女性がフリーランスとして仕事をするのはおすすめなのか?人気の職種も紹介!
近年、自分のペースで仕事ができ、時間の融通が利くという点から女性のフリーランスが増えてきています。
しかし、「女性ではあまり稼げないのでは」「どのような仕事をすればよいのかわからない」などと不安に感じている方もいるのではないでしょうか。
今回の記事では、女性のフリーランスについて、フリーランスで仕事をするメリットや、おすすめの仕事について紹介します。
目次
女性フリーランスの気になる仕事事情
フリーランスとして働こうと考えている女性の中には、女性フリーランスの実態が気になっている方もいるのではないでしょうか。比率や年収など、女性フリーランスの仕事事情について見ていきましょう。
フリーランスは性別に関係なく増加傾向にある
「フリーランス実態調査2021」によると、2021年のフリーランス人口は昨年比57%増の1,670万人となっており、1年以内にフリーランスになった人は517万人と、フリーランスの人口は増加傾向にあることがわかります。
人口増加の背景には、「働き方改革」の推進が考えられます。働き方改革は、多様な働き方を選択できる社会の実現を目指すものです。
現状の働き方改革は浸透しつつある段階のため、働き方改革の浸透に伴い、今後さらにフリーランス人口は増加すると予想されます。したがって、性別関係なくフリーランスという働き方を選択する人は年々増えていくでしょう。
女性フリーランスの比率
フリーランスは男性の比率が高そうなイメージがありますが、女性フリーランスの比率はどの程度なのでしょうか。
「フリーランス白書2022」には、フリーランス・パラレルキャリア活動者を対象にしたオンラインでのアンケート調査の結果が掲載されています。アンケートに回答した1,236名のうち、女性の割合は50.3%と男女比はほぼ半分であることがわかります。
フリーランスには女性も多いということで、これからフリーランスになりたいという女性は安心してフリーランスを目指すことができるでしょう。
Relanceがフリーランスエンジニアを対象に行った調査では、男性が64.3%、女性が35.7%となっており、「エンジニア」という職種で他の職種よりも男性が多いですが、多くの女性がフリーランスエンジニアとして活動されていることがわかります。
女性フリーランスの年収
「フリーランス白書2022」によると、女性フリーランスの年収は「200万未満」が最も多く全体の30.8%、次いで「200万~400万未満」が28.9%となっています。
男性は「400~600万未満」が22.5%と最も多いことから、女性は男性よりも年収が低い傾向にあるといえるでしょう。
しかし、男女で差がある要因は、案件の単価自体に男女で差があるのではなく、後述する労働時間の差が影響していると考えられます。
女性フリーランスの労働時間
「フリーランス白書2022」によると、女性フリーランスの毎月の労働時間は「140時間以上200時間未満」が最も多く全体の26.2%、次いで「20時間以上60時間未満」が20.7%となりました。
女性は男性と比較すると「20時間未満」や「20時間以上60時間未満」の割合が多く、労働時間が短めの傾向にあることがわかります。
女性は育児と仕事を両立している方も多いことが、労働時間が比較的短めな理由だといえるでしょう。
女性がフリーランスで仕事をする4つのメリット
女性がフリーランスで仕事をするメリットは以下の4つです。
- 家事や育児との両立を図りやすい
- キャリアに穴を空けることがなくなる
- 人間関係のストレスを軽減できる
- 職歴が増えてもマイナスにならない
それぞれ詳しく解説します。
家事や育児との両立を図りやすい
フリーランスは会社員のように1日の労働時間が固定されているわけではありませんが、フリーランスは何時間働くかを自分で自由に設定することができます。
正社員として活躍している女性は、結婚や出産、育児を理由にフルタイムで働くことができなくなり、退職をしてしまうということがあるでしょう。
厚生労働省が実施した「第2回21世紀成年者縦断調査」によると、女性の退職理由は「独身→結婚した」人は「結婚したから」が52.6%、「出産・育児のため」が26.3%でした。
「出生なし→出生あり」では「出産・育児のため」が86.7%、「育児休業がとりにくかったから」が15.0%となっています。
女性の場合、結婚や出産、家事や育児と仕事の両立を図らなくてはいけない可能性が高くなります。したがって、フリーランスの場合、仕事と家庭を両立しやすいことが女性にとっては大きなメリットとなるでしょう。
参考:第2回21世紀成年者縦断調査 女性の退職理由|厚生労働省
キャリアに穴を空けることがなくなる
女性は結婚や出産などにより、退職や休職を余儀なくされることがあるでしょう。
会社員の場合、退職や休職によってキャリアが途切れてしまいますが、フリーランスなら自宅で仕事をすることも可能なため、比較的早く仕事に復帰でき、キャリアに穴を空けることがなくなります。
採用する企業としても、「ブランクがある方」と「現役で働いている方」を比較すると、即戦力という意味で現役で働いている方、イコールキャリアに穴がない方を採用する傾向にあります。
キャリアに穴を開けないことで、ライフイベントに自身の市場価値が左右されず、家庭と仕事の両立が図りやすいと言えるでしょう。
人間関係のストレスを軽減できる
会社員として働いていると、上司や同僚など年齢や性格がさまざまな多くの人間と関わることになります。その中にどうしても合わない人がいた場合、人間関係でストレスを感じてしまいがちです。
育休や産休に対する理解がない会社だった場合は、上司や会社との話し合いが上手くいかず、ストレスを抱えてしまうかもしれません。
一方、フリーランスは基本的に個人で仕事をするため、人間関係で悩むことはほとんどないでしょう。ストレスを抱えることは精神だけでなく肉体的にも悪影響を及ぼすため、人間関係のストレスに疲れてしまっている人はフリーランスがおすすめです。
職歴が増えてもマイナスにならない
会社員の場合、職歴が多いと職場を転々としていると見られがちです。仕事が長続きしないと判断され、マイナスイメージとなってしまうこともあるでしょう。
特に女性の場合、自分の意志とは関係なく、家庭の事情で退職を余儀なくされてしまう可能性があります。そのため、意図せずジョブホッパーのような経歴になってしまうこともあるでしょう。
しかし、フリーランスの場合は、色々な職種を経験しているということでプラスに捉えられることがあります。
自身のライフスタイルに合った案件を選択していくことが基本となるフリーランスでは、職歴の多さがマイナスになることは基本的にないのです。
女性フリーランスにおすすめの仕事3選
フリーランスにはさまざまな職種がありますが、女性フリーランスにはどのような仕事が向いているのでしょうか。女性フリーランスにおすすめの仕事は以下の3つです。
- エンジニア
- Webデザイナー
- Webライター
それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。
エンジニア
エンジニアは、パソコンを用いたプログラミングなどのデスクワークがメインです。男性が多い印象がありますが、女性エンジニアも多く活躍しています。
IT業界にはエンジニアが足りておらず、経済産業省の調査によると2030年には45万人の人材不足になるとされており、需要が増加しているに関わらず、慢性的な人手不足が課題となっております。
また、需要が高く、人口が不足しているということもあり、比較的高年収になりやすい傾向にあります。
Relanceでは、フリーランスエンジニアの方に案件を紹介させて頂いておりますが、55%以上が月収100万円以上の案件となっており、会社員ではすぐに稼ぐことができないような年収を獲得することができるでしょう。
現在会社員エンジニアとして活動されている女性の方は、ぜひフリーランスエンジニアという仕事を検討してみてください。
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Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサイトなど、Webコンテンツのデザインを制作する仕事です。デザインツールを使ってデザインしていくため、専門的な知識は必要となりますが、その分収入は高い傾向にあります。
クライアントの要望を取り入れながら作業していくため、コミュニケーション力も必要となりますが、エンジニアと同様に男女差が出づらいため、女性にもおすすめできる仕事です。
Webライター
Webライターは、Web上に掲載される記事を執筆する仕事です。エンジニアやWebデザイナーと比較すると、収入は低めな傾向にありますが、専門的な知識を必要としないため、誰でもすぐに始めることができます。
ライターとして活躍している女性は多く、実績を積めば高収入を得ることも十分可能なため、エンジニアやWebデザイナーは難しそうと感じている方におすすめです。
女性フリーランスとして成功するためのポイント
女性フリーランスとして成功するためのポイントは以下の3つです。
- 案件獲得に妥協をしない
- クライアントやエージェントとの関係性を良好にする
- 便利なツールやサービスを活用する
それぞれ詳しく解説します。
案件獲得に妥協をしない
フリーランスの仕事にはさまざまな案件があり、案件によって収入や条件に大きな差があります。
最初は単価の低い案件しか獲得できないかもしれませんが、経験を積むことで、徐々に単価の高い案件も獲得できるようになるでしょう。
しかし、自身の価値を低く見積もり、単価の高い案件に挑戦しない方も少なくありません。今よりも条件の良い案件を獲得できる可能性は常に存在しているため、案件獲得に妥協せず、高単価案件も積極的に獲得を狙いましょう。
クライアントやエージェントとの関係性を良好にする
クライアントやエージェントとは良好な関係を築くようにしましょう。フリーランスは基本的に個人で仕事をしますが、クライアントとは頻繁にやり取りをすることになるため、関係性は重要です。
クライアントとの関係性を良好にしておくことで、案件が継続的に獲得できるだけでなく、単価自体が上がる可能性もあります。エージェントの関係性が良好なら、良質な案件を紹介してくれるかもしれません。
また、こちらの要望にも柔軟に対応してくれるようになるため、出産などによって一時的に仕事ができなくなったとしても快く受け入れてくれるでしょう。
便利なツールやサービスを活用する
育児と仕事を両立する場合、なかなか仕事の時間をとれない可能性があります。仕事を効率よくこなすために、便利なツールやサービスは積極的に活用するようにしましょう。
案件獲得の手間を省くならフリーランス向けのエージェント、税務処理の手間を省くなら会計ソフトの活用をおすすめします。
ツールやサービスを活用することで生まれた時間を資格の勉強などスキルアップの時間に充てれば、さらなる収入アップも期待できるでしょう。
女性がフリーランスとして仕事をする上での注意点
フリーランスは女性が働きやすい仕事形態といえますが、仕事をする上での注意点も少なからず存在します。以下の注意点をよく把握し、フリーランスとして快適に仕事ができるようにしておきましょう。
- 仕事のやりすぎでキャパオーバーにならないようにする
- 契約書をしっかり読みこんでおく
- 収入が0になってしまうリスクも念頭に置いておく
仕事のやりすぎでキャパオーバーにならないようにする
フリーランスは自分で仕事のスケジューリングをする必要があります。収入を優先するあまり案件を獲得しすぎてしまうと、キャパオーバーとなってしまい、体調を崩してしまうかもしれません。
納期まで余裕があるのならクライアントに納期の交渉をすることもできます。しかし、今日や明日など納期が近い場合はクライアントに迷惑をかけてしまう可能性が極めて高いです。
収入を増やしたい際は、案件の数を増やすのではなく、単価を上げていくことをおすすめします。
契約書をしっかり読みこんでおく
フリーランスの案件は、クラウドソーシングサイトなどに多数掲載されていますが、その中にはクライアントの実態が不透明であるものや、契約内容があいまいなものが少なくありません。
また、契約書自体結ばずに、口約束だけで仕事を受けてしまうフリーランスも中にはいます。
ただ、契約内容を把握していなかったことでトラブルに発展する可能性も考えられるため、クライアントから明示された契約書はしっかり読みこんでおき、必ず契約書を結んで仕事を受けましょう。
また、契約書を読み込んだ上で、不明点やおかしい点があれば、クライアント側に確認をとり、納得した契約書で締結をしていくといいでしょう。
収入が0になってしまうリスクも念頭においておく
基本的にフリーランスは出来高制のため、収入に安定感がありません。月によって収入に幅があり、特にフリーランスとして働き始めたばかりの期間は案件が獲得できず会社員の頃に比べて、大きく収入を減らしてしまう可能性があるでしょう。
また、どれだけ案件獲得やスキルに自信があっても、怪我をしたり病気にかかってしまうリスクを回避することはできません。フリーランスが怪我をしたり病気になってしまい仕事ができなくなると、いきなり収入が0になってしまいます。
フリーランスとして働いている方であれば誰しもが、様々な要因で収入が下がってしまうリスクがあるので、収入が0の期間があっても大丈夫なように、貯金などのリスクヘッジを必ずしておきましょう。
まとめ
今回の記事では、女性のフリーランスについて、フリーランスで仕事をするメリットや、おすすめの仕事について紹介しました。
フリーランスは安定感に欠けるため、フリーランスとして働くことに不安を感じている方もいることでしょう。しかし、フリーランスとして活躍している女性は多く、育児と仕事を両立しやすい点は女性にとって大きなメリットといえます。
メリットだけでなく注意点もよく把握した上で、フリーランスを目指してみてください。
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