フリーランスのReact案件はどのようなものがある?年収や実例も紹介!
2022年12月2日
ReactはJavaScriptのライブラリです。JavaScriptはフリーランス案件と相性が良いことから、特にフリーランスの間ではReactへの注目度が高まっています。
この記事ではReactの案件にはどのようなものがあるのか、また年収はどの程度なのかについて実例をもとにご紹介していきます。
目次
フリーランスが知っておくべきReact案件の最新動向
具体的なReact案件をご紹介する前に、まずはReact案件の動向についてご紹介しておきます。
案件数
フリーランスの案件紹介サイトとして有名なフリーランススタートでは、2022年10月24日時点でReact案件が15969件となっています。このうち東京都での案件数が10154件で、案件のほとんどが東京に集中している状況です。
これに関しては他のプログラミング言語でも同様で、IT業界は東京への集中が問題になっていました。しかし近年はコロナ禍の影響もありリモート化が進んでいます。そのため、Reactに関してもフルリモートで参画できる案件が多数あります。
フリーランススタートの統計によると、2022年5月から10月までの間、Reactのリモートワーク案件は右肩上がりに増加しています。
報酬額
フリーランススタートによると、Reactの平均月単価は70.2万円です。
“平均単価70.2万円 中央値単価75万円 最高単価900万円 最低単価 12万円”
引用元:フリーランススタート「Reactのフリーランス求人・案件一覧」
Reactの平均月単価は、他のプログラミング言語、ライブラリと比較すると高めになります。ちなみにJavaScript単体の平均月単価は65.9万円です。
つまりJavaScriptの基本スキルに加えてReactを使用しての開発経験があると、平均して5万円以上月単価が上がるということになります。
また、Relanceでは高単価案件が揃っており、平均単価は80万円〜120万円です。
働き方
React案件は、大きく分けて客先常駐型とリモート型があります。基本的に客先常駐でたまにリモートも可の案件や、逆に基本的にはリモートでたまに客先常駐するような案件もあります。コロナ禍の影響でより臨機応変なプロジェクトが増えていると思われます。
フリーランススタートによると、客先常駐型の案件が37%程度、リモート型の案件が63%程度となっています。この数字は2022年10月24日時点のものですが、今後はよりリモート型が増加していくと予想されます。
参照:Reactのフリーランス求人・案件|フリーランススタート
【実例】フリーランスのReact案件を紹介!
次に、実際にRelanceで募集されているフリーランスのReact案件をご紹介します。
【React/フロントエンド/リモート可/週5日】転職者向けプロダクトの開発/自治的な組織環境
■職務内容
フロントエンド領域で、新機能や改善の実装を中心とし、プロジェクトによっては企画や要件定義から関わっていただけます。
■開発環境
・バックエンド:Go
・フロントエンド:React,-Redux,
・ネイティブアプリ:Swift,-Kotlin
・データベース:MySQL,-Redis
・インフラ:AWS
・開発環境:Docker
・リポジトリ管理:GitHub
■想定単価: 70万円 ~ 90万円
■必須スキル:
・
必須スキル
・フロントエンド開発領域での業務経験1年
・JavaScriptを用いたSPA、または動的なWebアプリケーションの構築経験
・Angular、Vue、Reactなど何かしらのFW経験
・HTML、CSSを用いたWebページのマークアップ
尚可スキル
・ビジネス要件から仕様を詰める経験、プロダクトマネジメントの経験
・JavaScriptやCSSアニメーションを用いたインタラクティブアニメーション実装のスキル
・webpackなどのビルドツールを用いたフロントエンド開発環境の構築経験・知識
・ユーザビリティを追求したUI設計の経験
・チーム開発でのリーダー経験
■働き方
完全フルリモート
■週稼働日数
5日/週
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Reactを扱うフリーランスに将来性はあるのか?
まずJavaScriptのシェアは大きく、Web開発のフロントエンドにおいては必須の言語と言っても過言ではないでしょう。たとえばCMSを使わずにWebサイトを構築する場合、JavaScriptはほぼ必須になります。
HTML,CSSだけでもWebページを実装できますが、スライドショー、アニメーション、フォーム、アコーディオンなどの動きを加える際はJavaScriptで実装するからです。
特にWebサイトにユーザーが情報を入力する場合フォームが必要であるため、JavaScriptはWebサイト構築に必要になる場合が多くあります。
そして、ReactはJavaScriptの中でも大きなシェアを誇っています。たとえばフリーランススタートのデータでは、JavaScriptの案件31328件のうち15969件はReactが関係しています。
JavaScriptのシェアが大きく、ReactはJavaScriptで頻繁に使用されるライブラリなので、Reactは安泰といえるでしょう。
フリーランスが高単価なReact案件を獲得する方法
Reactは将来性のあるライブラリなので、Reactのスキルを身につけることで単価アップにつながります。しかし、これ以外にもReact案件で高単価案件を獲得する方法があります。
- 商流の浅い案件に参画する
- SPAの知識や経験を積む
- Reduxの知識や経験を積む
- スクラム開発の知識や経験を積む
- UI/UXの知識を身に付ける
- 要件定義・設計のスキルを身に付ける
商流の浅い案件に参画する
商流とは、エンド企業からエンジニアまでの契約の流れのことです。商流が深い場合、間に複数の仲介企業が入ります。一方で、商流が浅い場合はエンド企業に近いところでエンジニアが契約できます。
最も商流が浅い場合、エンド企業との直接契約になります。商流が浅い案件の方が仲介料が少なくて済むため、エンジニアの単価は高くなる傾向があります。高単価の案件を希望する場合、なるべく商流が浅い案件に参画した方が良いということです。
募集要項などに商流は書かれていない場合が多いため、エージェントやプロジェクトの担当者に確認してみましょう。
SPAの知識や経験を積む
SPAはSingle Page Applicationの略です。SPAは単一のWebページでアプリケーションを構成する設計構造で、SPAによってWebサイトの動作向上、高度なWeb表現などにつながります。
JavaScriptはWebアプリケーションのフロントエンドの中心になるため、ReactとSPAのスキルは相乗効果があります。
Reduxの知識や経験を積む
ReduxはReactと同じくJavaScriptのライブラリの一つです。ReduxはReactと組み合わせて使用することで利便性が高まります。たとえば、Reactで生成したパーツをReduxで一元管理することも可能です。
Reactを生成用のライブラリ、Reduxを状態管理用のライブラリとしてセットで使われることは、実際のプロジェクトでも多々あるため、両方のライブラリに慣れておくことで獲得できる案件の幅が広がります。その結果、単価の高い案件も獲得しやすくなります。
スクラム開発の知識や経験を積む
スクラム開発とは、プロジェクトメンバー間でコミュニケーションを取りながら臨機応変に開発を進める開発方法のことで、アジャイル開発の一種になります。アジャイル開発とは、システムのパーツごとに各工程を進める開発手法です。
なお、従来までの開発方法としてはウォーターフォール開発が一般的でした。ウォーターフォール開発とは、システム全体で要件定義からテストまでの流れを順序だてて進めていく開発手法になります。
しかし、ウォーターフォール開発だとスピード感や臨機応変さに欠ける場合が多いため、特にWeb業界ではアジャイル開発が使われることが多くなっています。そして、このアジャイル方法を派生させてさらに流動的に開発を進めるのがスクラム開発です。
スクラム開発はラグビーのスクラムからできた言葉で、チームプレイが重要視されます。スクラム開発の知識や経験を積むためには、小規模なWeb案件を狙っていくのが良いでしょう。
大規模で人数の多いプロジェクトだと、スクラム開発では統制を取るのが難しいのでウォーターフォール開発が行われるのが一般的です。そのため、臨機応変に動きやすい小規模な案件で経験を積むのがおすすめです。
また、今後は開発ツールの利便性向上などから、少人数で開発を進めるプロジェクトもますます増えていくでしょう。つまりスクラム開発の割合も増えるかもしれません。早めにスクラム開発に慣れることで、高単価案件を狙いやすくなります。
UI/UXの知識を身に付ける
UI/UXとは、それぞれユーザーインターフェースとユーザーエクスペリエンスの略です。それぞれ微妙に違いはありますが、概ねユーザーから見たサービスの使いやすさや見やすさを指す言葉です。
JavaScriptはフロントエンドの言語なので、ユーザーが直接触れる部分を実装することが多く、技術だけでなくどのように実装すればユーザーにとって見やすいか、使いやすいかを考えることも大切になります。
UI/UXの知識があればより良い設計を考えられるため、上流工程のスキルにもつながってきます。上流工程を担うエンジニアは平均的に単価が高くなりやすいので、プログラミングスキルと同時にUI/UXの知識を身に付けることが有効です。
要件定義・設計のスキルを身に付ける
システム開発の流れをざっくりとまとめると以下のようになります。
要件定義 → 設計 → プログラミング → テスト
要件定義と設計が上流工程、プログラミングとテストを下流工程とするのが一般的です。そして、上流工程を担うエンジニアの方が単価が上がりやすいです。つまり、単価アップを狙うためには上流工程のスキルを身に付けると良いでしょう。
まとめ
フリーランスのReact案件は種類が豊富で、客先常駐の案件もあればフルリモートの案件もあります。コロナ禍により、リモート案件が増加傾向にあります。またJavaScriptはWeb開発のフロントエンドの言語なので、リモートワークとの相性が良いという理由もあります。
Webのフロントエンドであればパソコン一台でも設計、開発、テストの流れが一通り完結するためです。小規模な案件も多いため、フリーランスとの相性も良いでしょう。
ReactはJavaScriptの中でもプロジェクトでの使用頻度が高いライブラリです。そのため身に付けておくと案件の幅が広がります。さらなる単価アップのためには、派生スキルを身に付けることや、上流工程に積極的に参画していくことが重要です。
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