【独立前に身につけておくべき】フリーランスに必要なスキルや知識を解説!
フリーランスとして活動していくためには、それぞれの専門分野、事務作業のためのスキルや知識が必要になります。スキル不足で独立してしまうと、フリーランスとしてのメリットを最大限に活用できなかったり、最悪の場合失敗をしてしまう可能性があります。
では具体的にどのようなスキル、知識が必要になるのでしょうか。また、どの程度の経験年数があればフリーランスとしてやっていけるのでしょうか。
今回の記事では、「フリーランスに必要なスキルや知識」「どのくらいの実務経験があれば良いのか」「スキル不足で独立してしまった際の対処法」について解説していきます。
目次
フリーランスに必要なスキルや知識一覧
一口にフリーランスと言っても、業務内容は様々です。しかし、フリーランスには共通して必要なスキルや知識が存在します。ここでは、どのフリーランスにも共通して必要なスキルと知識をご紹介していきます。
- 専門的なスキルや知識
- 営業力や提案力
- 税金の知識
- 自己管理能力
- セルフブランディング能力
専門的なスキルや知識
フリーランスは何かしらの専門スキル、知識を武器にしている場合が多く、専門的なスキルや知識が不可欠と言えるでしょう。わかりやすい例としては、エンジニアが挙げられます。
エンジニアはITに関する専門スキルを武器に仕事をしています。代表的なのは、プログラミングであり、企業の案件ごとにWebサイトやアプリの作成、AIやロボットの開発を行います。
ある程度のレベルまで達していれば、フリーランスとして案件をこなす過程でスキルアップを図ることが可能です。ただし、スキル不足の状態でフリーランスになるとその後のスキルアップが難航する傾向があります。この点については詳しく後述します。
営業力や提案力
フリーランスが案件を獲得するためには、営業力や提案力が必要です。エージェントなどを通して案件を獲得する場合でも、自分からある程度の営業、提案を行わなければなりません。
エージェントはあくまでも仲介であって、最終的にクライアントとやり取りするのは自分自身であるためです。また、エージェントやクライアントとの交渉が上手くいけば、単価が上がったり納期や勤務時間などの面で有利になったりすることもあります。
なるべく良い条件で案件を獲得するためには、本業のスキルだけでなく営業力や提案力が重要です。
税金の知識
フリーランスは自分で税務処理を行う必要があります。納税に際して、日々の帳簿付けを行って正確な収支記録をつけ、また控除できるものは控除する、経費にできるものは経費にするといった節税も重要です。
最低限の知識があれば確定申告自体は可能ですが、節税のためにはしっかりと税務知識を身に付けなければなりません。特に収益が伸びてきたら税金の知識の有無によって節税効果が大きく変わり、それに伴って手取りも左右されます。
そのため、本業スキルを高めて収入を伸ばすと同時に、税金に関する知識も身に付けて節税するのが得策です。
自己管理能力
フリーランスは会社員のように上司や会社に管理されることはありません。どのような案件を獲得し、どのようなスケジュールで仕事を進めるかはすべて自分の裁量次第です。もちろんクライアントとの契約によって納期が決まっていたり、ある程度のスケジュールが決まっていたりすることはあります。
しかし、日々誰かに監視、管理されることはないので、すべて自己管理で仕事をこなしていくことになります。スケジュールに自由があることは大きなメリットである一方で、モチベーションの維持が難しいという問題もあります。
特に、フリーランスとしての仕事がマンネリ化してきたようなタイミングでは、モチベーションが下がってしまうでしょう。マンネリ化を防ぐためには、今あるスキルでこなせる案件だけでなく、日々スキルアップに励み、より高いレベルの案件に挑戦することが重要です。
モチベーション維持や自己管理の方法は人によって異なるので、自分なりに高いモチベーションで自己管理できる方法を探す必要があります。
セルフブランディング能力
フリーランスは自分のスキルや知識を売りにしており、自分自身が商品であるとも言えます。そのため、自分を売り込むためのセルフブランディング能力が必要です。
特に、最近はSNSにより、個人が自分を表現しやすくなっているので、実績をアピールするなどセルフブランディングをうまくできているかどうかが案件獲得に大きく影響してきます。
SNSでのセルフブランディングが難易度が高い場合、フリーランス専用の登録サイトなどもあります。フリーランス用のサイトにプロフィールなどを登録しておけば、クライアントにプロフィールを閲覧してもらえます。
セルフブランディングに使える媒体はさまざまあるので、なるべく試してみることをおすすめします。最初はあまりうまくいかなかった媒体でも、継続しているうちに伸びていき、自動で営業してくれるツールになる可能性があります。
フリーランスになるための必要なスキルレベル
フリーランスは自分のスキルや知識を売りにしているので、価値を提供するには一定のスキルレベルが必要になります。では、具体的にどの程度のスキルレベルがあればフリーランスになることが可能なのでしょうか。大まかな目安をご紹介していきます。
実務経験1年以上あればフリーランスになることはできる
概ね1年以上の実務経験があれば、フリーランスとして案件を獲得することが可能です。実際にフリーランスの案件募集を見てみると、応募要件として1年以上の実務経験が設定されている場合が多いです。
ただし1年以上の実務経験というのは最低限の条件なので、それだけでは参画できる案件は多くはなく、また年収も高くはないのが現実です。実務経験1年以上はあくまでも最低限のボーダーラインと考えてください。
フリーランスとして活躍するなら実務経験5年以上あると良い
5年以上の実務経験があれば、フリーランスとして幅広い案件に参画することができます。案件を選べるので自分のスキルアップにより役立つ案件を獲得することが可能で、またスキルが高い分収入も高くなるでしょう。
Relanceでも5年以上の経験があるハイスキルなエンジニアに案件を紹介しており、多くの方が月収100万以上を稼いでいます。
フリーランスが専門的スキル不足で独立してしまうとどうなるのか?
フリーランスとして必要な実務スキルレベルについて簡単にご紹介しましたが、専門スキル不足で独立してしまうとどうなるのか解説します。
- 案件を獲得できない可能性がある
- 低単価な案件しか獲得できない可能性がある
- 独立してからスキルを向上しにくい
案件を獲得できない可能性がある
フリーランスの案件には、それぞれ募集要項として最低限の経験年数やスキルセットが記載されています。そのため、経験、スキルが不足していると案件を獲得できない可能性があります。
応募条件を満たしていない場合は応募自体ができず、またギリギリで条件をクリアしているだけだと他の応募者が採用されてしまう可能性が高いです。エージェントサイトを利用してエージェントに相談すれば案件は紹介してもらえるはずですが、自分の希望条件に合わない可能性も高いでしょう。スキルが不足していると、選択できる案件の幅は狭まってしまいます。
低単価な案件しか獲得できない可能性がある
スキルが不足している状態で仮に案件を獲得できても、その案件は相場よりも低単価な可能性が高いです。低単価な案件をこなしながらスキルアップを図ることも可能ですが、高単価な案件とはスキルレベルだけでなくそもそも求められているスキルの内容自体が異なる可能性もあります。
つまりスキルの内容が異なる場合、いくら低単価な案件をこなしていても、高単価な案件に結びつかないでしょう。わかりやすい例としては、軽作業、単純作業に近いような案件ばかりをこなしていても難易度の高い案件のスキルは身に付かないということです。
たとえ数をこなして収入が上がっていっても、それによってより難易度の高く単価が高い案件にステップアップすることは難しいかもしれません。
独立してからスキルを向上しにくい
フリーランスとして独立してからスキルアップを図ることも可能ですが、日々の業務に追われていたり、独学で実務レベルに達することが難しい場合が多いです。
結果的に簡単にできる低単価な案件だけをこなすことになり、いつまで経ってもスキルが身に付かず、高単価な案件は獲得できないといったことがあります。
独立してからスキルアップすることも可能ではありますが、基礎から自力で学ぶのは難しいということはあらかじめ知っておくべきです。独立してからスキルを身に付ける場合、一時的に仕事量を抑えてスキルアップのために勉強する必要もあるかもしれません。
勉強のために仕事量を減らし収入も低下する状態は、高いモチベーションや強い意志がないと耐えられません。そのため低単価の案件ばかりこなしていて、なかなかスキルが身に付かないままというフリーランスの人も多くいるでしょう。
フリーランスはスキル不足でも便利なサービスを使うことでカバーできる
フリーランスとして独立するには一定のスキルが必須で、スキルが不足していると案件を獲得できなかったり、単価が下がったりしてしまいます。
しかし、今はスキル不足でも便利なサービスを使うことでカバーすることが可能です。
- 営業力がなくてもエージェントを活用すれば案件を獲得できる
- 税金の知識がなくても会計ソフトを使えば確定申告ができる
- スケジュール管理ツールを活用し自己管理をする
営業力がなくてもエージェントを活用すれば案件を獲得できる
フリーランスが案件を獲得するにあたって、エージェントを使うのが便利です。エージェントはクライアントとの間に仲介に入ってくれるサービスで、こちらの希望やスキルに合わせて案件を紹介してくれます。
案件紹介だけでなくアドバイスをくれたり、クライアントに売り込んでくれるといったメリットもあります。営業力があればより良いですが、営業力がなくてもエージェントを活用すれば案件の獲得自体は可能でしょう。
また、案件をこなしていくうちにスキルや自信が付いて営業力の向上につながってくるので、最初のうちは特にエージェントを利用するのがおすすめです。
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税金の知識がなくても会計ソフトを使えば確定申告ができる
会計ソフトは日々の帳簿付けや、確定申告の大部分を自動化してくれます。税金の知識がなくても数字を入力すれば自動で処理してくれるので、フリーランスは会計ソフトを導入すべきでしょう。
税金の知識がある場合も自動で処理をしてくれた方が便利なので、いずれの場合でも会計ソフトを導入するのが得策です。会計ソフトはインストール型とクラウド型がありますが、クラウド型の方がおすすめと言えます。
なぜならクラウド型であれば、1つのアカウントで複数の媒体からログインできるからです。また月額料金制なので初期費用が安く済みます。お試し期間中は無料で使用できる会計ソフトも多いため、まずはクラウド型の会計ソフトを検討してみると良いでしょう。
スケジュール管理ツールを活用し自己管理をする
フリーランスは複数の案件を抱えている場合が多く、それぞれに納期、ミーティングなどのスケジュールが設定されています。そのため、ツールを活用してスケジュールを管理するのがおすすめです。
ツールを利用せずにカレンダーやメモだけで管理することも可能ですが、たとえばTrelloのようなボードに各タスクの進捗状況を記載できるツールを使えば、納期やスケジュールとあわせて現在の進捗も把握できます。進捗を把握すれば、どのタスクに時間を割くべきか判断できるでしょう。
他には、Microsoft To-DoのようにTo-Doで管理できるツールもあります。パソコンではなくスマホでスケジュール管理したい方や、パソコンとスマホで連携させたい方でも選択肢は豊富です。
やりやすい方法は業務内容や生活スタイルによって変わってくるので、複数の方法を試してみるのがおすすめです。
フリーランスが効率よくスキルアップをするには?
フリーランスが効率よくスキルアップするには、案件を通してスキルアップしていくのがベストです。案件とは別にスキルアップのための勉強をするのも一つの手ですが、仕事と並行して勉強するのは非常に大変です。
また、実践的なスキルを身に付けるためには実務を経験するのが一番でしょう。つまり、仕事と勉強を一挙に行うのが最も効率的であると言えます。そして、案件を通してスキルアップを図るには、より難易度の高い案件をこなす必要があります。
同じような案件ばかりをこなしていると、スキルが停滞するかもしれません。背伸びをしすぎると案件をこなせない可能性があるので注意が必要ですが、大変な思いをしてでも難しい案件をこなしていくことには大きな価値があります。
毎回より難易度の高い案件にチャレンジするようにしていけば、確実にスキルアップしていくでしょう。
まとめ
フリーランスは専門スキル、知識にくわえ、税金関連などの事務作業に付随するスキルや知識も必要です。スキルが低い状態から独立してフリーランスになることも可能ですが、その後のスキルアップで難航する可能性が高く、高単価の案件を獲得するのも難しいです。
そのため、会社員のうちにスキルアップを図りながら事前準備を進め、余裕をもってフリーランスとして独立するのがおすすめです。
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