スキルシートとは?フリーランスエンジニアが記載するべき項目一覧と書き方のポイント

フリーランスエンジニアにとって、自分のスキルや実績をアピールする際にスキルシートが必要になります。スキルシートはエンジニアのスキルや経歴、アピールポイントなどを記載した書類であり、エンジニアが案件に参画できるかどうか決まる要因の1つです。スキルシートの内容がクライアントやエージェントに評価してもらえない場合、自分の希望の案件や高単価案件に参画できない可能性があります。

スキルシートは重要であるものの、書き方や評価されるポイントなどについて理解していない人は多いです。今回の記事では、スキルシートに記載するべき項目や、担当者から評価されやすいスキルシートのポイントなどについてお伝えしていきます。スキルシートの内容を充実させて、フリーランスエンジニアとして活躍できる人材を目指していきましょう。

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フリーランスエンジニアにとってスキルシートは自分の顔と同じ

フリーランスエンジニアにとって、スキルシートは自分について紹介する言わば顔のような役割を果たします。企業の担当者やエージェントはスキルシートの内容を元にエンジニアの評価をするため、スキルシートの内容は充実させておく必要があります。スキルシートの内容が薄いとスキル不足などの評価を受けてしまい、自分の入りたい企業や参画したい案件に参画できない可能性が高いです。

また、フリーランスエンジニアの場合、第一印象がスキルシートで決まってしまうため、スキルシートの内容が不十分だと面談に進めない場合もあります。フリーランスエンジニアにとってスキルシートは自分の顔と同じであり、必ず内容を充実させて質を高めなければなりません。

職務経歴書とスキルシートの違い

職務経歴書はスキルや経歴に加えて志望動機などを記載しますが、エンジニアのスキルシートはスキルや経験をメインに記載するという違いがあります。職務経歴書は企業の面接などで利用されており、スキルや経歴、志望動機などを記載して採用担当者に自分をアピールするための書類です。

一方で、スキルシートはIT担当者やエージェントに自分をアピールするための書類であり、内容は自分のITスキルに特化しています。エンジニアのスキルシートでは、プログラミング言語などのスキルやこれまで参画した案件の詳細などを記載し、参画したい案件に沿った人材であることをアピールする必要があります。

スキルシートに記載するべき項目一覧と書き方のポイント

スキルシートに記載するべき項目は下記7つです。

・業務内容
・開発環境
・役割
・期間
・得意分野
・保有資格
・自己PR

自分の経験をアピールするために、過去に経験したことのある業務内容や役割、期間などを記載しておく必要があります。

また、エンジニアとしての技術的なスキルを企業の担当者やエージェントにアピールするために、開発環境や得意分野、保有資格などについて詳細に記載すると良いでしょう。

業務内容

スキルシートには自分が関わった業務内容について記載する必要がある項目です。フリーランスエンジニアとして案件を獲得するためには、どのような業務経験があるかスキルシートで伝える必要があります。過去に参画したプロジェクトでの自分の業務内容や担当工程、貢献度などを詳細に記載しましょう。少なくとも、直近の案件だけでも詳細に記載することで成約率は変わります。

また、業務内容は抽象的な表現になるとわかりづらく、自分のITスキルを適切にアピールできません。そのため、業務内容やプロジェクト内容について可能な限り具体的に記載しましょう。秘密保持の関係から企業名や実際の作成物を提示できない場合は、「金融系」「通信系」など明確に記載すると良いです。

開発環境

プログラミング言語やフレームワークなど、過去のプロジェクトなどで使用経験のある開発環境について全て記載しましょう。プロジェクトや企業によって開発環境は異なり、プログラミング言語やフレームワーク、データベースの種類などの経験はエンジニアによって異なります。自分がエンジニアとしてどのような開発環境の経験があるか伝えることで、企業の担当者やエージェントに案件参画後に自分が活躍できるかどうか明確に判断しやすくなるでしょう。

また、開発環境が多いと参画できる可能性のある案件が増えるため、経験のある開発環境は全て記載するのがおすすめです。

役割

過去のプロジェクトやチーム体制において、自分がどのような役割を任されていたのか記載する必要があります。エンジニアの案件はプロジェクトへの参画やチームでの作業が多く、エンジニアが過去にどのような役割を担ってきたか確認される場合が多いです。プロジェクトにおける自分の役割に加えて、プロジェクトの規模も記載することで実績が伝わりやすくなります。

また、マネジメントの経験などは企業の担当者やエージェントから高い評価を受けるため、経験があれば必ず記載しましょう。

期間

過去に参画していたプロジェクトについては、期間を記載しプロジェクトの規模感を伝える必要があります。

プロジェクトごとに期間は異なるため、スキルシートではそれぞれのプロジェクトの開始年月と終了年月を記載しましょう。企業の担当者やエージェントが理解しやすいように、プロジェクトに参画していた期間を数字で記載しておくとより良いでしょう。

得意分野

自分が得意な分野について記載し、ITスキルを企業担当者やエージェントにアピールする必要があります。

過去の経験や学習内容によってエンジニアごとに得意分野が異なるため、スキルシートに自分の得意分野を記載しておきましょう。自分が得意分野と考える理由や他のエンジニアとの差別化のポイントを記載しておけば、企業の担当者やエージェントから高い評価を得られる可能性が高まります。また、得意分野のみならず不得意分野、やりたいこと・やりたくないことなどご自身の志向性を記載することで成約率だけでなく参画後のマッチ度を高めることが可能となります。

保有資格

保有する資格について記載すれば、エンジニアとしてのスキルや学習力を客観的に示せます。

基礎的な資格でもITスキルのアピールになるため、保持している資格は全て記載しましょう。また、資格を記載しておけば学習力をアピールでき、企業の担当者やエージェントの評価を高められる可能性もあります。

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自己PR

ITスキルやプロジェクトの経験以外でアピールしたいスキルや経験があれば、自己PRとしてスキルシートに記載しましょう。

エンジニア以外の業務などで身に付けたスキルや実績も自分のアピールポイントになる場合があります。マネジメントスキルや業務効率化の経験などの専門スキル以外のスキルがあれば、自己PRとしてスキルシートに記載することで、他のエンジニアとの差別化が図れます。

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担当者から評価されやすいスキルシートのポイント

企業の担当者やエージェントから評価されやすいスキルシートのポイントは下記5つです。

・スキルシート自体の見やすさを意識する
・必要な情報を詳細に盛り込む
・内容を文章化しすぎない
・経験を具体的に記載する
・スキルシートは最新のものに更新をする

見やすいスキルシートを作成し、担当者が負担なく情報を得られるようにする必要があります。必要な情報を詳細に盛り込み、文章だけでは読みにくい部分は箇条書きなども使うと良いです。

また、自分の経験を担当者に理解してもらうために、経験の内容をできるだけ具体的に記載し、初めて見た人が内容をすぐにイメージできるスキルシートの作成を目指しましょう。

スキルシート自体の見やすさを意識する

企業の担当者やエージェントが見やすいスキルシートになるように、デザインや文字のサイズなどを整えましょう。スキルシートのフォーマットによっては内容が理解しにくいものも多く、相手に自分のスキルを適切に伝えられない可能性があります。

また、見にくいスキルシートは企業の担当者やエージェントに対して仕事ができないイメージを与えてしまうため、案件参画の可能性が低くなります。スキルシートの内容だけでなく、デザインや文字のサイズなどが見やすいか確認し、手書きで書くのではなくフォーマットを整えて作成し、自分のITスキルを適切にアピールしていきましょう。

必要な情報を詳細に盛り込む

スキルシートには必要な情報を詳細に盛り込む必要があります。企業の担当者やエージェントは、最初にスキルシートを使ってエンジニアの評価を行う場合が多いです。スキルシートに業務内容や開発環境などの情報が欠けていると、エンジニアとしての評価が上がらずに面談に進めない場合もあります。

たとえば、「Rubyのプログラマーとして3年ほど経験があります」という記載のみの場合、スキルについて伝わりにくいです。開発現場でも、プログラミング言語だけでなく、プログラム設計時に利用した手法(DDDなど)や開発環境(AWSやGoogle Cloud)、開発時に利用したクラウド機能名(Lambda, Cloud Runなど)を詳細に書いていくことが大事です。

内容を文章化しすぎない

長い文章や文章の多いスキルシートは見にくいため、短文や箇条書きなども活用したスキルシートを作成しましょう。長い文章は読む側にとって読みにくく、企業の担当者やエージェントが負担に感じてしまいます。特に100字を超える文章は長文で読みにくいため、文章を区切って短文にまとめるようにすると良いです。

また、長文の内容を箇条書きにすれば読みやすくなる場合も多いため、必要であれば箇条書きを有効活用していきましょう。

経験を具体的に記載する

自分が過去のプロジェクトで経験した内容を具体的に記載し、企業の担当者やエージェントがイメージしやすいスキルシートを作成しましょう。業務内容や開発環境などの情報が抽象的にまとめられているスキルシートは、読んでいる側がイメージしにくいため評価されづらいです。

できるだけ経験した内容を具体的に記載し、企業の担当者やエージェントが自分の経験やITスキルをイメージしやすくする必要があります。

スキルシートは最新のものに更新をする

スキルシートは企業の担当者やエージェントに提出する際に最新のものに更新しましょう。エンジニアのスキルや実績は日々更新されていくため、スキルシートも更新する必要があります。スキル以外にも技術を駆使して解決した課題、チームが困難に陥ったときにとった行動や成果など、プロジェクトで工夫した点や達成した成果を記載したり、プロジェクトチームの中でプレイヤーとして集中してコーディングをしていたのか、レビュワーも兼務したのか、もしくはマネジメントも兼務したのかなどチームの中でどういう役割を果たしたかを記載することも大事です。

スキルシートに書かれている内容が多ければ案件参画のチャンスも増えるため、プロジェクトの経験や扱える技術が増えた場合、スキルシートに追加で記載しましょう。

質の悪いスキルシートを作成してしまうと起こりうる弊害

質の悪いスキルシートは企業の担当者やエージェントにマイナスなイメージを与えてしまうため、面談や案件参画のチャンスを失う可能性があります。質の悪いスキルシートは企業の担当者やエージェントの目に留まらないため、面談に進むことができません。

また、スキルシートの修正が必要になるため、他の応募者で案件応募が締め切られる場合もあります。質の良いスキルシートを作成し、案件参画をスムーズに進められるようにしましょう。

面談率の低下

質の悪いスキルシートを作成してしまうと、企業の担当者やエージェントの目に留まりにくいため面談率が低下します。スキルシートはエンジニアの顔であり、企業の担当者やエージェントが最初に自分を評価する書類です。スキルシートの質が悪い場合、企業の担当者やエージェントに評価されず、面談まで進むことができず希望の案件に参画できなくなります。

そのため、できるだけスキルシートを充実させ、案件参画のチャンスを増やすためにまずは面談率を高める必要があります。

面談までの工数増加により他応募者に先を越される

質の悪いスキルシートは修正が必要になるため、面談までの工数が増加し他の応募者で案件の枠が決まってしまう可能性があります。質の悪いスキルシートはエージェントなどから修正の依頼があるため、質の良いスキルシートを作成した人に比べて案件応募に時間がかかります。

先に面談した応募者で案件参画が決まってしまう場合も多く、質の悪いスキルシートを作成すると自分のチャンスが減ってしまいます。

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まとめ

今回の記事では、スキルシートに記載するべき項目や担当者から評価されやすいスキルシートのポイントなどについてお伝えしました。フリーランスエンジニアにとって、スキルシートは自分の顔と同じように重要な役割を果たします。

企業の担当者は面談前からスキルシートを元にエンジニアを評価するため、必要な情報を詳細にまとめた質の高いスキルシートを作成する必要があります。スキルシートの内容を充実させて、フリーランスエンジニアとして活躍できる人材を目指していきましょう。

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