スキルシートの書き方完全ガイド|担当者から評価されるポイントを徹底解説!
2024年3月5日
転職活動や案件獲得に悩んでいませんか?技術系職種で最も重要なのが、自分のスキルや経験を的確に伝えるスキルシートです。
しかし、多くの方が「何をどう書けばいいのか分からない」「自分の強みをうまく表現できない」という悩みを抱えています。
この記事では、採用担当者やエージェントが実際に注目するポイントを踏まえた、効果的なスキルシートの書き方を解説します。他の記事では触れられていない実践的なコツや注意点も含め、あなたの市場価値を最大限に高める方法をお伝えします。
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スキルシートとは自身の技術力と経験を表す経歴書のこと
スキルシートとは自身の技術力や経験を体系的に可視化した経歴書のことです。通常の職務経歴書が仕事内容や役割を中心に記載するのに対し、スキルシートはより技術的な側面に焦点を当てています。
特に、エンジニアやデザイナー、プロジェクトマネージャーといった技術系職種の方が、転職活動やフリーランスの案件獲得に使用することが多いでしょう。企業側やクライアント側は、このスキルシートを見ることで、応募者が自社の求める技術要件を満たしているかどうかを判断します。
Relanceでは、担当者から評価されやすいスキルシートの書き方やフォーマットを提供しております。
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スキルシートが重要な理由
スキルシートは自分について紹介する、言わば顔のような役割を果たします。企業の担当者やエージェントはスキルシートの内容を元にエンジニアの評価をするため、スキルシートの内容は充実させておく必要があります。
採用プロセスや案件紹介の初期段階で、あなたの経験やスキルを短時間で効果的に伝えるツールとなるため、その質が面接機会の獲得や条件交渉にも大きく影響します。また、特に技術職においては、「何ができるか」という客観的なスキルセットが重視される傾向があり、スキルシートはそれを明確に示す重要な書類なのです。
企業とのミスマッチを防ぐ
スキルシートを確認することで、求める技術スキルや経験がある人材なのかを見極められます。例えば、Javaでのバックエンド開発経験が必要な案件に対して、フロントエンド専門のエンジニアをアサインしてしまうようなミスマッチを防げます。
そのため、案件参画後にスキルセットや経験が合わず、お互いにとって不利益な結果となるような事態を未然に防げるのです。正確で詳細なスキルシートは、あなた自身にとっても「できない仕事」を任されるリスクを減らし、自信を持って取り組める環境で働くことにつながります。
単価アップなど条件面の向上に関わる
スキルシートの内容によって単価などの条件面を決定する企業も少なくありません。例えば、特定の言語やフレームワークの経験年数、大規模システム開発の実績、チームリーダーとしての経験などが明確に記載されていれば、それに見合った単価設定が期待できます。
また、他のポジションも合わせて募集している際など、よりマッチするポジションを紹介してもらえる可能性も上がります。自分の強みやスペシャリティを的確にアピールすることで、キャリアアップや収入アップにつながる可能性が高まるのです。
職務経歴書とスキルシートの違い
職務経歴書とスキルシートは混同されがちですが、その目的と内容には明確な違いがあります。職務経歴書が主に業務内容や役割、成果に焦点を当てるのに対し、スキルシートはより技術的なスキルや具体的な開発環境、言語経験などに重点を置いています。
職務経歴書が「何をしたか」を伝えるものなら、スキルシートは「何ができるか」を伝えるものと言えるでしょう。多くの場合、両方の書類を用意することで、あなたの経歴と能力を多角的に伝えることができます。特に技術職においては、両方を組み合わせることで自分の市場価値を最大限にアピールできるのです。
スキルシートに記載するべき項目一覧と書き方のポイント
スキルシートに記載するべき項目は下記7つです。
- 業務内容
- 開発環境
- 役割
- 期間
- 得意分野
- 保有資格
- 自己PR
自分の経験をアピールするために、過去に経験したことのある業務内容や役割、期間などを記載しておく必要があります。
また、エンジニアとしての技術的なスキルを企業の担当者やエージェントにアピールするために、開発環境や得意分野、保有資格などについて詳細に記載すると良いでしょう。
業務内容

スキルシートには自分が関わった業務内容について記載する必要がある項目です。フリーランスエンジニアとして案件を獲得するためには、どのような業務経験があるかスキルシートで伝える必要があります。過去に参画したプロジェクトでの自分の業務内容や担当工程、貢献度などを詳細に記載しましょう。少なくとも、直近の案件だけでも詳細に記載することで成約率は変わります。
また、業務内容は抽象的な表現になるとわかりづらく、自分のITスキルを適切にアピールできません。そのため、業務内容やプロジェクト内容について可能な限り具体的に記載しましょう。秘密保持の関係から企業名や実際の作成物を提示できない場合は、「金融系」「通信系」など明確に記載すると良いです。
開発環境
プログラミング言語やフレームワークなど、過去のプロジェクトなどで使用経験のある開発環境について全て記載しましょう。プロジェクトや企業によって開発環境は異なり、プログラミング言語やフレームワーク、データベースの種類などの経験はエンジニアによって異なります。自分がエンジニアとしてどのような開発環境の経験があるか伝えることで、企業の担当者やエージェントに案件参画後に自分が活躍できるかどうか明確に判断しやすくなるでしょう。
また、開発環境が多いと参画できる可能性のある案件が増えるため、経験のある開発環境は全て記載するのがおすすめです。
役割
過去のプロジェクトやチーム体制において、自分がどのような役割を任されていたのか記載する必要があります。エンジニアの案件はプロジェクトへの参画やチームでの作業が多く、エンジニアが過去にどのような役割を担ってきたか確認される場合が多いです。プロジェクトにおける自分の役割に加えて、プロジェクトの規模も記載することで実績が伝わりやすくなります。
また、マネジメントの経験などは企業の担当者やエージェントから高い評価を受けるため、経験があれば必ず記載しましょう。
期間
過去に参画していたプロジェクトについては、期間を記載しプロジェクトの規模感を伝える必要があります。
プロジェクトごとに期間は異なるため、スキルシートではそれぞれのプロジェクトの開始年月と終了年月を記載しましょう。企業の担当者やエージェントが理解しやすいように、プロジェクトに参画していた期間を数字で記載しておくとより良いでしょう。
得意分野

自分が得意な分野について記載し、ITスキルを企業担当者やエージェントにアピールする必要があります。
過去の経験や学習内容によってエンジニアごとに得意分野が異なるため、スキルシートに自分の得意分野を記載しておきましょう。自分が得意分野と考える理由や他のエンジニアとの差別化のポイントを記載しておけば、企業の担当者やエージェントから高い評価を得られる可能性が高まります。また、得意分野のみならず不得意分野、やりたいこと・やりたくないことなどご自身の志向性を記載することで成約率だけでなく参画後のマッチ度を高めることが可能となります。
保有資格
保有する資格について記載すれば、エンジニアとしてのスキルや学習力を客観的に示せます。
基礎的な資格でもITスキルのアピールになるため、保持している資格は全て記載しましょう。また、資格を記載しておけば学習力をアピールでき、企業の担当者やエージェントの評価を高められる可能性もあります。
自己PR
ITスキルやプロジェクトの経験以外でアピールしたいスキルや経験があれば、自己PRとしてスキルシートに記載しましょう。
エンジニア以外の業務などで身に付けたスキルや実績も自分のアピールポイントになる場合があります。マネジメントスキルや業務効率化の経験などの専門スキル以外のスキルがあれば、自己PRとしてスキルシートに記載することで、他のエンジニアとの差別化が図れます。
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担当者から評価されやすいスキルシートの書き方
スキルシートは単に情報を羅列するだけでなく、読み手である担当者の視点に立って作成することが重要です。採用担当者やエージェントが「この人に会ってみたい」と思えるスキルシートを作るためのポイントは以下の通りです。
- スキルシート自体の見やすさを意識する
- これまでの経験は全て記載する
- 公開制限のある企業やサービス名を記載していないか
- スキルシートは最新のものに更新をする
それぞれ順に解説していきます。
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スキルシート自体の見やすさを意識する
内容がいくら充実していても、読みにくいスキルシートでは良い印象を与えることができません。見やすさと分かりやすさを重視し、担当者が短時間で必要な情報を得られるよう工夫することが重要です。
誤字脱字がないか
スキルシートに誤字脱字があると、注意力や細部へのこだわりが欠けているという印象を与えかねません。特に「プログラミング」「アーキテクチャ」などの専門用語や英単語は間違いやすいため、入念にチェックしましょう。
また、提出前には第三者に確認してもらうか、一度印刷して読み直すなど、客観的な視点でチェックする工夫も効果的です。スペルチェッカーやグラマーチェッカーなどのツールを活用するのもおすすめです。
年号やレイアウトなどは統一されているか
年号の表記(西暦・和暦)、日付の書き方(2024/4/1か2024年4月1日か)、箇条書きの記号、フォントなど、書式の統一性は見やすさに大きく影響します。特に複数のプロジェクト経験を記載する場合は、同じフォーマットで記載すると比較がしやすくなります。
また、余白やインデントなども適切に設定し、情報が詰め込まれすぎて読みにくくならないよう注意しましょう。視覚的な階層構造を意識したレイアウトにすることで、情報の整理と理解がしやすくなります。
A4用紙2〜3枚程度に収まるか
情報量が多すぎると、重要なポイントが埋もれてしまう恐れがあります。A4用紙2〜3枚程度を目安に、簡潔かつ的確な情報提供を心がけましょう。
特に直近の経験や案件に関連性の高いスキルに焦点を当て、古い経験や関連性の低い情報は簡略化するなどの工夫が必要です。
どうしても情報量が多くなる場合は、「技術スキル一覧」と「プロジェクト経験」を分けるなど、読み手が必要な情報に素早くアクセスできるよう構成を工夫しましょう。
案件は新しいものから順に記載されているか
キャリアの進化や最新のスキルセットを示すためにも、案件やプロジェクト経験は最新のものから順に記載するのが基本です。担当者は特に直近の経験に注目する傾向があるため、新しい経験を優先的に目に入るようにしましょう。
各案件の記載には「2024年4月~2024年9月」のように期間を明記し、時系列が一目でわかるようにすることも重要です。キャリアの一貫性や成長が感じられる順序で情報を整理しましょう。
内容を文章化しすぎていないか
長文の説明よりも、箇条書きやテーブルなどを活用して情報を整理すると読みやすくなります。特に技術スキルやプロジェクト内容などは、簡潔な箇条書きで示すことで、担当者が必要な情報を素早く把握できます。
ただし、成果や課題解決のアプローチなど、文脈が重要な情報については、簡潔な文章で説明することも必要です。情報の性質に合わせて、最適な表現方法を選びましょう。
これまでの経験は全て記載する
自分では重要でないと判断した経験でも、企業側からは貴重なスキルと見なされることがあります。可能な限り、経験やスキルを網羅的に記載することを心がけましょう。
スキルや経験を詳細に記載されているか
たとえば、「Java開発」といった大まかな記載ではなく、「Java/Spring Bootを使用したRESTful API開発」「JUnitによる単体テスト作成」など、具体的なスキルや経験を記載しましょう。また、「設計」「開発」「テスト」「リリース」など、ソフトウェア開発のどの工程に関わったのかも明確にすると良いでしょう。
技術スキルだけでなく、チーム規模やコミュニケーション方法、開発手法(アジャイル、ウォーターフォールなど)についても触れると、より具体的な仕事の進め方がイメージできます。
小規模案件であっても記載されているか
短期間の案件や小規模なプロジェクトでも、そこで得た経験や技術は価値があります。特に新しい技術に触れた経験や、特定の業界知識を得た案件は、将来的に役立つ可能性があるため積極的に記載しましょう。
「副業で取り組んだWebサイト制作」「社内ツールの開発」など、正式なプロジェクト以外の経験も、具体的なスキルを示す材料として記載することを検討しましょう。
定量的な情報が記載されているか
「システムのパフォーマンスを改善した」という定性的な記述よりも、「レスポンス時間を50%短縮した」「データベースクエリの実行時間を30%削減した」など、数値で表現できる成果は積極的に記載しましょう。
プロジェクト規模を示す数値(「10人チームでの開発」「年間売上100億円の企業向けシステム」など)や、自分の貢献度を示す数値(「コード全体の30%を担当」「テストケース200件を作成」など)も効果的です。
公開制限のある企業やサービス名を記載していないか
守秘義務を遵守することは、プロフェッショナルとしての信頼性を示す重要な要素です。特に機密性の高いプロジェクトに関しては、情報開示の範囲に十分注意しましょう。
企業やサービス名の公開に制約がある場合は、「大手EC企業」「金融系スタートアップ」など、業界や規模を示す表現に置き換えましょう。特に公開前のサービスなど守秘義務があるものに関しては記載してはならず、「大手〇〇会社」のように記載するべきです。
プロジェクトの詳細についても、一般的な技術スタックや役割は記載しつつも、独自の機能や戦略など機密性の高い情報は避けるよう心がけましょう。面接時には、守秘義務の範囲内で詳細を説明できることを伝えると良いでしょう。
スキルシートは最新のものに更新をする
技術トレンドの変化が激しいIT業界では、スキルシートを定期的に更新することが重要です。最新の案件情報や習得した新しい技術、取得した資格などを反映させ、常に最新の自分のスキルセットを示せるようにしましょう。
特に転職活動や案件獲得を始める際には、必ずスキルシートを見直し、最新情報に更新することをおすすめします。古い情報のままでは、現在の市場価値を正確に伝えることができません。
また、新しいスキルを習得したり、重要なプロジェクトを完了したりするたびに更新する習慣をつけると、キャリアの成長を継続的に記録することができます。これは自己分析にも役立ち、次のキャリアステップを考える材料にもなります。
未経験者はスキルシートは求められない
IT業界への転職を考えている未経験者は、スキルシートよりも職務経歴書や自己PRに力を入れるべきです。スキルシートは主に実務経験がある人向けの書類であり、未経験者にはあまり適していません。
未経験者はスキルシートは必要ないことが多いでしょう。代わりに職務経歴書に自身の経歴を詳細に記載し、これまでの仕事で培ったコミュニケーション能力や問題解決能力など、技術職にも活かせる汎用的なスキルをアピールするべきです。
もし個人での開発経験などがあれば、ポートフォリオにまとめて提出すると良いでしょう。GitHubのリポジトリや個人開発したアプリケーション、Udemyなどのオンライン講座の修了証明など、学習の成果を示す材料があれば積極的に活用しましょう。
まとめ
スキルシートはエンジニアの技術力と経験を効果的に伝えるための重要なツールです。見やすさと具体性を意識し、自分の経験やスキルを漏れなく記載することで、採用担当者やエージェントからの評価を高めることができます。
特に重要なのは、単なる技術の羅列ではなく、具体的なプロジェクト経験や成果との関連付けです。どんな環境で、どのような役割を担い、何を達成したのかを明確に伝えることで、あなたの実力と可能性を正確に伝えられます。
また、守秘義務を遵守しつつ、自分の強みを最大限にアピールするバランス感覚も重要です。定期的な更新を心がけ、常に最新の市場価値を示せるスキルシートを維持しましょう。効果的なスキルシートは、理想的なキャリアパスを切り開くための強力な武器となります。
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