【2023年】Scala案件の単価相場を紹介!高単価案件を獲得する方法も解説!

近年、アジャイル開発に役立つオブジェクト指向の言語・関数型言語として注目を浴びているのが「Scala」です。Scalaには、Javaのライブラリ・フレームワークを大きな負荷なく簡単に使える、高速処理に長けていて冗長な記述を必要としない、といった利点があります。そうした特徴を受けて、企業からの需要が高まっているのです。

実際、Amazonやゼロックス、NASAといった欧米の大手企業のサービス構築で、Scalaは活用されています。また、ドワンゴ、Chatwork、サイバーエージェントなどの日本企業のサービス構築も例外ではありません。

しかし、「単価が高いといわれるScala案件の実態が気になる…」「フリーランスとして独立して収入を上げたい!」といった悩みや疑問を抱いているエンジニアの方も少なくないでしょう。

本記事では、フリーランスのScalaエンジニアに興味がある方に向けて、Scala案件の単価相場や高単価案件の獲得方法などを解説します。

記事を読み終わった後には、Scalaエンジニアとして活躍していく具体的な道筋が掴めるようになっているはずです。ぜひ最後までお読みください。

フリーランスのScala案件で担当する業務

まず、フリーランスのScala案件では、どのような業務を担当することが多いのかを見てみましょう。

Scala案件で任される業務の代表例は、以下の2つです。

  • サーバーサイドの開発案件
  • Webアプリケーションの開発案件

それぞれの詳細について解説します。

サーバーサイドの開発案件

Scalaは、Webサービスのバックエンド開発に用いられます。バックエンド開発とは、Web開発でユーザーの目に触れない、サーバーサイドの領域での開発を指します。

サーバーサイドの開発における主な実務は、サーバー側で使用されるプログラムの開発や、データベースとの連携です。また、各種分析やモデル構築、モデルを用いたプロダクトの構築といった作業も求人で見受けられます。ジャンルはさまざまで、検索エンジン向けの開発や医療機関向けサービスの開発、広告システムの開発など多岐にわたります。

サーバーサイドの開発では、AWSなどのパブリッククラウドを用いた開発経験が問われることもあるようです。そうした知識や経験をつけておくとScalaエンジニアとして役立つでしょう。

Web開発でユーザーの目に触れないサーバーサイドの領域を担当するエンジニアは、サーバーサイドエンジニアとも呼ばれます。

Webアプリケーションの開発案件

Scalaは、Webアプリケーションの開発案件でも用いられます。タブレットやスマートフォンが日本中に普及した影響で、Webアプリケーションの開発需要は増加しています。その際の開発言語として、Scalaの導入が広がっています。

Webアプリケーション開発の業務内容としては、以下が挙げられるでしょう。

  • 広告クリエイティブに関連するテクノロジーの開発
  • 広告効果測定ツールのバージョンアップ
  • 広告運用の自動化オペレーション開発 など

Webアプリケーション開発では、Scala以外にもJavaを使用することがあります。ScalaはJVM(Java仮想マシン)言語となるため、Javaとの互換性が高い言語であることがその理由の1つです。ScalaはJavaよりもコードの記述を短くでき、効率のよい開発が可能です。その特徴から、Javaの後継言語ともいわれています。

JavaとScalaを併用するようなプロジェクトも一定数存在します。

フリーランスScala案件の単価相場

フリーランススタートによると、Scala案件の最高単価は160万円で、平均値は82.6万円、中央値は85万円です。単純計算で年収に換算すると、年収1000万円程度になります。

出典:Scalaのフリーランス求人・案件 月額単価相場|フリーランススタート

求人ボックスにおける会社員のScalaエンジニアの平均年収は646万円であるため、フリーランスのほうが高い水準といえるでしょう。

出典:Scalaエンジニアの求人の給与|求人ボックス

最低単価でも月32万円と単価の水準が高く、年収1000万プレイヤーの数が多いのがScalaの特徴です。Scalaの単価が全体的に高い理由には、年々増加する需要に対してエンジニアが不足していることや、案件の性質上、大規模開発が多いことなどが挙げられます。

ただし、単価が高い以上、求められるスキルや経験も高くなりやすく、経験が浅いエンジニアでは思ったよりも案件を受注できない可能性もあるでしょう。Scala案件の全体的な傾向としては、3年以上のプログラミング経験が問われることが多いようです。

【実務経験別】フリーランスScala案件の単価相場

フリーランスのScala案件相場は、主に実務経験年数によって変わります。

フリーランスは即戦力として企業から採用されるため、年収はスキルと経験によって決まるのです。

一般的に、実務経験年数が長いほど高いスキルを持っていると判断され、それに伴って年収も高くなります。

ただし、Scalaの経験が浅くても、すでにJavaの経験を積んでいれば、Scalaのスキルアップがスムーズに進むため、高単価な案件を獲得することも可能です。

  • 実務経験1〜2年
  • 実務経験3〜4年
  • 実務経験5年

Scala案件の実務経験年数ごとの単価相場を見てみましょう。

実務経験1〜2年ほどの単価相場

実務経験が1年~2年の単価相場は「30万円~50万円」ほどです。

ScalaやJavaはプログラミング言語の中でも学習難易度が高い言語のため、実務経験が1年~2年ではまだまだ経験が浅いといえます。

そのため、保守・運用案件や簡単な開発などが中心となり、高単価な案件を獲得するのは難しいでしょう。

実務経験3〜4年ほどの単価相場

実務経験が3年~4年の単価相場は「50万円~70万円」ほどです。

Scala案件は実務経験が3年以上あれば、単価も上がり案件獲得で困ることはなくなるでしょう。

実際にフリーランス案件サイトを参照すると、応募条件として実務経験3年以上に設定されていることが多いです。

実務経験5年ほどの単価相場

実務経験が5年の単価相場は「70万円~100万円」ほどです。

実務経験が5年以上あれば、安定して高案件を獲得することができます。

さらに、長い実務経験を積んでハイレベルなスキルを身につけていれば、月額単価も100万円と、非常に高単価な案件を狙うことも可能です。

Scalaで高単価になりやすい案件の特徴

ほかの言語に比べて単価水準の高いScala案件の中にも、とくに高単価になりやすい案件があります。

具体的には以下2つの領域は、報酬が高額になる傾向があるでしょう。

  • 金融業界など複雑性の高い領域の案件
  • ビックデータなどを扱う案件

複雑性、専門性が高い領域は、需要に対してそれを担えるエンジニアが少ないため、単価が高くなります。

金融業界など複雑性の高い領域の案件

Scalaに限った話ではありませんが、エンジニアの案件において金融系の案件は単価が高くなりやすい傾向にあります。金融系の単価が高い理由としては、金融業界は市場・プロジェクトで動く資金の規模が大きく、その分エンジニアに配当される金額も高くなることにあります。

ただし、金融系の案件では高度なスキルが必要になる点には留意しましょう。金融サービスはセキュリティ面の責任が他の分野に比べて重大で、システムも繊細で複雑なものが多いです。また、大きなトラブルを起こした場合は、最悪の場合は損害賠償などの問題に発展するケースもあります。

そうした難易度の高い案件に円滑に対応していくには、エンジニアとして確かな実力が必要です。

ビックデータなどを扱う案件

ビックデータを扱う案件も、高単価になりやすいです。Scalaを活用して大規模なデータを処理して分析をするような案件や、ビッグデータの分析基盤の開発をする案件などが該当します。

単価が高額になりやすい分、ビッグデータに関する豊富な知見が必要です。

とくにApache Sparkなどのフレームワークを活用するプロジェクトは、単価が高額になる傾向にあります。Apache Sparkは、大規模なデータセット(ビッグデータ)で高速かつ精度の高い分析を実施するために設計されたフレームワークです。専門性が高く、企業からの需要が高まっていることから、Apache Sparkの案件は単価が高くなる傾向にあります。

高単価なScala案件を獲得する方法

高単価なScala案件を獲得する方法としては、以下の5つが挙げられるでしょう。

  • Scalaを用いた開発経験3年以上を積む
  • ライブラリやフレームワークの知識と活用スキルをつける
  • 特定の業界や領域での開発経験を積む
  • 上流工程やマネジメントの経験を積む
  • 高単価案件が豊富なエージェントを利用する

それぞれの詳細について解説します。

Scalaを用いた開発経験3年以上を積む

フリーランスのスキルや経験は収入に直結するため、Scalaを用いた開発経験を最低でも3年以上積むことが好ましいです。高単価案件の中には、5年ほどの開発経験を問われることも少なくありません。

ただし、必ずしもScala単体での開発経験が3年以上必要とされるわけではありません。高単価の求人には、Scala自体の使用経験が少なくとも、JavaやKotlinなどのJVM言語での開発経験があれば応募できる案件も存在します。

たとえば「Scalaを用いた開発経験が1年以上、Javaを用いた開発経験が3年以上」といった具合に、Javaでの豊富な経験が優先的に問われるケースもあるでしょう。

Scalaで3年以上の開発経験を積みつつも、Scala以外の言語の習得に励むことで、より多くの高単価案件を獲得しやすくなるはずです。

ライブラリやフレームワークの知識と活用スキルをつける

ライブラリやフレームワークへの知見も、Scalaで高単価案件を獲得していく上で重要です。Scalaの求人ではフレームワークを活用した開発経験が求められることもあり、そうした案件は単価が高い傾向にあります。

代表的なフレームワーク例としては、以下のとおりです。

  • PlayFramework:プログラミング言語のJava・Scalaを使って作られたWebフレームワーク
  • Chaos:運用環境の障害へのサービスを強化することで、開発者が一貫した信頼性を得るために使われるフレームワーク
  • Skinny Framework:小規模のWebアプリケーションを迅速に開発するために使われるフレームワーク
  • Xitrum:Netty、Hazelcast、Akkaをベースに構築された非同期でスケーラブルなフレームワーク
  • Slick: Scala開発者がSQLデータベースに接続するために使われるフレームワーム
  • Colossus:高性能なマイクロサービスの構築に使用されるフレームワーク
  • Finatra:Scalaに活用されるFinagleとTwitter Serverの上にAPIサービスを構築するためのマイクロフレームワーク
  • Lift:ScalaでWebアプリケーションを構築するためのフルスタックなフレームワーク
  • Scalatra:ScalaでWebサービスを容易に作成できるマイクロフレームワーク

これらのフレームワークはScalaを用いた開発で使用されることがあり、企業から一定のニーズがあります。学習しておくことで、高単価案件の獲得に有利に働くはずです。

特定の業界や領域での開発経験を積む

フリーランスのScalaエンジニアが高単価の案件に携わるには、特定の業界や領域での開発経験を積むことも有効です。

案件の単価は、業界によってある程度変わってきます。

たとえば次のような案件は、高単価になりやすいでしょう。

  • 金融や医療・教育など複雑なシステムを開発する案件
  • 強固なセキュリティを持つシステムを開発する案件
  • ビックデータを扱う案件

まずは、こうした高単価案件の中でも比較的単価が低く、求められるレベルがそれほど高くない案件で経験を積んでいくことがおすすめです。

自身の得意なジャンルで実績を積めば、同じ分野での高単価な案件にアサインされやすくなるでしょう。

上流工程やマネジメントの経験を積む

上流工程やマネジメントの経験をつけておくことも、Scalaの高単価案件を狙っていく上で役立ちます。基本設計・詳細設計の経験や、テックリーダーなどの経験があると、高単価案件を狙いやすいです。

昨今ではScala案件でも、設計から開発、運用までの工程を1人のエンジニアに依頼されるケースが増えています。開発だけでなく設計も担えるエンジニアは重宝されるため、その分単価も高くなるのです。

上流工程での経験は汎用性が高く、Scala以外のプログラミング言語の経験も重宝されるでしょう。Scala以外の言語でも積極的に上流経験を積んでおくことで、報酬の高い案件の獲得をしやすくなるはずです。

また、マネジメントもエンジニアとして重宝されるスキルの1つです。プロジェクトのQCD(品質、コスト、納期)を管理し、チームや部署の成果を高められるエンジニアは、企業からのニーズが高く、高単価の案件を獲得しやすいです。

高単価案件が豊富なエージェントを利用する

高単価案件を多く保有しているフリーランスエージェントを活用するのも、1つの手段です。エージェントとは、フリーランスエンジニアの要望にあった求人を紹介し、応募や面接日程調整、条件交渉などの支援・代行をしてくれるサービスを指します。

フリーランスエージェントを活用することで、案件獲得のための営業活動の負荷を大幅に削減可能です。

エージェントの中でも、最近注目を集めているのが「Relance(リランス)」です。エンジニアへの案件仲介経験の豊富なエージェントで、エンジニア目線で案件を分析して各エンジニアに最適な案件を提供してくれます。

Relanceの代表的な強みは、以下の4つです。

  • 月額100万円以上が55%以上と高単価案件が豊富である
  • 満足度が高く、契約継続率が92%以上もある
  • リモート案件が豊富で70%にも及ぶ
  • 働き方をサポートする特典がついている

案件の単価水準が高い分、エンジニアとして求められるレベルも高くなりますが、ハイスキルを持ったエンジニアにとっては非常に役立つサービスといえます。フリーランスエンジニアの中には、「高単価案件を獲得できたものの、すぐに終わってしまい持続性が低い」「エージェントの対応が悪く、利用をすぐやめた」といった課題を抱える方も少なくありません。

その点Relanceでは、長期案件をメインに取り扱っており、案件総数も膨大なため、安定的に高単価案件に携われます。また、参画しているフリーランサーのうち92%が契約を継続しており、サービスの評価も高いです。

Scalaに限らずエンジニアとして単価の高い案件をメインに活動していきたい方は、ぜひRelanceを検討してみてください。

Scalaを扱うフリーランスの将来性

「Scalaはオワコン」と批判的な意見が上がることもありますが、実際にはまだまだ需要が高いです。オワコンといわれる理由には、IDEの整備が不十分であることなどが挙げられます。

また、Javaなどのメジャーな言語に比べると案件数がそれほど多くなく、エンジニア自身が十分な実力を持っていない場合は携われる案件が少なくなってしまいます。そのことも、オワコンと非難される理由の1つかもしれません。

しかし、Scalaは実用性が高いことから、Chatworkなど著名なWebサービスでも広く活用されています。

Scalaは主に以下の点で評価されることが多いようです。

  • バグが少ない
  • 開発効率が良い
  • 機能の改善や変更が比較的容易である

上記のような特性は、安定性を重視する大規模なサービスの開発や、変化の激しい業界でのシステム開発で重宝されています。変化の激しい業界では、開発スピードや改善スピードに高い迅速さが求められることが少なくありません。機能の改善や変更が容易で、開発効率がよいScalaであれば、そうした案件にも問題なく対応できます。

言語界隈で比較的マイナーな言語であるものの、Scalaが強く求められる開発もあることから、Scalaは今後も一定の需要が見込まれる領域といえるでしょう。

▶関連記事:Scalaのフリーランス案件を獲得するには?年収や将来性、必要なスキルについて解説!

まとめ

フリーランスエンジニアとしてScala案件に携わり、高い報酬を得ていくには、エンジニアとしての実務経験を積むことが先決です。

ほかの言語に比べて経験の浅い人向けの案件は少ないため、フリーランスエンジニアとして活動する前に最低でも3年は会社員として案件に携わるのがよいでしょう。

豊富な実務経験を積み、案件を滞りなくこなせるレベルのスキルが身についたら、そのタイミングでフリーランスとして積極的に案件に応募していくのが賢明です。ただし、スキルが高くてもよい求人に出会えなければ、フリーランスとして生計を立てていくことに苦戦するかもしれません。

高単価の案件を安定的かつ効率的に獲得していくためには、Relanceを活用するのがおすすめです。ぜひ検討してみてください。

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