フリーランスのGo案件はどのようなものがある?年収や実例も紹介!
2022年11月16日
Go言語は近年需要が高まっているプログラミング言語の1つです。Googleが開発した言語として知られていて、シンプルな記述と高速処理が魅力の言語です。
まだまだ扱えるエンジニアが少ない言語ではありますが、希少性が高いだけにフリーランスとして独立を考えている方にはチャンスがある言語です。しかし、フリーランスとして独立する際に気になるのが、案件の動向や将来性です。ここでは、フリーランスエンジニア向けのGo言語案件の最新動向や将来性、高単価の案件を獲得するための方法について解説します。
目次
フリーランスが知っておくべきGo言語案件の最新動向
フリーランスエンジニアとして独立する際に気になるのが、自分が得意としている言語に需要があるのか、仕事があるのかという点でしょう。ここでは、フリーランスエンジニア向けのGo言語案件について、案件数や報酬額といった最新動向をご紹介します。
案件数
まずは、Go言語案件の数をご紹介します。フリーランスエンジニア向け求人サイト「フリーランススタート」では、Go言語案件の数は「4635件」となっています(2022年10月24日現在)。JavaやPHP、Python、Rubyといった、同サイトでの求人数10000件〜4万件の有名言語に比べるとかなり数は劣ります。
もちろん、案件数にはフリーランスエージェントや求人サイトによって開きがあります。複数のサービスを利用して検討することが大切です。
報酬額
Go言語案件の報酬額をご紹介します。フリーランスエンジニア向け求人サイト「フリーランススタート」では、Go言語案件の平均月額単価は「71.3万円」、最高月額単価は「200万円」となっています(2022年10月24日現在)。同サイトでは、案件全体の平均月額単価は「64万円」とされています。データ上は、Go言語案件の報酬額は平均よりも高いことが分かります。
また、RelanceではGo言語の平均月額単価は110万円〜150万円とされています。「フリーランススタート」の平均月額単価よりもかなり高く、より高単価の案件が多いことが分かります。
Go言語には、確かに案件数が少ないという懸念点があります。これは、まだGo言語を必要とする業界や企業が少ないためですが、逆に言えばGo言語エンジニアは希少性が高いということでもあります。希少性が高い分、平均よりも報酬が高くなりやすいのがGo言語の最新動向です。
働き方
Go言語案件は、どのような働き方を採用している場合が多いのでしょうか。「フリーランススタート」に掲載されている4635件のGo言語案件の内、常駐の案件は「3057件」、リモートの案件は「1759件」でした(2022年10月24日現在)。データ上は、Go言語の案件は常駐が約7割を占めているようです。
Go言語は、金融系のアプリやビッグデータを扱う案件で利用されることが多く、データの機密性を維持するために常駐を必要とする場合が多いとされています。もちろん、ニーズや社会情勢等により、今後リモートワークができる案件が増えていく可能性も十分にあります。
【実例】フリーランスのGo言語案件を紹介!
■職務内容:
新規開発のプロダクトで使用するWebAPI開発、加えてそれに伴う社内側の開発管理
業務内容例
– プロダクト開発に関わるサーバサイドの各種設計、開発、テスト、運用
– AWSを使ったインフラ構築/運用
– 技術上の意思決定への関与
– プロジェクトマネジメント
– ビジネス要件の理解とそれをもとにしたソフトウェアの要件定義
– システム設計
– チームでの活動におけるリーダーシップ
■開発環境
・言語: HTML
・フレームワーク: Ruby on Rails
・ミドルウェア:
・インフラ: AWS・Azure
■月額想定単価
90万 ~ 105万円
■必須スキル:
– バックエンド実務経験2年以上 or 趣味でアウトプットあり
– GoやRailsを使用した開発経験
– 基本設計の経験
・歓迎スキル:
– テックリード経験
– プロジェクトマネジメント経験
– クライアントとの折衝経験
– システム設計、アーキテクチャ設計の経験
– 要件定義の経験
– ブログ執筆やイベント登壇などの技術広報の経験
– アジャイル開発、スクラムなどの理解、経験
■働き方
リモートメイン
■週稼働日数
0 ~ 5日/週
Go言語を扱うフリーランスに将来性はあるのか?
Go言語を扱う案件は、現在のところ数は少ないものの報酬の良いものが多いようです。しかし、今後Go言語を扱うフリーランスエンジニアに将来性はあるのでしょうか。結論から言えば、Go言語には将来性があります。
Go言語に将来性が見込まれるのは、Go言語の持つプログラミング言語としての特性に理由があります。Go言語は少ないコード量でシンプルな実装ができる言語で、処理速度の速さや安全性の高さといった特徴があります。処理速度が速いため、IoTやビッグデータ処理などに向いており、今後需要が高まる分野において活躍が見込めます。
またGo言語はGoogleが開発したオープンソースの言語で、フレームワークも豊富に提供されているため、今後も様々な分野での利用が期待されています。まだまだ言語としての歴史が浅いため、エンジニアの数や利用されている業界は少ないですが、今後の発展が期待できる言語と言えます。
フリーランスが高単価なGo言語案件を獲得する方法
Go言語には確かに将来性があるようですが、フリーランスエンジニアがGo言語で高単価な案件を獲得するにはどうすれば良いのでしょうか。ここでは、高単価なGo言語案件を獲得するための4つの方法をご紹介します。
商流の浅い案件に参画する
1つ目の方法は、「商流の浅い案件に参画する」というものです。エンドのクライアントとの間に入る企業が少ないほど、その案件は「商流が浅い」と言われます。IT系のシステム開発では多重下請け構造が主流で、「商流の深い」企業になるほど報酬が低いと言われています。フリーランス向けの案件においても同様のことが言えます。できるだけ上流工程の案件に携わることが、高単価の案件を獲得するための有効な方法です。
もちろん、商流の浅い案件に参画するにはそれなりのスキルや経験が必要です。フリーランスとして独立する前に、上流工程の仕事にチャレンジして経験を積んでおくことをおすすめします。
フレームワークを扱うスキルの向上
2つ目の方法は。「フレームワークを扱うスキルの向上」です。プログラミング言語の「フレームワーク」とは、開発する際に必要な機能を詰め合わせたパッケージのようなものを指します。このフレームワークをうまく利用することで、効率的な開発ができたり、エラーやバグのない安全な開発ができたりするといったメリットがあります。
Go言語はフレームワークが豊富な言語として知られています。フレームワークによって特徴が異なるため、複数のフレームワークの使い分けができるようになっておくと、フリーランスとしての市場価値を高めることができます。
他プログラミング言語の習得
3つ目の方法は、「他プログラミング言語の習得」です。Go言語はたしかに将来的な発展が期待されていますが、現時点では案件数が少なく、安定して高単価の案件を受注するためには、Go言語以外の付加価値が欲しいところです。
Go言語にこだわらず、多様な言語での開発経験を積むことで、自身の市場価値を高めることができるでしょう。もちろん、プログラミング言語以外にもクラウドやサーバーサイドなど、多様なスキルを身に付けるのがおすすめです。
ネットワークやデータベースの知識を身に付ける
4つ目の方法は、「ネットワークやデータベースの知識を身に付ける」というものです。Go言語は、HTTP通信やルーティングなどのネットワーク処理やデータベース操作も備えたプログラミング言語です。Go言語はこうした機能を有しているため、ネットワークやデータベースなどを扱うサーバーサイドで活躍しています。
ネットワークやデータベースに関する知識があると、Go言語の強みを最大限に生かすことができます。もちろん、データベースの知識はWebアプリ開発に役立ち、ネットワークの知識はIoT領域にも役立つため、習得しておいて損はありません。
Go言語そのものだけでなく、言語の強みや特徴を最大限に活かせるようなスキルを身に付けると、高単価の案件の獲得が期待できるでしょう。
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