フリーランスの結婚事情!結婚のメリット・デメリットやロードマップを紹介
会社員と比較し社会的信用度の低いフリーランスですが、将来的に結婚をしたいと考えている方も多いのではないでしょうか。
しかし、働き方が特殊なために、結婚事情が複雑化してしまうこともあります。
本記事では、世の中のフリーランスの結婚事情や、フリーランスは結婚市場で不利なのか?などを解説していきます。一般的に社会的信用度の低いフリーランスが結婚するためにできることなどについてもご紹介しているので、ぜひご一読ください。
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目次
フリーランスも半数以上は結婚している
フリーランスは、その働き方の特性上、一般的に結婚しにくいイメージがあるかもしれません。しかし、フリーランス白書2020の調査結果によると、フリーランスの半数以上は結婚をしています。
一方、フリーランスは収入面や社会的信用など不安定な側面もあり、結婚は会社員以上に準備が必要なのもまた事実です。
フリーランスが働き方の課題として捉えているものとしては、収入がなかなか安定しない点が挙げられるでしょう。会社員ならば自ら仕事を取りに行く必要はありませんが、フリーランスの場合はそういうわけにはいきません。
また、収入がなかなか安定しないために社会的信用を得にくい側面もあります。金融機関でのローン融資などが難しくなる可能性もあるため、結婚相手にフリーランスとしての働き方を理解してもらうことも容易ではないでしょう。
しかし、フリーランスだからこその、結婚に関するメリットも多々あります。
次項からは、「結婚」におけるフリーランスのメリット・デメリット、また結婚に向けて準備しておくべきことを見ていきましょう。
参考:日本のフリーランスについて|内閣府政策統括官
参考:フリーランス白書2020|フリーランス協会
フリーランスと結婚|結婚生活におけるメリット
フリーランスの結婚にもメリットは複数あると先述しましたが、フリーランス同士の結婚ではとくにメリットを多く享受できます。
ここからは、フリーランスの結婚生活におけるメリットをご紹介していきます。
フリーランスの結婚生活におけるメリットは、主に以下の5つです。
- パートナーのライフスタイルに合わせて結婚生活を送れる
- 住む場所・エリアを自由に選べる
- 家事・育児の時間を取りやすい
- 家計の支出の一部を経費に計上できる
- 会社員よりも収入アップを目指しやすい
1つずつ確認していきましょう。
パートナーのライフスタイルに合わせて結婚生活を送れる
フリーランスは働き方の自由度が高いため、パートナーのライフスタイルに合わせた結婚生活を送れます。会社員は組織の一員である以上、会社のルールどおりの労働時間や休日で働かなければいけませんが、フリーランスの場合はそうとも限りません。
パートナーがシフト制であっても、一般的な土日祝日休みであっても、どのようなパターンでも休日を合わせられるのが、フリーランスの結婚におけるメリットです。夜勤で働いている場合も、フリーランサーの労働時間帯を夜間にすることで、一緒に過ごせる時間を増やせます。
また、パートナーが不測の事態に巻き込まれた際や、急な体調不良などにも対応がしやすいでしょう。
生活の時間を合わせられれば、将来子どもができたときにも、子育てと仕事の両立がしやすくなります。一方が仕事に行っている間に自身が子育てをして、パートナーが子育てをしている間に自身は仕事をおこなうといった、お互いがお互いを支え合える環境がつくれるのは、大きなメリットです。
住む場所・エリアを自由に選べる
会社員の場合は原則として出勤する場所が決まっており、転勤に関しても基本的には断れません。
その点フリーランスは、働き方次第ではいつからでも、どこででも仕事をすることが可能であり、住む場所・エリアも自身で選択できます。
パートナーの転勤に同行したり、住みやすい環境を求めて移住したり、子どもがいる場合には教育に良い環境を求めての移住も可能です。さらに、パートナーが海外転勤となった場合にも、一緒に行くなど対応がしやすいでしょう。フリーランスは転勤の心配もなく、住む場所を自由に決められる点もメリットといえます。
家事・育児の時間を取りやすい
会社員は、家事や育児などプライベートの時間を捻出するための自由度が高くありません。会社の制度や風土によってはある程度の自由はあるかもしれませんが、フリーランスと比較すると、自由度はグッと低くなります。
フリーランスの場合、働く時間も自分で決められるため自由度が高く、時間的融通がきくために家事や育児に費やす時間を確保しやすいでしょう。子どもが生まれて家族が増えた場合にも、柔軟な対応ができます。
会社員の場合、家庭の状況に合わせて在宅勤務をしたいといった際にも会社の許可が必要であり、職場環境によっては在宅勤務が不可の場合もあるでしょう。その点フリーランスでは、在宅勤務をおこなう点において心配がありません。
家計の支出の一部を経費に計上できる
会社員の場合は私生活と関わる部分の費用を経費にできませんが、フリーランスでは一部の支出を経費にできます。
会社員には生活にもかかる諸費用を利用して税金を減らせるメリットはありません。補助として家賃手当が出る会社もありますが、一部の会社です。
フリーランスは、自宅で仕事をしている場合に、家賃や光熱費、通信費などの家事関連費の一部を経費にできます。ただし、家事関連費を経費にする場合には「家賃按分」の処理が必要であり、全額を経費にはできない点に注意が必要です。
家事按分については、家事関連費の何割かを経費として計上する形となります。
自宅で仕事をしている場合、家賃や光熱費、通信費など、事業にもプライベートにも必要な費用が混在するものです。全体の家事関連費の中で、事業にかかった費用とプライベートにかかった費用を分けることを家事按分といいます。
会社員の場合は、在宅勤務であっても、家に持ち帰ってきた仕事を何時間しても、家事按分は発生しません。
生活費の一部を経費計上でき、税金の控除につながる…という点も、フリーランスのメリットの1つといえるでしょう。
会社員よりも収入アップを目指しやすい
会社員は昇給・昇進のタイミングがある程度決まっていますが、フリーランスは努力次第で収入アップを狙えます。
会社員の場合、収入は安定しているものの、昇給・昇進のタイミングは評価制度や年功序列といった会社内のルールに則ってある程度決まっており、そのチャンスも年に数回程度と非常に少ないです。一方フリーランスは、すべてが自分の努力次第であり、頑張れば収入アップも十分にあり得ます。
これまで以上に高単価案件に参画したり、業務量や業務時間を増やしたり、新たな分野の勉強をして希少性を高めるなど、すべては自分の頑張り次第です。
昇給や昇進に自分以外の要素が大きく関わる会社員と違い、フリーランスは自分の腕1本で収入を上げていけます。
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フリーランスの平均年収はいくら?職種別・タイプ別の年収相場や年収アップする方法を紹介
フリーランスと結婚|結婚生活におけるデメリット
ここまで、フリーランスの結婚生活におけるメリットをご紹介しました。しかし、フリーランスの結婚生活には、デメリットも存在します。
フリーランスの結婚生活におけるデメリットは、主に以下の5つです。
- 収入や将来が不安定である
- 社会保険などの福利厚生が手厚くないため一定の備えが必要になる
- 社会的信用が低い影響で賃貸・住宅ローンなどの審査に通りにくい
- 子どもを持つ場合に保育園へ預けづらい可能性がある
- 家族に反対されたり理解されにくかったりする場合がある
1つずつ説明していきます。
収入や将来が不安定である
フリーランスは収入が不安定であり、将来的な保証がありません。
会社員の場合、倒産するなど余程の事態がない限りは収入が途絶えることもないため、安定しているといえます。会社側から解雇されることもないとはいえませんが、昨今の社会情勢では稀なケースです。
一方でフリーランスは、案件次第で報酬が決まるため、収入が安定しません。定期収入にちかい業務委託案件もありますが、なんの連絡もなしに案件が突然終了するリスクもあります。
会社員に比べると収入が急に途絶える可能性は高く、将来の保証もありません。
フリーランスとして活動していくには、長期的なビジョンを持った行動が求められます。1つの案件のみにこだわるのではなく、もしもの際に備えておきましょう。
フリーランス白書2020によると、フリーランスの半数以上は年収400万円以上を得ており、極端に低収入であるともいえません。しかし、不安定な働き方であることは常に念頭に置いておく必要があります。
社会保険などの福利厚生が手厚くないため一定の備えが必要になる
フリーランスの場合は会社員レベルの福利厚生がないため、いざというときに備えて、一定の蓄えや保険が必要です。
企業に勤めている場合には、法定福利厚生・法定外福利厚生共にしっかりと用意されており、手厚いサービスを受けられます。
福利厚生は企業が従業員に対して提供するものであるため、フリーランスにはなく、会社員並みの手厚い保証を受けられません。
さらにフリーランスは、国民年金のために厚生年金と比較し貰える金額が少なくなる点や、休職・産休育休制度がない、労災保険がないなど、あらゆる面で不都合が生じます。自らで福利厚生サービスに加入するか、貯蓄をするなども必要となるでしょう。
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フリーランスでも福利厚生が受けられるって本当?おすすめのサービスも紹介!
社会的信用が低い影響で賃貸・住宅ローンなどの審査に通りにくい
フリーランスは、会社員と比較して社会的信用度が低いため、引っ越し時の審査などに影響が出る可能性も高まります。
フリーランスは収入の不安定さなどから一般的に社会的信用度が低く、とくにフリーランス1年目〜2年目では賃貸や住宅ローンの審査に通りにくくなるものです。また、審査全般に難航する可能性も出てきます。子どもを預ける保育園の審査も同様であり、会社員ならば不要な「審査に通るための準備」が、フリーランスには必要となるでしょう。
社会的信用度の低さから個人事業主であるフリーランスとの取引はおこなっておらず、法人でなければ取引や獲得できない案件もあります。フリーランスとして活動する場合には、社会的信用度を高めていくことも必要不可欠です。
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フリーランスは賃貸契約できる?チェックされるポイントや審査を通過するコツを解説!
子どもを持つ場合に保育園へ預けづらい可能性がある
前項でも軽く触れましたが、フリーランスの場合、その社会的信用度の低さから保育園の審査に通りづらいことがあります。
多くの自治体では保育園の審査に点数性を取り入れていますが、フリーランスの場合には、点数が低くなってしまう可能性が高いです。フリーランスとして働きながら我が子を保育園に入れるには、点数を上げるための工夫や、早い段階からの保活が必要となるでしょう。
なお、保育園に入園するための保育指数は、市区町村によって変動があります。同じ園内に兄弟がいる場合や、認可外保育園・ベビーシッターサービスを利用した経験がある場合などには、加点される傾向にあるようです。
認可保育園に入園させたいなら、それ以前に認可外保育園やベビーシッターを利用したという事実をつくっておくことも、対策の1つとなります。
参考:保活に重要な指数(点数)とは?点数の計算方法や加点方法について解説|えんさがそっ
家族に反対されたり理解されにくかったりする場合がある
収入や将来の不安定さから、フリーランスではないパートナーの家族に理解されにくい可能性もあります。
これまでに挙げたデメリットなどを理由に、結婚をしたいと思った相手の家族から理解を得られないことも十分に考えられるでしょう。パートナー家族の理解をしっかりと得たうえで結婚したいと考えているならば、そのための対策が必要です。
業務委託案件などで定期収入を確保し、フリーランスとしてネックになりがちな収入の不安定さを払拭する…といった行動も、対策の1つとなるでしょう。将来に向けた貯金などの蓄えがあること、将来像を明確に伝える、などのアピールが大切です。
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フリーランスの結婚に向けたロードマップ
ここからは、フリーランスの結婚に向けたロードマップを解説していきます。
- フリーランスの結婚を考えたら準備したいこと
- フリーランスが結婚を決めたら準備したいこと
それぞれ確認していきましょう。
フリーランスの結婚を考えたら準備したいこと
まず、フリーランスの結婚を考え始めたら準備したいことについて解説します。
準備したいことは、主に以下の4つです。
- スキルを磨くなどして収入の安定を目指す
- 貯蓄をしたり保険に加入したりすることで備えをする
- パートナーがいない場合は出会いの場に行く
- パートナーがいる場合は将来のビジョンを話し合う
1つずつご紹介します。
スキルを磨くなどして収入の安定を目指す
収入が不安定なフリーランスだからこそ、高収入案件や長期案件などの安定収入につながる案件を獲得するために、スキルを磨きましょう。
取り組む案件の幅を増やしたり、より難易度の高い案件に挑戦したりするなどして、フリーランスの弱点でもある「収入の不安定さ」を克服することが大切です。
1人よりも2人のほうが生活にかかるお金は当然多くなるため、2人分の生活費を捻出できるような収入を目指し、両者とも働いている場合には子どもができたときのことも考えておく必要があります。
高収入案件や長期案件については、フリーランスエージェントを上手に活用することで、参画できるようになる可能性が高まります。長期的な業務委託案件の獲得にも期待できるでしょう。
より良い条件の案件を獲得するためには、実務スキルだけではなく、社会人としてのスキルやコミュニケーションスキルなども磨いておくことが大切です。
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貯蓄をしたり保険に加入したりすることで備えをする
フリーランスの場合、会社員のようにいざというときの手厚い保証がありません。そのため、もしもに備えておく必要があります。
会社員であれば福利厚生がありますが、フリーランスには福利厚生がなく、企業が守ってくれるわけでもありません。それは社会保険制度上においても同様で、フリーランスが加入している国民年金は厚生年金に比べて受け取れる年金が少なく、さらに怪我や病気の際の所得補償もないのが基本です。
そのため、貯蓄や保険などは自分自身で備え、任意で加入・登録できる福利厚生サービスも積極的に活用しましょう。独自に加入できる福利厚生サービスとしては、フリーランス協会のベネフィットプラスや、フリーランスエージェントが提供している福利厚生サービスなどがあります。
フリーランスエージェント提供の福利厚生サービスは、エージェントを介して案件の参画が決まると利用できる場合が多いため、高収入案件や長期案件の獲得と併せて利用するといいでしょう。
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パートナーがいない場合は出会いの場に行く
そもそも、結婚したい気持ちはあるもののパートナーがいない場合には、パートナーを探すために出会いの場に行く必要があります。積極的に婚活の場に行く、結婚相談所に登録するなど行動に移しましょう。
昨今は、マッチングアプリ婚も珍しくありません。出会いの場の1つとして、そのようなアプリを活用してみるのもおすすめです。
パートナーがいる場合は将来のビジョンを話し合う
パートナーがいる場合は、結婚生活を含めた将来のビジョンを話し合いましょう。
いつ頃、どのようなタイミングで結婚するかなどは重要です。また、結婚生活におけるライフワークバランスの設計をどうするかは、しっかりと話し合う必要があります。
2人のライフスタイルは合うのか、一緒に住めそうか、家事の分担はどうするのか、2人とも子どもを望むのか、望む場合にはいつ頃か…などは普段から話をしておきましょう。お互いの価値観を尊重し合って、納得できる答えをすり合わせておくことは大切です。
家事に不安がある場合には、結婚前に家事力を高めておく必要もあります。
フリーランスが結婚を決めたら準備したいこと
ここからは、フリーランスが結婚を決断したら準備したいことについて解説していきます。
準備しておきたいことは、以下の3つです。
- 結婚にかかる費用や結婚後の生活費を把握して備える
- 必要に応じて扶養や税金関係の対応をする
- 旧姓のまま仕事を続けるか名字を変えるか決めて対応する
1つずつ見ていきましょう。
結婚にかかる費用や結婚後の生活費を把握して備える
結婚や結婚後に伴う費用は、予想以上にかかるものです。
結婚後の生活を具体的にイメージして、必要な備えをしましょう。
入籍するだけであればお金はかかりませんが、結婚にはさまざまなイベントが付随します。引っ越しや婚約・結婚指輪の購入、両家顔合わせの食事会、前撮り、結婚式、新婚旅行などカップル次第でお金は変動するものの、大まかな費用は計算しておくとよいでしょう。
結婚後の生活費についても、両者の収入に対してそれぞれがどのくらいを負担するかなどを話し合う必要があります。
必要に応じて扶養や税金関係の対応をする
結婚を決めたら、税金や社会保険など必要な手続きをおこないます。
相手の扶養に入るとさまざまなメリットがありますが、主に収入などの条件があるため、確認が必要です。
たとえばフリーランスが相手の被扶養者になるには、所得税の場合、納税者と生計を共にしていることや、年間の合計所得の金額が48万円以下であることなどが条件となります。青色申告者の事業専従者としてその年を通して一度も給料の支払いを受けていない、もしくは白色の確定申告者の事業専従者出ないことなどの条件もあり、扶養に入る場合にはしっかりと手続きも踏まなければなりません。
また、パートナーに事業を手伝ってもらう場合には、青色事業専従者給与に関する届出書を提出するなどの条件も生じます。家族従業員の場合には、原則として雇用保険や労災保険の対象にならないため、注意が必要です。
旧姓のまま仕事を続けるか名字を変えるか決めて対応する
結婚によって名字が変わることもあるでしょう。名字以外にも結婚することで変わる点があれば、クライアントへの対応をおこなわなければなりません。
基本的に、結婚で名字が変わっても、仕事では旧姓のまま働くことも可能です。しかし、資格を持つ士業の場合、資格によっては旧姓が使えないこともあるため、注意しましょう。中にはそのまま旧姓が使える士業もあるので、まずは自分の資格が旧姓を使えるかの確認が必要です。
名字が変わる場合は、銀行口座や請求書の表記が変更となるため、クライアントへの結婚報告のタイミングは早めにおこなうことをおすすめします。
フリーランスが円満な結婚生活を過ごすために意識したいこと
ここまでで、フリーランスが結婚することのメリット・デメリット、また結婚を考えてから結婚を決めるまでに準備すべきことがわかったかと思います。
では、フリーランスが円満な結婚生活を過ごすために意識したいこととはどのようなことでしょうか。
- 仕事と家庭のバランスをうまく調整する
- パートナーとコミュニケーションをとる
- お互いにストレスを解消できる時間を作る
- 会社員に戻れる道を残しておく
- 子どもを持つことを考えている場合は保活を早めに始める
以上5つの点について、それぞれ詳細を解説していきます。
仕事と家庭のバランスをうまく調整する
フリーランスはオンオフの切り替えが難しい側面がありますが、仕事と家庭のバランスをうまく調整することは非常に大切です。
フリーランスの場合、営業から受注、作業、納品、請求まで個人ですべて対応しなければなりません。専門家や外注に頼る場合でも個人でカバーする範囲は会社員よりも広くなるため、業務負担量も増え、家庭の時間を犠牲にしてしまう可能性があります。
また、フリーランスは常にさまざまな情報に対してアンテナを張ることが求められ、オンオフの切り替えが難しい方も少なくないでしょう。しかし、仕事と家庭のバランスをうまく取れなければ、パートナーとの信頼関係に傷がついてしまう可能性も高まってしまいます。
そうならないためには、家庭内での役割分担を明確にしたり、物事の優先順位を決め空き時間をうまく作れるように心がけることが大切です。TODOリストをつくることで、優先するべきタスクが明確になり、空き時間をうまく作れるようになります。
パートナーとコミュニケーションをとる
先述したとおり、フリーランスはオンオフの切り替えが難しいため、パートナーとは積極的にコミュニケーションを取るようにしましょう。
フリーランスの場合、会社員に比べ業務負担量が増えるためにストレスも増えやすく、そのストレスが家庭に悪影響を及ぼす可能性も考えられます。
忙しさの波が会社員よりも激しい場合もあるため、パートナーとはコミュニケーションをしっかりとって、状況を共有することを心がけましょう。
密に話し合ったり、お互いの状況を把握できる環境をつくっておくことで、良好な関係性を築けます。
お互いにストレスを解消できる時間を作る
お互いが在宅勤務の場合には、それぞれストレスを解消できる時間をつくることも大切です。両者共に在宅勤務だと、長時間同じ空間にいるため1人の時間を取りづらく、うまくリフレッシュできません。
ストレスをぶつけ合わずに済むように、お互いの趣味や好きなことをおこなえるよう、リフレッシュの時間を譲り合って取るようにしましょう。
会社員に戻れる道を残しておく
家族が増えるなどして環境が変わった場合に、会社員に戻りたいと思ったら戻れるような状況を築いておくことも重要です。
収入が不安定というデメリットを抱えるフリーランスは、1人のときよりも家族がいるときのほうが、その影響が大きくなります。もしかしたらフリーランスとして食べていくのが難しいときが来るかもしれませんし、会社員に戻りたいと思うときがくるかもしれません。
いざそうなったときのためにも、会社員に戻れる道を残しておくことは大切です。以前勤めていた会社の上司や同僚、友人などとはこまめに連絡をとり、困ったときにお互いが助け合える関係性を築いておきましょう。
子どもを持つことを考えている場合は保活を早めに始める
先述したとおり、会社員に比べてフリーランスは保育園の審査に通りづらいため、保活を早めに始める必要があります。
多くの自治体では保育園の入園に点数制を採用していますが、フリーランスは社会的信用度の低さから点数が低くなり、保育園の審査に通りにくいとされています。
妊娠中から保育園を探したり、認可外保育園の利用やベビーシッターの利用経験をつくるなど、点数を稼いでおきましょう。
フリーランスが結婚するうえで注意すべきこと
フリーランスが結婚したいと思ったら、何よりもデメリットで挙げた内容をカバーする努力が必要です。会社員に比べてさまざまな点でハードルが高く、業務量も増えがちなフリーランスですが、ロードマップを参考に一つひとつを積み上げていくしかありません。
厳しいこともお伝えしましたが、先に挙げたフリーランス白書2020の報告からもわかるように、フリーランスでも結婚している方は非常に多くいらっしゃいます。結婚に向けて、不安材料は1つずつ消していくようにしましょう。
まとめ
本記事では、世の中のフリーランスの結婚事情や、フリーランスは結婚市場で不利なのか?社会的信用が低いフリーランスが結婚するためにできることなどについてご紹介しました。
フリーランスは結婚に際して気にするべき点もいくつかありますが、対応できる策も多々あります。
ご紹介した準備を一つひとつ着実におこなうことで、結婚への不安・心配が軽減し、円満な結婚生活へとつながるでしょう。
フリーランスとして働きながら結婚を意識した際には、ぜひ本記事を参考にしてみてください。
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