フリーランスは職歴にならない?フリーランスが履歴書・職務経歴書を必要とする場面から書き方・ポイントまで徹底解説

「フリーランスは職歴にならないって本当?」
「フリーランスは、履歴書・職務経歴書にどのようなことを記載すればよい?」

このような疑問を持つ方もいることでしょう。

「フリーランスは職歴として記載してはいけない」などの噂を耳にし、不安になっている方もいるかもしれません。

フリーランスが職歴にならないとすると、履歴書や職務経歴書には空白期間ができてしまいます。しかし実際のところは、フリーランスも職歴として記載して何も問題はありません。

本記事では、フリーランスが履歴書・職務経歴書を書く必要があるシーンや、書くべき項目と書き方、注意点について解説します。フリーランスとして履歴書・職務経歴書の提出を求められた方や、一般企業への就職を検討している方は、ぜひご覧ください。

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フリーランスの活動は職歴にならない?

結論から申し上げると、フリーランスの活動も職歴になります。たしかにフリーランスは、企業などの組織に所属しているわけではないため、職歴にならないのではないかと不安に感じる方もいるでしょう。

応募書類には正社員としての経歴を記載するのが基本ですが、フリーランスや非正規雇用としての経歴を書いてはいけないわけではありません。フリーランスとしての活動も立派な職歴の1つです。

とくに同業種への転職を目指す場合、フリーランスとしての経験は十分なアピールポイントとなるため、履歴書や職務経歴書にしっかりと記載しましょう。記載しなければ、単なる空白期間とみなされてしまいます。フリーランスとしてどのような業務に関わっていたのかをきちんと提示し、アピールに結びつけたいところです。

フリーランスが履歴書・職務経歴書を必要とするシーン

フリーランスが履歴書や職務経歴書を必要とするのは、主に以下3つのシーンです。

  • エージェントへの登録時
  • クライアントから求められた時
  • 企業に転職・所属する時

いずれの場合でも、履歴書・職務経歴書にはフリーランスとしての経歴を正しく記載しましょう。

シーン1|エージェントへの登録時

フリーランスエージェントへの登録時に、履歴書・職務経歴書の提示を求められることがあります。エージェントは、フリーランスに代わって案件を探してくれたり、応募や交渉をおこなってくれるサービスです。

エージェントが案件を探す際には、本人からのヒアリングはもちろん、履歴書・職務経歴書を使い、スキル・経験を正確に把握する必要があります。履歴書・職務経歴書から得た求職者の情報を適切に評価し、案件紹介へとつなげます。

案件への応募時にも、経歴に関する情報をクライアントに提出しなければなりません。

フリーランスエージェントにとって履歴書・職務経歴書は、求職者にマッチする案件を紹介するためになくてはならない要素の1つです。

シーン2|クライアントから求められた時

クライアントから履歴書・職務経歴書の提出を求められることもあります。

とくに大口の新規案件を受注する際や、大型プロジェクトへ参画する際などは、業務委託契約を締結するタイミングで提出を求めるクライアントも珍しくはありません。

大口の案件・プロジェクトでは、フリーランスのスキルや経験、過去の実績が重要な評価基準の1つとなります。とくに、クライアントが大企業であるほど、ブランドイメージを損なう恐れがないように、フリーランスとの契約が慎重になりがちです。

安心して仕事を任せられそうな相手かどうかを判断するための材料として、履歴書や職務経歴書が必要となることもあるため、フリーランスとして活動中の方も、用意しておくとよいでしょう。

シーン3|企業に転職・所属する時

フリーランスとしての活動中だけでなく、企業に転職・所属する際にも、もちろん履歴書・職務経歴書の提出が求められます。正社員や派遣社員、アルバイトなど、いずれの雇用形態であっても、企業と雇用関係を結ぶ際は各種書類の提出を求められるのが一般的です。

フリーランスとして活動している方の中には、なんらかの事情で正社員に戻りたい、と考えている方もいるでしょう。フリーランスが転職活動をする場合でも、基本的にはほかの転職志望者と同様に、履歴書・職務経歴書をもとに書類選考がおこなわれます。

履歴書・職務経歴書は、企業がその人の経験やスキルを知るための重要なツールの1つです。履歴書や職務経歴書の情報から、その人のスキルや経験を評価し雇用判断をくだしたり、適切なポジションへの配属をおこなう材料とします。

企業への転職活動の際にも、フリーランスとしての経歴は忘れずに記載しましょう。

フリーランスが履歴書・職務経歴書で強みを伝える方法

フリーランスが履歴書・職務経歴書で自身の強みを伝えるには、以下4つの方法があります。

  • 専門的な知識・スキル・実績をアピールする
  • 専門外のスキルをアピールする
  • 協調性・積極性をアピールする
  • 保有資格をアピールする

履歴書・職務経歴書を案件受注や内定に結びつけるために、それぞれの方法をチェックしてみてください。

方法1|専門的な知識・スキル・実績をアピールする

フリーランスとしての専門的な知識・スキル・実績を使ってアピールすることは、非常に大切です。履歴書や職務経歴書は、自分が持っているスキルやこれまでの実績をアピールするための場でもあります。

これまでの具体的な業務内容はもちろん、どのようなスキルを身につけてきたのか、その結果どのような実績につながったのかなど、できる限り詳細に記載しましょう。

成果を出すためにおこなった工夫や、直面した課題をどう解決したかといった点も記載できると、さらに効果的です。

自身が当該分野におけるスペシャリストであることを、履歴書・職務経歴書を通してアピールしましょう。

方法2|専門外のスキルをアピールする

専門外のスキルをアピールすることも有効です。フリーランスには専門的な技術や知識ももちろん大切ですが、特定の領域だけでなく幅広い業務を担えるスキルがあれば、より強いアピールにつなげられます。

個人で仕事を請け負うフリーランスの場合、案件管理から契約手続き、タスク管理、交渉などをすべておこなわなければなりません。それらに関するスキルの高さは、ほかの人と差をつけられる大きなアピールポイントです。

たとえばフリーランスエンジニアの場合、プログラミングをはじめとする専門的なスキルは前提として大切ですが、マネジメントや営業といったスキルも、評価の対象となります。

フリーランスとして活動する中で提案営業をおこなった経験やマネジメントを担当した経験があれば、積極的にアピールしましょう。

また、自己管理能力などに自信がある場合も、履歴書の自己PR欄や職務経歴書の詳細部分などに記載することをおすすめします。

方法3|協調性・積極性をアピールする

協調性や積極性など人間性の部分も、履歴書・職務経歴書でアピールしたいポイントの1つです。

フリーランスについて、「組織に属して仕事ができないからフリーランスをしているのでは?」「協調性やコミュニケーション能力に難があるのでは?」といった印象を持つ人もいます。また、受託で仕事を進めることが多いフリーランスに対して、「仕事への積極性が薄いのでは?」と考える人もいるでしょう。

フリーランスといえど、クライアントと円滑に仕事を進めていくためには、コミュニケーション能力をはじめ協調性は欠かせません。

また、能動的に動いて仕事に取り組む積極性もアピールできれば、評価につながります。

方法4|保有資格をアピールする

保有資格をアピールすることで、自身のスキルを客観的に伝えられます。フリーランスにとってスキルは、重要な要素の1つです。

資格はスキルを客観的に証明してくれるツールであるため、履歴書・職務経歴書にも必ず記載し、積極的にアピールしましょう。

難易度の高い資格を保有していれば、ほかの応募者との差別化につなげられます。

エンジニアが取得する資格試験として挙げられるのは、以下のようなものです。

  • 基本情報処理技術者試験
  • 応用情報技術者試験
  • システムアーキテクト試験
  • ネットワークスペシャリスト試験
  • プロジェクトマネージャ試験
  • 情報処理安全確保支援士試験
  • Cisco技術者認定試験
  • ORACLE MASTER
  • LinuC

上記のような資格を取得している場合は、記載しておきましょう。

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フリーランスの履歴書・職務経歴書の項目・書き方

フリーランスが履歴書・職務経歴書に記載すべき項目と、その書き方について解説します。

記載すべき項目は、主に以下の6つです。

  • 基本情報
  • 学歴・職歴
  • 志望動機
  • 業務実績
  • 資格
  • 自己PR

それぞれの詳細を確認していきましょう。

項目1|基本情報

自身のプロフィールともいえる基本情報として、氏名や生年月日、住所などの情報を記載します。

履歴書の様式について先方からの指定がある場合は、指定された規格で作成しましょう。とくに指定がない限りはパソコンでも手書きでも構いませんが、電子データとしてやりとりする機会が多いため、パソコンで作成することをおすすめします。なお、パソコンで作成する際には、明朝体で記載するとよいでしょう。

基本情報を記載する際は、以下のポイントにご注意ください。

  • 文字のサイズに気をつける
  • 連絡先部分にはメールアドレスと電話番号の両方を記載する
  • 証明写真には原則として3か月以内に撮影したものを使う
  • 西暦と和暦が混在しないようにする

証明写真はスピード写真でも構いませんが、仕上がりの美しさを重視するなら写真館などで撮ってもらうのがおすすめです。自撮りは、時間に切羽詰まっている時など余程の事情がない限りは避けましょう。

日付の記載については、外資系企業に提出する際には、西暦で統一してください。

基本情報は、正確に記載されてさえいれば、とくに工夫する必要はありません。採用担当者が読みやすいかどうかだけ意識しましょう。

項目2|学歴・職歴

学歴は、義務教育は省略し、高校から記載するのが基本です。学科やコース・専攻まで、正確に記載しましょう。

職務経歴書を一緒に提出する場合は、履歴書には企業名と入社月・退社月、役職のみを記載し、詳しくは職務経歴書に記載します。職歴は、古い経歴から順に記載していきます。開始日と終了日をしっかりと記載してください。

フリーランスとして活動していた期間も、「個人事業」といった形で記載しておきましょう。フリーランスとしての活動については、入社・退社といった表現ではなく、「開業・廃業・活動開始・停止・従事・参画」といった表現を使います。

【職歴の書き方】開業届を出していた場合

フリーランスとして独立した際に、税務署に開業届を提出している場合は、履歴書・職務経歴書に開業日を明記してください。開業手続きをふんでいることは、一種の信頼材料にもなります。

【開業届を出している場合の職務経歴の記入例】

2020年6月 〇〇事務所設立 個人事業主として開業2020年6月 システムエンジニアとして従事2022年7月 〇〇株式会社の業務請負2022年10月 一身上の都合により廃業

クライアント名を明かせない場合は、案件の内容だけを記載します。また、従業員を雇用していた場合は、その旨も職務経歴書に記載しておきましょう。

【職歴の書き方】開業届を出していない場合

フリーランスとして活動している方の中には、開業届を出していない方も少なくないでしょう。フリーランスの場合、開業届を提出しなくても、法律上の問題はありません。

開業届を提出していない場合、履歴書・職務経歴書では「開業」「廃業」といった表現は使わず、「活動開始」「活動停止」といった表現を使用します。

【開業届を出していない場合の職務経歴の記入例】

2020年6月 個人事業主として活動開始2020年6月 システムエンジニアとして〇〇株式会社の業務請負  2022年10月 一身上の都合により個人事業主としての活動を停止

 

聞かれないことも多いですが、念のため、なぜ開業届を出していなかったのか質問された場合の回答も用意しておきましょう。

【職歴の書き方】クラウドソーシングを利用していた場合

クラウドソーシングを使って案件を受注しているフリーランスの方も多いでしょう。クラウドソーシングで案件を獲得していた場合は、「開業」や「廃業」ではなく、「登録」「退会」といった表現を使うのが基本です。

【クラウドソーシングを利用していた場合の職務経歴の記入例】

2020年6月 クラウドソーシングにシステムエンジニアとして登録2020年6月 〇〇株式会社の案件を〇件受注2022年9月 クラウドソーシングを退会2022年10月 一身上の都合により個人事業主としての活動を停止

クラウドソーシングを利用していた場合でも、案件の内容はわかるように記載しておきましょう。

【職歴の書き方】家業の社員・家族社員だった場合

家業の社員・家族社員だった場合には、家業が法人化されていたのか、家族が個人事業主として働いており、その下で働いていたのか、によって書き方が変わります。

家業が法人化されていた場合には、一般的な会社員と同じ記載の仕方で問題ありません。家族が個人事業主として働いていた場合には、会社員とは別の扱いとなるため、「従事」といった表現を使用します。「入社」といった表現は使いません。

【家業が法人化されていた場合の職務経歴の記入例】

2020年6月 〇〇株式会社 入社 システムエンジニアとして勤務2022年10月 一身上の都合により退職

【家族が個人事業主だった場合の職務経歴の記入例】

2020年6月 家業の〇〇事務所にてシステムエンジニアとして従事2022年10月 一身上の都合により退職

状況に応じて使い分けましょう。

項目3|志望動機

志望動機の書き方は、提出先によって異なります。

フリーランスとして活動する中で、エージェントやクライアントに提出する場合は、「自身のスキルを活かしてどのように貢献していきたいか」という観点でアピールするのがおすすめです。自身のスキルや実績、経験について詳しく記載し、相手の求めるスキルと合致していることを示しましょう。

正社員として企業に応募する場合には、なぜその企業で働きたいのかを具体的に記載しなければなりません。ほかの企業にも当てはまるような志望動機は避け、ポジティブな内容を心がけましょう。

【志望動機の記入例】

大規模プロジェクトを手がけられた貴社の実績の豊富さに魅力を感じております。フリーランスとして身につけた自身のスキルや経験を活かし、貢献していきたいと考え、応募いたしました。これまで、フリーランスとしての経験の中で、幅広い工程の業務を担当してきました。最近では上流工程の業務やプロジェクトリーダーを務める機会も増えていますが、エンジニアとしてさらにステップアップするには、上流工程の経験をさらに積む必要があります。貴社で上流工程の経験を積みながら事業に貢献し、自らの成長も目指していきたいと考えております。

志望動機はテンプレート通りのものではなく、独自性と具体性に富んだ内容が望ましいです。

項目4|業務実績

フリーランスの履歴書・職務経歴書には、業務実績がかかせません。スキルや経験を武器に仕事を請け負ってきたフリーランスにとって、業務経歴は協調したいポイントの1つです。

どのような業務を請け負ったのか、どのような成果を出したのか、相手が正確に把握できるように記載する必要があります。成果物のURLなどを共有できるようであれば、クライアントの許諾を受けた上で記載しましょう。

業務実績を記載する際は、ただ単に実績を並べるのでは不十分です。どのような点に苦労したのか、どのような工夫や勉強をしたのかなど、相手が具体的にイメージできるように記載することで、差別化を図れ、印象にも残りやすくなります。

【業務実績の記入例】

2020年4月~2021年9月 株式会社〇〇の業務請負<職務内容>スマートフォン向けアプリの開発、サービス運用、既存アプリの改善・修繕
<開発アプリ>http://~~<担当>要件定義~実装まで<開発言語>JavaScript、React、Kotlin など
<実績>・リリースから2か月で50万ダウンロード達成    ・雑誌「〇〇」やテレビの「〇〇」にて紹介実績あり    ・App Ape Award 2021受賞<苦労した点>・セキュリティの強化 など<工夫した点>・〇〇部分のコードを後々手を加えやすいよう修正 など

具体的な数値を盛り込むと、より説得力が増します。

項目5|資格

資格はスキルの証明となるため、取得している資格については漏れなく記載しましょう。

たとえば、エンジニア向け資格の中には、国家資格だけでなく各種ベンダーが認定している資格もあります。ベンダー資格を取得している場合は、国家資格と分けずに記載して問題ありません。

資格を記載する際は、基本的に取得年月日が古いものから順番に記載していきます。ベンダー資格の中には有効期限が設けられている資格もあるため、期限を必ずチェックしておきましょう。

業務と関係ない資格については、「資格」欄ではなく「趣味・特技」欄に記載します。また、難易度が低すぎる資格については、省略して問題ありません。たとえば「ITパスポート試験」のように、中にはエンジニアとしての評価に結びつきにくい資格もあります。

項目6|自己PR

自己PR欄では、自身の長所をむやみにアピールするのではなく、クライアントや応募先企業のニーズと合致するような部分をアピールすると効果的です。

その際、具体的なエピソードをもとに自己PR文を考えましょう。

また、フリーランスならではの特徴や長所をアピールしたいところです。フリーランスの場合、案件獲得から業務遂行、事務手続きに至るまで幅広い業務を担うため、営業力やマネジメント力、協調性、積極性、自己管理能力の高さなどをアピールできます。

【自己PRの記入例】

フリーランスとして活動する中で、技術力だけでなくマネジメントやリーダーシップを評価いただいております。技術力に関しては、前職で開発を5年、フリーランスになってから3年の経験があり、Javaを中心に大規模な開発プロジェクトに貢献してきました。フリーランスになってからはPMやPLを任せていただける機会も増え、進捗管理やメンバーの統率を担当しております。開発経験とマネジメントスキルを共に活かしながら、貴社のプロジェクトに貢献していければと考えております。

上記のように、どのような技術を用いて事業に貢献したのか、どのような工程を担当したのかなど具体的に記せるとよいでしょう。

※参考:【2024年最新】履歴書の書き方完全ガイド – 採用担当者に刺さる履歴書作成のコツ|相性就職マガジン

フリーランスの履歴書・職務経歴書の注意点・ポイント

フリーランスが履歴書・職務経歴書を作成する際の注意点・ポイントは、主に以下の4つです。

  • 「空白期間」もポジティブに伝える
  • 電子データを保存しておく
  • 応募先や目的に合わせて書き方を変える
  • 履歴書などとは別にポートフォリオを用意する

1つずつ解説していきます。

注意点1|「空白期間」もポジティブに伝える

空白期間がある場合は、その伝え方を工夫しましょう。職歴のない期間があったとしても、ただの空白期間にせず、ポジティブに伝えることが重要です。

たとえば、「スキルを習得するために勉強していた」「育児に専念していた」「案件獲得に向けた交流会やセミナーに参加していた」「資格取得に専念していた」「母の介護に携わっていた」など明確な理由があると、空白期間によって悪い印象を与えてしまうリスクを回避できます。

なお、育児や介護などやむを得ない事情で空白期間があった場合には、「現在は保育園に通っているため〇時~〇時まで従事できます」「現在母は療養先が見つかったため、業務に影響はありません」など前向きな文言も添えましょう。

注意点2|電子データを保存しておく

作成した履歴書・職務経歴書は、電子データとして保存しておくことが重要です。複数の企業・クライアントに提出する際には、電子データがあると、応募をスムーズに進められるでしょう。メールでの送付や、データ化してアップロードすることを希望する企業も増えています。とくにエージェントでは、その傾向が顕著です。

電子データとして作成しておけば、内容の修正や情報の更新も容易におこなえます。企業からの要望がない限りは、手書きではなく電子データとして作成しましょう。

注意点3|応募先や目的に合わせて書き方を変える

履歴書・職務経歴書は、応募先や目的によって書き方や内容を調整しましょう。どれだけわかりやすく詳細な履歴書・職務経歴書であっても、応募先のニーズとマッチしていなければ意味がありません。

応募先がどのような人材を求めているのか、どのような目的で提出を求められているのかを把握した上で、そこにコミットした内容や書き方を心がけることが大切です。企業・目的に限らず、同じ履歴書・職務経歴書を使いまわすのは避けてください。

様式や規格について先方から指定がある場合は必ず従い、過不足のないように準備しましょう。履歴書の様式としては、とくに指定がない限りは「JIS規格履歴書」を使い、用紙のサイズはA3二つ折りサイズ(A4)にするのが一般的です。

注意点4|履歴書などとは別にポートフォリオを用意する

履歴書・職務経歴書とは別に、ポートフォリオを用意しましょう。エンジニアやデザイナーにとってポートフォリオは、案件受注や転職活動のために欠かせないツールの1つです。ポートフォリオとは「複数の書類をまとめて持ち運ぶケース」を意味する言葉であり、クリエイティブ業界においてはクリエイターのこれまでの成果や実績を1つにまとめた「作品集」を指します。

文字だけでアピールする履歴書・職務経歴書と違い、実際の成果物を見せることで自身の能力や経験をより具体的に伝えられるため、案件獲得に対して非常に有益です。クライアントや企業が応募者のスキルを確認する判断材料となりますので、ライターやデザイナー、エンジニアなど成果物があるフリーランスの方は、必ず用意しましょう。

ポートフォリオも、履歴書や職務経歴書と同じく、わかりやすさや相手のニーズに合わせた内容を意識することが大切です。

まとめ

フリーランスは職歴にならない、という意見もありますが、実際にはそうではありません。履歴書・職務経歴書を作成する際は、フリーランスとしての活動も必ず職歴に記載しましょう。職歴として記載しておかないと、単なる空白期間になってしまいます。

フリーランスとしての経験を上手にアピールできれば、高い評価につながる可能性があります。履歴書・職務経歴書でもスキルや経験をアピールし、案件受注や内定に結びつけましょう。

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