フリーランスのフロントエンドエンジニア案件はどのようなものがある?年収や実例も紹介!

フロントエンドエンジニアはフリーランスとの相性が良いです。フロントエンドはパソコンやスマホに表示される画面側の処理の実装を担うので、設計からテストまでの流れがパソコン一台で完結しやすいためです。

最終的にはサーバーサイドと連携させて動かす必要があるのですが、それもリモートで完結できます。そしてサーバーエンジニアに比べるとサーバーにアクセスする頻度が低いため、リモートでも回線トラブルなどで作業が止まるリスクが低いでしょう。

このようにフリーランスと相性の良いフロントエンドエンジニアですが、具体的にどのような案件があるのでしょうか。年収や実例をご紹介していきます。

フリーランスが知っておくべきフロントエンドエンジニア案件の最新動向

フリーランスのフロントエンド案件をご紹介する前に、最新動向をご紹介します。

案件数

フリーランスの案件サイトとして有名なフリーランススタートでは、2022年10月24日時点で、フロントエンドの案件が47336件あります。フロントエンドという大きな括りなので案件数が多いのは当然なのですが、フリーランスエンジニアへの需要が高いことには変わりません。

なお、サーバーサイドの案件数は35851件で、件数としてはフロントエンドの方が多いです。

報酬額

フロントエンドエンジニアという括りは大きいため、平均月単価を割り出すのは困難です。また、サーバーサイドと兼任しているエンジニアも多いでしょう。フロントエンドエンジニアの月単価は、30万円程度〜130万円程度と幅が広いです。

Relanceに掲載されているフロントエンド案件では月額報酬80万円~の案件が多く開催されています。

スキルがそこまで高くない状態でも会社員の平均的な給与水準程度の報酬は得ることが可能で、スキルが高くなると年収で1000万円も超えるという状況です。フリーランスのフロントエンドエンジニアは他業界と比較して報酬を得やすい職種といえるでしょう。

サーバーサイドと比較すると、報酬額にそれほど大きな差はありません。本格的に案件に参画する場合、フロントエンドでもサーバーサイドでも同程度の報酬を得られるということです。

ただしフロントエンドは単発の請負仕事なども多い点が、サーバーサイドとの違いの一つになります。

参照:フロントエンド・求人・案件|フリーランススタート

働き方

フリーランスのフロントエンドエンジニアは、客先常駐で働くことも、リモートで働くことも可能です。最近はフロントエンドもサーバーサイドもリモートの案件が増加傾向にありますが、フロントエンドの方がリモート対応しやすいです。

理由は、上でも少し触れた通りパソコン一台で作業が完結しやすいためです。サーバーサイドだと外部にあるサーバーにアクセスしながら作業する必要がありますが、フロントエンドであれば自分の持っているパソコン内で一通りの作業が完結します。

【実例】フリーランスのフロントエンドエンジニア案件を紹介!

Relanceに掲載されているフリーランスのフロントエンドエンジニア案件にはどのようなものがあるのか、実例をご紹介します。

【TypeScript/React/Vue/フロントエンド/完全リモート/週3~5日】ファッションテックでのフロントエンド開発

■職務内容

マスカスタマイゼーション、インフルエンサー、デザイナーズなどの新しい形態のファッションアイテムに特化、販売できるECの開発をしています。その中でフロントエンド開発をお任せします。

■開発環境

言語・FW:TypeScript,-React,-Next.js
CI/CD:-GitHub-Actions
ホスティング:Vercel
その他ツール:GitHub-/-notion

■必須スキル:

・TypeScriptでの開発経験2年以上
・Reactでの開発経験2年以上
・フロントエンド開発の実務経験3年以上

■働き方:完全リモート

■契約内容

・契約形態:業務委託

・想定稼働日数/週:3~5

■報酬

月収(税抜):750,000円~900,000円

フロントエンドの案件探しならRelance!

フリーランスのフロントエンドエンジニアに将来性はあるのか?

フリーランスに限らず、フロントエンドエンジニアの将来性は短期的に見れば明るいです。なぜなら、Webやスマホアプリの需要が大きく、これらのアプリ開発には必ずフロントエンドが必要だからです。

しかし長期的に見れば、複数の意見があります。まず長期的にも将来性が明るいという意見では、Webサービスやスマホアプリの需要増加が理由として挙げられる場合が多いです。今後もWebサービスやスマホアプリの需要は伸びるため、フロントエンドエンジニアの需要も増加するという意見です。

一方で、フロントエンドエンジニアの将来性に対してネガティブな意見もあります。理由としてはAIによる自動化が進むことがあげられます。AIによって自動的にWebやスマホアプリのフロントエンドを生成できるようになるので、エンジニアが実装する必要がないということです。

簡単な指示を与えるだけでAIが自動的に実装してくれるのであれば、たしかにエンジニアがプログラムを書く必要はなくなるでしょう。またさらに長期的な視点に立つと、Webサービスやスマホアプリに代替するITツールが誕生する可能性もあります。

長期的に見れば見るほどフロントエンドエンジニアの将来性は定かではありませんが、短期的に見るとフロントエンドエンジニアの需要が大きいのは確実と言えるでしょう。

ただし開発スキルは他のシステムにも応用が利きやすく、またプロジェクト管理や設計のスキルはAIが台頭しても活かせる可能性が高いです。クライアントとのコミュニケーションなどはAIには代替できないでしょう。

フロントエンドエンジニアの直接的な開発スキルが長期的に使えるかわかりませんが、派生するスキルも含めれば今後市場がどのように変化しても活かし方があると言えます。

フリーランスが高単価なフロントエンドエンジニア案件を獲得する方法

フリーランスは、まずは案件数をこなしていくことが重要です。そうすることで、スキルと実績が蓄積されるからです。スキルと実績が蓄積されれば、それを活かして高単価案件を獲得しやすくなります。

しかし、ある程度経験を積んだ後は意図的に高単価案件を獲得する方向に動かなければ単価が停滞します。そのため、最初のうちから高単価案件を獲得する方法を知り、計画的に案件を獲得していくのがおすすめです。

hhtps://relance.jp/blog/0019_how-to-stably-acquire-freelance-projects/

商流の浅い案件に参画する

商流とは、エンド企業からエンジニアまでの契約の流れのことです。IT業界では、エンド企業とエンジニアの間に複数の仲介企業が入っている場合が多いです。仲介企業が多い状態を商流が深いと言います。

商流が浅い状態は、エンド企業とエンジニアの間に仲介企業が少ないことを指します。商流が浅いということはそれだけ仲介企業に仲介料を取られずに済むということなので、結果的にエンジニアの単価が上がりやすいです。

可能であれば、商流の浅い案件に参画した方が良いでしょう。なお、商流飛ばしという、途中で仲介企業を飛ばしてエンド企業と直接契約を結ぶ事例も多々あります。しかし商流飛ばしをすると、仲介企業から報復を受ける可能性があります。

具体的には、今後案件を紹介してもらえない、悪い噂を流される、といったことです。商流飛ばしをするとトラブルにつながる可能性があるので、最初から商流が浅い契約を結ぶのが得策です。

モダンなフレームワークやライブラリのスキルを身に付ける

流行りのフレームワークやライブラリスキルを身に付けることで、需要に対応できるようになると、案件の幅が広がり、また高単価の案件を獲得しやすくなります。特に需要が急増しているがまだエンジニアの供給が追い付いていないようなスキルでは、より単価がアップしやすいです。

フリーランスエンジニアの単価も需要と供給の関係で決まるので、需要が伸びていて供給が追い付いていないスキルが狙い目です。とはいえ全体的にエンジニアの供給は追い付いていないので、モダンなスキルという需要を見てスキルアップを図るだけでも単価は上がっていきます。

UI/UXの知識を身に付ける

UI/UXは、それぞれユーザーインターフェースとユーザーエクスペリエンスの略です。どちらもざっくり言えばユーザーにとっての利便性や満足度を指す言葉です。システムのクオリティを何をもって評価するかは複数の考え方がありますが、消費者にとっての価値がシステムの価値と考えるのが一般的でしょう。

言い換えれば、機能性が高くてもユーザーにとって使い勝手の良くないシステムは価値が低く、機能がシンプルでもユーザー満足度が高ければそのシステムは価値が高いということです。

ユーザーの満足度向上のためにはUI/UXが重要であり、またUI/UXの知識があるとプログラミングだけでなく設計にも活かせるので、単価の高い上流工程へのステップアップにつながります。

マネジメントスキルを身に付ける

システム開発現場では、直接手を動かすエンジニアやプログラマーよりも、全体のマネジメントを行うプロジェクトマネージャーやWebディレクターの単価が上がりやすい傾向があります。

マネジメントはプロジェクトをよく把握して全体を見渡す必要があることや、ポジション的に上位になることがその理由です。直接手を動かしてシステムを作るスキルも重要ですが、マネジメントに意識を向けていくことで単価が上がりやすくなります。

SEOの知識を身に付ける

SEOとは、Search Engine Optimizationの略です。日本語では、検索エンジン最適化と訳されます。SEOは主にWebページで使われる概念で、その狙いはユーザーからのアクセス数、コンバージョン率、満足度のアップなどです。

Webページにおいて重要なのはコンテンツなので、エンジニアよりもコンテンツ制作者側が意識することが多いのですが、エンジニアにとってもSEOの概念は重要です。

特にフロントエンドエンジニアはユーザーが直接触れる部分を実装するので、どのようなレイアウト、機能ならユーザー満足度が高まるかを考える必要があります。

人気のあるWebサイトのレイアウトや機能を把握していることや、SEO分析のためのツールが利用できればフロントエンドエンジニアとしてもより需要が高まり、単価アップにつながります。

またSEOのスキルがあれば、エンジニアからWebディレクターやWebマーケターにも転身しやすいでしょう。フロントエンドのスキルとSEOのスキルが組み合わされば大きな強みになります。

バックエンドの知識を身に付ける

バックエンドはフロントエンドの逆で、ユーザーの目に見えない部分を指します。サーバーサイドはサーバー側なのでバックエンドの一つですが、言葉の意味的には微妙に異なります。

バックエンドはユーザーの目に見えない部分で、サーバーサイドも含むと考えるとわかりやすいです。そしてバックエンドの作業は主にサーバー寄りになります。

最近はフロントエンドとバックエンドの両方のスキルを持つエンジニアへの需要が増加傾向にあります。一つの大きな理由としては、ツールの利便性向上などにより開発のハードルが下がり、結果的に幅広いスキルを持つ人材が増えたからでしょう。

フロントエンドとバックエンド両方のスキルがあれば高単価案件を獲得しやすくなります。

まとめ

フリーランスはフロントエンドエンジニアとの相性が良いです。フロントエンジニアの仕事は、パソコン一台で仕事が完結するというフリーランスのイメージとぴったり一致するためです。

ただしフロントエンドエンジニアの今後や単価アップを考えると、フロントエンドのスキルに加えてスキルの幅を広げていくのが得策です。具体的には、マネジメント、バックエンド、SEO、UI/UX、トレンドのスキルなどに目を向けてキャッチアップしていくと良いでしょう。

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