AWSエンジニアの平均年収は600万円以上!高収入の理由や収入の上げ方を解説

AWSエンジニアとして勤務する中で、同僚との年収の差に焦ったり、現場の収入に満足していなかったりという方も少なくないでしょう。

昨今は、副業としてAWSエンジニアを選択する傾向も強まっているため、職業としての平均年収を把握しておきたいと考える場面もあるかもしれません。

そこで本記事では、AWSエンジニアの平均年収について、年代別に解説していきます。AWSエンジニアの平均年収はどれくらいなのかに加え、今後の見通しや、高収入を得ているAWSエンジニアの傾向、年収を上げるためにすべきこともあわせてご紹介します。収入面での悩みや疑問を持つAWSエンジニア、もしくはAWSエンジニア志望の方は、ぜひ参考にしてみてください。

AWSエンジニアの平均年収は約760万円

Indeedのデータによると、日本におけるAWSエンジニアの平均年収は約755万円ほどとされています。※2024年4月時点

この数値は、セキュリティエンジニアや社内SEを含むほかのエンジニア職種と比較しても、比較的高い水準です。

この平均年収は、クラウドサービスの需要の高まり、とくにAWSのスキルを持つエンジニアに対する需要が増加している現状が反映されていると考えられるでしょう。AWSエンジニアは、専門知識と技術を活かして高収入を得ることができる職種の1つといえます。 

参考:日本でのAWSエンジニアの平均給与|Indeed

フリーランスの場合は約930万円

フリーランススタートのデータによれば、フリーランスとして活動するAWSエンジニアの平均年収は約930万円(月額単価平均77.5万円×12か月)となっています。とはいえ、フリーランスの収入はプロジェクトや案件によって大きく変動するため、あくまで参考値とお考えください。

またフリーランスの場合は、個々のスキルや経験に応じて収入に大きな差が出ることもあるでしょう。このデータは、フリーランスAWSエンジニアが、高い専門性を背景として比較的高収入を得る可能性を持っていることを示していますが、あくまでも個々の努力と案件選びによって大きく左右されることも留意する必要があります。

参考:AWSのフリーランス求人・案件一覧|フリーランススタート

AWSエンジニアの年収|年代別

先述したとおり、比較的平均年収が高いとされているAWSエンジニアですが、平均年収は年代によっても変わるものです。

AWSの平均年収について、20代・30代・40代にわけて解説します。

20代の平均年収|約390万円

求人ボックス 給料ナビのデータを参考にすると、20代のAWSエンジニアの平均年収は、約390万円です。この年齢層の若手エンジニアは、経験やスキルがまだ充分ではないため、平均的に見て年収が低くなる傾向にあります。

しかし、20代はキャリアの成長段階にあたり、スキルアップや適切なキャリア形成をおこなうことが非常に重要な時期です。経験を積み、専門知識を深めることで、将来的により高い収入を目指すことができます。若手エンジニアにとって20代は、今後の成長に向けた「投資期間」ともいえるでしょう。 

参考:クラウドエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)|求人ボックス 給料ナビ

30代の平均年収|約550万円

上記のデータにおいて、30代のAWSエンジニアの平均年収は、約550万円です。この年代では、経験やスキルの向上に伴い平均年収も上昇する傾向にあることが示されています。

20代の成長期を経て30代に入ると技術力や業界での立ち位置が確立され、それが収入の増加に直結すると考えられます。30代になってからも、引き続きスキルアップやキャリア形成に注力することで、さらなる収入向上のチャンスが広がるでしょう。

30代のエンジニアは、自身の能力をさらに高め、将来への投資を怠らないことこそが、さらなる給与アップやキャリアアップへの鍵となります。 

参考:クラウドエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)|求人ボックス 給料ナビ

40代の平均年収|約640万円

求人ボックス 給料ナビのデータによると、40代のAWSエンジニアの平均年収は、約640万円と高めです。エンジニアとしての豊富な経験と高度なスキルが融合し、それが年収のさらなる向上につながっていると考えられます。

40代では、技術的な専門性や業界内での信頼性が確立され、これらが収入増加の大きな要因ともなっています。しかし、年収を上げ続けるためには、40代以降もスキルの維持と向上、キャリアのさらなる成長における努力が不可欠です。

参考:クラウドエンジニアの仕事の年収・時給・給料(求人統計データ)|求人ボックス 給料ナビ

AWSエンジニアの年収が今後も高くなる理由

AWSエンジニアは、今後も年収が高くなり続ける仕事といわれています。

なぜAWSの年収が高くなるのか、以下3つの視点から解説します。

  • クラウドサービスの中でAWSは高いシェアを誇るから
  • 最新技術やサービスに対応し続ける必要があるから
  • 需要が高まっているにも関わらず人手不足だから

1つずつ詳細を見ていきましょう。

クラウドサービスの中でAWSは高いシェアを誇るから

AWSエンジニアの年収が高い要因の1つとして、AWSがクラウドサービス市場において高いシェアを誇ることが挙げられます。

近年、クラウドサービスへの需要が急速に増加しており、とくにAWSの需要は今後も拡大すると見込まれています。これにより、AWSエンジニアの需要も増加すると予想できるのです。

AWSに関連する技術やサービスへの深い知識とスキルは、エンジニアの市場価値を高めるための重要な要素です。AWSエンジニアには、技術的な専門性を高め、市場の動向に敏感であることが求められ、結果として高い年収を得られると考えられるでしょう。 

最新技術やサービスに対応し続ける必要があるから

AWSエンジニアの年収が上がる理由の1つに、最新技術やサービスに対応し続ける必要性も挙げられます。

AWSは、常に新しい技術やサービスを開発・提供している領域であるため、エンジニアはこれらに迅速に対応し、技術の進化に追従しなければなりません。

最新のトレンドやベストプラクティスを理解し、適用できる能力は、企業にとって非常に価値が高く、エンジニアの市場価値を高める結果にもつながります。

新しい技術やサービスに対応できるAWSエンジニアは、企業にとって貴重な存在です。そのスキルと対応力こそが、年収向上の重要な要因となっています。

需要が高まっているにも関わらず人手不足だから

AWSエンジニアの年収が高くなる理由の1つには、需要と供給のアンバランスさも挙げられます。AWSエンジニアに対する需要は増加しているものの、適切なスキルを持つエンジニアは不足しているのが現状です。

人手不足が続く限り、AWSエンジニアの市場価値・希少価値は高まり、それに伴って年収も上昇する傾向にあります。需要と供給のバランスが崩れることにより、企業は優秀なエンジニアを確保するために高い報酬を提供します。

その結果、AWSエンジニアの年収が上がるという事象につながっているのです。 

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年収の高いAWSエンジニアの特徴

市場の傾向や職種としてのアドバンテージだけに頼っていては、理想とする年収を得ることはできません。

以下に挙げる、年収の高いAWSエンジニアの特徴を理解し、自身に足りない部分を補いつつ、長所を伸ばすことが重要です。

  • AWSだけではなくインフラやオンプレミスの知識やスキルもある
  • 大規模開発への参画など実務経験が豊富にある
  • マネジメント職またはスペシャリスト職に就いている

1つずつ確認していきましょう。

AWSだけではなくインフラやオンプレミスの知識やスキルがある

年収が高いAWSエンジニアは、AWSの知識やスキルだけでなく、インフラやオンプレミスに関する幅広い知識を有しています。近年、多くの企業がオンプレミスからクラウドへ移行し、さらにはハイブリッド型のネットワークを構築しています。

そのため、多様な環境に対応できるエンジニアは、即戦力として非常に価値が高まっているのです。

インフラ、クラウド、セキュリティ、ミドルウェアなど広範な知識を持つことで、さまざまなプロジェクトに対応できます。問題解決能力や設計力があれば、より高度なプロジェクトにも挑戦できるでしょう。

その結果、対応できる範囲が広がり、年収アップへとつながるのです。

大規模開発への参画など実務経験が豊富にある

年収が高いAWSエンジニアは、大規模開発プロジェクトへの参画を通じて豊富な実務経験を積んでいます。豊富な実務経験は、システム全体の設計や実装に深く関わる能力があることを示し、高く評価される根拠となるでしょう。

また、トラブルシューティングや設計上の課題解決能力も求められ、これらのスキルを持つエンジニアはとくに重宝されます。

大規模プロジェクトに参画し、実務経験を豊富に積んだAWSエンジニアは市場価値が高く、高い年収を得られる結果につながると考えられるでしょう。 

マネジメント職またはスペシャリスト職に就いている

年収が高いAWSエンジニアの中には、マネジメント職やスペシャリスト職に就いている方が多くいます。マネジメント職・スペシャリスト職のエンジニアは、市場でも高い価値のある人材と考えられています。

マネジメント職のエンジニアは、プロジェクトの指揮やチームのリーダーシップを担い、企業にとって欠かせない存在です。

一方でスペシャリスト職のエンジニアは、特定の技術領域において高度な知識やスキルを有し、プロジェクトに専門的なアドバイスや支援を提供する役割を持ちます。

どちらの職種も高度なスキルと豊富な経験が求められるため、その対価として高い年収を得られるのです。

AWSエンジニアが年収を上げるためにできること

AWSとして従事し、年収を上げるためには、何をすべきなのでしょうか。

ここでは、AWSが実施すべき年収を上げる方法について、以下の視点から見ていきましょう。

  • 明確な目標やキャリアパスを考える
  • 目標に向けて必要な知識とスキルを身につける
  • AWS認定資格を取る
  • 常に最新の情報を取り入れる
  • 上流工程の実務経験を積む
  • 希望の年収に合わせて転職や独立を検討する

それぞれ詳細を解説します。

明確な目標やキャリアパスを考える

AWSエンジニアが年収を上げるためには、自分のキャリアに対する明確な目標設定とキャリアパスの計画が非常に重要です。

具体的には、マネジメント職を目指すのか、それとも特定の技術領域でのスペシャリスト職を目指すのかなど、自分が進みたい方向性を定めることから始めましょう。

目標やキャリアプランを明確にすることで、達成に必要なスキルや知識、さらには取得すべき資格などが見えてきます。そのあとは、設定した目標に向けて必要なスキルの習得や資格の取得など、具体的な行動を積極的におこなうことが重要です。

自分自身でAWSエンジニアとしてのキャリアの方向性を定め、それに向かって努力を重ねることが、結果として年収アップにつながる近道となります。

AWSエンジニアは技術の進化が早い分野であるため、常に最新の情報をキャッチアップし、自己成長を続けることが、成功の鍵となるでしょう。 

目標に向けて必要な知識とスキルを身につける

AWSエンジニアとしての目標が明確となったら、達成に必要な知識やスキルの習得に取り組みましょう。

この過程では、AWS関連の資格を取得して体系的に学習を進めることがおすすめです。資格を取得する過程で得た知識を、実際に仮想環境を構築するなどアウトプットに活かすことで、理解を深め、スキルを実践的に向上させられます。

また、AWSに限らず、クラウドコンピューティングの知識に加えネットワークやセキュリティといった関連分野の知識もあわせて幅広く習得することで、自身の市場価値をさらに高めることが可能です。

技術の進歩は日進月歩であり、とくにクラウドコンピューティングの分野では新しい技術やサービスが次々と登場しています。そのため、常に最新の情報をキャッチアップし、学習を続けることが、AWSエンジニアとしての成長に不可欠です。

AWS認定資格を取る

AWSエンジニアとして年収を上げる上で、AWS認定資格の取得は非常に重要な施策の1つです。Amazonが提供する公式のAWS資格試験は、AWSに関する深い知識や技術スキルを持っていることを証明するための強力なツールとなります。

AWSの認定資格を取得することで、自分自身の専門性や信頼性を示すことにつながり、直接的な年収アップに貢献する可能性が高まるでしょう。

AWS認定資格は、「ファンダメンタル」「アソシエイト」「プロフェッショナル」「スペシャリティ」の4つのレベルに分かれており、全12種類の資格があります。初級から始めて徐々に高度な資格を目指すことで、自身のスキルを段階的に向上させることが可能です。

各レベルの資格を取得することで、より深い知識と技術を習得し、AWSエンジニアとしての市場価値を高められます。

参考:AWS認定|AWS

常に最新の情報を取り入れる

AWSエンジニアが年収を上げるためには、常に最新の情報を取り入れ、技術やサービスについての理解を深めることが重要です。

クラウドコンピューティングの分野は日々進化しており、新しい技術やサービスが続々と登場しています。これらの最新動向に敏感であることは、自身の知識やスキルを高め、市場価値を向上させるために不可欠です。

そのためには、オンラインコミュニティへの参加や専門書籍の読書、セミナーやイベントへの積極的な参加などさまざまな方法で情報を収集し、学び続ける姿勢が求められます。

これらの活動を通じて、クラウド技術や業界の最新動向に関する知識を常に更新し続けることができます。AWSエンジニアとして自己のスキルセットを常にアップデートし続けることは、技術変革の速い昨今において、年収アップに直結する重要な戦略といえるでしょう。

上流工程の実務経験を積む

AWSエンジニアが年収を上げるためには、上流工程の実務経験を積むことが非常に重要です。

上流工程における経験は、プロジェクトの設計や計画段階から積極的に参画する機会となり、マネジメント職やスペシャリスト職へと進む道を開くことにつながります。

具体的には、要件定義やアーキテクチャ設計、コスト最適化などの作業を通じて、エンジニアとしての専門性を高められます。これらの経験は、エンジニアとしてだけでなく、ビジネスマンとしての総合的な成長にもつながり、キャリアアップへの重要なステップとなるでしょう。

上流工程での実務経験を積むことは、技術的なスキルだけでなく、プロジェクト全体を俯瞰し、より高度な問題解決能力を身につけるためにも必要といえます。

希望の年収に合わせて転職や独立を検討する

AWSエンジニアとしての年収アップを目指すには、目標とする年収に応じたキャリア戦略を立て、そのための具体的なステップを踏むことが重要です。

とくに現職で希望する年収を達成できない場合には、転職や独立を検討することが有効な手段となり得ます。新しい職場やプロジェクトに参加することで、新たな経験を積み、自己の技術や経験を高めることが可能です。

なお、転職や独立は年収アップに直結する要因でもあり、自身の成長にもつながる要因ともいえるでしょう。

まとめ

AWSエンジニアの平均年収は比較的高く、今後もさまざまな背景・要因から上がり続けることが考えられます。ただし、年収の傾向が安泰だからといって努力を怠っては、平均年収程度の収入に留まるばかりか、平均年収以下の収入になってしまう可能性もあるでしょう。

AWSエンジニアとして高収入を得るには、市場に求められる人材になるための弛まぬ努力が必要です。インフラやオンプレミスなどAWSに関連する知識を得たり、実務経験を積んだりと、年収の高いAWSエンジニアの特徴に自らが合致するよう、自己分析と努力を重ねていきましょう。

また、明確なキャリアパスの設定や最新情報のキャッチアップなど、AWSエンジニアとしての年収を上げる方法を把握し、実践することも大切です。AWSエンジニアの働き方には正社員・フリーランスがあり、どちらも努力次第で高収入を得ることができます。

本記事でご紹介した内容からAWSエンジニアの年収について学び、自身がどのようなキャリアパスを形成すべきかを検討してみてください。

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