未経験からフリーランスエンジニアは可能か?未経験者向け案件についても解説
2022年12月6日
時間的な拘束がなく希望に合わせた働き方ができることに魅力を感じ、フリーランスとして働こうと考えている方もいるのではないでしょうか。中でも高収入な傾向が見られることから、エンジニアを目指す方も増えてきています。 フリーランスエンジニアを目指す方の中には、「未経験だけどエンジニアにチャレンジしたい」と考えている方も少なからずいるでしょう。 とはいえ「未経験でフリーランスエンジニアになれるのか」「スキルがなくても仕事がもらえるのか」といった不安の声も耳にします。 本記事では未経験からフリーランスエンジニアを目指せるのか、未経験者向けの案件はどのようなものがあるのか解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
目次
未経験でもフリーランスエンジニアを目指せる理由
結論から言うと、未経験でもフリーランスエンジニアを目指すことは可能です。 未経験でもフリーランスエンジニアを目指せる理由は、以下のとおりです。
- IT人材の不足
- クラウドソーシングやエージェントの増加
- 学習する環境が豊富
それぞれについて詳しく解説します。
IT人材の不足
2019年に行われた経済産業省の調査にて、2030年にはIT人材が最大で79万人不足するというデータが公開されました。 2018年の段階では不足している人材は22万人でしたが、ITニーズの拡大によって今後も関連市場が拡大されると予想されており、不足する人材の数も増えると予想されています。 参考:経済産業省│IT 人材需給に関する調査 デジタルビジネスが成長する中、日本のIT人材の育成は必須です。企業単位で見てもIT人材は足りなくなり、需要過多になると予想されるため、未経験のフリーランスエンジニアでも案件を得られる可能性が高いのです。
クラウドソーシングやエージェントの増加
クラウドソーシングやエージェントが増加して、案件を獲得できる環境が増えてきているのも、未経験でもフリーランスエンジニアを目指せる理由の一つです。 フリーランスエンジニアが仕事を得る方法として、口コミや知人からの紹介がありますが、経験がないフリーランスエンジニアは口コミや紹介では案件が得られません。 案件の獲得は収入に直結するため、フリーランスエンジニアとして活躍するなら案件を獲得する方法の確保は重要です。 クラウドソーシングでは不特定多数に向けて案件が発注されていて、条件に合えば未経験でも挑戦できます。エージェントの場合、スキルや経験に合わせた案件を紹介してもらえるので、未経験でも可能な案件が見つかりやすいのがメリットです。
学習する環境が豊富
学習する環境が豊富にあるのも、未経験でフリーランスエンジニアを目指せる理由の一つです。以前はスキルを身に付けるには専門学校などに通う必要がありましたが、現在は以下のような様々な方法でスキルが学べます。
- ブログ
- YouTube
- 学習サイト
- オンラインスクール
実際に活躍しているエンジニアのブログやYouTubeで学習したり、インターネット上で利用できる学習サイトを利用したりすれば、無料での学習も可能です。 学習サイトの中には難易度が上がると有料になるものもあるため、事前に確認しましょう。 エンジニア向けのオンラインスクールも豊富にあり、本格的な学習が可能です。 希望に合わせて学習し、フリーランスエンジニアとして通用するスキルを身に付ければ、未経験でもフリーランスエンジニアになれる可能性があります。
未経験からフリーランスエンジニアになるには
未経験からフリーランスエンジニアになるには、手順を踏む必要があります。未経験でもフリーランスエンジニアを目指せますが、いきなり案件に取り組むのは難しいでしょう。 まずは以下のような方法でエンジニアとしての基本を学ぶ準備期間を設け、スキルを身に付ける必要があります。
- 独学での勉強
- オンラインスクールで学ぶ
- 会社員エンジニアを経て独立する
未経験からフリーランスエンジニアになる方法について、詳しく紹介します。
独学での勉強
未経験でフリーランスエンジニアになる方法として、独学で勉強する方法があります。「本」「インターネット上の情報」「YouTube」「学習サイト」など、無料で学べる環境も豊富です。資格を取得しながらスキルを身に付けても良いでしょう。 ある程度のスキルが身に付いたら、自分でサービスを作ってみる方法がおすすめです。実際に手を動かして作ると、身に付いたスキルや足りないスキルが確認できます。現段階で案件を受けられるスキルを持っているのか、判断する基準にもなるでしょう。
オンラインスクールで学ぶ
未経験からフリーランスエンジニアを目指すなら、オンラインスクールで学ぶ方法もおすすめです。 IT人材の需要が高まっている背景もあって、Webエンジニア向けのオンラインスクールも増えています。以下のように様々な業種を目指せるので、自分がなりたい業種に合うオンラインスクールを選んで学びましょう。
- システムエンジニア
- Webデザイナー
- AIプランナー
- ITコンサルタント など
AIやクラウドに関する総合的な知識が学べる、先端技術であるIoTについて知識を深められるなど、オンラインスクールそれぞれに特徴があるので、興味のある分野の学習ができるスクールを選ぶ必要があります。 ただしオンラインスクールで学ぶと費用がかかるのがデメリットです。また、オンラインスクールには、提供される教育の質にばらつきがあるのが実情です。数万円から数十万程度費用がかかるため、学びたい内容と費用、そして信頼できるスクールかどうかを比較検討して、納得できるスクール選びをしましょう。
会社員エンジニアを経て独立する
未経験からフリーランスエンジニアになるには、会社員エンジニアとして企業で働き、必要なスキルを身に付けてから独立する方法も考えましょう。 会社はスキルアップのために研修を行ってくれたり、教育目的で案件にアサインしてくれたりするので、最も学びのある環境だと言えます。 フリーランスエンジニアは即戦力を求められるため、フリーランスエンジニアとして働きながら学ぶのは容易ではありません。会社員エンジニアであれば業務内で学べる環境があるので、最初は企業に所属して働くのも良いでしょう。
※SAMURAI ENGINEERでも、未経験からフリーランスエンジニアになるための手順について詳しく紹介されているので参考にしてください。
参考:未経験からフリーランスエンジニアとして仕事獲得するまでの全手順
未経験でフリーランスエンジニアとして働くうえで注意すべきこと
未経験でフリーランスエンジニアとして働くうえで、以下の点に注意が必要です。
- 即戦力を求められるため教育は期待できない
- 実務経験がないと報酬は低単価
- スキルが無ければ仕事を失う
それぞれについて詳細を確認しましょう。
即戦力を求められるため教育は期待できない
企業としては即戦力としてフリーランスエンジニアを求めているため、教育は期待できません。教育しながらエンジニアを育てる余裕があるなら、新たに正社員としてエンジニアを採用するはずです。 フリーランスエンジニアに案件を依頼するのは、社内のリソースを割くことなく作業が進められるからです。仕事をしていく中で技術を身に付けられる環境ではなく、自分で学ぶ姿勢が求められます。
実務経験がないと報酬は低単価
企業は即戦力のエンジニアを求めているため、採用されたとしても実務経験がなければ当然報酬が低くなる傾向にあります。 逆に、経験を積んで高いスキルが必要な業務をこなせるようになれば、単価は上がるものです。フリーランスエンジニアとして働き初めのころは低単価だとしても、実績作りだという気持ちで経験を積むほかありません。 低単価の案件をこなすのに抵抗がある場合は、最初からフリーランスエンジニアとして働くのは難しいと言えます。一度会社員エンジニアとして働いて実務経験を積むなど、自分に合う方法を考えましょう。
スキルが無ければ仕事を失う
未経験だからという言い訳は通らず、スキルがなければ仕事を失うのがフリーランスという働き方です。 フリーランスエンジニアは即戦力を期待されているので、期待に応えられなければ企業としては案件を任せられません。 案件をこなすにはある程度のスキルが必要です。フリーランスエンジニアとしての活動を始める前に、独学での勉強やオンラインスクールでの学習に取り組んで、案件を獲得できるだけのスキルを身に付けましょう。
未経験でも受けやすい案件
未経験のエンジニアとして受けやすいのは、Web制作系の案件です。 HTML/CSS/PHPを使ったサイト構築や、WordPress/EC-CUBEといったCMSでのサイト構築は、比較的容易に取り組めるでしょう。 HTML/CSS/PHPといったスキルは無料のオンラインスクールでも学べるため、エンジニアとしてこの先やっていけるかをはかるためにも取り組むことをおすすめします。 WordPressを代表とするCMSの多くはオープンソースのため、自分のサイトやブログを構築することから始めるのも良いでしょう。
スキルを磨く準備期間を設けることから始めよう
本記事では、未経験からフリーランスエンジニアになれるのか、またフリーランスエンジニアになるにはどのようにすれば良いのかについて解説しました。 未経験でエンジニアを目指すのは容易ではありませんが、自ら学ぶ姿勢をもって取り組めばフリーランスエンジニアとしての道も開けるはずです。 当社は、フリーランスエンジニア向けの案件紹介サービス「Relance」を運営しています。フリーランスエンジニアの方、またこれからフリーランスエンジニアになる方は、Relanceを案件獲得の場として活用いただければ幸いです。
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