【企業インタビュー】note株式会社
2024年8月1日
こんにちは。Relanceでリクルーティングアドバイザーをしている鰐部です!
今回は、私が担当しているnote株式会社の重山さんと海野さんにお話を伺いました。
■重山 弘之(しげやま ひろゆき)/note株式会社 開発グループ長
新卒でソフトバンク株式会社に入社し、通信系のエンジニアとしてキャリアをスタート。その後、アマゾンジャパン合同会社に入社し、ECリテールのビジネス担当として組織マネージメントも行う。2021年にnote株式会社に入社し、プロダクトマネージャーに従事。2年経過した現在は、開発グループ全体のマネージメントを担当。
■海野 拓(うんの たく)/note株式会社 エンジニアリングマネージャー
2008年に新卒でLINEヤフー株式会社に入社し、4年間バックエンド開発を担当。その後、2012年に株式会社ドワンゴに入社し、ログ分析基盤システムのテクニカルリードなどを担当。2015年からは株式会社リブセンスでバックエンド開発を経験した後、エンジニアリングマネージャーとして組織改善を実施。2022年7月からはnote株式会社で、エンジニアリングマネージャーとして組織課題の改善や採用を担当。
ーーまずは会社とプロダクトについて、簡単に紹介をお願いいたします。
(重山さん)「だれもが創作をはじめ、続けられるようにする」が私たちの会社のミッションです。noteを通して、クリエイターの方たちがその活動に集中できるのが1番ベストだと私たちは考え、そこを支援するようなプロダクトやプラットフォーム、ソリューションを当社で提供しています。
「note」は、クリエイターが文章や画像、音声、動画を投稿して、ユーザーがそのコンテンツを楽しんで応援できるメディアプラットフォームです。だれもが創作を楽しんで続けられるよう、安心できる雰囲気や、多様性を大切にしています。
ーーnote社にはどんな方が多いでしょうか?
(海野さん)クリエイターが作品を作ることにすごく興味がある、あるいはご自身が創作活動をされている方が多い傾向にあります。
あとは、最近技術的な挑戦を求める方が増えています。クリエイターが増えてトラフィックも大きくなっているため、ハイトラフィックや大量データの処理に挑戦したい方も多いです。
ーー開発組織の構成や特徴について伺えればと思います。
(海野さん)現在、約45名の正社員エンジニアと10名の業務委託エンジニアがおり、1チーム大体5名前後で構成しています。すべてのエンジニアは、開発グループという一つの組織に所属しており、その開発グループ長が重山さんです。
日々のコミュニケーションは、基本どのチームもデイリーミーティングを実施しているので、そこでの会話や、Slackでのテキストコミュニケーションがメインです。
また、1週間を1スプリントとして区切り、週の初めにタスクを誰が担当するか決め、週の後半にその進捗や改善点を見直しています。
ーー約50名の組織の中に、複数のチームがありますが、チームを跨いだ連携も多いのでしょうか?
(海野さん)もちろんあります。デザイナーとの連携やSREチームと連携することもありますし、カスタマーサポートとエンジニアマネージャーが担当エンジニアチームと連携して問題解決を行うこともあります。プロダクトマネージャーを中心としたリーダー陣は毎週金曜日にプロダクト会議を開催し、現在の施策や懸念事項を共有し、最終的には各リーダーが自チームに伝える仕組みです。
ーーここからは、実際に業務委託の方が参画する際のお話を伺えればと思います。想定されるアサイン先や具体的な業務内容はいかがでしょうか?
(海野さん)アサイン先ですが、全てのエンジニアリングチームで必要に応じて募集を行っています。noteの機能改善や機能追加を行うプロジェクトに関わるチームでは、バックエンドはRuby、フロントエンドはReactを使って開発を進めます。技術に特化したキャリアを持つ方には技術負債を解消する役割をお願いすることもあります。
業務内容はチームにもよりますが、基本的には開発をお任せします。アプリケーションエンジニアの場合、主な業務はバックエンド開発ですが、必要に応じてフロントエンドの開発にも対応いただきます。また、人によってはエンジニアリングに集中したい方もいれば、ビジネス側に携わりたい方もいると思うので、なるべく本人のやりたいことに沿って決めることを大事にしています。
日々の開発の目標としては、2023年12月の年末に発表した『2024年に挑戦する重要課題9選』に基づいたプロジェクトを進めています。
※『2024年に挑戦する重要課題9選』についてはこちらをご覧ください。
URL:https://engineerteam.note.jp/n/n12812bccab8b
重要課題の例:決済機能の拡充,法人向け機能の強化,AIと機械学習,新規事業
ーー本人の経験や希望に沿って、様々なポジションがあるのですね。業務委託の方も複数名ジョインされていると思いますが、貴社だからこそ得られることややりがいはありますか?
(海野さん)現在、noteの会員登録者数は約816万人(2024年5月末時点)で、多くの人が利用するプラットフォームを支える技術に携わることが大きなやりがいになると思います。国内有数のトラフィック量を持つため、瞬間的に膨大なアクセスがあった際の挙動をアプリケーションエンジニアとして関与する機会もありますし、ビッグデータを意識した開発経験や職種混合での開発経験も得られると考えています。
また、自分が使っているプロダクトを育てることに、大きなやりがいを感じる人が非常に多いですね。ソフトウェア開発において、自分が書いたコードをクリエイターが使ってくれることで、直接フィードバックを受け取り、カイゼンのアイデアを膨らませることができます。
クリエイターの創作活動を支援することにやりがいを感じて、エンジニアリングに専念している人が多いんじゃないかなと思います。
ーー現在課題に感じていることはありますか?
(重山さん)取り組んでいる課題は大きく3つあります。
1つ目の「クリエーション」は、どうやって良い作品を生み出すか。2つ目の「ディストリビューション」は、作品を広く人々に届ける方法。3つ目の「ファイナンス」は、収益化です。以下でもう少し詳細にお話します。
『Creation』
良い作品を生み出すためのサポートです。クリエイターが創作活動に集中できる環境を作りたいと思っています。
『Distribution』
読者が自分の興味・関心にあった作品と出会えるよう、レコメンド機能の強化などを行っています。クリエイターの作品をより多くの読者に届けることを目指しています。
『Finance』
クリエイターが収益を得られるように、課金や決済の機能を提供しています。グロースモデルとしては、たくさんの読者とクリエイターが集まることで良い作品が生まれ、その結果さらに読者が増え、有料コンテンツも購入されるようになります。
今年は、ポイント機能を直近リリースしましたので、今はこのGMV(流通取引総額)をどうやって上げるかに注力していますね。
ーーここまで様々なお話を伺いましたが、今後はどんな方に参画いただきたいと考えていますか?
(海野さん)技術的に即戦力であることは重要視して考えています。また、正社員と比べてプロダクトへの思い入れに違いはあるかもしれませんが、エンジニアとして「技術が好きであること」、そして「謙虚、尊敬、信頼」の3つのキーワードに共感し、実践できることが大事だと考えています。
(重山さん)オーナーシップを発揮いただける方が望ましく、同時に新しい技術領域に関する情報共有をメンバーにもしていただけるような方だと、よりありがたいですね。また、当社には、エンジニアに限らず多様な職種の人がいます。エンジニアはビジネスサイドの人や他の役割の人とコミュニケーションを取ることがありますので、多様性を重んじる事ができる方を求めています。
ーー最後にお二人から今後の展望や、新しい仲間に向けて一言お願いします!
(海野さん)noteは今年で10周年を迎え、プロダクトとして成熟し完成されたプロダクトだと思われがちですが、実際にはまだ多くのやるべきことがあります。決済手段をさらに増やしていきたいと考えていますし、法人向け機能も充実させて、クライアント企業様に満足してもらうためのカイゼンが必要です。AIやLLMの分野もこれからの課題が多く、まだまだやることはたくさんあります。あとは、新規事業ですね。業務委託の方にも協力をお願いし、プロジェクトを進めながら組織を健全に拡大していくプロセスを並行して進めていきたいです。
(重山さん)フリーランスの方は様々な事業に関わることができるのが一番の強みだと思っています。各自のバックグラウンドを活かして、新しい風を吹かせてほしいと考えています。そのため、多様なエリアで培われた知識や経験をぜひ当社にも提供いただきたいと思います。
(海野さん)フリーランスエンジニアには、特に技術力の高いスペシャリストとしての活躍を期待しています。また、自分のやりたいことを追求し、周囲をリードできる人材であってほしいと考えています。
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