT全般に関わる網羅的な知識が必要です。
具体的に、どのような知識が必要なのかをご紹介しましょう。
- ネットワークに関する知識
- アプリケーションセキュリティの知識
- OSセキュリティの知識
- ウイルス・攻撃手法の知識
- 認証・暗号化の知識
- プログラミングの知識
1つずつ解説していきます。
ネットワークに関する知識
セキュリティエンジニアにとって重要なスキルの1つとして、ネットワークに関する知識が挙げられます。
近年の不正アクセスやサイバーウイルス感染の経路は、ほとんどがネットワーク経由であると報告されています。このためセキュリティエンジニアは、ネットワークの仕組みに関する知識が欠かせません。
実務で必要な知識レベルとして、シスコ技術者認定の上位資格である「CCNP Enterprise」を取得することがおすすめです。
CCNP Enterpriseは、セキュリティエンジニアとして3年~5年の実務経験がある人を対象としており、エンタープライズネットワーク(企業内の高速ネットワーク)を中心に出題されます。
ネットワークに関して高い知識を身につけたいなら、CCNP Enterprise取得を目指して学習を進めるとよいでしょう。
参考:CCNP Enterprise 認定とトレーニングプログラム|Cisco
アプリケーションセキュリティの知識
セキュリティエンジニアには、アプリケーションやWebサーバーに関するセキュリティの知識も必要です。
近年のサイバー攻撃の多くは、Webサーバーやメールサーバー、VPN機器が起点となっています。これらの脆弱性を狙ってランサムウェアが埋め込まれ、被害が拡大するケースが増加しているのです。警視庁の公表によると、2022年のランサムウェアによる被害件数は230件にものぼります。
セキュリティエンジニアには、経済活動の機能停止や低下を招くサイバー攻撃を予防し、セキュリティの脆弱性を回避する対策を取ることが求められます。このため、サイバー攻撃の対象となっている箇所がどのような仕組みになっていて、どこが狙われやすいのかを詳しく知っておく必要があるのです。
参考:令和4年におけるサイバー空間をめぐる脅威の情勢等について|警視庁
OSセキュリティの知識
セキュリティエンジニアには、OSの仕組みについての知識も大切です。
サーバーやOSがどのような仕組みによって動いているのか、どこに弱点があるのかを理解し、サイバーセキュリティとしてどのような部分に気をつけなければいけないのかを把握することが求められています。
かつては「MacはWindowsよりウイルスに強い」などといわれていましたが、昨今ではOSに限らないマルウェアやソーシャルエンジニアリングによる攻撃も少なくありません。
また、iPhoneやiPadのOSであるiOSはApple公認アプリしかダウンロードできない仕様になっていますが、Androidは審査が緩いという特徴があります。このため、OSによって異なるリスクを考慮する必要もあるのです。
セキュリティエンジニアは、このようなOSによる違いやセキュリティへの対応を適切に把握し、セキュリティマネジメントに反映していく必要があります。
ウイルス・攻撃手法の知識
システムのセキュリティ対策をおこなうためには、まず敵がどのような攻撃をしてくるかを知っておかなければなりません。そのためセキュリティエンジニアには、サイバー攻撃におけるウイルスや攻撃手法に関する知識も必要です。
サイバーウイルスやマルウェアは、1日で100万個以上も作られるといわれています。このような状況において、サイバー攻撃の手法や種類は日々変化しており、最新の情報をキャッチアップしておかなければ対応が追いつきません。
たとえば、近年サイバー攻撃として猛威を振るっているのはEmotet(エモテット)というランサムウェアです。主要な感染経路はメール添付ファイルですが、一度感染するとほかのサイバーウィルスに次々と感染し、二次感染から被害が拡大します。
Emotetの被害は世界中で確認されており、政府や独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が注意を呼びかけるまでになっています。
このような世界中で被害を及ぼすウイルスや攻撃手法に対して、セキュリティエンジニアは情報をいち早くキャッチし、対策に反映していく責任を負っているのです。
認証・暗号化の知識
サイバー攻撃から企業やシステムを守るためには、セキュリティの仕組みである認証や暗号化に関する知識も必要です。
システムへの不正アクセスの原因として、ログイン認証を悪用されるケースが多くなっています。このため近年では、IDとパスワード認証に加えてSMS認証やGoogle、SNSアカウントでの認証を行うところが増えました。
またセキュリティを強化するための暗号化技術は、ファイルやフォルダの保護のほか、SSLや無線LAN通信など、さまざまなところで活用されています。
セキュリティエンジニアは、サイバー攻撃やその他の要因によって大切な情報が外部へ流出することがないように、システムを保護する役割を担っています。そのため、認証や暗号方式の種類や仕組みを知り、どれを採用すべきかを適切に判断できるように備えておく必要があるのです。
プログラミングの知識
セキュリティエンジニアには、有害な攻撃からシステムや情報を保護するためのプログラミングの知識、すなわちセキュアコーディングの知識が必要です。
セキュアコーディングとは、ハッカーなどの攻撃者が脆弱性をついて攻撃を仕掛けてきた際に、耐性を高めるようソフトウェアを設計・開発する手法を指します。
「Top 10 Secure Coding Practices」には、セキュアコーディングにおいて重視すべき10個の内容が定義されています。
セキュリティエンジニアは、このような指針を参考にしつつ、セキュアコーディングへの理解を深めていくことが大切です。C言語やC++などの技術を身につけるとよいでしょう。
参考:Top 10 Secure Coding Practices|Carnegie Mellon University
高年収の企業に転職をする
セキュリティエンジニアが年収1000万円を目指す方法の1つとして、高年収の企業へ転職をすることが挙げられます。
すでにお伝えしたとおり、勤務している企業の規模が大きいほど月収や賞与が高い傾向があります。そのため、年収を上げたいと考えるのであれば、できるだけ規模の大きい企業へ転職することがおすすめです。
ただし、セキュリティエンジニアが会社員として年収1000万円を超えることは、不可能ではないものの難易度が高いことは頭に入れておきましょう。会社のメンバーとして年収1000万円を超えるなら、プロジェクトマネージャーやテックリードといった役職者になる必要があります。
フリーランスとして独立をする
転職以外の方法で年収1000万円を目指すのであれば、フリーランスとして独立をすることが挙げられます。
フリーランスセキュリティエンジニアは、会社員と比較して月収が高い傾向があるため、転職するよりも年収1000万円を目指しやすくなります。受注する案件を自らの判断で選べるようになるため、より条件のよい案件を選んだり、営業や交渉によって単価を上げることも可能です。
もしフリーランスとして独立した場合には、年収1000万円を超えるポイントとして以下の2つの方法が挙げられます。
- 高単価案件が豊富なエージェントを活用する
- スキルシートを充実させる
ポイントを意識しながら、フリーランスとして幸先のよいスタートを切りましょう。
高単価案件が豊富なエージェントを活用する
フリーランスセキュリティエンジニアが年収1000万円を超えるポイントの1つ目は、高単価案件が豊富なエージェントを活用することです。
フリーランスエージェントとは、フリーランスとして働く個人に代わって、営業から契約締結に至るまでの業務を代行するサービスを指します。希望する条件の案件紹介をはじめ、スキルシートの添削や面談への同席、契約処理などの代行サービスをおこなっているところも少なくありません。
フリーランスエージェントによって保有している案件が異なり、報酬も異なるため、高収入の案件を保有しているエージェントを活用することで高い年収を獲得できます。
Relanceは、フリーランスエンジニア専門の求人や案件をご紹介しているエージェントサービスです。月額100万円以上の高単価案件が55%以上と豊富に揃っており、またリモート案件が70%、契約継続率は92%と高く、フリーランスとしての働き方をサポートするさまざまな特典も付いています。
年収1000万円を実現したいと考えるセキュリティエンジニアの方は、高単価案件の豊富なRelanceまでお気軽にご相談ください。
スキルシートを充実させる
フリーランスセキュリティエンジニアが年収1000万円を超えるポイントの2つ目は、スキルシートを充実させることです。
スキルシートとは、エンジニアがこれまでに取得した資格や使用できるプログラミング言語、これまでに担当した案件やプロジェクトにおける役割などを詳細に記載した資料を指します。企業への転職や案件を受注する際に提示し、現場の担当者やプロジェクトマネージャーが確認して採用するかどうかを判断するものです。
エージェントを利用する際には、このスキルシートの充実度が大きく関わってきます。スキルシートが充実していれば、高単価案件や需要の高い案件を紹介されたり、企業側が興味を持ってくれる可能性が高まるのです。
そのためフリーランスセキュリティエンジニアは、魅力的なスキルシートを作成することが第一の課題であるといえます。
副業案件を獲得し副収入を得る
年収1000万円を目指す方法の1つとして、副業案件を獲得して副収入を獲得することが挙げられます。
会社員のセキュリティエンジニアとして収入を上げるためには、自社内での評価を高め、昇給や昇格などの過程を経る必要があります。そして社内評価を高めるためには、難易度の高い資格を取得したり、現場で明らかな実績を残すことが求められ、一朝一夕にできることではありません。
そこでおすすめしたいのが、副業という働き方です。会社での業務に加えて副業をすることによって、一気に収入を上げることが可能となります。
もちろん自身の努力や頑張りに左右される面はありますが、正社員という立場を維持したまま副収入が増える形になり、年収1000万円の実現に近づきます。
ただし、会社での業務とは別で業務時間を確保しなければならないことから、プライベートが犠牲になってしまう可能性がある点は留意しましょう。
土日でもOKな副業案件は少ない
セキュリティエンジニアという業務の特性上、週2日~4日といった条件の副業案件の数はあまり多くないのが実情です。
フリーランス案件の求人サイトを見てみると、全体の案件数1,449件に対して、副業案件が22件となっています(2023年9月時点)。
このため、インフラエンジニアが副業案件を探し、獲得するのはやや難易度が高いということは頭に入れておきましょう。
参考:週2日 セキュリティエンジニア 求人・案件一覧|フリーランススタート
55%以上が月額100万円以上!
まとめ
企業やシステムのセキュリティを担うセキュリティエンジニアは将来性も需要も高く、年収1000万円を目指すことも十分に可能な職種です。現在セキュリティエンジニアとして働いている方は、より高いレベルを目指してキャリアアップを図りましょう。
セキュリティに関わる幅広い知識やスキルを発揮すれば、市場価値の高いセキュリティエンジニアとして高い年収を勝ち取れるはずです。
また、セキュリティエンジニアは働き方によって年収が異なるため、正社員よりフリーランスとして独立したほうが年収1000万円を実現しやすくなります。
フリーランスとして高単価案件を獲得したいなら、フリーランス専門のエージェントを活用することがおすすめです。
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