フリーランスデータベースエンジニアの年収や案件、将来性についてご紹介!
2023年2月8日
フリーランスデータベースエンジニアの年収や案件、将来性についてご紹介!
近年、労働環境がより自由度を増す中、正社員として終身雇用を目指すのではなく、フリーランスとして自由度高く働く選択肢も増えてきています。
とくにIT業界は、人材不足やリモート環境が整っていることもあり、フリーランスの需要は増えています。データベースエンジニアという職種においても、急速に進むDX化に伴いフリーランスの需要が増えているため、フリーランスを目指したいという方も少なくないでしょう。
とはいえ、会社員からフリーランスを目指す場合、「フリーランスと会社員の違い」「会社員からフリーランスになる方法」「フリーランスになるメリット・デメリット」など、わからないことや不安などが残るのも事実です。
本記事では、データベースエンジニアという職種に焦点を当て、「フリーランスのデータベースエンジニアの案件や年収・働き方」「データベースエンジニアがフリーランスになるメリット・デメリット」「データベースエンジニアがフリーランス案件を獲得する方法」などを紹介していきます。
目次
データベースエンジニアのフリーランスの年収や働き方
データベースエンジニアは、データの集合体であるデータベースの設計・開発および保守・運用を行うエンジニアです。
データベースを構築・活用することで、業務に必要不可欠な膨大なデータの一元管理が可能となるため、DX化を進めるうえで企業にとっては欠かせない存在です。
近年の急速なDX化に伴い、データベースエンジニアを求める企業は増えており、今後も安定した活躍を見せることが期待できるでしょう。
一般的に、データベースエンジニアの業務は以下の3つに分かれます。
- 設計・開発
- 管理
- 運用
設計・開発では、データベース製品を使って実際にデータベースを設計・開発していきます。
データベース製品にはさまざまな種類がありますが、高いシェアを誇る「Oracle Database」やMicrosoft社が提供している「Microsoft SQL Server」などが人気です。
管理では、設計・開発したデータベースの効率化・最適化を図ります。データベースのセキュリティも担当することが多いです。
運用では、稼働しているデータベースの運用を行います。具体的には、アクセス権の管理やデータのバックアップなどです。
企業の大切なデータを扱うことになるため、大きな責任を伴うこととなりますが、その分やりがいを感じられる仕事と言えるでしょう。
働き方
データベースエンジニアの働き方は、リモートワーク自体は可能でも、完全リモートはできないケースが多いです。
理由としては、データベースには個人情報など外部に流出させてはいけない情報が保管されていることも多く、厳重に管理する必要があります。データベースエンジニアは、そのような情報に触れる業務が発生するため、完全リモートでは対応できない業務がどうしても発生してしまうためです。
以上のことから、データベースエンジニアは定期的に出社を求められる場合がほとんどであり、リモートに対応している案件もあまり多くありません。
年収
フリーランス案件検索サイトの「フリーランススタート」によると、フリーランスのデータベースエンジニアの平均年収は810万円となっています。
会社員のデータベースエンジニアの平均年収は583万なので、正社員よりフリーランスのほうが年収が高いことがわかります。
また、データベースエンジニアの最高年収は1,920万円となっており、スキルや経験次第では高年収を目指すことが十分可能でしょう。
参考:データベースエンジニアはリモートワークできる?リモート/在宅ワーク求人・案件実情や要求されやすいスキルを解説!|フリーランススタート
案件数
「フリーランススタート」でデータベースエンジニアの案件数を検索したところ、2023年1月時点で1915件ありました。ネットワークエンジニアの5993件やクラウドエンジニアの1097件、セキュリティエンジニアの1184件と比較すると、目立って多くはないですが少なくもないです。
案件数自体は多めですが、リモートワーク可能なものは456件と全体の約24%しかありません。
以上のことから、働き方を選ばないなら案件数は豊富なものの、リモートで働きたいなら案件数は少なく、競争率が高いと言えるでしょう。
データベースエンジニアのフリーランスの将来性や今後の需要は?
データベースエンジニアを目指している場合、将来性や今後の需要が気になる方も多いことでしょう。データベースエンジニアに将来性はあるのでしょうか。
結論から言うと、データベースエンジニアは将来性が高く、今後も需要は増えていくと言えるでしょう。
その理由として、まずエンジニア自体が現在人材不足であり、今後も人材不足は継続していくことが挙げられます。
経済産業省が実施した「IT人材需給に関する調査」でもその傾向は明らかとなっており、
2030年時点のIT人材の需要と供給の差の試算結果では「IT需要の伸びが低位」かつ「生産性の上昇率が情報通信業の1995年以降の上昇率と同水準」の場合のみ需要が供給を下回ると予想されています。
IT事業の発展速度を踏まえるとIT需要の伸びが鈍るとは考え難いため、エンジニアの需要は今後も増え続けるでしょう。
第二の理由は、近年ビッグデータが活用され始めているためです。ビッグデータはその名の通り膨大な量のデータを指し、ビッグデータを分析してさまざまな分野に活用させる流れが生まれています。
そのため、ビッグデータを管理できるような大規模なデータベースを必要としている企業が増えてきているのです。
データベースエンジニアがフリーランス案件を獲得する方法
フリーランスとして安定した収入を確保していくには、継続的に案件を獲得していく必要がありますが、データベースエンジニアが案件を獲得するにはどのような方法があるのでしょうか。
フリーランスが案件を獲得する方法としては「クラウドソーシングサイトの利用」「フリーランスエージェントの利用」「転職サイトの利用」などが一般的です。
クラウドソーシングサイトは、フリーランスを対象としたさまざまな案件が掲載されているサイトです。
案件内容を確認し、気に入った案件に提案することで案件を獲得していきます。
利用に条件はなく、フリーランスとしての経験がまったくない方でも提案することは可能ですが、案件は募集人数が決まっているため、なんらかのアピールポイントがなければ案件を獲得するのは難しいでしょう。
フリーランスエージェントは、専門のエージェントがフリーランス向けの案件を紹介してくれるサービスです。自分で案件を探す必要がない点がクラウドソーシングサイトや転職サイトとは大きく異なり、良質な案件も比較的多めです。
フリーランスに特化しているわけではありませんが、案件を探す際は転職サイトも確認するとよいでしょう。転職サイトには、会社員だけでなくフリーランス向けの案件も掲載されているため、思わぬ優良案件が見つかる可能性があります。
以上が案件を獲得する際の一般的な方法ですが、フリーランスとしての経験が浅い方はフリーランスエージェントを利用するとよいでしょう。
経験やスキルに見合った案件を紹介してくれるため、自分で案件を探すよりも効率的です。
カウンセリングも受け付けているため、疑問点をすぐに相談できるのもフリーランスエージェントの魅力と言えるでしょう。
データベースエンジニアのフリーランスに必要なスキル
データベースエンジニアがフリーランスとして働く際に必要なスキルは以下の3つです。
・セキュリティスキル
・データベーススキル
・コミュニケーションスキル
それぞれ詳しく解説します。
セキュリティスキル
セキュリティが疎かではデータ流出のリスクが高まってしまうため、安全なデータベースを作成するためにもセキュリティスキルは重要です。
データの暗号化やアクセス制御などの基本的なセキュリティスキルはもちろんのこと、サイバー攻撃にも精通しておくとより強固なセキュリティを実装することができるでしょう。
データベーススキル
データベースの設計や開発が主な業務となるため、データベーススキルは必須と言えるでしょう。
データベースはデータベース管理ソフトを利用して開発を進めていくため、各種ソフトの知識も求められます。
「Oracle Database」や「Microsoft SQL Server」など、主要なソフトは一通り扱えるようにしておきましょう。
コミュニケーションスキル
データベースエンジニアは、クライアントとコミュニケーションを取る機会が多いです。設計・開発・保守・運用のどの業務においても担当者と連携を取る必要があるでしょう。
データベースはクライアントの要望を取り入れながら設計していくため、クライアントの要望を正確に聞き出すためのスキルは非常に重要です。
チームを組んで業務を行うことが多い点も、コミュニケーションスキルが必要な一因と言えるでしょう。
データベースエンジニアのフリーランスが高単価な案件を獲得するには?
データベースエンジニアは高収入を目指せる業種ですが、ただ漠然と案件をこなしていくだけではなかなか高単価な案件を獲得することはできません。
高単価な案件を獲得するために、以下の3つを意識してみましょう。
・商流の浅い案件に参画する
・資格を取る
・システム開発の経験
それぞれ詳しく解説します。
商流の浅い案件に参画する
フリーランスの案件は、基本的に商流の浅いものがおすすめです。
商流の深い案件は企業とフリーランスの間に複数の仲介業者が挟まるため、仲介業者への手数料によって報酬が安くなってしまいます。
また、商流の深い案件は工程が低いものが多いため、単純な作業を担当する機会が増え、スキルアップに繋がらない場合が多いです。
工程が低いということは、逆を言えば責任を負う立場になることはほとんどないというメリットもあります。
しかし、そのような案件は報酬も低いため、報酬が低いというデメリットをメリットが上回ることはないでしょう。
報酬に大きな差があるため、基本的に商流の浅い案件を獲得したいところですが、商流の浅い案件に参画するには、相応のスキル・経験が必要となります。
なるべく商流の浅い案件を獲得できるように、知識やスキルを積極的に身につけておくことが大事です。
資格を取る
高単価な案件を獲得するには自身のスキルをクライアントにアピールする必要があり、資格の取得は豊富な知識を備えているという証左になります。
以下は、ぜひ取得しておきたい3つの資格です。
・ORACLE MASTER
・データベーススペシャリスト試験
・オープンソースデータベース技術者認定資格
ORACLE MASTERは、世界一のシェアを誇る「Oracle Database」のスキルを証明する資格です。
「Bronze」「Silver」「Gold」「Platinum」の4つの難易度に分類されています。
Bronzeから順番に取得していく必要があるため、ゆくゆくはPlatinum取得を目指しましょう。
データベーススペシャリスト試験は、データベースに関する知識全般を証明する資格です。
国家資格のため難易度は高めですが、取得できればデータベースに関する汎用的なスキルを保有していると証明できるでしょう。
オープンソースデータベース技術者認定資格は、オープンソースのデータベースに関する知識を証明する資格です。
業務で必要な知識が対応範囲となっているため、体系的な知識を幅広く習得することができるでしょう。
システム開発の経験
データベースエンジニアはデータベースの設計から運用までを担うことになるため、幅広い知識やスキルが必要となりがちです。
また、データベースエンジニアとしての経験とシステム開発の経験があれば、プロジェクトマネージャーなどさらなるキャリアアップも可能となるため、過去に大規模なシステム開発に携わっていた場合は今後のフリーランス活動において大きな武器となるでしょう。
まとめ
今回の記事では、フリーランスのデータベースエンジニアとして働きたい方へ向けて、データベースエンジニアの年収や働き方、将来性などについて解説しました。
データベースエンジニアは将来性にも期待できる業種ですが、データベースのみに特化している場合はその限りではありません。
幅広く知識やスキルを身につければさらなるキャリアップも目指せるため、サーバーやネットワークに関する知識も合わせて習得しておくことをおすすめします。
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