経験から学ぶフリーランス QAエンジニアとして成功するための秘訣
2024年7月24日
目次
はじめに
はじめまして、QAエンジニアの大岩と申します。私は契約社員のQAとして7年間、項目検証から項目作成、修正確認、管理業務などを行っておりました。その中で、最大100人のチームを管理し、複数のプロジェクトを成功に導いた経験があります。その後、自立するためにフリーランスのQAエンジニアとして働いています。
フリーランスの魅力と挑戦
フリーランスとしての働き方は、近年ますます人気を集めています。特に、QAエンジニアのような技術職では、リモートワークの可能性や柔軟な働き方が注目されています。しかし、自由な反面、多くの課題も存在します。フリーランスとして成功するためには、自己管理能力やスキルの向上が不可欠です。このブログでは、私がフリーランスQAエンジニアとしての経験を基に、成功のための秘訣を紹介します。
執筆者:フリーランスエンジニア 大岩雅人
QAエンジニアとは
QAエンジニアは、ソフトウェアの品質を確保するために、テストを通じて不具合や問題を検出し、報告する専門家です。テスト項目の作成、実行、結果の分析を行い、開発チームと協力してソフトウェアの品質向上に努めます。ユーザー視点での検証も行い、ユーザーが使いやすい製品を提供することを目指します。
フリーランスとして契約するために
スキルを身につける
資格取得や新しい技術の習得は、自分の市場価値を高めるために重要です。私は、フリーランスとして活動を始める前に、JSTQB FLやITパスポートの資格を取得しました。これにより、自分の専門性を高め、クライアントに対する信頼性を強化しました。
ポートフォリオの作成
過去のプロジェクトや実績をアピールするためのポートフォリオを作成しましょう。具体的なプロジェクト例や成功事例を含めることで、クライアントに信頼感を与えることができます。
面談の準備
クライアントとの面談では、自分のスキルや経験を効果的にアピールすることが重要です。話す内容を事前に考え、自己紹介やプロジェクトの説明をスムーズに行えるように準備しましょう。面談では、以下のポイントを押さえておくと良いでしょう。
● 自己紹介: 自分の経歴や専門分野を簡潔に紹介します。
● 成功事例: 過去に成功したプロジェクトや達成した目標を具体的に説明します。どのような問題を解決し、どのようにして成功に導いたかを詳しく話しましょう。
● 失敗事例: あえて失敗した経験も共有し、その失敗から何を学んだか、どのように改善したかを説明します。これにより、問題解決能力と成長意欲をアピールできます。
● 具体的な作業内容: 実際に行った作業やプロジェクトでの役割を詳細に話します。
例えば、仕様書を基にしたテスト項目の作成や、不具合検知のプロセス、自動テストツールの導入など、具体的な事例を交えて説明します。
フリーランスプラットフォームの活用
いくつかのフリーランスプラットフォームに登録し、エージェントと連絡を取ることも重要です。
私の場合、希望する単価が通るようにRelanceの担当者が交渉などを手伝ってくれたことで、スムーズに契約が進みました。
フリーランスのメリットとデメリット
フリーランスの働き方にはさまざまなメリットとデメリットがあります。まずは、私が実際に感じたメリットについてお話しします。
メリット
● 自由な働き方ができる: 自分のスケジュールを自由に決めることができるので、ライフスタイルに合わせた働き方が可能です。
● 自分のペースで仕事ができる: 納期に合わせて効率的に仕事を進めることができ、自分のペースで働けます。
● 多様なプロジェクトに参加できる: フリーランスとして、さまざまな業界やプロジェクトに関わることで、経験の幅が広がります。
しかし、デメリットも存在します。
デメリット
● 他の人との交流が少なくなる: 在宅ワークが中心になるため、チームメンバーとの交流が少なくなります。孤独感を感じることもありますが、オンラインでのコミュニケーションを積極的に取ることで解消できます。
● 自己管理が難しい: 在宅ワークでは自己管理が重要です。時間管理や仕事の進捗管理をしっかり行うことが求められます。
● 状況がわかりづらいときは積極的に話を聞く必要がある: リモートワークでは、現場の状況を把握するのが難しい場合があります。そのため、積極的に話を聞き、状況を把握する努力が必要です。
● 収入が不安定なことがある: プロジェクトごとの契約となるため、収入が一定しないことがあります。これもフリーランスの大きな課題ですが、複数のクライアントを持つことでリスクを分散できます。
使用ツール
私が日常的に使用しているツールを紹介します。これらのツールは、効率的な仕事を進めるために欠かせません。
● SQL: データベースクエリの実行と分析を行います。データの整合性を確認したり、レポートを作成したりするのに役立ちます。
● Docker: コンテナ環境を構築し、一貫性のあるテスト環境を提供します。これにより、開発環境とテスト環境の差異を減らし、テストの信頼性を向上させることができます。
● GitHub: バージョン管理とコードの共有を行います。プロジェクトの履歴を管理し、チームとのコラボレーションを円滑にします。
● Jira: プロジェクト管理とタスク追跡を行います。タスクの進捗を可視化し、効率的にプロジェクトを進めることができます。
● 自動テストツール: テストの自動化と効率化を図ります。手動テストの時間を削減し、テストの精度を向上させます。
成功例
過去のプロジェクトでは、基本動作を記載しているシナリオテストを作成し、自動テストを行うことで大幅に工数を削減しました。この結果、プロジェクトの納期を守り、クライアントから高い評価を得ることができました。具体的には、自動テストツールを導入し、手動テストにかかる時間を半減させることに成功しました。
仕事内容
私の仕事内容についてもう少し詳しくお話しします。まず、クライアントから仕様書が届いたら、その内容をしっかり確認します。これは、新しい機能や修正点が正確に理解できるようにするためです。
次に、その仕様書をもとにテスト項目を作成します。このテスト項目は、後の検証作業で非常に重要な役割を果たします。
テスト項目を作成したら、次はチームやクライアントと共有してレビューを行います。ここでは、テスト項目に漏れがないか、改善点がないかを確認します。レビューが完了したら、実際に検証環境で新しい機能が追加された後、そのテスト項目に従って項目検証を行います。
検証中に不具合を見つけた場合は、その不具合を詳しく記載して報告します。不具合報告書には、どの部分で問題が発生したか、どのような状況で再現するかなどを明確に記載します。これにより、開発チームが問題を迅速に特定し、修正できるようになります。
開発チームが不具合を修正した後は、その修正内容を再度確認します。このプロセスを繰り返しながら、最終的にクライアントに納品できる品質の製品を作り上げていきます。また、他の作業者がいる場合は、クライアントとのチャットや不具合の内容確認、修正対応を行います。プロジェクトによっては、テスト手法の改善や新しいテストツールの導入も行います。
QAエンジニアとして大切なこと
コミュニケーション能力
QAエンジニアは、開発者やマネージャー、取引先と頻繁にやり取りをします。話す内容がわかりやすく、失礼のない文章であることが重要です。また、改善案を提案できることも大切です。相手と良好な関係を築いていれば、プロジェクトはスムーズに進むことが多いです。
不具合検知能力
QAとして、不具合を検知し報告する能力が求められます。経験を活かし、さまざまなケースを想定してテストを行います。仕様書だけでなく、ユーザーの視点も重要です。ユーザーが使いにくい箇所を見つけることも、QAエンジニアの大切な役割です。
スキルアップ
常にスキルアップを図ることが必要です。QAに関連する資格を取得したり、開発言語を学んだりすることで、より多くのプロジェクトに対応できるようになります。また、ツールの使い方を学ぶことも重要です。
ワークライフバランス
フリーランスの働き方では、自己管理が重要です。私は在宅ワークをしており、朝8時頃に起きてコーヒーを飲んでから仕事を始め、夕方6時頃に仕事を終えます。休日は家族と過ごし、リフレッシュしています。また、朝の時間を使って本を読んだり勉強したりすることもあります。
終わりに
フリーランスQAエンジニアとして成功するためには、自己管理能力やスキルの向上が不可欠です。また、クライアントとの良好な関係を築くことも重要です。このブログで紹介したポイントを参考にして、フリーランスとしてのキャリアを充実させてください。自由な働き方を楽しみながら、自分自身の成長を追求しましょう。
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