フリーランスの単価相場はどのくらい?決め方や上げる方法なども解説!

クライアントから案件を依頼されたとき、単価をきかれて即答できない方も多いのではないでしょうか? 

周囲のフリーランス仲間に話を聞いてみたら、自分より高単価の仕事を受けている人がいて驚いたという方もいることでしょう。そろそろキャリアアップしていきたい、けれども、適正単価の決め方がわからない…とお悩みの方もいるかもしれません。

本記事では、そんな方に向けて、単価の決め方と上げ方をご紹介します。

フリーランスの平均年収についても触れているので、あわせて確認し、今後の案件獲得の際の参考としてみてください。

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フリーランスエンジニアの単価相場

自分自身の単価を決めるためには、まず市場の相場を知ることが重要です。

一般的には、エンジニアとしての「経験年数」「言語スキル」「職種」の3つが、市場で単価を決められる指標となるとされています。

これらの情報を整理して、市場での自分の立ち位置を把握することから始めていきましょう。

経験年数別の単価相場

経験年数に関しては、一般的に年数が増えるほど単価が上がるといわれています。経験が増えることに比例して知識やスキルも身につき、リーダーやマネージャーといった上流の役職に就くこともできるからです。

フリーランスになる前に勤めていた企業での経験も重要といえるでしょう。一般的に、社会人としてある程度経験を積んでいるほうが単価は上がる傾向にあります。たとえば、全く社会人経験がない状態から始める場合は、企業の新卒社員の月収からスタートする、というケースも少なくありません。

逆に、会社勤めのときに責任ある役職で活躍していた場合は、フリーランスになった瞬間から高単価の提示をしやすいといえるでしょう。

言語別の単価相場

フリーランスエンジニアの単価相場でとくに評価軸に上がりやすいのが、言語スキルです。需要や将来性の高い言語を取り扱うことができるエンジニアは、評価が上がる傾向にあります。

フリーランススタートを基に、ニーズの高い言語を一例で挙げると、「Java」は約75万円、「PHP」は約67.3万円、「Ruby」は約73.3万円、「React」は約73.8万円が、現在の平均単価となっているようです。(2023年7月時点)

また「Go」「Swift」「Kotlin」といった言語も、今後需要が増えていくといわれています。

IT技術の進歩によって言語の需要は変化するので、常に最新情報のインプットを欠かさないようにしておきましょう。

参考:フリーランススタート

職種別の単価相場

一言でエンジニアといっても多様な職種があり、プロジェクトの中でどの役割を担うかによって単価は異なるものです。

中でも、プロジェクトの進行管理や予算の振分など、責任が重い業務をおこなう「プロジェクトマネージャー」「プロジェクトリーダー」といった職種は、単価相場が高くなる傾向にあります。

開発に関わる現場においては、システム自体の要件定義・設計をおこなう「システムエンジニア」の単価相場が高くなりがちです。システムに組み込む「プログラマー」は、システムエンジニアよりも業務範囲が狭まるので、単価相場はやや低めになる傾向があります。

自分自身の適性も鑑みて活躍したい職種を検討することも、単価の決定につながるでしょう。

フリーランスエンジニアの平均年収

Relanceが調査した「フリーランスエンジニア白書2023」によれば、フリーランスエンジニアの平均年収は約576万円という結果でした。また、54.5%の方が独立前より収入が上がっていると答えています。

要因としては、働く時間や場所を自分で選ぶことができるため効率的に動くことができること、積み上げたスキルや経験を活かし多くの案件をとっていくことができるところ、などが考えられます。

一方で、仕事を獲得するための営業活動や経理などの事務作業も自身でおこなう必要があるため、時間が圧迫されがちです。件数を増やしていくだけの営業活動では、いずれリソース不足で息切れするリスクが高くなるため、自分自身の単価を上げていく必要があります。

参考:フリーランスエンジニア白書2023|Relance

フリーランスエンジニアの単価の決め方

単価の相場を知ったところで、次に自分自身の単価を決めるフェーズに入りましょう。

この際、「なんとなく」で単価を決めてしまうと、クライアントに提案するときに根拠を答えることができず、逆に信用を失いかねません。

自分の市場価値を知った上で、業務にかかる工数を割り出し時給換算をすることで、自ずと単価を割り出すことができるでしょう。

工数を割り出す

クライアントによっては、案件全体の工数を把握しないまま依頼をしてくるケースも往々にしてあります。その場合、受注した後に、予期せぬ工数に首を絞められてしまう恐れも否定できません。

そういった事態を防ぐために、受注前に工数をヒアリングして、クライアントとの間で業務範囲を明確にしておくことが非常に重要です。

また、案件の時給換算にもつながるため、単価を提示する前にすり合わせをしておくのがよいといえるでしょう。

今までの業務の経験から、案件ごとにタスクをリストアップし、自分なりのWBSやガントチャートなどをつくっておおよその工数や工期を把握しておくことがおすすめです。クライアントへ交渉する際に役立ちます。

時給で考える

一見好条件だと思って受注してみたものの、いざ案件が始まったら予想外に時間をとられ、結果的に他の案件を受けられない状態に…なんて話もよく耳にします。

その点に関しては、事前に案件のコストパフォーマンスを想定することで、ミスマッチを未然に防ぐことができるでしょう。

フリーランスエンジニアの報酬体系はさまざまですが、どのような案件であっても、時給換算することがポイントです。その案件にどれだけの工数と期間がかかるのか、自分の業務範囲はどの程度か、を把握して時給換算をすることが、案件を受けるか否かの判断基準にもなるでしょう。

クライアントの予算も考慮する

クライアントの予算を大幅に超えた単価を提示してしまうと、失注につながる恐れがあります。それを防ぐためには、先にクライアントの予算をある程度想定してから、自分の単価を提示する方法がよいでしょう。

依頼を受けた際には、その案件自体の相場感やクライアントの情報もしっかりとリサーチし、相手の予算を仮定して検討する必要があります。また、クライアントとの関係値にも左右されますが、予算感を直接訊いてしまうのもおすすめです。

予算と事情を把握した上で、単価を調整したり、場合によっては見送ったりといった判断をするとよいでしょう。

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フリーランスエンジニアの単価を上げるには?

今後フリーランスエンジニアとして長く活躍していくためには、高単価の案件を受注して効率よく利益を上げていくことが重要といえるでしょう。

ここでは、単価をアップさせるための準備や方法をご紹介します。

高単価案件を持つエージェントサービスを利用する

案件を獲得するには営業活動が必要です。とはいえ、フリーランスは現在進めている案件をこなしながら営業活動をおこなう必要があるため、自ずとリソースが圧迫されていきます。

そこで、営業の部分はエージェントに任せる、というのも有効な方法の1つです。

高単価の案件を持つエージェントサービスに登録しておけば、営業担当が希望に合った案件を持ってきてくれます。自身は本業に集中できるので、一石二鳥といえるでしょう。効率のよい高単価案件の受注にも期待ができます。

スキルアップする

エンジニアが携わる業界は、日進月歩で新しくなっていく世界です。また、競合となるフリーランスエンジニアも数多くいるので、差別化できる能力がなければ案件の数は先細りとなり、単価アップにもつながりにくい状況を生み出してしまいます。

今まで積み重ねてきたスキルや実績も大事ですが、市場で需要のないスキルをどれだけ磨いても意味がありません。

最新トレンドの言語や技術を身につけ、時代の流れに取り残されないようにしましょう。

魅力的な実績を作る

実績は多いに越したことはありませんが、羅列された中で自分の強みが伝わる経歴があると、クライアントの目を引くことができます。

たとえば、スキルシートに大手企業との長期的な案件が書かれていれば、クライアントからの信用が高まるでしょう。また、希少性の高いマネジメントの実績がある人材も、多くの企業が求めています。

現在の自分の実績をリストアップし、今後のキャリアプランと併せて受ける案件を精査していくことも、先々の単価アップにつながります。

スキルシートをしっかり作る

エンジニアにとって履歴書や職務経歴書にあたるスキルシートは、自分自身をアピールするために大変重要な書類です。

クライアントはスキルシートに書かれた情報からその人材を読み取ることになるため、端的で簡潔にまとめられていることもポイントといえるでしょう。

そのようなわかりやすいスキルシートを書くためには、下準備が必要です。「プロジェクトの規模」「参画期間」「担当業務」「スキル」「実績」といった経歴を、5W1Hで洗い出すことが基本といえます。

また、言語、フレームワーク、データベース、OS、ツールといった開発環境に関する正式名称も、一次ソースを探して確認しておきましょう。人柄や熱意が伝わるよう、この案件を希望する理由も振り返ってみることもおすすめです。

クライアントと交渉する

案件単価が自分の希望よりも低かった場合、単価アップの交渉をおこなうことも有効な手段です。

「交渉」と聞くとクライアントとの関係の悪化を懸念する方も多いかもしれません。しかし、自分自身の成果に対して低い報酬で仕事をしている状態が続くことのほうが、先々に関係破綻を招くリスクを秘めています。自分自身の市場価値も上がりにくくなってしまうでしょう。

ただし、前提として交渉をおこなえる土壌が整っているかどうかは見極める必要があります。自分自身が成果を出しているかどうか、市場の相場やほかの案件と比べて今の案件が適正ではないといえるか、クライアントの予算状況も鑑みて交渉できるタイミングなのか、など今一度よく確認してみましょう。

こういった諸条件を満たして、機が熟しているようならば、交渉に臨むことをおすすめします。単価アップの交渉時には、エビデンスを残すためにメールなどのテキストベースで進めることにも気をつけてください。対面や電話の場合は、録音するのもよいでしょう。

>>>単価交渉を成功させるコツとは

まとめ

本記事では、フリーランスの案件単価について、その相場や単価の決め方・上がり方などを解説してきました。

フリーランスとして経験を積むと、実績も積み上がり、新しい知見がどんどんインプットされていきます。

それに伴い、自分自身の市場価値も高め、適正な単価を得ていくべきです。その際、エージェントサービスの活用もかなり有益に働きます。

定期的にキャリアを棚卸し、賢く周りの力も借りながら、先々のプランを考えていきましょう。

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